ブログの移転先

カテゴリー

ココログ検索


  • ラジオデイズ

    声と語りのダウンロードサイト!


  • Google
無料ブログはココログ
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト

ウェブページ

910.ミステリ(国内文学)

2011.09.12

マスカレード・ホテル 東野圭吾

東野圭吾の新刊だ。
「新参者」を期待したが、甘かった。
まず色気がない。主人公でなくても,誰かお色気担当はほしい。
今後シリーズ化するとして、警視庁新田と所轄のさえない刑事のパターンで行くのかな。
それとも山岸がそこにはいってくるのか?
どちらにせよ、おもしろい作品ができるまでもう少し時間がかかりそうだ。

2006.08.06

下山事件 最後の証言 祥伝社 2005

現在ロングセラーを続けている。読んでみると、これがかなり面白い。

昭和24年の国鉄下山総裁の轢死事件を掘り下げている。

他の下山事件関係の著作との違いは、著者の祖父が事件の関係者だったこと。
普通こういうドキュメンタリーは、取調調書や検事調書の(飽き飽きするような)事実の羅列が多い。
しかし、この本は違う。

新聞記者の書くものと違い、身内と会話するだけで取材できてしまう。
直接、関係者から生証言を得ているので、推理小説を読んでいるようだ。

ただし、この事件はほとんどの証人が偽証している。
しかも100%の偽証ではなく、50%の偽証なのだ。
半分は本当であって、半分が嘘だ。
したがってここに書かれている「最後の証言」も、そうかもしれない。

実行犯をイニシャルで、拉致犯の一人を実名で指名しているが、指名の理由はやはり関係者の証言である。
物証は全くない。

また著者は、黒幕の「政治家」が誰かを推理しているが、その安直さに疑問を感ずる。
なぜ黒幕は政治家でなければならないのか?
彼は犯人グループを知っていたと考えられるが、はたしてフィクサーだったのか?

もしこの事件が国鉄の○○がらみの犯罪ならば、政治家ではなく、▲▲家の方が怪しいだろう。
しかし名指ししてしまうと、未だ差し障りがあるの人なのかもしれぬ。
そこで敢えて政治家の名前を挙げたのではないか。

またこの下山事件と、同じ年の真夏に起きた未解決事件である、三鷹事件、松川事件との関係を説明していない。
国鉄に関わる、これほどの大事件が、それぞれ独立な事象だったのか?

この本のおかげで、下山事件は一層謎が深まった。

2005.04.11

松本清張を読む 細谷正充 ベスト新書

ライブドアから再掲示。
清張の作品解説本だ。
最近はこういう本が良く出る。

清張は朝日新聞の広告デザイナーだったというのは、いまではトリビアになるのではないか。
「点と線」や「ゼロの焦点」もよく考えれば、デザイナーならではの題名である。

張込みのところに、清張映画に関して書いてある。
この著者の意見「張込みは映画としても素晴らしい。松竹らしい映画である。」には賛成しない。
「張込み」は小説で十分だ。
映画だと余計なことまで説明しなければならない。
どうせだったら東宝でサスペンス調に作り替えたら、良かったと思う。

著者の清張作品選択は、ずいぶんと偏っている感がある。
もう少し、短編小説を選んで欲しかった。
時代劇は作者自身も好んでいたようだが、清張の時代小説はやや、救いがない。


邪馬台国はどこですか 鯨統一郎 創元推理文庫

連作短編集。
夜な夜なバーに集う、歴史学者と在野の研究者が論争する。
歴史上の事件に新たな角度から光を当て、意外な結論を導く。

「邪馬台国はどこですか」という表題作と「聖徳太子は誰ですか」という作品がおもしろかった。
邪馬台国の場合、九州でも畿内でもない、別のある場所にあったという。
そのヒントは、南北を逆さまにして、魏志倭人伝を読み直すとわかる。

聖徳太子の場合、誰かと誰かが同一人物だったという叙述トリック顔負けの結論だ。
それ以上に蘇我氏が渡来人ではなかったという論の方が驚きだった。

他四編。
いささか、女性の書き方にかなり難がある。
しかしアイデアは買える。

横山秀夫 動機 文春文庫

超人気作家の短編集だ。

推理作家協会賞「動機」の主人公は、40代の県警キャリア。
管理系の警務部勤務だ。
彼は警察手帖の一括管理を起案する。
企画が実現した途端に、所轄署で30冊もの手帖盗難事件が起きる。
エリートが一転窮地に追い込まれた。
犯人は警察内部に絞られる。
宿直の刑事か、それとも警務課のベテラン署員か。
警察官の命とも言える、手帖の一括管理に刑事課は反発していた。

「逆転の夏」
女子高生強姦殺人事件の犯人が刑務所を出所したところから始まる。
働き口を見つけた彼に「人を殺して欲しい」と、匿名の電話が入る。

「ネタ元」
地方紙の警察担当者は、女性である。
男性社会が故のプレッシャーから彼女は傷ついていた。
そんなとき他社から引き抜きの声が掛かった・・・

「密室の人」
判事が公判中に居眠りをしてしまう。
それを新聞記者にかぎつけられて、窮地に立たされる。

文章はうまい。スイスイ読める。
ところどころキザな文章が出てくるのが、玉に瑕。
上毛新聞社出身だから、司法や新聞関係には強い。
高村薫も警察内部の対立を詳しく描くが、横山もそうだ。
ある部分、横山の方が現場で直接見てるだけ、真に迫ってる。

しかしユーモアがない。
俺の好みから大きく離れる。
松本清張ファンには少し重いかも知れぬ。

大誘拐 天童真 創元推理文庫

20世紀最大傑作のミステリー小説、国内編第一位。(週刊文春調べ)

刑務所仲間が、大金持ちの老婆を誘拐して、5000万円を要求しようとした。
ところが、それを聞いて老婆は一喝した。
「ワシの値段が5000万円か。馬鹿にするな。100億円や、びた一文まけへん。」
この一言から攻守が入れ替わってしまう。
老婆主体となったチームは、次々と警察の裏をかく。
しかしいったいどうやって、100億円もの現金を受け渡しするのか?
また老婆のほんとうの狙いは何か?

映画を13年前に劇場で見ている。
映画も岡本喜八の傑作だったが、これはその原作だ。
読みやすく、450ページあるが、スイスイ読める。
何より軽いユーモアがある。
誰も死なない。

ちなみにこの小説は推理作家協会賞を取ったが、盗作騒ぎが起きた。
数年前にミヤコ蝶々、森田健作主演で、老婆が誘拐されるが、逆に老婆が誘拐団を懐柔しリーダーに座る話が、映画になっていたのだ。
タイトルは「喜劇・大誘拐」
天童は否定したが、黒に近い灰色だ。

まあどっちにしろ、プロットは似ていてもメインのトリックは変えているのだから、問題にするほどのことは無いと考える。
作者の死後7年経って20世紀の傑作ミステリー第一位に選ばれている。

なめくじに聞いてみろ 1962 都筑道夫 扶桑社文庫

ライブドア2004.5.30から再掲示。

奇想天外な冒険アクション小説。
タイトルの意味は、訳のわからないことを尋ねられ、「そんなことを俺に聞かれてもわからない」ということ。

天才犯罪学者の忘れ形見が、父の教え子でもある12人の殺し屋(彼らの殺し方が変わってる)を一人ずつ抹殺していく話だ。
自動車泥棒や女壺振り、謎の美女が手下になって、殺し屋を見つけ出し、主人公が自分を殺してくれと依頼し、相手が得意の凶器を出したところで、逆に早業で倒してしまう。
途中だれたところもあったが、宿敵・人口調整委員会が出てきてからは、話に勢いが付いて、夜更かししてしまった。
新宿東口を舞台にした話であり、生まれる前に書かれたものだが、意外なほど古さも感じず、違和感はなかった。
新宿東口って変わってない。

都筑道夫は「蜃気楼博士」(NHK少年ドラマシリーズ)などジュブナイル探偵小説で有名だが、本職はアクション小説だ。
「エラリイ・クイーン・マガジン」の編集者時代に、イアン・フレミングの007シリーズを日本に紹介したのがこの人である。
そういう類の冒険小説(本人は「大人の紙芝居」と呼ぶ)を日本語で創造してみたかった、と言っている。

岡本喜八監督・仲代達也主演で67年に映画化されており、封切り時は動員観客数の最低記録を書き換えるほど不入りだったが、二番館に移ってから、カルトムービーとして認められ、長く上映が続いたようだ。
現在はビデオで見ることが出来る。

張込み 松本清張著 文春文庫

ライブドアから再掲示。

映画化もされ、何度か、ドラマにもなった名作。
どの作品も、主演女優がつまらなさそうに生きているのが、印象的だった。
一方、小説の方はひたすら淡々と話が進み、あれと思ったら、急展開して、いつの間にか終わってる(^^;)
以前は、物足りなかったのだが、最近、うまいなあ、と思う。
女の顔や生活ぶりを想像させる。

終わり方も良い。
一言しか気持ちの、こもった台詞は無いけれど、だから効いてくる。

清張の推理小説参入第一弾だったそうだ。


私が殺した少女 原りょう

89年の直木賞受賞作。

レイモンド・チャンドラー風の読みやすい、乾いた文体が魅力。
ハードボイルドと言いながら、ソフト・ボイルドぐらいしか、アクションがないところも気に入った。
さりげなく競馬ネタや音楽ネタも入っている。(著者は佐賀でジャズピアニストもやっている。)

その他のカテゴリー

210.松竹映画(戦前) | 211.松竹(46〜59年) | 212.松竹(60〜79年) | 213.松竹(戦後小津作品) | 220.東宝映画(戦前) | 221.東宝(46〜59年) | 222.東宝(60〜79年) | 223.東宝(戦後黒沢作品) | 224.東宝(戦後成瀬作品) | 225.新東宝映画 | 230.日活映画 | 240.大映(~59年) | 241.大映(60年~71年) | 250.東映映画 | 260.日本映画(独立系) | 281.日本映画(80-95年) | 282.日本映画(96-99年) | 283.日本映画(00年代) | 284.日本映画(10年代) | 310.アメリカ映画(戦前) | 320.アメリカ映画(46〜49年) | 321.アメリカ映画(50~54年) | 322.アメリカ映画(55~59年) | 330.アメリカ映画(60年代) | 340.アメリカ映画(70年代) | 360.アメリカ映画(80年代) | 361.アメリカ映画(90-93年) | 362.アメリカ映画(94-95年) | 363.アメリカ映画(96-98年) | 364.アメリカ映画(99年) | 365.アメリカ映画(00年) | 366.アメリカ映画(01-02年) | 367.アメリカ映画(03-09年) | 368.アメリカ映画(10年代) | 420.イギリス映画(~69年) | 421.イギリス映画(70年~) | 430.フランス映画(〜69年) | 431.フランス映画(70年〜) | 440.イタリア映画 | 450.ヨーロッパ映画 | 490.中国・台湾・韓国映画 | 499.その他の国々の映画 | 510.スタンダード音楽 | 520.オールディーズ | 530.ポップス70年代 | 540.ポップス80年以降 | 550.ロック | 600.アメリカ音楽 | 630.ラテン音楽 | 670.ヨーロッパ音楽 | 700.クラシック音楽 | 750.現代音楽 | 790.サウンドトラック | 800.歌謡曲演歌 | 910.ミステリ(国内文学) | 911.ミステリ(海外文学) | 912.ミステリ(国内ドラマ) | 913.ミステリ(米ドラマ) | 914.ミステリ(英ドラマ) | 920.シャーロック・ホームズ | 930.ミス・マープル | 940.エルキュール・ポワロ | 945.アガサ・クリスティ | 950.エラリー・クイーン | 970.アイドル60年代 | 971.アイドル70年代 | 972.アイドル80年代 | 999.落語、浪曲、講談 | ☆オーディオドラマ | ☆朗読 | ☆朗読(ミステリ) | ☆朗読(時代劇) | アニメ・コミック | ギャンブル | ゲーム | スポーツ | ニュース | パソコン・インターネット | ラジオ・オーディオ | 学問・資格 | 心と体 | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 書籍(映画・音楽) | 音楽