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240.大映(~59年)

2013.08.02

緑の小筺 1947 大映

監督: 島耕二 
原作: 島耕二 
脚色: 島耕二 松下東雄 

出演
夏川大二郎  (夫)
相馬千恵子 (妻)
浦辺粂子  (産婆)

ふしぎな映画だった。
日本版青い鳥だろうか?

炭焼きで暮らしを立てていた男は、息子が生まれた機会に大きな稼ぎのできる遠洋漁業に魅力を感じていた。
まだ見ぬ世界へのあこがれも手伝って、彼は山を降りていった。
妻と息子にたった一つ精巧な箱細工を残して。

しかし男が乗った漁船は嵐で沈没してしまう。
何年もたって少年に成長した息子は箱細工に父への手紙を託して、山の小川から流す。
途中、何度も人に拾われる危機があったが、箱が開けられなかったので、何ヶ月もかかって海に流れ着いた。

ある日、無人島でただ一人助かりロビンソン・クルーソーのような生活をしていた男は、同じ会社の船に発見され、久しぶりに丘に戻ってくる。
そして、箱細工も会社の人に拾われ、どうやって開けるんだとみんなが悩んでいるところに、男は出くわす。

上流では箱の回りの環境が、四季に応じて美しく変化していた。
中流に入るにしたがい、途中でせき止められたり、開けられそうになるが、苦難の末、大海にまで箱はたどり着く。
このあたりが見所だと思う。

2013.01.09

暁の合唱 1955 大映

香川京子の大映作品。
五社協定ができる前にフリーになったため、香川は映画会社に寄らず好きな作品に出られた。
この作品はどこか東宝作品の雰囲気を残す石坂洋次郎の映画化作品。

朋子は女子大に受験に行く最中に見つけたバス会社に飛び込み採用される。
その会社は芸者上がりの米子が事務を取り仕切り、浮田運転手などがいた。
社長は資本家の小出で滅多に来ないが朋子と意気投合する。
小出の甥三郎は腰が落ち着かない浮気者。
映画館を経営しているが実が入らず、事務所で愛人と修羅場になる。
しかし朋子は頼りないがそういう三郎のことが好きだ。
小出もそれに気づいて、二人を一緒にさせようとする。
朋子はその気だったが、三郎はいまだ優柔不断で断る。

東京物語の翌年の作品である。
香川京子が主題歌を歌っている。
歌はあまり達者ではない。
だからアイドル映画みたいになっている。
途中では豪雨の特撮シーンも出てくる。

しかし乗合バスにいつも日本人は郷愁を感じるものだ。
「有りがたうさん」「秀子の車掌さん」は戦前だったが、昭和30年になっても中村メイコが歌って大ヒットした「田舎のバス」やこの映画が当たるんだから。

忘れてはならないのが、石橋蓮司が弟役で出演している。
子役だが、あの顔は全く変わっていない。一目見てわかる。
しかも個性的な演技もそのままだw
てっきり70年代のATG出身だと思っていたが、芸歴は実は長かったのだ。

監督 枝川弘
脚本 八住利雄
原作 石坂洋次郎
企画 中代富士男
製作 藤井朝太
撮影 板橋重夫

出演
香川京子 (斎村朋子)
見明凡太朗 (父兵吉)
竹里光子 (母美代)
石橋蓮司 (弟銀二郎)
根上淳 (三郎)
小沢栄太郎 (小出信吾)
高松英郎 (浮田)
伏見和子 (米子)


2012.12.23

番町皿屋敷 お菊と播磨 1954 大映

最初は播州皿屋敷ということで室町時代の怪談だったらしいが、全国に流布している。
その中でも国宝姫路城にあるお菊井戸は有名である。
小学校の遠足で見に行った。
しかし江戸の講談師により江戸城付近の旗本の住宅街・千代田区番町に舞台を移して、怪談の定番となった。
さらに大正年間、岡本綺堂が悲恋物語に書き換えたものを、川口松太郎が構成を改め、伊藤大輔監督が脚本を直接書いている。

血気盛んな将軍直参の旗本青山播磨は腰元お菊と愛し合い、一向に嫁を迎えようとはしない。
伯母は最後に先代将軍秀忠の娘を相手として押しつけ、格差婚だから側室を置くわけにはいかぬと申しつける。
播磨は悩み苦しみ、いっそお家断絶になっても構わぬと思う。
しかしお菊がその見合い話を聞き、疑心暗鬼になり、播磨の心底を知るため、あるはかりごとをする。
家宝の皿を割ったのだ。
心を試されたと知った播磨は激怒して、お菊を手討ちにいたす。
そして屋敷に火を掛け、炎の中へお菊の亡骸とともに消えていくのであった。

怪談かと思ったが、きれいな話(フィクション)だ。
長谷川一夫の横で、戦後派女優・津島恵子に伝統時代劇の様式を求めるのは酷だが、見てみるとなかなかよくやっている。

田崎潤の女房役・村田知栄子が軽い良い味を出していた。
一目見たときは山村紅葉かと思ってしまった。
俳優陣の厚みは足りず新東宝から借りてきたようだが、それでも伊藤大輔演出は補ってあまりある重厚な物だった。


監督 伊藤大輔
構成 川口松太郎
脚色 伊藤大輔
原作 岡本綺堂
撮影 杉山公平
美術 水谷浩
音楽 伊福部昭

出演
長谷川一夫 (青山播磨)
津島恵子 (お菊)
田崎潤
村田知栄子
阿井美千子
東山千栄子
進藤英太郎 (大久保彦左衛門)

映画はないので、玉三郎の歌舞伎で・・・

2012.11.11

心に花の咲く日まで 1955 大映・文学座

失業中の親子三人の姿を淡々と描いた作品。
文学座が製作、総出演(63年に劇団雲と劇団NLTに分裂する以前のまさにオールスター)しているが、監督は佐分利信で主演は宝塚出身の淡島千景。

三吉は船舶技師。
不況の余波で職を失って、それ以来毎日「田園交響楽」をかけて赤ん坊とぶらぶらと過ごしている。
生計は主に妻のすず子の裁縫仕事でまかなっていた。
となりに人妻と保険外交員が駆け落ちしてきてから、話し相手ができて賑やかになった。
すず子は母と姉が住む家へお仕立てものを届けに行く。
姉の知り合いのご婦人が注文してくれたのだ。
ところがその婦人がすず子の仕立てを気に入らず、やり直しとなる。
くさくさしてすず子は夫に当たるが、夫はのれんに腕押しである。

ただ失業者の日常を淡々と描く。
佐分利信の責任もあるのだろうが、ずいぶん実験的な映画だ。
往年の文学座ファンにはたまらないだろうが、俳優座ファンは面白くも何ともないのではないのかな?
劇団民藝と新藤兼人監督は主義主張をはっきりさせた映画を撮ったが、文学座は個性が足りない。

ただ、加藤治子のヤンキーな娘姿には感動した。
いまでも不良婆の演技をするが、昔の方が数倍うまかった。
地はああいう人なのだろう。


監督 佐分利信
脚本 田中澄江 井手俊郎
原作 田中澄江
企画 吉田千恵子
製作 文学座
撮影 藤井静
美術 松山崇

出演
芥川比呂志 (失業中の笹山三吉)
淡島千景 (妻すず子)
杉村春子 (となりの愛人森下さん)
仲谷昇 (となりの保険外交員志野君)
長岡輝子 (すず子の母山崎とき)
文野朋子 (すず子の姉でバツイチの山崎たか子)
加藤治子 (おきゃんぴーな岸フミ)
丹阿弥谷津子 (同級生で愛人をしている原)
宮口精二 (するめ売りの鈴木)
賀原夏子 (スタイル自慢の富永夫人)
三津田健 (歌う郵便屋)

2012.11.04

赤線地帯 1956 大映

売春防止法改正直前の赤線地帯(原作では洲崎、映画では吉原)の様子を描いた作品。
法律ができた後に生まれた人間としては、神近市子や市川房枝が尽力したと言う話しか伝わってこない。
そういう意味でこの映画は貴重な資料である。

ミッキーが神戸から流れて吉原の特殊飲食店「夢の里」に流れ着いたところから始まる。
店の経営者は田谷夫婦で、娼婦の最年長はゆめ子、子持ちで通いのハナエ、若いのにしっかり者のやすみ、やり手婆のおたねなどが働いていた。
すでに世の中は売春反対運動真っ盛りで、田谷は国会対策に頭を悩ませている。
しかも、より江という娼婦は借金を踏み倒し足抜けして結婚してしまう。
さらにミッキーの父が娘を連れ戻すため上京するが、逆に娘に言いくるめられて追い返されてしまう。
ハナエの亭主が病気と生活苦で自殺を図るが、何とか助かる。
より江は亭主と別れ、また夢の里で働き始める。
そんなドタバタした日々の中で、やすみだけは男から巻き上げた金を元手に娼婦たちに高利で貸して、蓄えをさらに増やしていた。
しかし、逆上した男がやすみに暴力をふるい、警察沙汰になってしまう。
国会では今回も売春防止法案は否決された。
やすみはお店を辞め、蓄えで夜逃げした布団屋の権利を買って商売を始めている。
やすみの代わりに新人しず子が客を取ることになった。
彼女が生まれて初めて、お客に声を掛けるところでこの映画は幕を閉じる。


溝口健二は戦後になって現代劇をあまり撮らなかったが、この映画はリアルタイムのネタに挑戦した作品である。
この映画の公開後に溝口健二監督は亡くなったため、この作品が遺作になる。
1952年、53年、54年と三年連続でヴェネチア国際映画祭で国際賞や銀獅子賞を獲ったばかりだったから、彼を失って日本映画界の悲しみは大きかっただろう。

彼の死後二年たって、売春防止法は施行された。
しかし、女性の悲劇はそれ以後もなくならなかった。
そのことまでこの映画は、しっかり予見している。

見所は女優同士の火花散る競演ぶりだ。
溝口監督でなければ、三益愛子、木暮実千代、京マチ子、若尾文子という四世代を代表する大女優を一つ炬燵に座らせることなど不可能だった。

驚いたのは、若尾文子が娼婦役を演じていることだ。
確かに性典映画出身だったから、若い汚れ役は当時の彼女向きだったのだが、今の若尾文子の大物ぶりからは思いもつかない。
やすみ役で溝口に演技をつけてもらったおかげで、彼女は成長したような気がしてならない。


監督 溝口健二
脚本 成澤昌茂
企画 市川久夫
製作 永田雅一
撮影 宮川一夫
美術 水谷浩
音楽 黛敏郎

出演
若尾文子 (やすみ)
三益愛子 (ゆめ子)
町田博子 (より江)
京マチ子 (ミッキー)
木暮実千代 (ハナエ)
川上康子 (しづ子)
進藤英太郎 (店主田谷)
沢村貞子 (店主の妻)
浦辺粂子 (やり手婆)

2012.10.25

無法松の一生 1943 大映

阪妻は現代劇初主演作。
戦中に告白シーンを内務省に検閲されてズタズタにされてしまった。
戦前、文学座や新派も公演したことがある。

時は明治30年。無法松こと松五郎は小倉で生まれたけんかっ早い車引き。
ケガをした吉岡敏雄を助けたことから軍人の吉岡家に出入りが許される。
しかし当主の吉岡小太郎は流行病であっけなく亡くなる。
無法松は、後に残された未亡人良子と一人息子敏雄の世話をかいがいしく看るのだった。
やがて敏雄も中学へ上がり思春期を経て、親元を離れ熊本の五高へ進んだ。
久しぶりに夏休みに恩師を連れて里帰りした敏雄の前で、無法松は祇園太鼓を披露する。
さらに月日はたち、無法松は酒で体をこわし、ついに亡くなる。
あとには敏雄のために500円もの貯金が残されていた。

この作品では、無法松が良子に告白する重要なシーンがあるのだが、戦時中のため時節柄ふさわしくないとして内務省はカットしてしまった。
戦後、GHQとしてはこのシーンが残っていればつないだはずだが、どうやら大映はフィルム自体を捨ててしまったらしい。
そこで戦後、同じ稲垣監督の手により、三船敏郎、高峰秀子主演でリメイクされた。
その作品も評判になり、ヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞している。

園井恵子はこの映画でしか見たことは無いが、非常に清楚で美人だった。
数年前まで女優ベスト100には必ず顔を出していた人だ。
彼女が元宝塚男役スターだとは驚きである。
この映画の大ヒットの後、他の映画の出演を請われるが、演劇人であった彼女は舞台での「無法松の一生」を選んだ。
それが悲劇になってしまった。
美人薄命だった。
彼女が原爆でなくなったことは映画演劇界にとって大きな損失である。
生きていれば他にない美人のお母さん女優になったと思う。


監督 稲垣浩
原作 岩下俊作
脚本 伊丹万作

出演
阪東妻三郎
月形龍之介
園井恵子(元宝塚男役スター、広島で「無法松の一生」公演中に被曝して亡くなる。)
永田靖
澤村アキオ(子役、のちの長門裕之)
川村禾門
杉狂児


映画上映から18年後に村田英雄が大ヒットさせたのが次の「無法松の一生」である。
でもこの曲を聞いていると、阪妻の作品より三船敏郎の作品からインスパイアされた部分が多いと思う。

2012.10.01

妖精は花の匂いがする 1953 大映

大阪や宝塚辺りでロケされていたが,東宝映画でなく大映映画だ。
藤沢恒夫得意の関西大衆小説を映画化。(当時は毎年映画化されていた。)
淑女を育てる名門女子大での教授と学生の三角関係と友情の問題を描いている。

田鶴子は親友水絵と丹下教授がつきあっているのを知りながら,丹下に惹かれる。
しかし水絵との仲はこじれていく。
学費が払えなくて田鶴子は困っていたが,水絵が払ってくれた。
田鶴子は水絵に借りを作りたくなかったので、ヌードモデルをやってお金を作ろうとする。
しかしそのことがマスコミの記事にされそうになり、教授会で丹下教授は窮地に追い込まれる。

映画としては、大した出来ではない。
田鶴子はあえて女の友情を取ったが、結局色男の丹下教授のことが信頼できなかったのだろう。
何しろ森雅之が演じているのだから。
田鶴子は唐木(根上淳)ともつきあう気はなさそうだ。
キャリアウーマンとしてばりばり働く気なのだろう。

最後のシーンは梅田駅だろうか?
ホームに人っ子一人いなかった。

監督 久松静児
脚色 田中澄江 若尾徳平
原作 藤沢桓夫
企画 浅井昭三郎
撮影 竹村康和

出演
久我美子 (小溝田鶴子)
木村三津子 (米川水絵)
根上淳 (唐木伊勢吉)
森雅之 (丹下規矩雄)
千秋実 (名倉洋介)
羅門光三郎
青山杉作
伊達三郎

2012.09.20

日本橋 1956 大映

市川崑監督と和田夏十脚本が描く泉鏡花の妖艶なロマンチシズム。
淡島千景が珍しく主演して、山本富士子、若尾文子という二大大映女優と絡む。


明治時代の日本橋元大工町。
お考ときよはは日本橋で長年競い合う売れっ子芸者。
海産物問屋を経営していた五十嵐はきよはに振られたところを、お考に不憫に思われ拾われるが、やがて追い出され家屋敷も家族も失う。
医学者の葛木も身持ちの堅いきよはに振られるが、お考と偶然出会い愛し合う。
五十嵐はそれが恨めしい。
葛木は五十嵐にお考と後生だから別れてくれと懇願されて、葛木は去って行く。
しかしその日からお考は気が触れてしまう。


ややホラー風味がある部分は泉鏡花の世界である。
また花柳界も泉鏡花の得意とした分野。
何しろ奥さんが芸者さんだから。

しかしこの映画は泉鏡花よりも淡島千景の美を描いた作品である。
彼女の気っぷの良さがもっとも良く出た映画だと思える。
山本富士子でさえ江戸っ子の淡島の前では当て馬になってしまう。
なぜこういう映画を大映で撮れて、東宝で撮れなかったのか?

やはり女優力のちがいだろう。
1950年宝塚退団後、松竹に入社して当時は32才で脂がのりきった時期だ。
フリーになっていたのか各社映画に引っ張りだこだった。
そういう一番美しい時期に、江戸っ子にしかできない艶技を見せてくれた。

二年後には「喜劇駅前旅館」に出演しているから、東宝に移籍したようだが、プロパーでなかったためか主演をめったに張れなくなってしまった。
しかし1961年の「妻として女として」だって森雅之の正妻を演じ愛人の高峰秀子とぶつかる演技を見せたのだ。
惜しい女優をなくしたものだ。

死後、噂されている借金騒動も女優業に命をかけていたからこその勲章である。
どうせ周囲の人間が借金を膨らませたのだろうし、債権者も彼女に金返せとは言えなかったのだろう。

あと一つ、柳永二郎が松竹から客演している。
柳と言えば1952年の「本日休診」で町医者として主演していた。
そのとき、淡島千景は角梨絵子より目立たない役で出ていたと思う。
「君の名は」「真実一路」もそうだけど、松竹映画では淡島千景の素晴らしさは出なかった。


監督 市川崑
脚色 和田夏十
原作 泉鏡花
企画 土井逸雄
製作 永田雅一
撮影 渡辺公夫

出演
淡島千景 (おこう)
山本富士子 (きよは)
若尾文子 (千世)
品川隆二 (葛木)
柳永二郎 (五十嵐)
船越英二 (巡査)

2012.09.15

愛染かつら 1954 大映

川口松太郎原作の雑誌連載小説「愛染かつら」は働く子持ち女性を描いた先駆的作品である。
映画は戦前に松竹、終戦直後に大映で制作されている。
今回は大映二度目の映画化。
戦前松竹の総集編をやや長くした演出になっている。

高石かつ江は津村浩三に娘のことを言えず、駆け落ちに失敗して津村病院の看護婦の職を辞した。
しかし看護婦時代に書き綴った曲を、コロムビアの作詞作曲コンテストに応募して優勝した。
コロムビアでは歌手として認められ、デビューしてヒット曲を重ねる。
津村浩三は娘のことを聞きショックを受けるが、たまらず看護婦とともにコンサートに駆けつける。

なぜ大映は鶴田浩二(当時松竹の二枚目俳優)を起用したのか?
松竹的二枚目が伝統的に大映にはいなかったからだろう。
とはいいつつやはり京マチ子と鶴田浩二の組み合わせは微妙。
田中絹代の線の細さと京マチ子の濃厚さでは,あまりに違う。

岡村文子は1938年の松竹版でも佐藤看護婦長を演じているがここでも同じ役を演じている。
役の年令が近づいたせいか、今回の方が様になってきた。


監督 木村恵吾
脚色 木村恵吾 田辺朝二
原作 川口松太郎

出演
京マチ子
三宅邦子
鶴田浩二
船越英二
月丘千秋
江川宇礼雄
岡村文子(看護婦長)

2012.09.14

暖流 1957 大映

戦後の大映映画の暖流である。
松竹が戦前、高峰三枝子と水戸光子で撮っていたと記憶しているが、内容は忘れていた。


日疋は恩人である志摩に請われて病院の建て直しをすることになる。
病院はジュニアの泰彦が医者であると言うだけで、真面目に働かないので、立ちゆかなくなっていた。
日疋は院長の娘啓子を愛していたが、看護婦のぎんをスパイにして病院内部情報を手に入れる。
二人は女学校での友人だった。
しかし院長がとうとう亡くなり病院乗っ取り派は関西の資本家と結びつき、日疋を病院から追い出す。


左幸子がエネルギッシュな女性役を好演。
増村保造らしい演出で、松竹とはちがう好印象を持った。


監督 増村保造
脚色 白坂依志夫
原作 岸田国士
製作 永田秀雅
撮影 村井博


出演
根上淳 (日疋祐三)
左幸子 (石渡ぎん)
野添ひとみ (志摩啓子)
小川虎之助 (志摩泰英)
村田知栄子 (志摩滝子)
船越英二 (泰彦)
品川隆二

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