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250.東映映画

2012.07.07

花のあと 2010 東映

東映時代劇では久々の快作である。
だいたい東映は藤沢周平を採り上げていないのが不思議だった。


娘は剣の達人。
たった一度だけ竹刀を交えた男が忘れられず、縁談に乗り気になれない。
やがて江戸勤めとなった男は幕府との仕事でミスを犯して自刃する。
裏に隠された藩重役の奸計を許嫁から知らされた娘は一人重役と立ち会う。


北川が最後に悪者をブスリとやって、すかっとした。
ただし、最初のシーンでの所作、そして許嫁と歩くシーンの北川が硬くて残念だった。

甲本雅裕はにっこりするだけの許嫁だが、非常に好演。
郡代の五男坊から江戸詰になったのだから、そうとうの切れ者だったはずだが、そういう部分をおくびにも見せない。
いとと孫四郎との関係でも男の度量の広さを表現していた。


監督 中西健二
脚本 長谷川康夫、飯田健三郎
原作 藤沢周平 

出演:
北川景子
甲本雅裕
宮尾俊太郎(本職はバレエダンサー。道理で演技はひどかった。)
市川亀治郎(藩重役)
國村隼(父)

2005.10.28

旗本退屈男 謎の暗殺隊 1960 東映

将軍綱吉(黒川弥太郎)は上洛に当たって、その道中の尾張で一泊することになった。
しかし尾張の山奥に住む伊吹忍者(山形勲)が関ヶ原の再来を願って、将軍暗殺を企てる。
果して早乙女主水之介(市川右太衛門)は、阿佐(丘さとみ)の協力を得て伊吹忍者一党を全滅させる。
しかしさらに陰謀は、牙をむいて将軍に襲いかかってきた。

市川右太衛門の殺陣満載である。
右太衛門ファンにはたまらない。
合計百人は斬っている。

御用人に扮する進藤英太郎と市川右太衛門の掛け合いも楽しい。
この映画のコメディ的要素は進藤英太郎一人に任されている。
この人も実にユーティリティプレイヤーである。

明るい山村聡が出てくるときは必ず一癖あるな。

渡辺篤は出てきたと思ったらあっという間に殺されてしまった。

新三人娘のうちの二人、丘さとみ、大川恵子がちょっと出てくるが、
ファンとしては少し欲求不満であろうか?
映画が殺陣中心だったので、女優の見せ場は少なかった。
お姫さまを演じていた大川恵子の方が大川社長に見込まれただけあって、村娘・丘さとみより格は上だった。

出演
市川右太衛門 (ご存知旗本早乙女主水之介)
山村聡 (尾張大納言・徳川邦宗)
月形龍之介 (尾張藩老中・坂崎民部之助)
山形勲 (伊吹忍者の頭領・皎雲斎)
薄田研二 (尾張藩普請奉行・大橋妥女)
里見浩太朗 (尾張藩・竹内彦四郎)
大川恵子 (普請奉行の娘弥生)
丘さとみ (左文字の娘・阿佐)
花柳小菊 (掏摸・むささびのおしま、主水之介配下の者)
河野秋武 (盗人つばくろの三次、主水之介配下の者)
進藤英太郎 (主水之介の御用人可内)
黒川弥太郎 (将軍徳川綱吉)
渡辺篤 (普請奉行の家老・三太夫)


スタッフ
監督 : 松田定次
原作 : 佐々木味津三
脚色 : 結束信二
撮影 : 川崎新太郎

2005.10.27

右門捕物帖 紅蜥蜴 1962 東映

筋はたわいもない。

クライマックスに劇中劇で犯人を指名するなどという、東映映画では気取ったことをしていた。
しかし慣れない事はするものではない。
犯人役が誰か見え透いていた。

この映画は何と言っても、むっつり右門大友柳太朗とあばたの敬四郎進藤英太郎の掛け合いが楽しい。

女優では、丘さとみ、桜町弘子
新三人娘の中の二人が出演していた。(あと一人は大川恵子。)
桜町弘子はよくあるお店の一人娘役だったが、三人娘随一の演技力を発揮していた。


出演
大友柳太朗 (むっつり右門こと近藤右門)
進藤英太郎 (あばたの敬四郎こと村上敬四郎)
堺駿二 (岡っ引き・おしゃべり伝六)
丘寵児 (岡っ引き・ちょんぎれの松)
戸上城太郎 (佐渡から逃げていた紅蜥蜴)
丘さとみ (女中お直、上総屋の色)
里見浩太朗 (山崎浪人、志乃は心引かれる。)
桜町弘子 (町娘お志乃)
黒川弥太郎 (町奉行神尾元勝)
三島雅夫 (上総屋太佐衛門、志乃の父)


スタッフ
監督 : 松田定次
原作 : 佐々木味津三
脚色 : 鈴木兵吾
撮影 : 川崎新太郎

2005.10.24

旗本退屈男 謎の幽霊船 1956 東映

佐々木味津三の作品はどれも好きだ。
旗本退屈男にしてもむっつり右門にしても、カッコいいのだ。
この作品では、市川右太衛門は「天下御免の向こう傷」の大見得こそ切ってなかったが、それでも殺陣に見ほれてしまう。


薩摩藩にやってきた琉球の使いの様子がおかしい。
聞けば王様(三島雅夫)が倒れ、跡取りは乱心したという。
筆頭家老(薄田研二)は王子の教育係に娘(高千穂ひずる)を使わしている。
彼は次席家老(原健策)と琉球へ乗り込み、ことの真相を探ろうとする。
早乙女主水之介一行も、老中の命で陰謀を探らんと、琉球にやってきていた。

主水之介一行には横山エンタツ 、杉狂児 、渡辺篤ほどの芸達者が揃っているのに、見せ場があまりない。
残念である。

次席家老・原健策は一度は筆頭家老薄田研二を琉球に売ったのだが、
最後になって、大和魂を思い出したのか、早乙女主水之介の危機を身を挺して救うシーンには感動してしまった(笑)

女性では高千穂ひずる、本間千代子も良いが、
のちに松竹新喜劇に転じた勝浦千浪の若い頃が実に懐かしかった。

配役:
市川右太衛門 (ご存知早乙女主水之介)
江原真二郎 (島津の馬鹿殿)
薄田研二 (筆頭家老平田監物、里枝の父でもある。)
原健策 (次席家老大迫庄左衛門、平田を亡き者にして、あとを狙っている。)
横山エンタツ (横這いの円太、主水之介に従う。)
杉狂児 (弥八)
渡辺篤 (風天堂一徹、占い師)
田代百合子 (菊路、主水之介の妹)
勝浦千浪 (百踏、踊り子)
高千穂ひづる (里枝、芙佐丸の教育係)
山手弘 (芙佐丸、王の息子だが急に気が触れた。)
三島雅夫 (尚貞王、琉球王だが毒を盛られて口が聞けない。)
進藤英太郎 (阿麻和利、琉球王の座を狙う)
神田隆 (名護玄哲、芙佐丸のそばで監視している。)
山形勲 (孫大人、清をバックに琉球独立を画策する。)
千石規子 (阿応理屋、祈祷者)

監督 : 松田定次
原作 : 佐々木味津三
脚色 : 比佐芳武

しかし幽霊船なんかどこにも出てこなかった。

2004.11.05

ちいさこべ 1962 東映

山本周五郎作品を田坂具隆監督が最初に映画化したのが、この人情話「ちいさこべ」である。


今回の大火で大工の棟梁夫妻が巻き込まれ、多くの人たちとともになくなった。
若棟梁茂次は川越に仕事で出ていたために助かったが、今後大所帯を切り盛りしていかなければならず、一人苦悩する。
奉公人のおりつは孤児となった子供を集めて飯を食わせていたが、周りのご近所からの苦情で子供たちともども追い出される。

聞けば、孤児たちはヤクザに使われて盗みをやってるそうだ。
「そうだ、孤児たちの家を造ってやろう。」
そう決心した茂次はおりつを迎えに行く。

災害の後始末を描いた作品。
昔から日本は災害大国だったわけだ。
でも災害が起きるたびに、そうなったあとでどうするか、知恵を出し合って考えるしか、解決方法はないようだ。


中村錦之助が若棟梁、江利チエミがおりつ、
おりつに思いを寄せるヤクザに中村嘉津雄、若棟梁の良き理解者の材木問屋主人に東千代の助
他に千秋実、桜町弘子、木暮実千代、坂本武。
脚本も田坂具隆。
雄大な音楽は伊福部昭。

題名は小さい子供の家という意味か。


2004.11.04

冷飯とおさんとちゃん(1965) 東映

中村錦之助が三つの山本周五郎短編に取り組むオムニバス映画。
相手役の女性がエピソードごとにかわり、彩りを添える。

第一話ではすれ違う美しい息女に入江若葉(母親役に木暮実千代)、
第二話では三田佳子(最初の妻役)と新珠三千代(江戸へ戻る旅の道中で一緒になる)が、
第三話では森光子(女房)と渡辺美佐子(飲み屋の主人)が演じている。

松竹で「五辨の椿」が映画化されたあとの東映作品。
東映は周五郎作品では後手を引いていたから、同じ山本周五郎でも何か目先を変えたかったのだろう。


東宝「椿三十郎」が第一次山本周五郎ブームの幕開けである。
ついでテレビで70年代「樅の木は残った」「ぶらり信兵衛道場破り」が放送された頃が第二次ブーム。
さらに2000年「どら平太」、2001年「雨あがる」と続くここ数年が第三次ブームである。
しかしいずれも文学と映画の差を感じさせる。

それを感じさせないのが、この田坂作品だ。


山本周五郎作品は、江戸時代の風俗を正確に語っているというより、ほとんど現代の出来事を江戸時代に置き換えている。
第一話は江戸時代の武家の四男坊(冷飯食い)の現実を描いている。(この話は江戸特有のものだ。)
第二話は妻がエクスタシーに達するとき知らない男の名前を呼ぶというお話。
それを許せず夫は旅に出るのだが、明治時代以降の結婚観・貞操感を反映している。
第三話は、火鉢職人が営業職に配置転換されたあげく歩合給にされて、リストラされてしまう。
しかし家族の愛に支えられ立ち直る。
もちろん、昔もあったろうが、今だって切実な思いで読んだ人も多いだろう。


田坂具隆監督はどの話の最初も中村錦之助の歩く姿を後ろから撮っている。
それぞれ違う身分で違う感情で歩いているのである。


そう言えば、この映画は東映映画だが東映以外の人を多用していた。
三木のり平が三話で泥棒役で出てきている。


女優で印象に残ったのはやはり新珠三千代である。
決して好みのタイプではないのだが、色気をヒシヒシと感ずる。

渡辺美佐子も当時があぶらが乗って美しかった頃だ。

2004.08.12

純愛物語 1957 東映

2003/10/20(Mon) 22:12
監督 : 今井正
原作・脚色 : 水木洋子
企画 : マキノ光雄 / 本田延三郎

キャスト(役名)
江原真二郎 (早川貫太郎)
中原ひとみ (宮内ミツ子)
楠田薫 (小島女子教官)
岡田英次 (下山観察官)
鈴木保 (ハートの円)


東京の浮浪者街へふらりと戻ってきた早川。
ひょんなことから、その女ミツコを助けてしまう。
すっかり気が合う二人は、スリを始めたが、あっさり補導される。

早川は少年院に送られ、更正の道を歩み始める。
一方ミツコは少女院に送られたが、荒れた生活を送る。

しかし小島教官はミツコの体調の異常に気づく。
彼女は戦時中広島におり、原爆症にかかっていた。

ミツコは脱走し、ラーメン屋の住み込みとして働く。
早川は退院し、工場で働いていると、ミツコから会いたいと連絡が入る。
二人は初めて一日デートするが、彼が帰った後、彼女は倒れる。

オーソドックスな少年少女の純愛映画。
社会の最底辺に二人ともいたのに、妙に奥手で、キスするのがやっと。と泣かせてくれる。

原爆症という当時問題になった話題を扱っている。
原爆という言葉に、日本人が過剰反応を示していた時期だ。
正直言って現在見ても、感動は小さいだろう。

しかしアメリカに劣化ウラン弾を撃ちまくられた、イラクやアフガンでは今も切実な問題である。
あの国にこの映画を見せてやりたい。


今井正監督のカメラワークはオーソドックス。教科書通り。
そのあたり、今井正ほどの大監督が、21世紀に忘れ去られた理由だろう。
カラーの使い方も下手だったかも知れない。
無理に白黒からカラーに転向する必要はなかったの。


江原真二郎は当時人気はあったと思う。
影のある二枚目あるいは二枚目半。
年を取ってから、癖のある役ばかりやるようになった。
中原ひとみは、当時若かったなあ。
この映画がもとで二人は結婚した。


2004.06.17

反逆児 1961 東映

伊藤大輔の監督脚本で徳川信康の一代記を中村錦之助の主演でお送りする。

徳川信康家康の長男である。
築山殿(今川の血を引き信長を恨んでいる)の陰謀(武田軍と結んで織田家を攻めようと企んだ)に連座させられ、処刑された。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD20501/index.html

新東宝の美女北沢典子は東映へ移籍後の作品である。
クレジットでは四番目だったが、大した役ではなかった。
信康の爺やの娘役で色っぽいところは皆無。
しかし眼がパチクリとして麗しかった。
東映の女優どもを蹴散らせていた。

見せ場はいくつかある。
文学座の重鎮杉村春子(築山殿)と俳優座の若手岩崎加根子(徳姫)が嫁姑として対決するシーン。
徳姫が高笑いで場を収めたようだったが、築山殿は信康の愛人お信乃(桜町弘子)を連れてきて正妻の嫉妬心を煽る。
かつての大映スター喜多川千鶴も徳姫お付きの小侍従の役で活躍。
築山殿が武田と通じていると言う噂を流し、信康に折檻される。


信長は月形龍之介、秀吉は原健策、家康は佐野周二、どれも年を取りすぎて目立たない。
この頃の中村錦之助は一人で芝居をしていた。
この芝居を見て錦チャン素敵と思うファンも当時は多かったんだろう。


お付きの小兵に亡くなった河原崎長一郎が出ていた。
芝居は勉強中という感じだった。

伊藤大輔演出では何カ所か時代劇のフォーマットから外れ、70年代の映画っぽい場面があった。
伊福部昭音楽も非常に効果的。

2004.04.06

浪花の恋の物語(1959)東映

監督 : 内田吐夢
原作 : 近松門左衛門
脚色 : 成澤昌茂
配役:
中村錦之助 (亀屋忠兵衛)
有馬稲子 (梅川)×
片岡千恵蔵 (近松門左衛門)
田中絹代 (妙閑)
花園ひろみ (おとく)
千秋実 (丹波屋八右衛門)
白木みのる (長吉)
進藤英太郎 (槌屋治右衛門)
浪花千栄子 (おえん)
赤木春恵 (鳴門瀬)○


近松の「冥土の飛脚・梅川忠兵衛」の映画化。
飛脚問屋の養子忠兵衛が新町遊郭の女梅川にほれて、公金300両に手をつけて、梅川を身請けする。
その後、歌舞伎では雪の中、二人は心中する。


高校の時、雪の道行きの場面を先代片岡仁左衛門の歌舞伎で見た。
映画でも、歌舞伎や浄瑠璃の美しさをうまくまじえた演出をやっていた。
とくに二人の踊りのシーンは良かったと思う。

しかし映画の最後は心中ではない。
二人は公金横領の罪で捕まり、男は獄門、女は二度の勤め(もう一度女郎に戻ること)になる。
彼の封印切りのおかげでお店は潰れてしまうし、主人田中絹代も罪に問われただろう。


好きな女に公金を使うなんて、よほど男が女にほれ込んでいたら話は別だが、普通は考えにくい。
こういう話では、男が騙されていて、金を貢ぐのが普通だ。

この脚本では二人とも金に相当のこだわりを持っていたようだ。
金で縛られている、自由を奪われているという強迫観念を抱いていた。

昭和33年から34年と言えば、なべ底景気の頃である。
そういう不景気感がああいう「金、金、金」という、脚本になったのではないか。


有馬稲子は松竹所属だが、東映が借りてきて主演をさせている。
錦之助の指名かな?
中村錦之助と有馬稲子はこの映画のあと、実際に結婚したが、すぐ別れた。

赤木春恵が有馬の老けた同僚役で出ていた。
ちょっとだけしか出番はなかったが、いい味出してた。笑えた。


2004.03.19

十三人の刺客 1963 東映

監督 : 工藤栄一
脚本 : 池上金男
撮影 : 鈴木重平
音楽 : 伊福部昭
出演:
片岡千恵蔵 (旗本島田新左衛門、刺客の親玉)
里見浩太郎 (島田新六郎、島田の甥)
嵐寛寿郎 (倉永左平太、島田の腹心)
西村晃 (平山九十郎、島田の腹心、居合いの達人、見せ場多し!)
阿部九洲男 (刺客の一人、三橋軍次郎)
山城新伍 (木賀小弥太、落合宿の郷士、最後に仲間に入る)
水島道太郎 (浪人佐原平蔵、刺客に加わり、島田に信頼される)
汐路章 (刺客堀井弥八)
和崎俊哉 (刺客石塚利平)
丘さとみ (芸者おえん、新六郎の恋人、昔も今もぽちゃっとしている。)
藤純子 (庄屋の娘加代、木賀の恋人)
月形龍之介 (尾張藩士牧野靭負、息子夫婦を松平に殺され恨みに思う)
菅貫太郎 (明石藩主松平左兵衛督斉韶、将軍の弟。悪逆非道の限りを尽くす。)
丹波哲郎 (老中土井大炊頭利位、松平暗殺を策し島田に命ずる)
内田良平 (明石藩側用人鬼頭半兵衛、当代きっての知将。島田の友人であり敵でもある。)

東映の傑作リアリズム時代劇。
芥川隆行をナレーションに使い、のちのテレビドラマを彷彿とさせる。


お手討ちなど極悪非道の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶だが、将軍の弟ゆえに罪には問われない。
老中土井利位は、そんな松平公を誅せんと、刺客島田新左衛門を差し向ける。
島田は倉永、平山ら十一人の同士を揃えた。

松平公は参勤交代により鬼頭半兵衛ら精鋭50人を付けて、江戸から明石に下る。
島田は松平公を旅の道中で襲うつもりだ。

決行の場所は美濃の落合宿と決まった。
島田新六郎は落合宿の民から家を空けてもらい、大仕掛けを作る。
宿場は要塞と化していく。

一歩宿場に足を踏み込んだ松平主従は、進めば進むほどに迷路に入っていった。
島田達は矢と槍で囲いの外からブスブス刺しまくる。
鬼頭は逃げる道を発見して、松平公を誘導しようとする・・・

1965年頃、従来の時代劇がついに終焉を迎え、劇画調時代劇がはじまった。
しかしこの作品は映画にするのが早すぎた(1963年)のか、工藤監督は活躍の場を映画からテレビに移した。


内田良平は格好良いのだが、日活の人だけに殺陣は得意ではなかった。
他の俳優もリアリズム殺陣をやっており、流れるような殺陣は見られなかった。

丹波哲郎は必殺仕掛け人の元締めみたいな役だった。
悪役の菅貫太郎はこのときはちょっと若かった。
里見光太郎は人を斬りすぎだ。刃はぼろぼろだろう(笑)
最後の西村晃の死に様はお約束だ。


この作品は「忠臣蔵」と比較できる。
ともに集団復讐劇である。
しかし「十三人の刺客」はリアリズムであり、次第に主人公片岡千恵蔵の影が薄くなった。
より群衆劇になっていった。
一方、「忠臣蔵」はどんなに赤穂浪士のエピソードが多くても、やはり家老大石内蔵助のドラマだ。


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