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310.アメリカ映画(戦前)

2009.06.21

チップス先生さようなら 1939 MGM


Director: Sam Wood
Original novel: James Hilton
Writers: R.C. Sherriff, Claudine West

Cast:
Robert Donat ... Mr. Chips
Greer Garson ... Katherine
Terry Kilburn ... John Colley / Peter Colley I / Peter Colley II / Peter Colley III
John Mills ... Peter Colley as a young man

ジェームズ・ヒルトンの「チップス先生さようなら」の最初の映画化であり、ピーター・オトゥールの第二作と比べても、原作に近い。
34歳の二枚目俳優ロバート・ドーナットがパブリックスクールの老教師チップスの役を演じて、アカデミー主演男優賞を獲得している。
また、大女優グリア・ガースンがチップス先生の妻キャサリン役を演じている。
(この年の主演女優賞は「風とともに去りぬ」のヴィヴィアン・リーである。ガースンはこの賞を3年後に「ミニヴァー夫人」で獲得している。)
オスカー俳優ジョン・ミルズも当時から子役で活躍していたようで、美味しい役で登場する。

堅物教師だったチップス先生がようやくつかんだ幸せは、シャボン玉だった。
しかし、そういう悲しい経験が、先生を変えてくれた。
悲しいような、それでいて心温まる作品だ。


2009.01.26

Beau Geste (ボージェスト) 1939 Paramount

Director: William A. Wellman
Cast:
Gary Cooper (Michael 'Beau' Geste)
Ray Milland (John Geste)
Robert Preston (Digby Geste)
Brian Donlevy (Sgt. Markoff)
Susan Hayward (Isobel Rivers)
Donald O'Connor (Beau at 12)


P.C.Wrenの1924年の原作の冒険小説で、何度か映画化された作品だ。
日本人では考えられないような、兄弟愛を描いている。

最初の映画化はサイレントでロナルド・コールマン主演(1926)だった。
これは二度目の映画化作品(1939)だ。

ゲイリー・クーパー得意のフランス外人部隊のお話。
オープニングから死体消失ミステリー。


砦が遊牧民に襲撃されていると守備隊から連絡があり、他の部隊が急行してみると、誰かが銃撃してくる。
ラッパ手がまず偵察に出るが、帰ってこない。
隊長自身が砦にのぼると、守備隊の軍曹が手紙を持って死んでいた。
他に生き残りがいないか、探しているうちに、砦に火が放たれる。

話は遡る。

ジェスト三兄弟は伯母に育てられたが、長兄ボーと次兄ディグビーは青い水と言われる宝石と一緒に消えてしまう。
数年後、二人はフランス外人部隊にいた。
そこへ末弟ジョンがやってくる。


撮影が素晴らしく、まさか戦時中のアフリカでロケをしたわけでもないのに、砂漠の雰囲気がよく出ている。
ゲイリー・クーパー、レイ・ミランド(The Lost Weekend でアカデミー主演男優賞)、ロバート・プレストン(Union Pacific)の三人とも役柄にぴったりはまった演技だ。

悪徳軍曹役を演じた、ブライアン・ダンレビーがとくに好演で、アカデミー助演男優賞にノミネートされるほどだった。

スーザン・ヘイワード(I Want To Live でアカデミー主演女優賞)も若くて、チョイ役だが、十分に魅力的だ。

何よりも、子供時代のボージェストとして、ドナルド・オコナー(Singin' in the Rain)が出ているのに、今回はじめて気づいた。


最後のLady Brandon の台詞。
"Beau Geste"
Beau Geste... gallant gesture. We didn't name him wrong, did we?

2006.07.02

毒薬と老嬢 1944 ワーナーブラザーズ

これほど洋の東西で評価は割れるものだろうか?
字幕で見るとこの映画は、ちっとも面白くない。
ところがIMDBは高い評価である。
感想文に「ウィットの利いた会話(There is plenty of witty dialogue)」とある。
どうやら字幕は粗悪なものらしい。
機会があれば、英語字幕を見たいと思う。


ブルックリンの山の手に、二人の老嬢が住んでいる。
彼女たちには秘密があった。
孤独な老紳士を見ると気の毒になり、毒殺してあの世へ送り届けるのだ。

老嬢には三人の甥があった。
一人は知的障害で、自分をルーズベルト大統領だと思い込んでいる。
一人は凶悪な犯罪者で、刑務所にはいっている。

最後の一人はまともな演劇評論家で、今日結婚した。
叔母たちのもとへ結婚の報告にやって来るが、そこで彼女たちの犯罪を知る。
急いで入院させようとするが、そこへ刑務所に入っていた兄が脱走して帰ってくる。

ケイリー・グラントが、オーバーアクションといえる百面相演技(後に「シャレード」のラストシーンでも見せた。)を楽しませる。
でも僕は見ていて、わざとらしかった。

出演
ケーリー・グラント (Mortimer Brewster)
主人公の演劇評論家。
この人はこんなスラップスティックより、ラブコメの方が似合っている。

レイモンド・マッセイ (Jonathan Brewster)
凶悪犯の兄。弟を殺そうと思っている。
ボリス・カーロフに似せた、ずいぶん強烈なメイクだ。
後に「エデンの東」の父親役を演ずる俳優とは思えない。

ジャック・カーソン (O'Hara)
今どき吉本でも見ない、べたな巡査役だ。
この人は後に「スタア誕生」の宣伝部長役だ。

ペーター・ローレ (Dr. Einstein)
凶悪犯の兄を整形した、外国訛りのインチキ医師。
「カサブランカ」、「マルタの鷹」や「間諜最後の日」などにも出演した戦前の名脇役である。
戦後も「悪魔をやっつけろ」「八十日間世界一周」など。

プリシラ・レーン (Elaine Harper)
ヒロインだが、あまり出番はない。ヒッチコックの「逃走迷路」。

ジョセフィン・ハル (Abby Brewster)
凶悪な叔母さん一号。
「ハーヴェイ」でのジェームズ・スチュアートの母親役が非常に印象に残る。

ジーン・アデーア (Martha Brewster)
凶悪な叔母さん二号。

ジョン・アレクサンダー (Teddy Roosevelt Brewster)
気のふれた弟。
元ラッツ&スターの桑野信義ににている。

2006.06.27

ローラ殺人事件 1944 20世紀フォックス

キャメラが美しい、ミステリ映画の古典。

ニューヨークで広告デザイナーとして成功を収めたローラが、自宅の玄関先で顔を射たれて死んだ。
容疑者は二人。
一人は初老のコラムニスト・ライデカー氏、
もう一人は彼女の婚約者で女たらしのカーペンター。
しかしNY市警の刑事マークはローラの身辺を探るうちに、死んだ彼女に恋をしてしまう。

ミステリマニアが見たら、犯人は最初からわかってしまう。
だからその犯人をいかに追いつめるか、が興味の中心である。

マーク刑事は直線的に彼を追い込まず、別の方面から探りを入れるのだが、
趣味と実益をかねて犯罪捜査を行っていると非難されても仕方がない(笑)

出演
ジーン・ティアニー(ローラ・ハント) 
ライデッカー氏を利用してのし上がるキャリアウーマン。
カーペンターが近づくと、彼に乗り換えてしまう。
彼女は今まで見た映画でもそんなに美人女優には思ってなかったのだが、この映画ではきれいだ。
とくにアップは特筆もの。
だからこのキャメラマンはアカデミー賞を取ったのだろう。

ダナ・アンドリュース(マーク・マクファーソン)
典型的なアイリッシュの刑事。
少々ほれっぽいのが玉に瑕。
上着を脱ぐと、ベルトの位置がかなり高い。時代を感じさせる。

クリフトン・ウェッブ(ウォルド・ライデッカー)
舞台出身の俳優さん。映画初演だったそうだ。
後に「愛の泉」などにも出演。

ヴィンセント・プライス(シェルビー・カーペンター)
「アッシャー家の惨劇」の天下の怪優も若い頃は艶のある役をやっていた。

監督・製作 : オットー・プレミンジャー
原作 : ヴェラ・キャスパリー
脚本 : サミュエル・ホフェンシュタイン / ベティー・ラインハート
撮影 : ジョセフ・ラシェル(アカデミー撮影賞)

2005.09.05

武器よさらば 1932 ワーナーブラザーズ

第一次世界大戦のイタリア戦線。
兵士ヘンリーと看護婦キャサリンは運命的な出会いをする。
へンリーが前線に送られて離れ離れになるが、負傷して再び二人は出会う。
彼らは愛を確かめあうが、ヘンリーは再び前線に。
キャサリンのお腹には二人の間の子供がいた。
ヘンリーはキャサリンへ出した便りが返送され、彼女に何かあったのでは、と心配になる。

「武器よさらば」最初の映画化だ。
二回目の主役はロック・ハドソンとジェニファー・ジョーンズ、ビットリオ・デシーカだった。
ジェニファー・ジョーンズの若作りした看護婦姿を思い出す。
IMDBでは5点台の評価で、失敗作ということになっている。


この作品は初めて見る。
1932年当時戦争を知らなかったアメリカ人らしい、能天気で感傷的な作品だ。
「おいおいおい、そんなことぐらいで、脱走するなよ。」と言いたくなった。
第二次世界大戦を経験した連中が作った、二回目の作品の方にリアリティーを感じた。

1910年代から映画で主役を張っていたヘレン・ヘイズはゲイリー・クーパーよりクレジットが先だ。
ヘレン・ヘイズのキャサリン役は小柄だが、色っぽい。

この映画でのゲイリー・クーパーの甘いだけの演技を見て、同じヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」の主役に抜擢されたのだろうか?
「誰がために鐘は鳴る」は1943年の作だが、この11年の間に彼の演技は大きく変わった。

監督 フランク・ボーゼイジ 
脚本 O.H.P.ギャレット
撮影 チャールズ・ラング
原作 アーネスト・ヘミングウェイ
主演 ヘレン・ヘイズ ゲイリー・クーパー アドルフ・マンジュ

2005.08.30

女性No.1 1942 MGM

野球記者のサムとジャーナリストにしてフェミニストのテスは、同じ新聞社に勤めるが、会わないうちから犬猿の仲である。
それが二人、顔を合わせた途端に恋に落ちた。
彼女を球場に連れていったり、とんちんかんなデートを繰り返していたが、ついに結婚する。
結婚しても彼女は敏腕ジャーナリストであり、秘書と一緒にいる時間の方が長い、すれ違いの日々が続く。
ある日彼女はギリシャ難民の子供を養子にしたいと言い出し、サムは怒る。
彼女が "Woman of the Year" を獲得した日に、養子を施設に返してしまった。

トレイシー・ヘップバーンのコンビ第一作である。
トレイシー(42歳)はヘップバーン(35歳)と組むことに最初難色を示していたそうだが、結局仲よくなって、9作品で共演し、27年間公私をともにした。
この映画ではヘップバーンは演技に徹していたと思うが、トレイシーの方が、惚れたんじゃないか?

1935年のウーマン・オブ・ジ・イヤーを獲得したドロシー・トンプソンとノーベル賞作家シンクレア・ルイス夫妻がモデルになっている。

映画内ではニューヨーク・ヤンキース対フィラデルフィア・アスレチックスが行われていた。
今のアスレチックスがオークランド、カンザスシティーに移る前の話だ。

監督 ジョージ・スティーブンス
制作 ジョセフ・マンキーウィッツ
主演
スペンサー・トレイシー
キャサリン・ヘップバーン

脚本
マイケル・カニン(アカデミーオリジナル脚本賞)
リング・ラードナー・ジュニア(アカデミーオリジナル脚本賞)


1942年は「ミニヴァー夫人」がアカデミー作品賞、主演女優、助演女優、脚色賞を獲得した年だ。
戦争婦人映画でないと賞を取るのが大変だったのだろう。
その中で戦争映画以外の「婦人運動コメディ」が一部門でも制覇したのは実にめでたい。

2005.08.17

邂逅(めぐりあい) 1939 RKO Radio Pictures

今さらながらの大名作「めぐり逢い」

大西洋航路で出会ったマッケイ(アイリーン・ダン)とマルネ(シャルル・ボワイエ)は、お互いに付き合っている人がいた。
やがて愛し合うようになった二人は船から降りると一旦別れて、それぞれに婚約者と別れ、身辺を整理する。

このあたりがケイリー・グラント、デボラ・カーのバージョンと比較して、アイリーン・ダン、シャルル・ボワイエのバージョンでは少し薄っぺらかった。

アイリーン版もデボラ版も、大切なところはほとんど同じ脚本を使ってる。
最後に絵を買った人が誰か察して、ボワイエが全てを知るところがあるのだが、
やはり何回見ても泣いてしまった。


アイリーン・ダン
は好きな女優の一人である。
30年代にあまり好きなアメリカ女優はいないのだが、彼女は違う。
もともとミュージカル女優であり、顔も端正で、戦後になって本当に可愛いオバサンになった。
(戦後の代表作「ママの思い出」)
この作品は実にアイリーン・ダン41歳の作品である。
シカゴの歌姫も、ミュージカル路線からラブロマンス路線に転身して、レオ・マッケリーの名作に出会った。

この映画でのメイクは強めで、後のシビル・シェパードを思い出させる。
祖母のチャペルで敬虔な雰囲気に打たれる、彼女の美しいシルエットは、デボラ・カーに勝るとも劣らない。

"Show Boat" や" Anna and the King of Siam" など次々と主演作がカラーでリメイクされる人でもある。
モノクロフィルムだったため、色をつけて、もう一度見たかったのだろう。
「王様と私」は、やはりデボラ・カー主演であった。


シャルル・ボワイエ
が画家になっても絵になったが、ケイリー・グラントの画家は変だった。
ケイリー・グラントがラテン系の親戚を持っているなんて、どうかなあ?と思う。
そもそもこれはフランス人シャルル・ボワイエのための脚本だったのだろう。


監督レオ・マッケリー
原案レオ・マッケリー
  ミルドレッド・クラム
脚本デルマー・デイビス、ドナルド・オグデン・スチュアート
音楽ロイ・ウェップ
主演アイリーン・ダン(テリー・マッケイ)
  シャルル・ボワイエ(ミッシェル・マルネ)
  マリア・オースペンスカヤ(マルネの祖母)


この作品の原題は"Love Affair"だが、デボラ版(監督はやはりレオ・マッケリー)は"An Affair to Remember"である。
デボラ・カーは英国女優で最も美しい人だ。

子供の頃、サンテレビでデボラ版「めぐりあい」が昼過ぎに何度も何度も再放送していたのを思い出す。

2005.08.15

或る夜の出来事 1934 コロムビア

どうして英題が"IT HAPPENED ONE NIGHT. "なんだろう。
3晩に渡って事件が起きたのに。或る夜になって初めて事件が起きた、と言う意味か。
英語はわかんねえ。

お盆に当たって、何かキャプラ・コメディを見たくなった。
戦前のクローデット・コルベールだとか、ジーン・アーサーは、タイプではないので今まで敬遠してきたが、
最近ジーン・アーサーにも慣れてきたし、お次はコルベールだと思い、この作品を手にした。


富豪の娘エリーは飛行家キングとの結婚を父に反対され、マイアミから家出してキングのいるニューヨークに向かう。
飛行機や列車には父の送り込んだスパイがうじゃうじゃいる。
彼女は長距離バスを選択した。
そこで偶然に隣り合わせたのが、新聞記者のピーターである。
はじめは気が合わなかった二人だが、エリーの秘密をピーターはつかむ。
ピーターはエリーにキングと逢わせてやるからと、エリーに取引を持ちかける。

ミイラ取りがミイラになる恋愛映画の典型パターンであり、おそらくこの映画から始まったのだろう。
スクリューボールの原形で、「ジェリコの壁」などいまだに映画で使われている小道具満載の映画だった。
キャプラの映画は、そのまま映画の教科書になる。

最後に二人を無理にくっつけることはなかったのに。アメリカの金持ちは好きな二人を喜んでくっつけてしまう。
いらぬお世話じゃないか?
結婚したからと言って、幸せになるとは限らない。


個人的には、ゴードン編集長の秘書アグネスを演じたベス・フラワーズが美人だった。(UNCREDITED)

アカデミー作品賞獲得。
監督賞フランク・キャプラ
脚本賞ロバート・リスキン(脚色)
主演男優賞クラーク・ゲーブル(ピーター)
主演女優賞クローデット・コルベール(エリー)
五部門独占は史上初である。

他の出演
ウォルター・コノロイ エリーの父・富豪
ロスコー・カーンズ バスの乗客
ジェイムソン・トーマス ピーターの恋敵、飛行王

2004.11.22

誰が為に鐘は鳴る(ワールドプレミア版) 1943 パラマウント

この映画も何度も見たが、それでも毎回発見がある。
昔はずいぶんと西部劇にも変形があった。
ゲイリー・クーパーにしても「ベンガルの槍騎兵」だの「マルコ・ポーロの冒険」だのいろいろ出ている。
戦後の西部劇はアメリカ国内かメキシコぐらいしか取り上げられなくなったが、この映画も当時の西部劇の一つのバージョンではないか。
もちろん、イングリッド・バーグマンとのメロドラマでもあり、後半は「愛する人を守る」戦意高揚映画にもなっている。
しかし後年メキシコ辺りでラテン系に囲まれて西部劇を撮っていたり、イタリアでマカロニウェスタンを撮ったりした原形がここにあるのではないか。
とは言え、ここに出てくる役者はスペイン人じゃなくてロシア、スラブ人がほとんどだ。


スペイン市民戦争がフランコ将軍の勝利に終わったのが1939年、第二次世界大戦の前夜である。
そしてこの本をヘミングウェイが出版したのが1940年である。
それを三年後プロデュース・監督してしまうサム・ウッドの商魂たくましいこと。
普通の年ではない。戦時中だ。
そこでこれだけ軍部も大衆も喜ばせる映画を撮ってしまうとは凄い男だ。
ただの野球映画専門監督(代表作は「野球王」)かと思ったら大間違い。

ヴィクター・ヤングの音楽もとくに美しく、忘れられない。

もちろん主役のゲイリー・クーパーやイングリッド・バーグマンもよかった。
イングリッド・バーグマンは本来好きなタイプではないが、短髪の彼女は美しい。
どうしてあんなに清潔感があるのだろう。

2004.08.20

ベンガル槍騎兵の生活(The Lives of a Bengal Lancer, 1935, USA)

ビデオ邦題「ベンガルの槍騎兵」。
日本未公開のゲイリークーパー(真昼の決闘、誰がために鐘は鳴る)主演、
ヘンリーハサウエイ(ナイアガラ、ネバダスミス)監督のアクション作品。
当時のゲイリークーパーは、今で言えばシュワルツネッガーであり、
まだまだメロドラマが似合わない俳優と考えられていた。


20世紀初め、インド。
バングラデシュ国境を守る英国槍騎兵隊に、近衛兵出身のフォーサイスと士官学校を出たばかりのストーンが赴任する。
都会的な彼らを、カナダ人のマクレガーが出迎える。
はじめの内は何かと絡むフォーサイスとマクレガーだったが、やがて深い友情で結ばれる。

さて息子であるストーンに対して、父親の大隊長は厳しく当たる。
それは親心だったのだが、息子は荒れてしまう。
隊の規律を破り外出したところを、ベンガルの首領モハマッドの一味に誘拐されてしまった。
父親は涙をのんで、息子を見捨てると言う。
マクレガーとフォーサイスは、大隊長の心情を思いやり、救出に向かう。

軍人同士の友情と、若気の至りで突っ走る後輩の三人模様を描いたお話。
いわば三銃士パターンであり、何を今さらなのだが、1935年のB級映画としては、出色の出来だ。
三人とも役割をはっきりと演じ分けて、わかりやすく感情移入しやすい映画。

軍隊に対する批判精神も旺盛で、決して楽しいだけのアクションではない。
この設定で95年に作ったって同じものができるはず。
それぐらい、完成度の高い作品。
ビデオ屋にあったら、観てみるが良かろう。

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