330.アメリカ映画(60年代)

2008.12.20

The Secret War of Harry Frigg (脱走大作戦) 1968 Universal

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監督 ジャック・スマイト(動く標的)
製作 ハル・E・チェスター
脚本 ピーター・ストーン、 フランク・ターロフ
撮影 ラッセル・メッティ
音楽 カルロ・ルスティケリ (ブーベの恋人)



出演:
ポール・ニューマン Harry Frigg (熱いトタン屋根の猫、ハスラー、暴力脱獄)
シルヴァ・コシナ Countess di Montefiore (魂のジュリエッタ、黄金の七人エロチカ大作戦)
アンドリュー・デュガン General Armstrong (電撃フリント・アタック作戦)
トム・ボスレー General Pennypacker (名探偵ダウリング神父)
ジョン・ウィリアムス General Mayhew (麗しのサブリナ)
チャールズ・グレイ General Cox-Robert (シャーロック・_ホームズの冒険のマイクロフト兄)
ヴィト・スコッティ Colonel Ferrucci (ゴッドファーザー)



第2次大戦時、間抜けな連合国の准将5人がイタリア軍の捕虜となる。
彼らは将軍であるため、捕虜でありながら大邸宅にとどめられ、ホテルマン上がりのイタリア軍将校から丁重なサービスを受ける。
彼らは軍人ではあるが、会計や法務の専門家なので、脱走の知識がなかった。
邸の女主人である伯爵夫人フランチェスカ(シルヴァ・コシナ)が若く美人だったことから、彼らは骨抜きにされる。

そこで司令部は、脱走マニアのハリー・フリッグ二等兵(ポール・ニューマン)に命じた。
「偽将軍に化けて、5人を連れて脱走せよ」

邸へもぐり込んだフリッグも、フランチェスカの魅力に籠絡される。
偽将軍はいち早く脱出ルートを発見しながら、フランチェスカとの情事にふけってしまう。

6人がのんびりしているうちに、イタリアが連合国に降伏する。
彼らは世にも恐ろしいドイツ軍捕虜収容所に送られる。
天国から地獄である。




戦争コメディだ。
私はこの手の映画が好きだ。
何度も見ているが、毎回同じところでゲラゲラ笑っている。

ポール・ニューマンのすっとぼけたコメディ演技がいい。
また准将五人組(とくにトム・ボスレー)がいい味を出している。




中でもフランチェスカ役のシルヴァ・コシナが最高である。
彼女はインテリなので、英語が巧みだ。
旧ユーゴスラビア出身だが、戦争でイタリアに移った。
ナポリ大学医学部に通っていたところを、イタリア芸能界にスカウトされる。
ピエトロ・ジェルミの傑作映画「鉄道員」でデビュー。

ソフィア・ローレンほど大物感はなく、クラウディナ・カルディナーレほど美人でもない。

しかし何より、お色気むんむんである。


フランチェスカは普段は伯爵夫人らしい服装に身を包んでいる。
フリッグを連れて駅に出かけるシーンがある。
彼女は膝丈のスカート姿を見せる。
そこで不覚にも私はお色気を感じ、骨抜きにされてしまった。heart02



(日本でいえば、テレビ女優の本阿弥周子か。)

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2007.04.07

バルジ大作戦 1965 ワーナー

2時間49分。
バルジ大作戦自体は1944年12月16日に始まって、年明けまで続いた。
映画はドイツ軍が連合軍の補給基地を襲い初年兵たちが阻止するという、一作戦をテーマにしている。

その割に上映時間が長すぎる。冗長に感じた。
間延びしたカットは、英国映画の「空軍大戦略」(4年後の作品)のように、叙事詩的に描きたかったのだろう。

しかし空軍ものと戦車戦では全く違う。
美しいカラー映像の戦車戦は、まるで巨大なカブトムシ同士の戦いを観ているようだった。
実物を使ってるのに、何故か嘘っぽい。
撮影期間が長すぎて、雪が積もったり溶けたりするのも変だ。
モノクロ画面にすれば少しはドキュメンタリー的な映像になり、成功した筈だ。

監督 ケン・アナキン
出演
ヘンリー・フォンダ カイリー中佐(刑事出身。クリスマス前で浮かれる中、ドイツの奇襲作戦があると上司に述べる。)
ロバート・ショー ヘスラー大佐(ドイツの戦車隊長、「空軍大戦略」では英国空軍パイロットだったが、がらりと変わった。ドイツ軍人に化けるコツは髪形だな。他に「ジョーズ」)
ロバート・ライアン グレイ将軍(カイリーの理解者、「無法の拳銃」「拳銃の報酬」「北海の果て」)
ダナ・アンドリュース プリチャード大佐(カイリーの上司、「我等が生涯最良の年」「ローラ殺人事件」))
ジェームズ・マッカーサー ウィーヴァー中尉(はじめはひよっこの将校だったがマルメディの虐殺を生き延びて、成長する。彼が一番美味しい役だった。他にTV「ハワイ5−0」)
ジョージ・モンゴメリー ドゥケイン軍曹(マルメディの虐殺で命を落とす。西部劇に多数出演。)
チャールス・ブロンソン ウォレンスキ少佐(歩兵隊を率いるが捕虜になる。)
タイ・ハーディン シューマッハ中尉(MPに化けて連合軍を混乱させる。)
テリー・サバラス ガフィー軍曹(荒井注にそっくりな戦車長)
ピア・アンジェリ ルイーズ(何故かテリー・サバラスの恋人、史実ではアンブレーブの町唯一の生き残り。)
バーバラ・ヴェルレ エレナ(ヘスラーに提供された高級娼婦)

ジェームス・ディーンの恋人だった、イタリア人女優ピア・アンジェリは1シーンの登場だった。
(ピアが不安定なジェームスを振ったとも、カソリックであるピアの母親がクエーカー教徒であるジェームスとの仲を割いたとも言われている。)
年を取っていた(33歳)が、やはり美しい。

この映画は中途半端に終ったが、唯一の成功は彼女の起用だ。
彼女にとっては、最後のアメリカ映画でもある。
(でも最後のキスの相手をテリー・サバラスにすることはないではないか。)

こういう人が数年後に、自ら命を絶ったとは信じられない。


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2007.04.02

栄光への脱出 1960 UA

あらすじ:
前半は、英国軍に対して、ハンストをして国際世論を味方につけて、オリンピア号でキプロス島を脱出しパレスチナへ入るまで。
後半はユダヤ穏健派ハガナと過激派イルグンの対立から始まる。
英軍に逮捕された叔父アキバの脱走をアリが助けるが、アキバは銃弾に倒れる。
国連でようやくパレスチナ分割(イスラエル独立)が認められた瞬間、アラブとの終りなき戦いが始まる。
第一次中東戦争である。(1948〜1949)

原題「エクソダス」は、旧約聖書の出エジプト記のこと。
これはイスラエル万歳の国威高揚映画である。
アメリカが赤狩り(ユダヤ人狩り)の直後であり、ユダヤ系の映画人は協力してこの作品を作った。
(ポール・ニューマンは父親がユダヤ人だが、本人は宗旨替えしたようだ。)
果して、現在の中東情勢を彼らはどう見ているか?

監督 オットー・プレミンジャー
脚本 ダルトン・トランボ
撮影 サム・リービット
音楽 アーネスト・ゴールド

キャスト(役名)
ポール・ニューマン (アリ・ベン・カナン)元英国大尉で、ユダヤ穏健派の英雄。
エヴァ・マリー・セイント (キティ・フリーモント)夫を忘れるため、キプロスを旅行する看護婦。
ラルフ・リチャードソン (サザランド将軍)親ユダヤの英国将軍。
ピーター・ローフォード (コールドウェル少佐)ユダヤ人に嵌められる間抜けな将校。
リー・J・コッブ (ユダヤ人の指導者でアリの父バラク・ベン・カナン)1900年頃、ソ連からの移民でパレスティナにやってきた。
サル・ミネオ (ドヴ・ランダウ)過激派イルグンに参加する少年。
ジョン・デレク (親ユダヤのアラビア人タハ)理想主義者だが最後はアラブに殺される。
ヒューゴー・グリフィス (マンドリア)親ユダヤのキプロス人
フェリックス・エイルマー (リーバーマン医師)
デイヴィッド・オパトシュ (アリの叔父で過激派のリーダー・アキヴァ)
ジル・ハワース (ユダヤ科学者の娘カレン)金髪の可愛い子だが、最後にアラブに殺される。


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2007.02.06

大脱走 1963 ユナイテッド

今どきの中学生は戦争映画を見ない。
だから歴史を知らない。
甥に歴史を勉強させるために、教材として「大脱走」を選んだ。

☆☆☆

男の子が地理や歴史を好きになるには、戦争を知るに限ります。
戦争映画「大脱走」は3時間近い長さなので、二日に分けて見ましょう。

60年以上のむかし、ドイツ・イタリア・日本(同盟国)と、イギリス・アメリカ・中国(連合国)は二つに別れて戦争をしていました。

この映画は「第二次世界大戦」末の1944年に、実際にドイツ空軍管轄下の捕虜収容所でイギリス空軍少佐ブッシェルの指揮のもとで起きた脱走劇を基にしています。

戦争で軍人が捕虜になると、ジュネーブ条約に従って捕虜収容所(刑務所みたいなもの)に入れられました。
捕虜はそこで遊んでいたわけではありません。
敵の戦力を捕虜である自分たちに向けて、少しでも前線で戦っている味方に利するようにします。
すなわち脱走を図って、敵を後方で撹乱するのです。
このときもニ百余人もの捕虜の脱走計画が実行されました。

(問)はたして何人の兵士が逃げ切ることができるのでしょうか?

(注)軍人でも記章(軍人である証拠)を身につけていないと、スパイとして処刑されます。
スペインやスイスなどへ逃げ込むと、助かります。
フランスはドイツに占領されていましたが、フランス国民はドイツに反感を感じていました。
ヒルズ(スティーブ・マックイーン)は別部隊のアメリカ人ですから、イギリス将校ラムゼイの言うことを聞く義務はありません。

この映画が面白ければ、戦争映画をどんどん見てください。
そして何故ドイツとイギリスは戦争したのか考えてください。

☆☆☆

先日、26歳の女の子に「生まれて初めて、面白い映画を見ました!」と言われた。
この「大脱走」のことだった。
そんなことはあたりまえだ。
だからこそ我々の世代は、紅白の裏番組として見ていたのだ。
でもどうせだったら若いうちにみておくと、良いことがあるだろう。



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2005.11.08

悪名高き女 1962年アメリカ・コロンビア

【監督】リチャード・クワイン
【出演】キム・ノバク ジャック・レモン フレッド・アステア ライオネル・ジェフリーズ
ロンドンに赴任してきたアメリカ大使館員ビルは、偶然、夫殺しの噂のある美女の家に下宿した。
警察に女主人の挙動を探る仕事を頼まれ調べるうち、疑わしい事実が続出する。
ある日、拳銃の音がして、本当に夫が殺されていた。

*****

ディレクターズ・カットならぬ、サンテレビ・カットだ。
どうしてここで突然終るのか?というところで「○○の提供でお送りしました。」が、ここの得意技である。
ラストシーンを、しばしばカットしてしまう。

子供の頃からこのアフタヌーンシアターに親しんできたため、ひどいカットにあっても、慣れてしまっている。

この映画もキム・ノバクとフレッド・アステアの対面シーンは完全カットである。
カットされると、見たくなる。
踊ってるかもしれないじゃないか?

原作はマージェリー・シャープ。
脚色はラリイ・ゲルバートとブレイク・エドワーズ(「ティファニーで朝食を」の監督)である。

エステル・ウィンウッドばあさんと家政婦フィリッパ・ベバンスの掛け合いは、たしかに面白かったが、オリジナリティを感じなかった。
もう少しジャック・レモンとフレッド・アステアを生かしてほしかった。

翌年のオードリー・ヘップバーン主演映画「シャレード」をみると、この時代はサスペンスとコメディのバランスが変わってきているのが分かる。
「悪名高き女」はいささかコメディ色を強くしすぎたのが、失敗の原因だ。

キム・ノバクとジャック・レモンの共演というと、コロンビア映画「媚薬」があった。
キム・ノバクのコロンビア全盛時代は「悪名高き女」で終わった。
のちにMGM映画「人間の絆」(サマセット・モーム原作)を主役で撮るが、それ以後はぱっとしなかった。


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2004.09.29

ウエスタン 1969 パラマウント(イタリア・アメリカ)

マカロニ・ウェスタンの巨匠セルジオ・レオーネがアメリカで撮った作品。
これ以後マカロニウェスタンも下火になる。

チャールズ・ブロンソン、ヘンリー・フォンダが主演。
ジェイソン・ロバーズ、クラウディア・カルディナーレが共演である。
いつものマカロニウェスタンとはメンバーが違う。
脚本セルジオ・ドナティ、撮影トニーノ・デッリ・コッリ。
音楽はいつものエンニオ・モリコーネ
イタリアで作ってるときよりずいぶんとあか抜けた。


ヘンリー・フォンダが強い悪役で、女にももてる。
クラウディア・カルディナーレの夫が持つ鉄道用地を奪おうと画策している。
そのヘンリーが恐れるなぞのハーモニカ吹きがチャールス・ブロンソン
そして相棒のジェイソン・ロバーズだ。

果たして夫の方は始末し、クラウディアに権利は移った。
ヘンリー・フォンダは、クラウディアをたらし込んで権利を奪おうとする。
土地は競売に出された。
しかし大方の予想は外れて、チャールズ・ブロンソンが落札する。

クラウディア・カルディナーレは若い頃あれだけ綺麗だったのに、1969年にはややトウが立ってしまった。
カラーにすると垂れ目が目立ってしまう。
白黒だとあの垂れ目も可愛いのだが。

小林旭の「渡り鳥」シリーズのような話だ。
「荒野の用心棒」(監督ボブ・ロバートソンはレオーネの偽名)でも「用心棒」をパクったようにセルジオ・レオーネは日本通だったから、やってるんじゃないか。

しかし渡り鳥シリーズも「シェーン」の翻案だから、まあいいか。
それにエースのジョー(宍戸錠)役がヘンリー・フォンダじゃ、あまりに格好良すぎる。

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2004.08.24

求むハズ 1960 20cフォックス

ソフィア・ローレン、ピーター・セラーズ主演の結婚コメディ。
名監督ビットリオ・デシーカがスパゲッティ屋の親父の役で出演してる。

ピーター・セラーズはインド出身、ロンドンの町医者である。
貧しい人たちに治療を施して、聖人として愛されている。
一方、ソフィア・ローレンは大富豪の忘れ形見で、莫大な遺産を継承した。
そんな大金持ちでわがままなお嬢様ソフィアが、お金のことが大嫌いなピーターを愛してしまったから、さあ大変。
ピーターは逃げ回るのだが、ソフィアは諦めない。


外国の大物を使った割に、脚本がどうしようもなく、失敗した作品。
ちなみに原作は「マイフェアレディ」のバーナード・ショー
脚本は「007カジノロワイヤル」のウルフ・マンコウィッツ

ピーター・セラーズが得意の外国人を演じている。
外人が聞いてもあの訛った英語は、もっともらしく聞こえるのだろう。
それだけが楽しみだな。


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2004.08.20

四時の悪魔 (The Devil at 4 O'Clock, 1961, USA)

監督 マーヴィン・ルロイ。
出演 スペンサー・トレイシー、フランク・シナトラ


らい病隔離施設のある島が、火山噴火の危機に襲われる。
山の頂上には病気の子供達が取り残された。
トレイシー神父と囚人シナトラ達が自分の身を犠牲にして、子供達を助ける。

キリスト教的犠牲精神に溢れる映画である。
ふと、宮沢賢治「グスコードブリの伝説」を思い出した。


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欲望 (Blow up, 1966, USA)

邦題は何でこうなるのか、よくわからんが、「欲望」、67年カンヌのパルムドール作品。
監督は「太陽はひとりぼっち」のミケランジェロ・アントニオーニ。
一応、米国MGM作品だが、イタリア人監督を使って、英国で製作された欧州映画。


主演は「ジャガーノート」のデビッド・ヘミングズと、やたらと背が高いバネッサ・レッドグレーブ。
非凡な才能を持ったカメラマンの平凡ではない、24時間を追いかけた映画。
最終的に何の結論も出ない(笑)


音楽はハーバート・ハンコックとクレジットされるが、もちろんハービー・ハンコック大先生だ。
BGMにモードジャズをブリブリと掛けまくる。
でもなぜか、中身のライブハウスのシーンでは、ヤードバーズが出てます。
このころはまだライブでは、みんなちゃんと座って聞いていたんだなあ。
(ジミー・ペイジが出てきたので、はじめはレッド・ツェッペリンかと思った。)


トーマス(D・ヘミングズ)はロンドンの売れっ子写真家。
労働者群像を撮るかと思えば、女性の商業写真も撮るし、はたまた風景も撮る。
ある日、ぶらっと入った公園で、いちゃつくカップルを盗撮した。
そのために、女(レッドグレーブ)に追われる羽目に逢う。
女は自宅まで追いかけてきて、ネガを渡せという。
トーマスは彼女の体を求めたあげく、偽のネガを渡して、追い返した。

フィルムに何が写っているのか。トーマスは早速、現像してみる。
するとカップルの他に、木陰にピストルを持つ男が写っている!
さらに木陰に何かが倒れている様子。
トーマスは、公園に戻ると、そこには男性の死体があった。

恐ろしくなったトーマスは、慌てて自宅に戻るが、写真やネガはすべて盗まれていた。


何があったのか、観客に判断を任せるタイプのエンディング。
MGM映画としては、画期的である。
その辺が評価されて、パルムドールなのだろう。
しかしこのオチは、今となっては珍しくもなんともない。


それより、音楽やファッションの時代性を楽しむ一作だ。
この時代のヨーロッパ人にとって、ジャズもロックも新しい音楽であり、モードジャズもモッズも同じような物に感じられたのだろう。

ちなみにジェーン・バーキンの米国映画デビュー作らしい。
もちろん、裸にされてます。

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スター! (Star!, 1968,USA)

ロバートワイズ監督(「サウンド・オブ・ミュージック」)、ジュリーアンドリュース主演。
文字通り、二匹目のドジョウ狙いミュージカル映画。

伝説のレビュー女優ガートルード・ローレンスの波乱に満ちた半生を、彼女の舞台シーンを中心にミュージカル化している。
大劇作家であるノエル・カワードが彼女の幼なじみであり、彼との不変の友情を軸にして、彼女の華やかな男性遍歴や私生活にも踏み込んで描いている。


というと、衝撃作のようだが、全くそんなことはない。
関係者が生きいているうちに作った作品だから、差し障りのない範囲で、きれい事ばかり。
男をとっかえひっかえしているだけで、進歩が無いまま、三時間。
座り続けて、尻が痛くなった。


そもそも、ミュージカルで舞台シーンというのは、難しい。
客が入ってないところで演じる場合はとくにそう。
舞台って雰囲気が出てこないし。たとえ客が入っていても、面白いのは映画の中の観客だけ。
それをガラス越しに見てる我々は面白いわけがない。

アテレコもずれてるし、ストーリーは平板。
唯一の救いは、誰もいない舞台で独り、ピアノを弾きながら、ジュリーアンドリュースが "Someone To Watch Over Me" を唱うシーン。
このように飾らず、素で唱ってくれれば、楽しめるものを、わざわざ劇中劇形式を使うのは愚の骨頂だ。

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2004.08.11

恋人よ帰れわが胸に 1966 アメリカ

2003/10/13(Mon) 23:24
監督ビリーワイルダー
脚本ビリーワイルダー他 
音楽 アンドレ・プレビン
配役 ジャック・レモン(Harry_Hinkle)
ウォルター・マッソー(Willie_Gingrich)
ロン・リッチ(Luther_Boom_Boom Jackson)
クリフ・オズモンド(Mr._Purkey)
ジュディ・ウェスト(Sandy)

英題は"The Fortune Cookie"。
"You'd Be so Nice to Come Home to"がBGMだった。
だからこの邦題になるのであろう。


ヒンクルはカメラマンだ。
フットボールの中継中に事故にあった。
義兄のギングリッチは敏腕弁護士である。
テレビ会社から慰謝料をふんだくってやろうと、策を練る。
一方、会社も保険調査会社を使ってヒンクルの周辺を探る。

ヒンクルの別れた女房が突然やってくる。
財産目当ては丸わかりだが、女に弱いヒンクルはころっと騙されてしまう。

ウォルター・マッソーがアカデミー助演男優賞を取ったそうだが、映画としてはイマイチ。
ビリーワイルダーらしさは、最後まで感じられなかった。

それにしてもロン・リッチは「いい人」をやらせたら、巧い俳優である。


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チップス先生さようなら 1969 米国

2003/11/09(Sun) 00:27
監督 : ハーバート・ロス
製作 : A・P・ジャコブ
原作 : ジェームズ・ヒルトン
脚本 : テレンス・ラティガン
撮影 : オズワルド・モリス
音楽 : ジョン・ウィリアムス

キャスト(役名)
ピーター・オトゥール(Arthur_Chipping)
ペトゥラ・クラーク(Katherine)
マイケル・レッドグレーヴ(The_Headmaster)
ジョージ・ベイカー(Lord_Sutterwick)
マイケル・ブライアント(Max_Staefel)
ジャック・ヘドレー(William_Baxter)
シアン・フィリップス(Ursula_Mossbank)
アリスン・レゲット(Headmaster's_Wife)
クリントン・グレーン(Bill_Calbury)

MGMミュージカルの後期の大作だ。
ヒルトンの原作をミュージカル化したもの。
1920年から40年頃、イギリスのパブリックスクールに勤める老教師とコメディ女優の実に素敵な素敵な夫婦愛の物語。


ひょんな事から、真面目な中年教師と売れっ子女優が恋に落ち、結婚する。
パブリックスクールというところは、色々と制約があり、彼女もなじむのに時間は掛かったが、舞台で培った魅力を武器に、次第に人気者になる。
そして第二次世界大戦が勃発。
先生が不足し、チップスに校長の座が巡ってくる。
妻に知らせたい。喜んでくれるはずだ。
しかし、彼女の慰問先の空軍基地はドイツ空軍の爆撃を受けていた。

かつてアラビアのロレンスを演じたピーター・オトゥールのチップス役も良い。
それ以上に女優(本職は歌手、「ダウンタウン」で全米ビルボードナンバーワンにもなった。)ペトゥラ・クラークの歌が良くて、ほれぼれしてしまう。
全体としても心温まる純愛作品だ。

しかし、原作とはだいぶん変わってる。
映画を見た後で原作を読んだので、こんな話だったのか、と驚いた。

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華麗なる賭け A Thomas Crown Affair 1968

2003/11/01(Sat) 22:06
スタッフ
監督ノーマン・ジュイソン
製作ノーマン・ジュイソン
脚本 アラン・R・トラストマン
撮影 ハスケル・ウェクスラー
音楽 ミシェル・ルグラン

キャスト(役名)
スティーブ・マックイーン(Thomas Crown)
フェイ・ダナウェイ(Vicky Anderson)
ポール・バーク(Eddy Malone)
ジャック・ウェストン(Erwin Weaver)
ヤフェット・コットー(The Heisters)

ピアーズ・ブロズナンが主演していた「トーマス・クラウン・アフェアー」のオリジナル映画。
盗むものが絵じゃなくて銀行の現金。
しかも手を下すのは、手下の四人組。
それ以外は、ピアーズ・ブロズナン版と大体同じ筋書きになっている。

最大の相違点は脚本ではなくて、音楽だ。
ミッシェル・ルグランのフレンチジャズやボサノバがおしゃれである。
誰もが知っている主題歌は、アカデミー賞を獲っている。

さらに映像も格好いい。
前半、マルチスクリーンを多用してスピード感を増幅している。

マックイーンはまずまずの出来。
フェイ・ダナウェイの方はどうだろうか。
ジーン・セバーグかジャクリーン・ビセットあたりだったら、満点だったかな。

ちなみに題名は水野晴夫さんが付けたそうだ。

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2004.08.10

ボーイングボーイング Boeing Boeing 1965 Paramount

2003/11/11(Tue) 22:43
監督 ジョン・リッチ
戯曲 マーク・キャメロッティ 、エドワード・アンハルト
配役:
トニー・カーティス .... Bernard Lawrence
ジェリー・ルイス .... Robert Reed
ダニー・サヴァル .... Jacqueline Grieux
クリスチャン・スミットマー .... Lise Bruner
スザンナ・リー .... Vicky Hawkins
セルマ・リッター.... Bertha
ロマックス・スタディ .... Pierre

昔見ていたが、何という映画だったか、長く思い出せなかった。
ところが30年ぶりにサンテレビで見て、感動してしまった。


バーナードは新聞のパリ特派員。
三人のスッチーとつきあっている。
一つのアパートに住んでいるが、互いに時間がかち合わないため、ばれずに済んでいるのだ。
しかし、ボーイング社の新型ジャンボ機就航のおかげで、時間が狂いだして、三人がニアミスを始める。
そんななか、友人のロバートがアパートに転がり込んできた。
ますます、話はこんがらがる。

ジェリー・ルイスとトニー・カーチスの組合せだったか。
なかなか良いコンビだ。

お手伝いさん女優セルマ・リッターの役名がバーサだから、吹き替え版ではバーサンと呼んでいる。

GF役の女優は知らない名前ばかりだが、顔はぼんやり記憶にある。
最後の三人がかち合うシーンは印象的。
よく覚えていた。

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2004.08.08

合併結婚 1968 米(Yours, Mine Ours)

●2003/06/29 Sun  

監督 メルヴィル・シャベルソン
原作 ヘレン・アイリーン・ビアズリー
脚本 ボブ・キャロル・ジュニア
配役:
ルシル・ボール .... Helen North Beardsley
ヘンリー・フォンダ .... Frank Beardsley
ヴァン・ジョンソン.... Warrant Officer Darrel Harrison

意外に楽しめた。
IMDBで6.5と言う、アメリカでの低評価がわからない。

海軍のヤモメは10人の子連れで、未亡人は8人の子連れ。
この二人がバン・ジョンソンの縁結びで晴れてゴールイン。
しかし一緒になってからが、また一苦労。
海軍調で子供たちを一列に整列させて、食事を配りバスに乗せる。
そしたら親父はまた海軍に呼び出され、奥さんには新しい命が・・・

ヘンリー・フォンダとルシル・ポールも好演だったが、実話というところが気に入った。
ヘンリー・フォンダは刑事物「警部マディガン」と同じ年に作ったコメディー作品だった。
どちらも良い味を出している。


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テキサスの五人の仲間 1966 米(Big Hand for the Little Lady, A )

●2003/07/01 Tue  

監督 フィルダー・クック
脚本  シドニー・キャロル
配役:
ヘンリー・フォンダ .... Meredith aka Ben Bailey
ジョアン・ウッドワード .... Mary Meredith aka Ruby
ジェイソン・ロバーズ .... Henry Drummond
ポール・フォード .... C.P. Ballinger, Banker
チャールズ・ビックフォード .... Benson Tropp
バージェス・メレディス .... Doc Scully
ケヴィン・マッカーシー .... Otto Habershaw
ロバート・ミドルトン .... Dennis Wilcox
ジョン・クァレン .... Jesse Buford
ジャン・ミッシェル・ミシュノー .... Jackie Meredith (as Gerald Michenaud)

面白い。
結果は知っていたが、それでも面白い。
「オーシャンと11人の仲間」と対抗して、こんなタイトルを日本では付けたらしい。
「オーシャン」どころか、「スティング」に匹敵する名作だ。


テキサスの5人の仲間が集まり、一年の稼ぎを突っ込んで、ポーカーの大勝負をする。
そこに親子連れ(ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード)がやってきた。
最初は夫がポーカーに参加していたが、いい手が回ってきた途端、心臓病で倒れる。
ポーカーのことなど何も知らない、妻が代わりに勝負を続ける。

ジョアン・ウッドワードの代表作だと思う。
実に見事な演技だ。

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ポケット一杯の幸福 1961 米(Pocketful of Miracles )

●2003/07/19 Sat  

監督 フランク・キャプラ
脚本  ロバート・リスキン デモン・ルニヨン

グレン・フォード .... Dave the Dude Conway
ベティ・デイビス .... Apple Annie
ホープ・ランゲ .... Elizabeth 'Queenie' Martin
アーサー・オコネル .... Count Alfonso Romero
ピーター・フォーク .... Joy Boy
トマス・ミッチェル .... George Manville
アン・マーグレット .... Louise

フランク・キャプラ監督、晩年の傑作。


リンゴ売りのアニー婆さんの娘が、久しぶりにスペインから里帰りする。
実は娘のルイーズは伯爵の息子と結婚するので、伯爵一家を連れて来る、という。

アニーは、金持ちの婦人である振りをして、娘と文通していた。
アニーのリンゴを幸福のお守りとしている、NYの大親分デュードはそこで、アニーを貴婦人に変身させてしまう。

しかし伯爵がパーティーを開きたいと言ったものだから、ヤクザどもは大騒ぎ。
デュードはヤクザ同士の抗争の真っ最中だった。

のちの美人歌手アン・マーグレットが、まだ少女の頃である。
あのデコッパチも、まだ目立たなかった。
清楚な感じが良い。ペギー・マーチみたいだな。

お芝居としては、ちょっと冗長だったが、ベティー・デイビスよりピーター・フォークが若いのにも関わらず、良い味を出していた。

もちろん最後はフランク・キャプラ得意の奇跡が起きて、みんなハッピーエンドだ。

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2004.08.02

俺たちに明日はない 1967 ワーナー

●2002/11/07 Thu  
監督アーサー・ペン
脚本デビッド・ニューマン、ロバート・ベントン
主演ウォーレン・ビーティー、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン


不況の30年代銀行強盗で話題となった、ボニーとクライドの物語。

ボニー(W.ビーティー)とクライド(F.ダナウェイ)は会った途端に意気投合して、銀行強盗を始める。
モスを仲間に加えるが、ボニーは襲った銀行で人を殺してしまう。
ボニーは激しく落ち込んだ。
だが、兄(J・ハックマン)が加わってくれる。
彼らはたとえ警官は殺しても、一般人には迷惑をかけない義賊として、有名になる。
そんな中、クライドは一人、不安を感じ始めていた。

ニューシネマ・最初の作品と言ってもいいだろう。
シャーリー・マクレーンの弟ウォーレン・ビーティが売れない頃、自身の企画で大成功した作品。
ベトナム戦争の泥沼につかりだしたアメリカで、当時タブー視されていた暴力とセックスがテーマだ。
テキサスに実際にいた義賊の話を大胆に脚色している。

クライドのセクシャルなシーンから始まるが、ボニーは不能なのでイマイチ盛り上がらない。
その感情のはけ口を、銀行強盗に向けた。
ようやく二人が結ばれたとき、二人の破滅も近づいていた。


フェイ・ダナウェイが綺麗だ。
いつも映画ではあまり綺麗には見えないのだが、この映画に関しては綺麗だ。
気の小さい、ハックマンの妻を演じたエステル・パーソンズがアカデミー賞助演女優賞を獲得している。

銀行強盗の映画なんだが、普段の生活ぶりの方を中心に描いている。
特にクライドの内面の変化の描写が秀逸だ。



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アメリカの影 1960 アメリカ

●2002/12/01 Sun   
インディーズの神様ジョン・カサベテス監督の処女作。

兄妹3人は父親が違うため、肌の色がさまざまだ。
ある日、妹が白人男性とできちゃった。
相手は、兄を見たとたんに妹のほんとうの肌の色を知り遠ざかる。
二人の兄は怒り狂うが、妹には何もしてやれない。
そしてまた、日常に戻っていく。


黒人問題を置きながら、スパイク・リーとは違い、カサベテスは間接的に冷めた目で扱っている。
音楽は巨匠チャールズ・ミンガスが担当しているが、それほど濃くはない。
白黒映画。

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2004.08.01

不沈のモリーブラウン 1964 アメリカ

●2002/12/01 Sun   
チャールズ・ウォルターズ監督
デビー・レイノルズ主演のミュージカル。

タイタニックで多くの人命救助にあたった、モリーブラウンの波乱の人生の伝記映画だ。

当時は、ミュージカルも斜陽である。
他の出演者は誰も知らなかった。
それにデビー・レイノルズは老けたなあ。
「雨に唄えば」の頃が懐かしい。

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2004.07.25

真夜中のカーボーイ, 1969, USA

監督 ジョン・シュレジンジャー
脚本 W. ソルト
主演 ダスティン・ホフマン, ジョン・ヴォイト

ニューシネマの傑作だ。
でも、なぜ邦題が、「真夜中の”カー”ボーイ」なんだろう。

ジョン・ヴォイトはテキサスからNYに出てきて、男娼として一花あげようとしている。
足の悪いD.ホフマンは良いマネージャーを紹介すると言って、ヴォイトから金をせびる。
まんまとだまされたヴォイトだが、ホフマンはどん底の生活をしていて、彼を責められない。
やがて二人は奇妙な友情で結ばれていく。

サイケパーティに誘われたヴォイトに、美人客がつく。
ヴォイトもようやくNYで、足がかりをつかんだ。
しかしその頃には、ホフマンは病気でもう歩けなくなっていた。

ホフマンの悪い足と自分の足が重なる。
足の曲がり方がそっくりだ。

最後にフロリダへ旅立ち、その途中でホフマンは失禁した上、肺病で死ぬ。
哀れな死に方。

ニューシネマの頂点だったかもしれない。
アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞獲得。


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2001年宇宙の旅 1968 MGM

ウルトラマンジャミラを思い出した。
ウルトラマンとほぼ同時に製作され始めている。
上映はSFXの完成を待ったため、1968年である。

監督 スタンリー・キューブリック
脚本 アーサー・C・クラーク、スタンリー・キューブリック
出演 ケア・ダレー 
ゲーリー・ロックウッド 
ウィリアム・シルベスター
アカデミー賞特殊視覚効果賞獲得。

ニューシネマを先取りしたような、カルト作品である。

三つのモノリスの話だ。
最初のそれは原始時代、類人猿が見つける。
ついで2001年、月面で第二のモノリスが見つかる。
これは木星から強烈な電波照射を受けている。
人類は木星にこの謎を解く鍵があると思い、ディスカバリー号でボウマン艦長たちを向かわせる。
しかしディスカバリーの搭載コンピューターHALに異変が生じた。

学生時代当時、人工知能のブームだった。
この映画のリバイバルブームが起きた頃、情報科学専攻の友人たちが「HALこそが未来のコンピューターだ」と、やかましかったのを思い出す。


原作で、(ボーマンが変身した)スターチャイルドは、地球を取り囲んでいた核ミサイル衛星を破壊する。
映画は、キューブリックが意識的に謎めいた作り方(説明を最小にする)をしたおかげで、わかりにくくなった。
映画の結末は原作の結末と実は同じだ。

でもそれからあとは、どうなるのか?
あの格好のまま、地上に降りるのか(笑)
そしてジャミラになるのか。

この映画自体は当時のドラッグ・サイケ文化にも影響を受けている。
また監督は、(神としての)宇宙人の存在を信じていたようだ。
キューブリックは筋金入りの無神論者だった。
無神論者にとっての神とは、宇宙人をさすそうだ。



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ワイルドバンチ(1969) Warner

映画「ダンディー少佐」でハリウッドを干された、サム・ペキンパー監督が久々にメガホンを取った作品。
相変わらずペキンパー節は健在である。
同じ西部劇でも、ジョン・フォード節のファンには耐えられないだろう。

既にニューシネマ時代に入っているので、ペキンパー監督としてもド派手な殺戮・暴力シーンは取りやすかったのだろう。
ただ、アメリカでは評価は高くなかったようだ。

主役はウィリアム・ホールデン(Pike)、
その相棒アーネスト・ボーグナイン(Dutch)、
仲間Warren Oates ウォーレン・オーツ(Lyle_Gorch)、
仲間その2Ben Johnson ベン・ジョンソン(Tector_Gerch)
ホールデンを狙う賞金稼ぎ ロバート・ライアン(Thornton)、
最後に笑う爺 エドモンド・オブライエン(Sykes)。

そして例によって数多くの人が死ぬ。殆ど皆殺しだ。

ウォーレン・オーツが格好良かった。
はじめはチンピラ役かなと思わせて、好色で、頭も悪くなく、次第に存在感が大きくなっていく。
「ガルシアの首」では主演も張っている。

ベン・ジョンソンは少し頭が足りない役だ。
ファンには、ちょっともの足りなかったかも。
「ラストショー」でオスカーを取る二年前だ。

エドモンド・オブライエンも「裸足の伯爵夫人」でアカデミー助演男優賞を得ている。

男優には金を掛ける。
この辺がマカロニウェスタンと違う。


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2004.06.30

西部開拓史 1962 米国

2002/12/28 Sat   ☆
監督 ヘンリー・ハサウェイジョン・フォードジョージ・マーシャル
出演 キャロル・ベイカー デビー・レイノルズ 
ジェームズ・スチュアート グレゴリー・ペック 
ジョン・ウェイン ジョージ・ペパード 
ヘンリー・フォンダ

キャロル・ベイカーデビー・レイノルズの姉妹を軸に、その子供の代へと続く、西部開拓の年代記を、オールスターで描いた作品。
しかし、見せ場が最後の列車でのアクションシーンだけと、さびしい。
アカデミー賞は取ったが、MGMが金に物を言わせた感じ。

でも主役の中で、もっとも若いジョージ・ペパードは緊張しただろうなあ。

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2004.06.29

アラビアのロレンス 1962 コロンビア

2001/12/27  Lawrence of Arabia
監督:デビッド・リーン
音楽:モーリス・ジャール
出演:ピーター・オトゥールアレック・ギネス
アンソニー・クインジャック・ホーキンス
オマー・シャリフアンソニー・クエイル
ホセ・フェラー

「アラビアのロレンス完全版」を見た。
実に三時間四十分だ。だらーと、長かった。
ロングの絵が多くて、テンポの遅い交響曲のようだ。
フレディ・ヤングの映す砂漠の自然は非常に美しいのだが、何度も繰り返されると、時間稼ぎに見えてしまった。

映画の舞台はご存知のように、第一次世界大戦のアラビア半島。

英国陸軍は枢軸国トルコを欧州から遠ざけるため、アラブを支援して、トルコを挟み撃ちにする作戦だ。
アラブお宅のロレンス中尉(Pオトゥール)は、アラブのファイサル王子(A・ギネス)に気に入られた。
王子の腹心アリ(O・シャリフ)とともに、トルコの占領する軍港アカバを背後から攻撃して占領する。
この武勇を認められたロレンスは、英国軍に砂漠でのゲリラ戦を任される。
トルコ軍の鉄道を次々と破壊して、砂漠の英雄に祭り上げられる。
しかしトルコ軍の基地に侵入した際、捕まってしまい、トルコ軍の将校に犯される。

ピーター・オトゥールはこれが初の主演作。
金髪でちょっとホモっぽい魅力がポイントだ。
なにせ、女の出てこない映画。
男同士の関係も何かしら、怪しいものを感じる。
そういう映画では、彼は適役だったのだろう。

当時エジプトの大スターだった、オマー・シャリフはこれが初の英語作品。
オスカーにノミネートまでされて、見事なハリウッドデビューを飾った。
この後、同じリーン監督のドクトル・ジバゴで主役に抜擢される。

アレック・ギネスのファイサル王子は大物感たっぷりだ。
どう見ても、アラブ人にしか見えなかった。

当時の短縮版はアカデミー賞を総なめにした映画だが、完全版はリズムが悪い。
畳み掛けるところがない。
IMDBでは非常に高い評価(史上24位)だが、短縮版の評価だろう。


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2004.06.22

恋愛専科 Rome adventure  1962 WB

監督 : デルマー・デイヴス
製作 : デルマー・デイヴス
原作 : アーヴィング・ファインマン
脚本 : デルマー・デイヴス
撮影 : チャールズ・ロートン・ジュニア
音楽 : マックス・スタイナー
配役:
トロイ・ドナヒュー(Don_Porter)
スザンヌ・プレシェット(Prudence_Bell)
アンジー・ディッキンソン(Lyda)
ロッサノ・ブラッツィ(Roberto_Orlandi)
コンスタンス・フォード(Daisy)

典型的なイタリア観光案内映画。
ローマだけでなく、ミラノも美しい。

うぶなスザンナ・プレシェットがトロイ・ドナヒューと一緒に旅行に出ることになり、いろいろあって結ばれる。
しかし昔の彼女アンジー・ディッキンソンが出てきて、二人の仲に割り込む。
スザンナはロッサノ・ブラッチに慰めてもらおうと体を投げ出す。

昔見たときはスザンナ・プレシェットはもっと派手な遊び人だと思い込んでいた。
意外に堅いので拍子抜け。
アンジー・ディキンソンは「リオブラボー」のときがおばさんだったし、今回はあまり美人には見えなかった。
ロッサノ・ブラッツィは相変わらずのいいイタリア紳士だった。


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2004.06.05

ダンディー少佐 1964 コロンビア米

ペキンパー監督が予算オーバーのため、ハリウッドを5年ほど干された曰く付きの作品。

監督 : Sam Peckinpah
製作 : Jerry Bresler
原作 : Harry Julian Fink
脚本 : Harry Julian Fink / Oscar Saul / Sam Peckinpah
撮影 : Sam Leavitt
音楽 : Daniele Amfitheatrof
歌 : ミッチ・ミラー合唱団

Charlton Heston (Dundee)
Richard Harris (Tyreen)
Jim Hutton (Graham)
James Coburn (Potts)
Michael Anderson Jr. (Ryan)


南北戦争末期、北軍の中隊がアパッチに全滅させられる。
友人を失った、北軍のダンディー少佐は復讐を誓う。
少佐は南軍の捕虜を大量に抱えている。
南軍の将校はタイリン中尉で、かつてはダンディーと同じ士官学校で学んだが、南軍に身を投じていた。
彼らに恩赦を与える条件で、ダンディーはタイリンら南軍の兵士を連れて出発する。

アパッチは奇襲をかけて、ダンディーは戦力の3分の1を失う。
ダンディーは補給のため、何とメキシコ駐在のフランス軍を襲い、食料・武器を奪う。
今度はフランス軍がダンディー達を追う展開になってしまう。

最初は南北両軍力を合わせて、アパッチ狩りの話かと思いきや、途中からフランスとの戦いになる。

最初の1時間ほどは、南北両軍が呉越同舟して、とても面白かった。

しかし、お決まりのお色気シーンのあたりから、面白くなくなった。
このシーンは、プロデューサーの差し金かと思う。
この当たりから監督もやる気をなくしている。

予算を使うだけ使っておいて、最後は尻すぼみの感有り。

リチャード・ハリスが美味しい役だ。
南軍の将校だがチャールトン・ヘストンよりずっと格好良かった。

ジェームズ・コバーンは意外と見せ場が少なかった。
監督かプロデューサーのせいでカットされたんだろう。


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2004.05.28

リバティ・バランスを撃った男 1962 パラマウント

監督 : John Ford
製作 : Willis Goldbeck
原作 : Dorothy M. Johnson
脚本 : James Warner Bellah / Willis Goldbeck
撮影 : William H. Clothier
音楽 : Cyril Mockridge

James Stewart (Rance_Stoddard)
John Wayne (Tom_Doniphom)
Vera Miles (Hallie)◎
Lee Marvin(Liberty_Valance)
Edmond O'Brien (Dutton_Peabody)
Andy Devine (Link_Appleyard)

モンタナあたりの話か?

1880年代、若い弁護士ランスは野心に燃え、東部の大学を卒業して、西部へとやってきた。
途中でリバティ・バランス(リー・マーヴィン)の一味に襲われる。
彼は危ないところを拳銃の名手トムに救われた。
食堂の娘ハリーは、ランスを看護する。
当時ハリーとトムとは恋仲だった。

住民はこの地域を州に昇格しようと運動していたが、これに牧場主の一部が反対していた。
リバティ・バランスはその手先となって住民を脅かしていた。
正義感に燃えるランスは町の新聞社主ピーボディと協力して、リバティ・バランスと戦う決意を固める。
ランスは持ったことのない拳銃を握って、リバティ・バランスと往来で対決した。

見事な西部劇だ。
二大スター・ジェームズ・スチャアートとジョン・ウェインの共演。
それに花を添えるヒロインにはベラ・マイルス(こういう役柄が向いている。)。
悪役はリー・マービンとリー・バン・クリフ。
監督はジョン・フォードと来ている。
どれも最高だ。

アメリカの共和制とひとりの男の、成長を描いている。
日本人には考えられないような、政治意識の高さを思い知らされる。


リバティバランスのような男は、おそらくアメリカ中にいただろう。
しかしみんな撃たれて、死んだのだろうか?
結構、州議員に出世して、うまくやった人もいるだろう。



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2004.05.24

愚か者の船 1965 コロムビア

2004年02月17日(火)  No.154
監督 : Stanley Kramer
製作 : Stanley Kramer
原作 : Katherine Anne Porter
脚色 : Abby Mann
撮影 : Ernest Laszlo
音楽 : Ernest Gold

Vivien Leigh (Mary_Treadwell)
Simone Signoret(La_Conesa)
Jose Ferrer (Rieber)
Lee Marvin (Tenny)
Oskar Werner (Dr._Schumann)
Elizabeth Ashley (Jenny)
George Segal (David)

1933年の大恐慌直前。
ナチスは数ヶ月前に政権を取っていた。

メキシコを出航したベラ号は、二流の客船である。
船員はドイツ人で、客はドイツ人、ユダヤ人、スペイン人、アメリカ人だ。
急遽、キューバに寄り、ヨーロッパからの出稼ぎ労働者を乗せていくことになった。

その中にはスペインの伯爵夫人もいた。
彼女は民衆側に立って、地主に対して抵抗したので、政治犯として国外追放にあっていた。


グランド・ホテル形式の佳作。
ホテルでなく客船になると、身分差別に対する登場人物の考えがはっきり出る。

ビビアン・リーは中年の外交官夫人、夫と別れて欲求不満だ。
これが最後の映画である。

シモーヌ・シニョレも「悪魔のような女」のころはまだ若かったが、10年経ったら老けた。
老伯爵夫人というところか。

ホセ・フェラーはナチスで羽振りのいい叔父さん。

一方ハインツ・リューマンはユダヤ人だが、「ナチスはユダヤ人迫害なんてやるわけがない。ドイツはユダヤが支えてるんだ」と考えている。
あとで酷い目にあっただろう。

若かったジョージ・シーガルが抜擢されている。
相手役のエリザベス・アシュレーは美しく、この映画ではとくに輝いていた。

フリークスのマイケル・ダンが狂言回しである。美味しいところで出てきた。


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何がジェーンに起こったか 1962 ワーナー

2004年02月19日(木)  No.156
監督 : Robert Aldrich
製作 : Robert Aldrich
原作 : Henry Farrell
脚色 : Lukas Heller
撮影 : Ernest Haller
音楽 : Frank De Vol

Bette Davis (Jane_Hudson)
Joan Crawford (Blanche_Hudson)
Victor Buono (Edwin_Flangg)
Anna Lee (Mrs._Bates)
Maidie Norman (Elvira_Stitt)

大女優二人による奇怪な映画だ。

ジェーンは子役として一世を風靡したが、大人になってからは姉のブランチの方が人気になり、妹は酒におぼれた。
そして事件は起きた。
パーティーの夜、姉が車でひかれて、車を運転していたはずの妹は消えていた。
三日後、ジェーンは男とホテルにいるところを捕まるが、映画会社が事件をもみ消した。

30年後、二人はひっそりと暮らしていた。
ブランチは事故の後遺症による車いす生活で、妹のジェーンはアル中が酷くなっていた。
姉は妹に入院を求めるが、狂った妹は激高して姉の飼っていた鳥を殺し食事に混ぜて出したり、ネズミを出したりする。
姉は二階に閉じこめられ、外と連絡も取れず、助け出そうとした家政婦のエルバイラはジェーンに殺されてしまう。

ラストに、どんでん返しが用意されている。

二人の婆ちゃん女優が、がっぷり四つに激突している。
ベティ・デイビスは、狂人丸出しの演技。
J・クロフォードは、歯がゆいシーンの連続だった。
もう少し考えたら、もっと速く逃げられただろうに。

老人同士の介護問題を時代に先駆けてとらえていた。

アカデミー賞白黒衣装賞獲得。

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2004.05.23

ペペ 1960 コロムビア

◆ 2004年03月04日(木) 
No.166
監督George Sidney
製作George Sidney
Cast:
Cantinflas (Pepe)
Dan Dailey(Ted_Holt)
Shirley Jones(Suzie_Murphy)◎

Sammy Davis Jr.(Guest_Stars)
Janet Leigh(Guest_Stars)
Jack Lemmon(Guest_Stars)
Debbie Reynolds(Guest_Stars)

IMDBで3点しか付いてない酷い作品。
でも僕は楽しめた。
オールスター映画だったし、それにシャーリー・ジョーンズも綺麗だった。

テレビ局のカットが酷くて、3時間映画を1時間10分にまとめるのだから、全員の見せ場は見逃した。
ジャック・レモンが「お熱いのがお好き」の女装で登場したのは楽しかった。
ジャネット・リー、トニー・カーチスの夫婦(当時)が実名で登場するシーンも良かった。

しかし主役が何者か知らなかった。
調べてみると、映画「80日間世界一周」でデビッド・ニーブンの従僕役として出てきたメキシコ人だった。
かなり芸達者だが、ハリウッドの連中と組むとボロは出る。
この映画の失敗で、本国メキシコに帰ったのだろう。

シャーリー・ジョーンズに10点満点あげる作品だ。
アカデミー助演女優賞を取った「エルマー・ガントリー」と同じ年に撮っている。
彼女はこの年、最高に乗っていたと思われる。

話はハリウッド的「寅さん」だ。
メキシコの田舎ものが馬とハリウッドにやってきて、美人女優と親しくなる。
しかし周囲と一騒動起こし、それがきっかけとなり、監督と女優は結ばれ、主人公は振られる。


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2004.05.22

偉大な生涯の物語 1965 米国UA

4年03月07日(日)  No.171
監督 : George Stevens
製作 : George Stevens
脚本 : James Lee Barrett / George Stevens
撮影 : William C. Mello / Loyal Griggs
音楽 : Alfred Newman

Max Von Sydow (Jesus)
Dorothy McGuire (Mary)
Robert Loggia (Joseph)
Charlton Heston (John_the_Baptist)
Robert Blake (Simon_the_Zealot)
David Hedison (Philip)
Peter Mann (Nathanael)
David McCallum (Judas_Iscariot)
Roddy McDowall (Matthew)
Ina Balin(Martha_of_Bethany)
Janet Margolin (Mary_of_Bethany)
Sidney Poitier (Simon_of_cyrene)
Joanna Dunham (Mary_Magdalene)
Carroll Baker (Veronica)
Pat Boone (Young_man_at_the_Tomb)
Van Heflin (Bar_Amand)
Sal Mineo (Uriah)
Shelley Winters (Woman_of_no_name)
John Wayne (The_Centurion)
John Crawford (Alexander)
Jose Ferrer (Herod_Antipas)


超豪華オールスター映画だ。
だいたいのところで、福音書(ヨハネの洗礼、12使徒の登場、エルサレム入城、最後の晩餐、裁判とゴルゴダ、イエスの復活)の内容を描いている。

カットされているが、それでも3時間19分と長い。
しかし台詞は少なく、聖書の代表的な台詞しか語られていない。
台詞の量から言うと、2時間で収まる映画だが、出演者が多いので3時間映画になったのだろう。
見せ場や感動的な場面は、多くない。
淡々と映画は進んでいく。

このバージョンは、奇蹟や復活のとらえ方が独特だった。
イエスが実際に奇蹟を起こしたわけではない。
メシアの登場を待ってた人々はイエスがメシアだと確信して、元気になってしまった。
そのことがイエスの奇蹟として人々の噂になって、広がっていく。
それはイエスの考えを上回るスピードだった。
もちろん、噂を信じない人々もいて、最後はその人たちの声で死刑にされる。

復活も前振りがあった。
エルサレム入城前にラザロが死ぬのだが、彼の死体が墓場から消えてしまう。
これが伏線となって、イエスの復活劇になるのだ。

それでもイエスの生涯が偉大な生涯であることは、間違いない事実である。
なお、音楽はヘンデルのメサイアがかかっていた。
現実的プロテスタントの映画だな。

★★★

読者から「私の見たバージョンでは、たしかにラザロは生き返った。」という報告を頂いた。
おそらくオリジナルバージョンの話だろう。
私は199分バージョンDVDで見たが、ラザロの姿は確かめられなかった。

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2004.04.01

プロデューサーズ 1968 米

監督・脚本 メル・ブルックス
出演
ゼロ・モステル 
ジーン・ワイルダー

会計士レオは、ブロードウェイのプロデューサー・マックスを訪ねる。
レオはショービジネスでは赤字を出しても、出資者に対して資金を返済する必要がないことを知る。
マックスの出資者は高齢のおばあちゃん達で、互いの面識は無い。
「もしショーの利益が出たら貴女に利益の50%をあげます」と話を持ちかけ、大勢のおばあちゃんから莫大な資金を集めるだけ集めておき、そのうえでショーを失敗させる。
おばあちゃんは自分だけが出資したと思ってるから、出資金を諦める。
100万ドル集めて、5万ドルのショーを失敗させれば、残り95万ドルの儲けになる。

そこでレオとマックスは、ナチ野郎が書く最低の脚本「ヒトラーの春」を、最低のオカマ演出家に演出させて、最低のロック歌手に演じさせることにした。

ニューヨーク映画。
ユダヤ人メル・ブルックスの処女監督作品。
ジーン・ワイルダーも主演級の作品ははじめて。

同じニューヨーカーのユダヤ人ウッディ・アレンのシニカルな笑いとは違い、メル・ブルックスの映画は爆笑コメディである。
ナチズムを笑っているのか、そうやって喜んでいるユダヤ人を笑っているか、わからないところが不思議だ。


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