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2004.03.15

男の花道 1941 東宝

製作   滝村和男
演出   マキノ正博
脚本   小国英雄

配役    
中村歌右衛門   長谷川一夫
土生玄磧   古川緑波
玄磧下僕嘉助   渡辺篤
特別出演 市丸
津之国屋千右衛門   汐見洋
水野出羽守   丸山定夫
中村有斎   嵯峨善兵
三島宿の亭主 柳谷寛
茶屋「江戸紫」の内儀 千葉早智子
茶屋「山藤」の内儀   沢村貞子

歌舞伎の女形中村歌右衛門は江戸へ向かう途中、富士山を見ようとするが見えない。
眼病を患い失明し掛けていたのだ。
しかしその場に居合わせた医師玄磧に救われる。

江戸に入ってから、歌右衛門は客からお座敷に呼ばれてもそれを断って、芸一筋に打ち込む。
一方、玄磧は水野家に仕官する。
宴会で仲間の医師が幇間の真似をするのを見て批判すると、主君は「玄磧も踊れ」と言う。
玄磧は「自分は踊れぬが、かつて救った歌右衛門がここで自分の代わりに踊る」と啖呵を切る。

ところが歌右衛門はお座敷で踊らないと誓っているし、だいいち今は舞台の真っ最中だった。
主君は怒って玄磧に切腹を命ずる・・・

長谷川一夫が女形役で主演している。
女形でも男の矜持を持っているが、それもご恩のある先生のためならそれを捨てると言うのが主題だ。

長谷川の踊りが、この映画の見せ場だ。
動きは実際の歌舞伎と違い、なめらかで大衆芸能ぽかった。


古川緑波は華族出身だからかも知れないが、ゆったりした演技に余裕を感じた。
渡辺篤は、松竹新喜劇風のお芝居にいい味を加えていた。

他では千葉早智子が女将の役で出てきた。
成瀬巳喜男と離婚したあとだろうか。
年増になってからの方がずっと美人だと思った。年増と言ってもまだ30歳だが。


開戦前夜、男の友情を描いた作品は検閲を通りやすかったのか。もとネタは講談である。
正月興行で大ヒットになったそうだ。


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