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2004.03.13

家庭の事情・馬っ鹿じゃなかろうか 1954年東宝(宝塚)

監督小田基義
原作三木鮎郎
脚色賀集院太郎
配役:
トニー谷(戸仁井)
伊吹友木子(恋人春子)◎
重山規子(英代、電車で隣り合わせになる女性、実はスリ)
千葉信男(相良、ふとっちょの同僚)
柳谷寛(広川課長)

戸仁井は調子の良いセールスマンで、会社の同僚春子と恋仲だが、住む家がなくて結婚できない。
ある日、電車の中でスリの一団と出会い、春子はさらわれる。
逃げた車を追いかけると、知らぬまに本物のマラソンの列に加わってしまう。
そのまま走っていると、新記録で一着になり賞品として家を貰った。
おかげで二人はついに結婚する。
しかし電車の通り道とぶつかっており、家の中央を車が走ることになる。
電車公害で神経衰弱になった二人は、自殺しようとするが、ふと妙案を思いつく・・・

最初の場面はそごうのマークからして三宮かな。
マラソンのシーンは夙川当たりの阪急沿線だな。
古き良き時代だ。

後の名バイプレーヤー・伊吹友木子が宝塚在団していたときの主演映画だ。
時代劇で飲み屋のふてくされた女将役がやたらと似合う彼女も、当時24歳。
若くて美人だと思うのだが、何故、もっと主演しなかったのだろう。
ちょっと下ぶくれの感じが、育ちの良さを思わせる。
その割に小悪党の役が多かったが。高千穂ひずると寿美花代が同期だそうである。

重山規子も大きな役はこの映画がはじめてと思われる。
トニー谷の夢の中だが初っぱなから、シミーズ一丁のシーンがあり、ダイナミックな踊りを堪能させる。
そういうセクシーなシーンは宝塚歌劇の女優にやらせるわけにはいかなかったのだろう。
日劇ダンシングチーム(この映画のおかげでNDTという略称があることを知った。)が宝塚に殴り込んだ形だ。
後の活躍(お姐ちゃんシリーズなど)は知っての通り。

千葉信男は相変わらずのデブ芸で、当時は喝采を浴びたのだろう。
トニー谷が宝塚映画で二枚目か二・五枚目を演じているのも、今となっては不思議な感じがする。
彼が歌う、オープニングのシーンは「雨に唄えば」の影響だろう。

どちらにせよ、トニー谷はルー大柴の先駆者であり、天才である。

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