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2004.05.28

不信のとき 1968 大映

◆ 2004年01月29日(木) 
No.128
監督 : 今井正
製作 : 永田雅一
原作 : 有吉佐和子
脚色 : 井手俊郎
配役:
田宮二郎 (浅井義雄)
岡田茉莉子 (浅井道子)
若尾文子 (米倉マチ子)
加賀まりこ(マユミ)
三島雅夫 (小柳幾造)

有吉佐和子が日経新聞に67年1年間連載した小説を映画化した。
人工授精をテーマにした、当時話題のジャンルといえよう。
(有吉佐和子は立派なトレンド作家だ。)
田宮ファンの俺も岡田茉莉子と若尾文子の顔合わせが興味深かった。

(なお、米倉涼子主演で2006年ドラマ化されている。)

☆ネタバレ注意☆

浅井は宣伝部長。
小柳は取引先の社長で羽振りが良い。
二人は食事に出かけると、そこには小柳の情夫マユミがいた。
実は彼女は妊娠しているが生む気がないらしい。
しかし小柳は何としても産ませたい。
浅井はふたりの仲裁にはいる。

浅井は銀座のマチ子とつきあっていた。
突然、マチ子が妊娠したと言い出す。
浅井と妻の間には結婚して10年間、子どもは出来なかった。
マチ子は生まれ故郷で子どもを生む。
浅井はマチ子の枕許へ駆けつけ、子どもを抱いた。
これが子どもというものか。

東京へ帰ってきた浅井に、妻道子は驚くべきことを言った。
「赤ちゃんができたの、4ヶ月よ。」
はじめは何のことかわからなかった。
次第に喜びが沸いてきた。
子どもは男の子だった。
とても父親に懐いている。

たまにマチ子のご機嫌を取っておこうと、彼女のアパートに行くと、腹痛がするという。
結局盲腸で入院することになった。
ところが道子とマチ子が病院で鉢合わせしてしまう。
自宅に戻ってから浅井は妻に平謝りだ。
妻は変なことを言う。
「マチ子の娘はあなたの子ではない。」
どういうことだと、問い質すと、「あなたは先天性無精子症で子どもの出来ないからだなの、だから私も人工授精したの。」
浅井は驚いた。
回りの女に騙されていたのは俺だったのか。

そしてマチ子に「俺は「無精子症」らしいから、君には僕の子を産めるわけがない。」と言うと、逆上して、二人の関係を示唆する怪文書を会社に送る。
マチ子は会社の会長のお気に入りだったから、話は会社中に知れ渡っている。

久しぶりに小柳に連絡した。
しかし小柳も子どもをマユミに押しつけられ、妻には逃げられ、それどころではなかった。

嘆息していたら、昔わけありだった人妻とばったり再会した。
子どもを連れている。
子どもが遊びに行かせておいて、「実はあの子はあなたの子よ」と打ち明ける。
浅井は自然と微笑みがこぼれてくるのであった。

最後の浅井の笑顔の意味をどう取るかで、映画の意味も変わってくる。
やっぱり俺だって子どもぐらい作れるんだ、という笑いか、
それともどいつもこいつもウソをついてやがる、と言う笑いだろうか。
まあ再検査をお勧めします(笑)

のっけから加賀まりこの手ぶらヌードだったから、期待がふくらんでしまったが、
結末はブラックユーモアだった。
男は何を信じて良いのやら。
ただし。小説の終わり方と映画の終わり方にはずれがあるような気がする。

今井正としては次作「橋のない川」にお金を掛けるためにやむを得ずした仕事と言う気がするが、
さすがに巨匠だ。よくまとまっていた。


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