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2004.06.07

人間 1962 近代映画

野上彌生子の原作小説「海神丸」を新藤兼人の監督脚本でお送りする。
武田泰淳の「ひかりごけ」と並び称せられる、海洋飢餓小説である。


殿山泰司乙羽信子佐藤慶、船頭山本圭の実質的四人芝居。
海上で遭難して30日、飢えと乾きで頭がおかしくなり、ついに殺人が起きる・・・
犯人たちは法の裁きを受ける前に神仏の裁きを受けるのだった。


船長の甥っ子山本圭は殆どデビュー作かな。
強烈な作品にあたった。
佐藤慶も出世作だ。
佐藤慶といい仲になる、未亡人の乙羽信子はまだ色気も残ってたと思うが、おばちゃん役を熱演。
船長の殿山泰司はいつもマイペースだ。

音楽は林光だ。
ミュートの聞いたトランペットで、ジャズ調になっている。
途中、金比羅様(観世栄男)が現れるシーンは、能楽が掛かっている。
同年の「しとやかな獣」(川島雄三監督)と関係があるのか?
(同映画では能楽をバックに浜田ゆう子がツイストを踊る場面が有名。脚本はやはり新藤兼人。)


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