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2004.08.10

逃げだした縁談 1957 松竹

笠智衆が例によって妻に先立たれた、お人好しでたたき上げの父親を演じている。

松竹には珍しい派手な美人・杉田弘子が長女、
田浦正巳がたよりなげな長男、
色男の清川新吾が次男役だ。
共演は係長笠智衆を追い抜いて課長に出世する、杉田の恋人に、(のちに交通事故でなくなる)高橋貞二、
怪しい発明家役に三井弘次、
田浦正巳の恋人に小山明子、
社長の愛人に幾野道子、
清川新吾が恋をする令嬢に桑野みゆき。

監督* 穂積利昌
脚本* 斎藤良輔 * 芦沢俊郎
音楽* 万城目正


「父は鼻血を出すので会社をクビにしてくれ」と、子供たちが揃って社長に談判したのには笑った。
笠智衆にコミカルな演技は似合わない。
周りがコミカルにすればいいのだ。
そういう受けに入ったときに笠智衆は最強のコメディアンになる。
それなのに多くの演出家が彼に笑いを取らせようとして失敗する。

出てくる女の子は誰も美人だ。
しかしブスも出さないと笑いが取れない。
そこで美人に眼鏡を掛けさせて無理矢理不美人にしている。
松竹も姑息なことをする。

三井弘次は今回は奇抜な服装で、東宝で言えば三木のり平の役回りだ。
ちょっと無理があったかな。
酔っぱらわせたら右に出る人はいないのだが、今回は酒を飲むシーンもなかった。

松竹家庭劇だが初期テレビドラマの味わいがあった。


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