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2004年10月

2004.10.31

五月のミル(1989) フランス

ルイ・マル作品。
はじめはタヴェルニエの名作「田舎の日曜日」と似たようなお話かと思ったが、途中から伊丹十三の「お葬式」になってしまう。


田舎で老婆が亡くなり、相続人が集まる。
それが親戚同士で乱交パーティーが始まりそうになり、そこへパリで革命が起きたという知らせが飛び込み、一族は森へ逃げ出す。
結局、ドゴールとポンピドーが政権を維持して、一同は森から家に戻り、葬式も無事終わる。

「お葬式」が日本喜劇なら、これはフランス喜劇だ。
しかし当時の人たちは、笑い事ではなかったのかも知れない。
フランス革命の国だし、スペイン革命のことも覚えていただろう。

ミシェル・ピコリは相変わらずうまい。
ミウミウは「読書する女」の次ぐらいか?まだ色気むんむんで、欲求不満の女役を好演。
ロゼン・ル・タレクという子は、最近流行のロシア美人風できれいだったが、 作品には恵まれていないようだ。

2004.10.25

番場の忠太郎(1955) 新東宝

おそらく長谷川伸「瞼の母」五度目の映画化だと思う。
戦前に片岡千恵蔵が二度、東宝で長谷川一夫、
戦後は大映が三益愛子の母もの(番場忠太郎は堀雄二)で一度映画化されている。
そしてこの新東宝では主演に若山富三郎、監督は中川信夫を起用。
その後、東映で中村錦之助、松竹で橋幸夫が演じている。
舞台で主役を演じていた島田正吾は、映画では演じていないと思うのだが、不思議である。


この「番場の忠太郎」は前半で松竹の桂木洋子をフィーチャーしている。
どちらかというと若い女優は妹役のお登世役が多いのだが、桂木はおぬいの役である。
垂れ目の彼女はカツラをかぶると一段と美人に見える。
(彼女は後の黛敏郎夫人である。黛敏郎の講演を学校で聴きに行き、静かにしたまえと叱られた覚えがある。)

おぬいの兄半次はやはり松竹の三井弘次である。
とぼけた味を出していて嬉しい。

また青木一作という関八州見回り役で森繁久彌が出ている。
実に美味しい役である。
三井弘次と顔合わせはない。


goo:あらすじ

忠太郎を演ずる若山富三郎って人はいくつになっても変わらない。
大好きな役者さんだが、この役にはあまりに重厚すぎる気がする。

瞼の母役山田五十鈴は納得させる演技である。
やはりこの映画のタイトルロールなのだから、母役は重要だ。

2004.10.24

故郷 1972 松竹

山田洋次監督作品。
この人は寅さんの合間を使い、5年おきに感動的な作品を撮る。
「家族」に継ぐ、この第二作は高度成長期に故郷を捨てざるをえない人々を描く。

井川比佐志、倍賞千恵子、笠智衆主演。
渥美清前田吟も顔を揃え、山田洋次組総出演だ。
今では舞台でしか見なくなったが、弟前田吟の女房役で田島令子が出ていた。

瀬戸内海の島の話。
石を運ぶ舟を石船という。
夫が船長、妻は機関長、いつも下の娘を連れて仕事に出ている。
しかし最近エンジンの具合が悪い。
修理に出そうと棟梁のところを訪ねるが、この船はもうダメだと言われる。
夫は荒れに荒れる。
しかしやがて、船を売り尾道の造船所に働きに出る決心をする・・・

「民子、大きなもんたあ、何のことかいのう。」
「何でわしら大きなもんには勝てんのかいのう。」

ともに井川比佐志の台詞だ。

祖父が瀬戸内海の島出身だから少々わかる。
井川比佐志が石船に思い入れを持っていたというより、父祖の地を離れなければいけないことへの感傷だ。

それに個人事業者が勤め人になる気持ちもわかる。
気持ちの張りが失われる。

しかし平成大不況では誰もが井川比佐志の言葉を吐く立場になった。


2004.10.12

2ペンスの希望 1952 イタリア

1952年度カンヌ国際映画祭グランプリ。
レナート・カステラーニが監督・原作脚色。
エットーレ・マリア・マルガドンナ共同原作、ティティナ・デ・フィリッポが共同脚色。
撮影はアルトゥロ・ガルレア。
音楽はアレッサンドロ・チコニーニ(「終着駅」)。

終戦直後、イタリアの貧乏人の駆け落ち話。

アントニオは兵役から帰ってきたが、不況で職がない。
家に五人も女がいて、彼に掛かる期待は大きい。
近所の小娘カルメラが、もう一人前の女性になっていた。
色気づいて、急速にアントニオに接近していく。
はじめは相手にしなかった、アントニオも次第にほだされる。
しかしカルメラの父はアントニオを相手をせず、娘を裸同然で家から追い出す。


主演俳優は、みんな無名もしくは素人だ。
カルメラははじめ、あまり美人ではないな、と思ったが、その一途な演技に引きつけられた。
男なら誰でも、ほだされるだろう。
彼女と一緒になると、男が幸せになれるような気がする。

イタリア娘は彼女のように、山猫のようなワイルドなキャラクターが多い。
ラストシーンでカルメラの何とも言えない表情は印象に残る。


2004.10.11

吹替映画大辞典 とりみき 三一書房

吹き替えの王道を行く本だ。
有名声優20人をフィーチャーして、インタービューを取っている。

メンツは以下の通り。
広川太一郎(トニー・カーチス、ロジャー・ムーア他ハチャメチャ系)、
羽佐間道夫(ロイ・シャイダー他ハチャメチャ系だが皇室御用達)、
野沢那智(アラン・ドロン)、
中村正(デビッド・ニーブン、「奥様は魔女」のオープニングナレーション)、矢島正明(ロバート・ボーン他UFO番組のナレーション)、
大塚周夫(ネズミ男)、
森山周一郎(刑事コジャック)、
山田康雄(クリント・イーストウッド、ルパン三世)、
納谷悟郎(チャールトン・ヘストン、銭形警部)、
池田昌子(オードリー・ヘップバーン)、
向井真理子(マリリン・モンロー)、
小原乃梨子(ジェーン・フォンダ、のび太)、
富田耕生(アーネスト・ボーグナイン、二代目バカボンのパパ)、
田中信夫(シドニー・ポワチエ、探検隊もののナレーション)、
内海賢二(二代目スティーブ・マックイーン、則巻千兵衛)、
黒澤良(ゲイリー・クーパー)、
久米明(ハンフリー・ボガード)、
城達也(グレゴリー・ペック)、
小林昭二(ジョン・ウェイン)、
若山弦蔵(ショーン・コネリー)。

死んだ人も多く、その場合は友人代表にお願いしてる。
額田やえ子(吹き替え脚本作家)に対して、ロングインタビューも試みている。

素晴らしい内容なのだが、ちょっと物足りない点があった。
著者が女流漫画家だからだ、と思うが、おばさん役の声優を無視している。
サザエさんの舟さんでありロッテンマイヤーさんでもある、(麻生美代子)は映画の吹き替えでも偉大な人ではないのか?

ちょうど「クリスタル殺人事件」を吹き替えでやっていた。
アンジェラ・ラズベリーが高橋和枝である。
森光子がアンジェラを当てた「murder,I wrote」のおかげで森=アンジェラになってるようだが、あの顔は高橋がやるべきだと思う。
ルシル・ポールにしたってそうだ。
高橋が亡くなったから、今さら仕方がないのだが。

納谷悟郎が若い声で、エドワード・フォックスを当てていた。
あれは二十年前の吹き替えだ。
今では無理だろうな。

2004.10.09

夜の流れ 1960 東宝

成瀬巳喜男監督のカラー作品。
若い司葉子と母親の山田五十鈴のそれぞれのシーンをダブルシステムで撮った実験的作品でもある。
共演陣も三橋道也、宝田明、草笛光子、市原悦子、水谷良重、横山道代、星由里子、志村喬、白川由美、北村和夫、中丸忠雄、岡田真澄、越路吹雪と東宝らしく超デラックス。


山田五十鈴は料亭の雇われマダム、スポンサーにしつこく口説かれる。
彼女は板前の三橋達也といい仲である。
そうとは知らず娘の司葉子も三橋に入れあげる。
ところが病院で母親と三橋が抱き合っているところを見てしまう・・・

市原悦子の自殺未遂事件あり、草笛光子の無理心中事件あり、水谷良重の集団強姦事件ありとエピソードには事欠かない。
いつもの成瀬とは違ってテンポは良い。
しかしイマイチまとまりに欠ける。
ダブルシステムでストーリーが細切れになっているせいもあるだろう。


芸者衆の草笛光子らの水着シーン(お宝映像だ)がある。
水谷良重は昔はずいぶんとポッチャリしていたのだなあ。
それでいて背が高い。
白川由美はやっぱり怒り肩だ。


司葉子は作品によって美人にもなるしブスにもなる。
この映画はブスな方だ。


山田五十鈴はおばさん顔してるが、腹の底ではメスである役どころだ。
娘の司葉子もその毒気に当てられたのだろう。
せっかく芸者になるラストシーンも残念ながら、あまり美しくなかった。


goo:夜の流れ

2004.10.08

英雄/HERO 2002 香港・中国

色の度派手な映画だ。
しかし、あとに何が残ったのだろうか?

BSの吹き替え版で見た。
監督はチャン・イーモウ(紅いコーリャン)
脚本リー・フェン、チャン・イーモウ、ワン・ピン、
撮影はクリトファー・ドイル
衣装は和田エミ
主演 ジェット・リー、チャン・ツィイー

ジェット・リーは役人であり、剣の達人だ。
有名な槍の刺客ドニー・イェンを静かな戦いで倒した。
剣と書の名人トニー・レオンマギー・チャンもともに倒す。
始皇帝は大いに喜び、ジェットを10歩歩いたら触るぐらいのところまで近づけた。
実はジェットは始皇帝暗殺を心に秘め、参内したのだ。
しかし始皇帝の口から意外な言葉が・・・


主人公の話、始皇帝の推理、そして真相と、話は二転三転する。
脚本は日本人好みだと言える。
ちょっとしたエピソードを長く引っ張っていたら、この映画は台無しだったろう。

アクションには難有りである。
きれいな女性同士の殺陣もあったが、一般に間延びを感じさせた。
弓矢のシーンはCGを多用して、リアリティがなかった。

マギー・チャンは小母さんにしか見えなかった。
チャン・ツィイーも性格が色づけされてない。


2004.10.07

土方歳三 燃えよ剣(1966) 松竹

連続テレビ番組「新選組血風録」の好評を受けて、おなじ司馬遼太郎の原作を松竹が映画化した。
老舗松竹らしい薄暗いモノクロ映像だ。

主演の土方歳三にはもちろん栗塚旭
近藤勇は和崎俊哉
清川八郎に天津敏
芹沢鴨には戸上城太郎
土方のライバル七里研之助に内田良平
ヒロイン佐絵はテレビドラマ出身の小林哲子

監督は市村泰一
脚本は加藤泰、森崎東
音楽はテレビとおなじ渡辺岳夫


内田良平はテレビ版の「燃えよ剣」(東京12チャンネル、黄桜酒造提供)で主演していた。
しかし東映映画「十三人の刺客」でもそうだったが、この人の殺陣は好きではない。
腰が入ってないような気がしてならぬ。

栗塚旭は1965年NETテレビ「新選組血風録」の後、1970年にNETテレビ「燃えよ剣」でも土方歳三役で主演した。
独特なクールさが、当時は大人気だった。

テレビだと彼は格好いいが、しかし映画だとどうか?
この映画でも、土方の天然理心流時代から池田屋騒動まで、大急ぎで内容がはしょられている。
彼は一時間半の間、数分おきに見せ場があり、見栄ばかり切ってる。
これでは見てる側も飽きてしまう。
テレビだと一日の内に一度だけ十分にタメを利かせて最後に、見栄を切ればいい。
だから彼は連続テレビドラマ向けの人である。

当時はテレビ時代劇が盛んになり、テレビと映画が連携し始めた。
それだけ東映映画の時代劇スター・システムが飽きられてきた。

しかしテレビでは大河ドラマを描くことができるが、映画では時間がなくて描ききれない。
だから、映画の方はそれほど成功しなかったと思う。


2004.10.06

もぐら横丁 1953 新東宝

尾崎一雄の私小説を巨匠清水宏が映画化。
脚本は吉村公三郎と清水宏。


19歳の島崎雪子は33歳の新進作家の佐野周二と若くして一緒になる。
二人は貧乏の極みだったが、彼女はどんなときも明るさを忘れなかった。
彼女は妊娠八ヶ月で下宿を追い立てられるが、立退料をふんだくって無事、娘を出産する。
いよいよ病院を追い立てられる段になって、うまい具合に格安の下宿が見つかる。
しかしその二階建ての下宿は、かつて首つりがあった。

他に共演は片桐余四郎(現佐武明夫)、千秋実堀越節子、若山セツ子、森繁久彌、宇野重吉と豪華だ。
その上特別出演 は作家の尾崎一雄、丹羽文雄、檀一雄である。


島崎雪子が、のほほんとした若奥さん役で良い味を出している。
夫が芥川賞を取ったことを知り、指を噛んで泣くシーンが印象的だ。
また、のど自慢で美声まで披露している。
(彼女はシャンソン歌手で紅白歌合戦にも出場している。)


友人増田順二の妻役で若山セツ子も出てるが、この映画では島崎雪子とイメージが重なった。
主役は若山セツ子でもできただろうが、島崎雪子の方が華があった。

自分の趣味だが、テレビでは端役ばかりの堀越節子が大きな役をやっていて嬉しかった。
眼鏡を掛けた中年の女流作家の役だ。
メガネっ子大好きの私にはたまらない(笑)
ちなみにこのおばさんは森雅之の元の奥さん。
さすが有島武郎ジュニアの森は趣味がよい。
また「帰ってきたウルトラマン」では岸田隊員の母を演じていた。


尾崎一雄が再婚してから昭和12年に芥川賞を取るまでを描いているが、実はそんな生やさしい話ではなかった。
初婚で尾崎はドメスティックバイオレンス亭主だったため、若くて可愛い芳枝と結婚してからもまた同じ事を繰り返してしまうかと悩み苦しんでいたそうだ。

この映画は6年後には再び「愛妻記」として東宝で映画化されている。
主演はフランキー堺、司葉子である。

でも島崎雪子の演技は素晴らしかったから、なぜ東宝がもう一度映画を撮ったのかわからない。


goo:もぐら横丁


jmdb:もぐら横丁

2004.10.05

女人哀愁 1937 PCL+入江プロ

入江たか子が不幸な結婚生活に堪え忍びつつ、とうとうぶち切れて、最後はケロッとして終わる不思議なメロドラマ。
成瀬巳喜男監督作品である。

ネタバレ注意---

入江たか子は見合い結婚で金持ちの家に嫁ぐが、夫の北沢彪や義母の清川玉枝、小姑にネチネチと虐められる。
小姑の離婚問題に絡んで、仲の悪かった小姑とはかえって仲良くなるが、夫と義母とはついに折り合えず、別れるという筋。
ラストはいとこの佐伯秀男との未来を暗示して終わる。
1937年にしてはハイカラな終わり方だ。

義母清川玉枝、小姑の亭主に大川平八郎、いとこで相談相手になるのが佐伯秀男、その妹が堤真佐子というのは、成瀬監督前年の「君のいく路」出演陣だが、いずれもちょい役である。
それだけ入江たか子ビッグスターだったと言うことだろう。


入江たか子は、そう若くないと思うのだが(当時26歳)新婚生活で派手な日本髪を結っていた。
今どき芸者さんでもあんな頭はない。
これじゃあ、義母や小姑から嫌われても仕方がない(笑)

この人は派手な美人だし、表情が実に色っぽいのだが、いかんせんサイレント時代の大スターだけに戦前は台詞回しに難があった。

のちに化け猫映画の常連になったのは皆さんもご存じの通り。
貴族院議員で子爵東坊城徳長の娘さんである。


別の映画だが、映画 「白薔薇は咲けど」から 入江たか子(1937)

2004.10.03

うちのおばあちゃん 1955 日活

お母さん女優として一時代を作った田村秋子がおばあちゃんに扮した人情喜劇だ。


中間管理職の佐野周二は妻に先立たれる。
あとには双子の娘北原三枝ら五人の子供たちが残された。
子供たちの世話をするのはおばあちゃん田村秋子だ。
おばあちゃんはご近所でも有名で、東野英治郎山岡久乃の夫婦喧嘩もきれいに裁く。

そんなとき双子の娘に縁談話が二つ持ち込まれる。
一人は新聞記者へ、もう一人は医者だ。
しかし二人の男とも、どっちの娘がいいか、なかなか決められない。

そんななか、父親は不況でリストラされそうになった。
家族は一大事とばかり、運動を始める。


goo:うちのおばあちゃん


日活の珍しい家庭劇。
勤め人は職人より身分が上という不文律があった頃の話だ。
景気は悪かったが、平和な時代だった。

北原三枝はまだ魅力は出ていない。

2004.10.02

ムッソリーニとお茶を 1999 イギリス・イタリア

フランコ・ゼフィレッリ監督(ロミオとジュリエット)の自伝的要素のある作品。
主演はジョーン・プロウライトだが、共演はシェール、ジュディ・デンチ、マギー・スミス、リリー・トムリンというおばさんたち大活躍の映画だ。
脚本はジョン・モーティマーとフランコ・ゼフィレッリ。


フィレンツェに暮らすイギリス人ジョーン・プロウライトは独身初老の夫人。
戦争で恋人を失い、以来ひとり身を続けている。
彼女は勤め先の社長に息子ルカを押しつけられる。
英国大使夫人だったマギー・スミスや絵描きのジョディ・デンチ、大金持ちのアメリカ人シェールらに援助され、ルカはすくすくと育つ。
ファシストが勢力を持ち始めて、イタリアはドイツに近づき、ルカもオーストリアの寄宿舎学校に移る。

五年後、イタリアは参戦し、イギリス人は強制収容所に移される。
イタリアへ舞い戻ったルカとプロウライトは、再会を喜ぶまもなく引き離される。
しかし彼女たちは、なぜかすぐにホテルに移動させられた。
マギー・スミスは、自分がムッソリーニとお茶を飲んだことがあるからだ、と喜んだ。
実はシェールが裏から手を回し、ホテル代も負担していたのだ。

監督が実際に起きた話を大幅に脚色したと思われる。
少しできすぎの感はある。
「ライフイズビューティフル」と同様に連合軍のイタリア侵攻シーンで終わるが、こちらは泣く映画ではない。
イギリス映画らしい、のほほんとした味わいのある作品だ。

イタリア人のイギリス人に対する憎悪が大戦中に大きくなったようだが、その当たりを詳しく書いて欲しかった。
両国民はよく知っているだろうが、第三者にはよくわからないことがある。

2004.10.01

マグノリアの花たち 1989 トライスター・コロンビア

ロバート・ハーリング原作・脚色をハーバート・ロス監督が映画化。
レイ・スターク製作。

サリー・フィールドと若いジュリア・ロバーツが主演。
シャーリー・マクレーンドリー・パートンオリンピア・デュカキスダリル・ハンナ共演。
「仲良し女六人組」の笑いあり涙あり、そして希望ありの映画だ。
この映画、アメリカではそれほど人気はないようだが、日本人には合うのではないか。
女の強さを思い知らされる。


ジュリア・ロバーツは、結婚式の準備で忙しい。
母親サリー・フィールドは、彼女をヘアサロンに連れて行く。
ヘアサロン主人のドリー・パートンは、ダリル・ハンナを助手として雇っていた。
サリー・フィールドがヘアサロンでオリンピア・デュカキスと談笑していると、ジュリア・ロバーツは腎臓病の発作を起こす。
騒ぎが収まった頃、おばのシャーリー・マクレーンが結婚式の支度にやってくる。

半年後、クリスマスイブ。
久しぶりにジュリア・ロバーツは実家に帰ってきた。
祭りでは、ドリー・パートンやダリル・ハンナとも出会った。
ジュリア・ロバーツはサリー・フィールドに妊娠を告白する。
それは賭だった。
サリーは娘に「おめでとう」と言ったが、笑えなかった。

ジュリア・ロバーツの見せ場は少なかった。
他の大女優が見せ場を持っていったからだ。
いったい彼女たちは既に何個オスカーを持っているのだ。

サリー・フィールドの墓場のシーンでの台詞「誰かを殴りたい」は良かった。
シャーリー・マクレーンオリンピア・デュカキスのじゃれ合いも面白い。
ドリー・パートンもいかにもパーマ屋のおばちゃんだ。

その中でジュリアは良くやっている。
ジュリア・ロバーツをもっと生かせる脚本もあり得たのだが、先輩を立てたのだ。
南部ルイジアナには、サリー・フィールドとジュリア・ロバーツの親子がよく似合う。

父親役のトム・スケリットとドリーの亭主役サム・シェパードも好演。

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