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2005年4月

2005.04.30

ニコラス・クインの静かな世界 コリン・デクスター ミステリチャンネル

1987年製作のテレビドラマ第二弾だ。
モース主任警部〔ジョン・ソウ)の大学ミステリ。

海外学力検定委員の贈収賄がらみで、ニコラス・クインが毒殺される。
その謎が解けぬまに、オグリビーも服毒して死んでしまう。
いったい誰がやったのか?
誰が収賄をしてるのか?


原作を読んでいないので、何とも言えない。
これが日本の社会派推理小説なら、文部省か外務省から圧力がかかる展開だ。
最初から犯人を暗示している。
しかし共犯者については、思わぬどんでん返しがあった。

モースが誤認逮捕する癖は、ドラマ二作目から、はじまったようだ。
これも日本なら訴訟になると思うのだが、なぜ訴えられないのか(笑)

モニカ役のバーバラ・フリンが美しく見えた。
素顔は当時すでにおばさんだったらしいが、鼻の高いドリス・デイのようで好感を持った。

ミス・マープル「スリーピング・マーダー」でケネディ医師を演じた、フレデリック・トリーヴズもゲスト出演していた。

2005.04.29

鏡は横にひび割れて アガサ・クリスティ ミステリチャンネル

ジョーン・ヒクソンのミス・マープル最終作品(1992)。

懐かしいゴシントンホールで開かれたパーティーで、ある中年女性が毒殺される。
大女優マリーナが狙われたようだ。
犯人は誰か?

ゲスト・スターはクレア・ブルームだ。
「ライムライト」「寒い国から来たスパイ」「アルジャノンに花束を」など出演の大スター。
映画版で主演したリズに対抗するには、これぐらいはやらないといけない。

他のメンバーは相当の格落ちである。
それでもドラマが映画に負けているわけではない。
最後になってスラックとクラドックを並べるあたり、憎い配役である。
ドリー・バントリーや牧師も顔を出した。
休暇ばかりとる家政婦のナイトや、気が付くメイドのチェリー(アンナ・ナイランド)も気に入った。
エラ、ローラ、マーゴットは良くも悪くもなくイメージ通りか。

ハリウッド映画「クリスタル殺人事件」の豪華な配役は、
アンジェラ・ランズベリー(ミス・マープル)、エリザベス・テイラー(マリーナ)、ロック・ハドソン(ジェイソン)、ジェラルディン・チャップリン(エラ)、トニー・カーティス(フェン)、エドワード・フォックス(クラドック)、キム・ノヴァク(ローラ)。
しかしこの映画は、ギャラで高い役者を集めただけのものだった。

ドラマでは、クラドックが警部でスラックがその上司の警視という点に、違和感があった。
原作ではクラドックは主任警部だったため、逆のような気がした。
ましてクラドックが、ドラマでマープルの甥だなんて(笑)

ヒクソンは「書斎の死体」以来、マープル役を続けてきたが見事最後までやり通した。
そして老けた。
この6年後に亡くなっている。

Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Claire Bloom .... Marina Gregg
Barry Newman .... Jason Rudd
Elizabeth Garvie .... Ella Zeilinsky
David Horovitch .... Supt. Slack
John Castle .... Insp. Craddock
Ian Brimble .... Sgt. Lake
Gwen Watford .... Dolly Bantry
Judy Cornwell .... Heather Badcock
Margaret Courtenay .... Miss Knight
Anna Niland .... Cherry Baker

これで私もミス・マープル長編十二作品すべてにコメントした。
あー、疲れた。

2005.04.28

カリブ海の秘密 クリスティ ミステリチャンネル

ジョーン・ヒクソン主演のミス・マープルもの。
声は山岡久乃。

西インド諸島のバルバドスに療養に来たミス・マープル。
彼女は当地で、またまた事件に出会う。
元警察官の少佐が心筋梗塞で急死する。
彼は死ぬ直前に、殺人犯を見たとミス・マープルに告げていた。

実にわかりやすい小説だ。
何も謎はないのに、ミスマープルがかえって難しくしている。

ラフィール役のドナルド・プレゼンスは、映画「大脱走」に出た大物である。
実話の「大脱走」でも彼は捕虜だったと、高島忠夫が土曜映画劇場で言っていたのを思い出すが、あれは宣伝用のウソだったそうだ。
ドイツ軍の捕虜になったのは事実らしい。

ウェストンは白人だとばかり思っていたから、黒人の警部には違和感を感じた。
しかし、そう思っていたのは自分だけで、この時代(1964年)には当然現地人の警部がいるはずだった。

モリー(ソフィー・ウォード)は好みのタイプだった。
スレンダー美人である。
実に肩甲骨が魅力的だ。
水着シーンがあるので、スタイルで選んだのだろう。
スーパー・バックシャンだった。

ウォルターズ(バーバラ・バーンズ)もスレンダーな美人タイプのおばさんである。
「メソポタミアの殺人」の被害者ルイーズ役でも出ていた。
その時は顔が角張っていて、たいして美人だとは思わなかった。
アガサ・クリスティには縁がある人だ。

イヴリン、ラッキーに対しては、期待していなかったが、イメージ通りだった。

Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Donald Pleasence .... Jason Rafiel
Adrian Lukis .... Tim Kendal
Sophie Ward .... Molly Kendall
T.P. McKenna .... Dr. Grahame
Michael Feast .... Edward Hillingdon
Sheila Ruskin .... Evelyn Hillingdon
Frank Middlemass .... Major Palgrave
Robert Swan .... Greg Dyson
Sue Lloyd .... Lucky Dyson
Barbara Barnes .... Esther Walters

復讐の女神 クリスティ ミステリチャンネル

ジョーン・ヒクソンのミス・マープル・ドラマ。
1987年の制作。声は山岡久乃。

かつての知り合いの遺言で、捜査を依頼されたマープル。
理由も告げられず、バス旅行に行ってくれと命じられる。


「カリブ海の秘密」の続編なのだが、何故か先んじて作られた。
ラフィール氏を演じた俳優は、このあとのテレビ出演はない。
おかげで「カリブ海」では、名優ドナルド・プレザンスがラフィール氏を演じている。

なぞの三姉妹を演ずる女優陣やワンステッド教授は、テレビ俳優中心でなじみがなかった。
ライオネルやバスガイドが重要な役を演じていたが、原作ではいなかったのではないか?

ただし声の出演だけは派手だった。
ライオネルは津嘉山正種かな。
ワンステッドは永井一郎だ。

Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Peter Tilbury .... Lionel Peel
Valerie Lush .... Lavinia Glynne
Margaret Tyzack .... Clothilde Bradbury-Scott
Anna Cropper .... Anthea Bradbury-Scott
John Horsley .... Professor Wanstead

2005.04.27

魔術の殺人 クリスティ ミステリチャンネル

ジョーン・ヒクソンのミス・マープルもの。(1991年作品、原作は1952年発表。)
声はいつもの山岡久乃。

私設少年院で起きた銃声!
しかし同じ頃スポンサーが別室で殺されていた。
いったい犯人はだれか?
招かれていたミス・マープルが謎に挑む。

これもわかりやすい作品だ。
筋書きは忘れていたが、迷うことはなかった。

「パディントン4時50分」で、なぜかクラドックを押しのけて、再登場したスラック警部。
ここでも登場して、カワイコちゃんの婦人警官と楽しくやっている。
マジックの余興も見せたりする。

キャリー・ルイーズ役は、なんとジーン・シモンズだった。
代表作は聖書劇「聖衣」(1953、共演リチャード・バートン、ビクター・マチュア)だ。
この後、ウィノナ・ライダーの「キルトの綴る愛」に出演、さらに宮崎駿「ハウルの動く城」の吹き替えにも挑戦している。
ホリー・エアドも美人だと思ったが、シモンズと格が違いすぎる。

Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Jean Simmons .... Carrie-Louise Serrocold
Joss Ackland .... Lewis Serrocold
David Horovitch .... Chief Insp. Slack
Holly Aird .... Gina Hudd
Todd Boyce .... Walter Hudd

2005.04.26

バートラムホテルにて 1987 クリスティ ミステリチャンネル

ジョーン・ヒクソン主演のミスマープル・シリーズ。
山岡久乃が声の出演。

ロンドンにあるホテルに久々に招かれた、ミス・マープルは犯罪のにおいを感じ取る。
有名なブラウンズ・ホテルが、バートラム・ホテルのモデル。
実際にロンドンにある、ブラウンズ・ホテルでロケしている。
ホテルは犯罪の巣窟という設定だったが、さすがイギリス人はしゃれがわかる。

1965年の原作。
訳書の解説によると、ビートルズの「ラバーソウル」が流行った頃だとか。
しかし、ドラマではブリティッシュ・インベイジョンを感じさせない。
劇中のテレビを見るシーンでは、60年ぐらいの古いアメリカのテレビ番組みたいなものを流していた。

若い相続人エルヴァイラは美人だったが、それほど好きにはなれなかった。
彼女の母役でもあり、ダブルヒロインだったセジウィック夫人もイマイチだった。
デイビー主任警部やペニファザーの方が、いい味を出している。

荒唐無稽で登場人物も少なく、作品としては好きなのだが、出てくる女性は好きになれない。

Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Caroline Blakiston .... Lady Bess Sedgwick
Helena Michell .... Elvira Blake
George Baker .... Chief Insp. Fred Davy
Preston Lockwood .... Canon Pennyfather

2005.04.25

ダベンハイム失踪事件 名探偵ポワロ LWT ミステリチャンネル

出演 デビッド・スーシェ、ヒュー:フレイザー、フィリップ・ジャクソン

銀行家の失踪事件を、ポワロが部屋にいたまま、ヘイスティングスをこき使い、解いてしまう。
チャイコフスキーのレコード「序曲1812」にヒントが・・・

ちょっと苦しいオーディオネタだった。
それに納谷悟朗の声は、誰でもわかる。

ユダヤ人らしい金融業者ダベンハイムの家が白塗りでモダンだった。
原作でもああいう感じだったかなあ?

しかしダベンハイムの奥方が美しかった。好みだ。
オードリー・ヘップバーンに似ていた。

チキチキマシーン猛レースのような、古式ゆかしいレーシングカーも懐かしい。

2005.04.24

サザエさん 45巻 朝日文庫

文庫本の最終巻。
単行本では68巻に対応する。

1974年2月21日に休載している。
最後は、山本有三の死が話題。
美田を残さず、ではなく、美田を残せず、と言う落ちだ。

キャラは眼がずいぶん丸くなって、一時期ほどグラマーではなくなった。
「町子かぶき迷作」を併載。
ずいぶん昔の作品だ。

しかし長谷川町子の写真を見る限り、マスコミ嫌いだったことが信じられない。
結構、ポーズが様になっている。

スリーピング・マーダー クリスティ 1987 ミステリチャンネル

出演
Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Geraldine Alexander .... Gwenda Reed
John Moulder-Brown .... Giles Reed
Frederick Treves .... Dr James Kennedy

毎度おなじみのミスマープルもの。
ジョーン・ヒクソン主演、声は山岡久乃。
甥のレイモンド・ウェスト夫妻もちょっぴり登場。

新妻グウェンダ・リードは、ニュージーランドから英国に移住してくる。
偶然手に入れた家の中は、デジャヴーで一杯だった。
さらにロンドンで観劇中、あるシーンで興奮の余り叫び声を上げてしまう。
なぜだろうかと彼女は悩む。
ミスマープルは、敢えてなぞを解こうとしない方が良いと諭す。


ヒロイン(ジェラルディン・アレキサンダー)は快活な美人だ。
ニュージーランドで育った役柄のせいだろうか。
吹き替えた戸田恵子の声が、根っから快活なのだろうか。

誰から情報が出ているか考えれば、犯人に行き着きやすい作品。
原作は作者最晩年に発表されたが、実際はずっと前に書かれていたそうである。

2005.04.23

牧師館の殺人 クリスティ ミステリチャンネル

出演 ジョーン・ヒクソン、ポール・エディントン、シェリル・キャンベル、タラ・マクゴーラン、デビッド・ホロヴィッツ

ヒクソンのミスマープルもの。
吹き替えは山岡久乃。
原作では第一作(1930)だが、ドラマではシリーズ第五弾(おそらく1950年代の設定か)に持ってきている。
したがって、時代設定が違う。

お話も少し変わっていた。
事件までの導入部が、ドラマではやたらと長かった。
犯人は科学トリックを使っているのだが、その内容が現代風にアレンジされている。
1930年のセントミアリーミード村には、○○○はなかっただろう。

スラック警部(ホロヴィッツ)とミス・マープルの再会シーンが楽しいが、原作ではそんなところはないはず。
原作にいたメルチェット大佐が、ドラマでは出てこなかった。

牧師の奥さんグリゼルダ(シェリル・キャンベル)のイメージは違った。
もっと若くて派手ではなかったか?
しかしホリー・ハンター似の女優さんで、年の割に可愛らしかった。
非常に好感を持った。

2005.04.20

ポケットにライ麦を アガサ・クリスティ ミステリチャンネル

ジョーン・ヒクソン主演のドラマ第四弾。
山岡久乃が声を担当。
50分×2回。
1953年の原作である。

ロンドン近郊の豪邸を舞台に、連続殺人が起きる。
スコットランド・ヤードの警部が捜査に当たるが・・・

マザーグース「6ペンスの歌」を見立てた殺人劇の名作である。
ドジなメイド・グラディスが殺される。
ミス・マープル・ファンの立場からすれば、彼女には親しみがあったため、殉職みたいなものである。

出てくる女優は誰も、一癖もふた癖もありそうな人ばかりである。
長男の妻ジェニファー役のレイチェル・ベルと、秘書アイリーン役のスーザン・ギルモアたちが好演。

出演
ジョーン・ヒクソン、アネット・バッドランド(グラディス)、レイチェル・ベル(ジェニファー)、スーザン・ギルモア(秘書)、フランシス・ロウ(パット)

2005.04.19

動く指 アガサ・クリスティ ミステリチャンネル

IMDBによると、ミス・マープルものの第二話ということだ。
50分×2回。

今回から待望の山岡久乃の吹き替え版だ。
日本人には、ジョーン・ヒクソンよりうまく聞こえる。

原作は1943年。
マープルがほとんど出てこず、いやがらせの手紙が飛び交う村で起きた殺人事件のなぞに傷病軍人のバートン兄弟が挑む。
犯人はストレートにわかりやすい作品だ。

しかしドラマでは、マープルが目立っていた。
被害者の娘ミーガンがキュートで、「ローマの休日」か「マイフェアレディ」を彷彿とさせるシーンがある。
一方、家庭教師エルジーが嫌みな美人だったのも、イメージ通りだろう。

主人公の妹ジョアンナは、イメージが違った。
グリフィズ先生の妹は外国人の設定だろうが、適役だと思った。

「動く指」とは、手紙をタイプしている指のことらしい。

出演
Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Michael Culver .... Edward Symmington
Deborah Appleby .... Megan Hunter
Andrew Bicknell .... Gerry Burton
Sabina Franklyn .... Joanna Burton

2005.04.18

ジェリコ街の女 コリン・デクスター ミステリチャンネル

1986年製作。
出演 ジョン・ソウ (モース 声:横内正)、ケヴィン・ウェイトリー(ルイス 声:岩崎ひろし)

昔、読んだけど、筋を相当変えていたみたいだ。
ドラマでは、聖歌隊で主任警部モースと中年のバツイチ女性アンが知りあった。
原作では、パーティーだったのじゃないか。

モースは50代に入ったが、いまだに独身で女あさりを楽しんでいる。
モースと知り合った、アンが、なぞの首つり死体として発見されるところから、ドラマは大きく動き出す。

オイディプス・コンプレックスに絡めた重いミステリだ。
しかしテレビだから、そこら辺はさりげなく流していた。


アンは見た目は若いが、実は年を取っている、という設定だ。
アン役の女優は見た目も年を取っていた(笑)

原作では5番目の作品(1981)だが、最初のドラマ化だった。
のちの番組と比較して、モースはずいぶん若かった。

2005.04.17

予告殺人 アガサ・クリスティ BBC ミステリチャンネル

IMDBによるとジョーン・ヒクソンのミス・マープルシリーズの第3作だった。
原作でも第三作(1950)にあたる。
85年に50分×3回で放送。字幕スーパー。

「殺人お知らせ申し上げます。」という新聞広告がある日掲載される。
しかしそれは、正真正銘の殺人予告だった。

秀作である。
しかし季節感はなかった。
原作はクリスマス後の真冬だったはず。
戦後という感じはすこし出ていた。

---以下ネタばれあり---

ドラ・バンニー役のおばさんが良かった。
筋を知らない人には、てっきり犯人だと思わせておいて、半ば過ぎて殺される。
意外性のある役だった。
この人が殺されてしまうと、もうクリスティ作品では犯人が誰か、決まってしまう(笑)

フィリッパ・エイムズ役のお姉さんに萌えてしまった(笑)
顔はリー・レミック似なのだが、ナイスバディーなのだ。
メイドはハナと呼ばれていたが、原作ではミッチーじゃなかったかな。

クラドック警部(ジョン・キャッスル)とフレッチャー巡査部長(ケビン・ウェイトリー;「主任警部モース」でのルイス巡査部長)のコンビは、第一回「書斎の死体」のスラック警部ほどは成功していなかった。

しかしアメリカのテレビ版「予告殺人」(1956)もみてみたい。
戦前、イギリスの名女優だったグレイシー・フィールズがマープルだろうが、のちのアカデミー賞女優ジェシカ・タンディが犯人ぽいな。
ロジャー・ムーアも出ている。クラドック役だろうか、パトリック役だろうか。

出演
Joan Hickson .... Miss Jane Marple
Ursula Howells .... Miss Lettie Blacklock
Renée Asherson .... Miss Dora Bunner
Samantha Bond .... Julia Simmons
Simon Shepherd .... Patrick Simmons
Nicola King .... Phillipa Haymes

2005.04.16

ミス・マープル 書斎の死体 アガサ・クリスティ ミステリチャンネル

BBC1984年,
ジョーン・ヒクソンのマープルもの第一弾。
約50分×3話からなる字幕版である。
ミステリ・チャンネルで放送済だが、このエピソードは見ていなかった。

アガサ・クリスティはジョーン・ヒクソンに「あなたが年を取ったら、ミス・マープルをやって欲しい」と言ったそうだ。
そう言えば、名探偵コナンの作者青山剛昌もヒクソンに似た、あごのないおばあさんをマープルに似たばあさん探偵にしている。
世間はジョーン・ヒクソンのミス・マープルを愛したのだろう。

俺はアメリカ人の、ヘレン・ヘイズがいい。
さらに八千草薫もなかなかいいと思う(笑)

バントリー大佐は頑固な英国紳士そのものだったが、原作でのイメージとは違った。
バントリー夫人は考えているより、はるかに美人だった。
メルチェット大佐は、ミス・マープル寄りの人物に描かれていたが、ヘンリー卿とキャラが重なった。

スラック警部(デヴィッド・ホロヴィッチ)は、原作ではさほど目立たなかったが、ドラマでは「牧師館の殺人」並に活躍していた。
実に美味しいキャラである。
ジョージーは、お約束通りの配役だ。

時代考証は合っているのだろうか?
すこし時代に幅があるようだ。
もともと原作も1942年に書かれているが、戦争中とは思えない平和な設定だった。

出演
ジョーン・ヒクソン、デビッド・ホロビッツ、グウェン・ワトフォード(バントリー夫人)、フレデリック・イェーガー(メルチェット大佐)、トルーディー・スタイラー(ジョージィ)

2005.04.11

「坊っちゃんの時代」関川夏央 谷口ジロー 双葉社

アクションの連載から単行本になった。
面白く読んだ。
有名作家たちが、カフェで杯を酌み交わしている姿を見せられると、そうだったかも知れぬと思わされる。

坊っちゃん」を牧歌的な青春小説と思う人は多い。
実はそうでなく、20世紀初頭の日本が近代化していく姿に対するアンチテーゼだ。
日露戦争勝利で勘違いした日本は、どんどん間違った方へ進んでいく。
そして古き良き日本を捨て去る。
そういう意味で悲しいお話なのだ、と関川はいう。

ちょうどSSWEBで「坊っちゃん」(風間杜夫朗読)全11部を聞き通したところだ。
たしかに「坊っちゃん」は田舎町である松山でさえ、受けている世の中の変化にあらがい、結局敗れて国に帰った。
士族根性が抜けず、周りに合わせることが出来ない不器用な男だった。
若い女には目もくれず、清という婆やを引き取り、世話を見て最後に見送り、菩提寺の墓にまで入れてやる。
おばちゃんコンプレックスだったのだ。

ドラマでは、柴俊夫主演のNHK版「坊っちゃん」を、よく覚えている。
西田敏行が山嵐で、河原崎長一郎が赤シャツ、三國一郎がタヌキ、下条アトムがうらなりと記憶している。
結城しのぶが、マドンナだった。
マドンナは原作ではほとんど出てこないが、ドラマではヒロインにフィーチャーされていた。
「三四郎」と混ぜていたのだろう。
着物姿が美しかった。


その前に日テレでは、竹脇無我主役の「坊っちゃん」を放送していた。
こっちはよく覚えていない。
赤シャツが米倉斉加年、のだいこが牟田悌三だったそうだ。

オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー 早川文庫

これが名作であることに異論はないだろう。
最近の安っぽい旅情ミステリではない。
雪で立ち往生した列車の中での殺人事件。
閉じこめられているから、証人の会話(取り調べ)中心の話だ。
登場人物の個性が立っていて、実に楽しい。

今回の再読で、はじめのうちはポワロにデビッド・スーシェの顔と熊倉一雄の声をあててしまった。
やはりオリエント急行は、アルバート・フィニーだ。
やや嫌みでエキセントリックなセリフ回しにピタリである。
ちなみにデビッド・スーシェでのドラマ化はまだされていない。


松本清張を読む 細谷正充 ベスト新書

ライブドアから再掲示。
清張の作品解説本だ。
最近はこういう本が良く出る。

清張は朝日新聞の広告デザイナーだったというのは、いまではトリビアになるのではないか。
「点と線」や「ゼロの焦点」もよく考えれば、デザイナーならではの題名である。

張込みのところに、清張映画に関して書いてある。
この著者の意見「張込みは映画としても素晴らしい。松竹らしい映画である。」には賛成しない。
「張込み」は小説で十分だ。
映画だと余計なことまで説明しなければならない。
どうせだったら東宝でサスペンス調に作り替えたら、良かったと思う。

著者の清張作品選択は、ずいぶんと偏っている感がある。
もう少し、短編小説を選んで欲しかった。
時代劇は作者自身も好んでいたようだが、清張の時代小説はやや、救いがない。


探偵家業はやめられない アンソロジー 光文社文庫

ハードボイルドのアンソロジー。
女探偵と男探偵ものを交互に計12作品、掲載する。

サラ・パレツキーのウォシャウスキーもの、マイケル・コナリーのハリー・ボッシュもの、ジャネット・イヴァノヴッチのステファニー・プラムもの、さらにローレンス・ブロックのマット・スカダーものなどが入っている。

なかでもステファニー・プラムが面白かった。
ちょっとスケベで、ちょっとアクションがあって、それでいてホームドラマでもあり、実にバランスがよい。

原著でも読めそうな英語だ。
短めで、ひねりもない。
100%理解するのは難しいが、70%ぐらいなら行けそう。

邪馬台国はどこですか 鯨統一郎 創元推理文庫

連作短編集。
夜な夜なバーに集う、歴史学者と在野の研究者が論争する。
歴史上の事件に新たな角度から光を当て、意外な結論を導く。

「邪馬台国はどこですか」という表題作と「聖徳太子は誰ですか」という作品がおもしろかった。
邪馬台国の場合、九州でも畿内でもない、別のある場所にあったという。
そのヒントは、南北を逆さまにして、魏志倭人伝を読み直すとわかる。

聖徳太子の場合、誰かと誰かが同一人物だったという叙述トリック顔負けの結論だ。
それ以上に蘇我氏が渡来人ではなかったという論の方が驚きだった。

他四編。
いささか、女性の書き方にかなり難がある。
しかしアイデアは買える。

横山秀夫 動機 文春文庫

超人気作家の短編集だ。

推理作家協会賞「動機」の主人公は、40代の県警キャリア。
管理系の警務部勤務だ。
彼は警察手帖の一括管理を起案する。
企画が実現した途端に、所轄署で30冊もの手帖盗難事件が起きる。
エリートが一転窮地に追い込まれた。
犯人は警察内部に絞られる。
宿直の刑事か、それとも警務課のベテラン署員か。
警察官の命とも言える、手帖の一括管理に刑事課は反発していた。

「逆転の夏」
女子高生強姦殺人事件の犯人が刑務所を出所したところから始まる。
働き口を見つけた彼に「人を殺して欲しい」と、匿名の電話が入る。

「ネタ元」
地方紙の警察担当者は、女性である。
男性社会が故のプレッシャーから彼女は傷ついていた。
そんなとき他社から引き抜きの声が掛かった・・・

「密室の人」
判事が公判中に居眠りをしてしまう。
それを新聞記者にかぎつけられて、窮地に立たされる。

文章はうまい。スイスイ読める。
ところどころキザな文章が出てくるのが、玉に瑕。
上毛新聞社出身だから、司法や新聞関係には強い。
高村薫も警察内部の対立を詳しく描くが、横山もそうだ。
ある部分、横山の方が現場で直接見てるだけ、真に迫ってる。

しかしユーモアがない。
俺の好みから大きく離れる。
松本清張ファンには少し重いかも知れぬ。

私が愛したリボルバー ジャネット・イヴァノヴィッチ著 細見瑤子訳 扶桑社文庫

Woman Sleuthもの(女探偵)の代表的作品。
94年のCWA最優秀処女長編賞受賞。

ステファニー・プラムはニュージャージー在住バツイチ失業中。
背に腹は替えられずバウンティハンターを始めるが、最初のターゲットは何と処女を奪った警官のジョーだった。

翻訳は最初のあたりの切れ味が悪かった。
最後になって流れが良くなったが、女性に訳させるのはどうかと思う。
ボクシングのヘビー級を、ヘビーウェイト級と言っている。

小説としては、途中まで謎も何もない話だったが、最後のあたりになって、一ひねりしている。
これも男の書くハードボイルドと比べると、物足りない。

しかしホームドラマの側面がある。
ステファニーの一家の登場する場面は和やかだ。
そのあたりは男のハードボイルドにない、ユニークな点だ。

ライブドアから再掲示。

大誘拐 天童真 創元推理文庫

20世紀最大傑作のミステリー小説、国内編第一位。(週刊文春調べ)

刑務所仲間が、大金持ちの老婆を誘拐して、5000万円を要求しようとした。
ところが、それを聞いて老婆は一喝した。
「ワシの値段が5000万円か。馬鹿にするな。100億円や、びた一文まけへん。」
この一言から攻守が入れ替わってしまう。
老婆主体となったチームは、次々と警察の裏をかく。
しかしいったいどうやって、100億円もの現金を受け渡しするのか?
また老婆のほんとうの狙いは何か?

映画を13年前に劇場で見ている。
映画も岡本喜八の傑作だったが、これはその原作だ。
読みやすく、450ページあるが、スイスイ読める。
何より軽いユーモアがある。
誰も死なない。

ちなみにこの小説は推理作家協会賞を取ったが、盗作騒ぎが起きた。
数年前にミヤコ蝶々、森田健作主演で、老婆が誘拐されるが、逆に老婆が誘拐団を懐柔しリーダーに座る話が、映画になっていたのだ。
タイトルは「喜劇・大誘拐」
天童は否定したが、黒に近い灰色だ。

まあどっちにしろ、プロットは似ていてもメインのトリックは変えているのだから、問題にするほどのことは無いと考える。
作者の死後7年経って20世紀の傑作ミステリー第一位に選ばれている。

なめくじに聞いてみろ 1962 都筑道夫 扶桑社文庫

ライブドア2004.5.30から再掲示。

奇想天外な冒険アクション小説。
タイトルの意味は、訳のわからないことを尋ねられ、「そんなことを俺に聞かれてもわからない」ということ。

天才犯罪学者の忘れ形見が、父の教え子でもある12人の殺し屋(彼らの殺し方が変わってる)を一人ずつ抹殺していく話だ。
自動車泥棒や女壺振り、謎の美女が手下になって、殺し屋を見つけ出し、主人公が自分を殺してくれと依頼し、相手が得意の凶器を出したところで、逆に早業で倒してしまう。
途中だれたところもあったが、宿敵・人口調整委員会が出てきてからは、話に勢いが付いて、夜更かししてしまった。
新宿東口を舞台にした話であり、生まれる前に書かれたものだが、意外なほど古さも感じず、違和感はなかった。
新宿東口って変わってない。

都筑道夫は「蜃気楼博士」(NHK少年ドラマシリーズ)などジュブナイル探偵小説で有名だが、本職はアクション小説だ。
「エラリイ・クイーン・マガジン」の編集者時代に、イアン・フレミングの007シリーズを日本に紹介したのがこの人である。
そういう類の冒険小説(本人は「大人の紙芝居」と呼ぶ)を日本語で創造してみたかった、と言っている。

岡本喜八監督・仲代達也主演で67年に映画化されており、封切り時は動員観客数の最低記録を書き換えるほど不入りだったが、二番館に移ってから、カルトムービーとして認められ、長く上映が続いたようだ。
現在はビデオで見ることが出来る。

張込み 松本清張著 文春文庫

ライブドアから再掲示。

映画化もされ、何度か、ドラマにもなった名作。
どの作品も、主演女優がつまらなさそうに生きているのが、印象的だった。
一方、小説の方はひたすら淡々と話が進み、あれと思ったら、急展開して、いつの間にか終わってる(^^;)
以前は、物足りなかったのだが、最近、うまいなあ、と思う。
女の顔や生活ぶりを想像させる。

終わり方も良い。
一言しか気持ちの、こもった台詞は無いけれど、だから効いてくる。

清張の推理小説参入第一弾だったそうだ。


私が殺した少女 原りょう

89年の直木賞受賞作。

レイモンド・チャンドラー風の読みやすい、乾いた文体が魅力。
ハードボイルドと言いながら、ソフト・ボイルドぐらいしか、アクションがないところも気に入った。
さりげなく競馬ネタや音楽ネタも入っている。(著者は佐賀でジャズピアニストもやっている。)

2005.04.04

エンドハウスの怪事件 ミステリチャンネル

アガサ・クリスティ原作のポワロもの。
シリーズ初の長編ドラマだ。
原作にも優る傑作だった。

久しぶりに見ている。
小説では犯人を見抜いたから、よく憶えている。

主人公ニック・バックリー役を、映画でも活躍するポリー・ウォーカーが演じている。
ラストの豹変シーンが印象的である。

ポリーが猫顔だったから、アニメ版「名探偵ポワロとマープル」でニック役を、やはり猫顔の伊東美咲がやったのだろうか?
ドラマでの声は中村晃子
彼女は、大ヒット曲「虹色の湖」や「かわいい魔女ジニー」のジニー役のアテレコなどで知られている。
彼女のイメージが大きすぎるので、アニメの伊東美咲ちゃんの声はえらく頼りなかった。
伊東美咲は多分、アテレコ当日、風邪をひいたのだと思う。

友人で容疑者のフレデリカのアテレコは今回、気付いたが、「サザエさん」加藤みどりだった。
ちょっとつくり過ぎて、くどかった。
アニメでは中山忍が演じていた。
彼女も合っていない。
意外と難しい役である。


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