ブログの移転先

カテゴリー

ココログ検索


  • ラジオデイズ

    声と語りのダウンロードサイト!


  • Google
無料ブログはココログ
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト

ウェブページ

« 2005年4月 | トップページ | 2005年6月 »

2005年5月

2005.05.28

フレッシュ・アンド・ボーン 1993 Paramount

サンテレビの水野さんの映画番組で放送していた。
2時間ちょっとの映画を1時間半程度に切り刻んでいる。
それでもおいしいところは、ばっちり入ってた。

監督原作 スチーブン・クローヴス
出演 メグ・ライアン、デニス・クエイド、
ジェームス・カーン、グウィネス・パルトロウ

「めぐりあえたら」と同年にアメリカで公開された作品だ。
日本とドイツでは、劇場未公開に終わった。

メグが汚れ役をやっていたが、男性から見て、魅力的で可愛らしいと思った。
当時は彼女の女性ファンが多かったから、公開されなかったのか。
途中、ベッドシーンも夫婦{当時)でやってるので、真実味がある。

デニス・クエイドは大した事がない。
いや、ベッドシーンじゃなくて、演技全般が。
彼はメグと別れてからの方がカッコよくなった。
この人は、もっと悪役をやればいいと思う。

もう一人のヒロイン・グウィネス・パルトロウだが、まだ駆け出しの頃。
当時スレンダーな魅力でメグは売っていたが、そのポジションを数年後にグウィネスが奪ってしまう。


2005.05.24

落ちた偶像 1948 イギリス

ロンドンのフランス大使の息子フィリップは執事のベインズになついているが、ベインズ夫人には厳しく扱われる。
夫婦仲はすでに冷めきっていたのだ。
ベインズがジュリーと逢引をしているところを偶然フィリップに見られる。
ベインズは口止めするが、夫人の誘導でフィリップは口を割る。
ベインズ夫人は旅に出るという。
実は家の中に隠れていて浮気の現場を押さえようと言う魂胆だ。
そうとも知らず、ベインズとジュリー、フィリップは三人だけでパーティーを開く。

「第三の男」の監督原作コンビが、その前にとったサスペンス作品。
今の感覚で言うと、ぬるいだろう。
しかし子供の視点をどれだけ重視するかで、この映画の面白さは変わってくる。
私は佳作だと思う。
何せ子供は最後まで、殺人があったと信じているのである。

ミッシェル・モルガンはよく見る人(実は大スター)だが、イマイチ印象に残らない顔だ。
一方、ソニア・ドレスデルは美人だし、悪女もできる。子供部屋に忍び込んで、フィリップに浮気してる二人は何処へ行ったと形相で問うあたり、怖かった(笑)
ラルフ・リチャードソンは当時の二枚目俳優だ。ローレンス・オリビエの「リチャード3世」では腹心のバッキンガム卿を演じている。

監督キャロル・リード 「第三の男」
原作、脚本 グレアム・グリーン 「第三の男」
撮影ジョルジュ・ベリナール 「巴里の屋根の下」
出演 ラルフ・リチャードソン{執事ベインズ;「アンナ・カレーニナ」の夫カレーニン)、ミッシェル・モルガン{ジュリー;「田園交響楽」)、ボビー・ヘンリー(フィリップ)、ソニア・ドレスデル(ベインズ夫人)

画質がチンケだと一部で言われている500円DVDで見た。
たしかに画質はしょぼい。
しかし我々が名画座で見たって、フィルムがすり切れていることはあった。
これで十分だと思う。
これを叩く人は、よほどこの映画に思い入れがあって、最高画質で見なきゃいけない人じゃないかな。立派なホームシアターにこの画質では寂しいかもしれない。
でも質の悪いフィルムを再生するのも腕の見せ所です。

2005.05.22

モース主任警部・ウッドストック行き最終バス ミステリチャンネル

コリン・デクスターの名作推理小説をドラマ化。

出演  John Thaw .... Chief Inspector Endeavour Morse
Kevin Whately .... Detective Sergeant Robbie Lewis
Peter Woodthorpe .... Max, pathologist

若い女性がウッドストック行きの最終バスに乗らず、ヒッチハイクで車を拾った。
その後、彼女は彼氏の待つ駐車場で、死体となって発見される。
バスの停留所で別れた同行者がいたはずだが、その後姿を現さない。
モース主任警部は試行錯誤しながら、消えた犯人を追及する。


翻訳をすでに読んでいたが、ドラマ化を見てみると、三人娘が出てくるのが、いささかわざとらしく感じられる。
たまたま同居していた三人が、犯罪の関係者かその知り合いだったなんて、できすぎている。

その三人娘ジェニファー(ジル・ベイカー)、メアリー(イングリッド・レイシー)、アンジー(Holly Aied)が、それぞれ個性的な美人であったのは、よかった。

クライブ・パーマー役のテレンス・ハーディマンはどこかで見たことがある人だと思っていたら、「スリーピング・マーダー」のウォルター・フェイン役だった。


2005.05.20

妻 1953 東宝

原作林芙美子の三角関係ものを成瀬巳喜男が映画化。


上原謙、高峰三枝子のフルムーンコンビが中年の子なし夫婦を演ずる。
その間に割り込んでくるのが、未亡人役の丹阿弥谷津子である。
上原謙は当然によろめいてしまい、そのうえ妻にばれてしまう。
上原もこの気持ちは本物ではないかと思い始めて、妻を避けるようになる。
妻は愛人と直談判に出る。

作品としてはあまり評価されていないが、個人的には同じ成瀬作品「めし」{原作:林芙美子)よりはいい出来だと思う。
結論を決めないエンディングに余韻が残る。

新珠三千代が高峰の若い妹役で登場、ずいぶん若い頃だ。
はじめのうちは誰だか分からなかった。
なかなかの美形である。

他では三国連太郎がいい味を出していた。

配役:
上原謙 (中川十一、サラリーマンの夫)
高峰三枝子 (中川美種子、妻)
丹阿弥谷津子 (相良房子、愛人)
伊豆肇 (松山浩久、元間借り人)
中北千枝子 (松山栄子、元間借り人、美穂子の相談相手)
高杉早苗 (桜井節子、美穂子の友人)
三國連太郎 (谷村忠、間借り人)
新珠三千代 (新村良美、美穂子の妹)
坪内美子 (新村妙子、美穂子の母)
谷晃 (鬼頭、間借り人のスポンサー)

監督 : 成瀬巳喜男
製作 : 藤本真澄
原作 : 林芙美子
脚色 : 井手俊郎

800万の死にざま 1986 アメリカ

探偵マット・スカダーシリーズ第一弾の映画化。
原作はレイモンド・チャンドラーの再来とまで言われた作品だ。
でも失敗作に終った。
監督ハル・アシュビーにとっても、最後の劇場作品になった。


休職中の警官スカダー(ジェフ・ブリッジス)がコールガール殺人事件に巻き込まれる。
この犯罪が麻薬絡みだと推理した彼は、エンジェル(アンディ・ガルシア)という売人の大物に目をつける。
スカダーはサラ(ロザンナ・アークェット)というエンジェルの情婦を仲間につけて、犯人にワナを張る。

編集やオリバー・ストーンの脚本も悪い。
つながりがイマイチだ。
例のごとくマンハッタンの話をロスに持ち込む安易さも泣けてしまう。
原作を、ずたずたに切り刻んでいる。

ミステリの大家ローレンス・ブロックは、ハリウッドのインチキ野郎に騙されたと思ったことだろう。
彼はこれで自作の安易な映画化は嫌になったようだ。


アンディ・ガルシアにとっては初期の出演作品である。
はっきり言って下手だ。

ジェフ・ブリッジスは今も昔もさして変らない。
B級作品スターという感じでもない。
存在感はかなりあるのだが、作品に恵まれない。

出っ歯なお姉ちゃんマニアにはたまらない作品かも?
ロザンナ・アークェットの素顔は、出っ歯に見えた。
あれもメイクかな?
アークェット家の長姉ロザンナの顔を見てると、他の兄妹と似ていない感じがする。


監督 : ハル・アシュビー(「チャンス」)
製作 : スティーヴ・ロス
原作 : ローレンス・ブロック
脚本 : オリヴァー・ストーン / デイヴィッド・リー・ヘンリー

2005.05.16

シャーロック・ホームズ 銀星号事件 ミステリチャンネル

コナン・ドイルの名作短編をドラマ化。
脚本ジョン・ホークスウォース、
監督ブライアン・ミルズ

エセックスカップの本命馬銀星号がレース前の夜、忽然と消えた。
かわりに調教師ストレイカーの死体が転がっていた。
スコットランドヤードのグレゴリー警部は、予想屋シンプソンを逮捕した。
ホームズは調教師の所持品の中につじつまの合わないものを発見して、疑問に思う。
果たしてレース前までに銀星号は発見され、出走できるのか?


19世紀末当時の競馬場の雰囲気をよく知る人をアドバイザーに据えて、レースシーンは迫力満点になる。
、、、はずだったが、全然大したことはなかった。
当時はムチは使っていなかったのか?
そうだとしてもゴール前で騎手の手ぐらいは動くだろう。
我々の競馬感がアメリカナイズされすぎているのか。

女優で見るべき人は、いなかった。
でも競馬の話だからよしとしよう。
お話としては十分楽しめた。

馬の正体を明かす場面で、まさか「唇の捩れた男」に使ったスポンジを再利用したのではないでしょうな、ホームズさん。

2005.05.15

モース主任警部:ギドリントンから消えた娘 コリン・デクスター ミステリチャンネル

コリン・デクスターの傑作学校ミステリだ。
1976年の原作で、1988年にドラマ化された。

女学校から生徒が失踪した。
モース主任警部は、彼女が殺されていると直観する。
しかし生徒から、無事を知らせる手紙が届く。
それでもモースは死亡説を頑固に主張する。


例によってモースが引っかき回して、ことを大きくしてしまう。
本質的には学校の権力争いであって、モースは無関係というオチだが、やっぱり後味は悪い。
これが現代イギリス推理小説なのだ。

スザンヌ・バーティシュが美人の教頭役を演じている。
これからというところで、故殺される役だ。
モース主任警部も彼女には色目を使っていたから、残念そうだった。

エリザベス・ハーリーが失踪した娘の友人役で出てくる。
学生の頃は、芋姉ちゃんだった。
これが、あの「オースティン・パワーズ」ナイスバディーのバネッサ・ケンジントン役にまで成長するとは信じられない。
今や立派なセレブである。
女性は若い頃ぱっとしなくても、手をかければ、美しく育つものだ。
(ヒュー・グラントが憎らしい。)


出演
ジョン・ソウ (Chief Inspector) Endeavour Morse
ケビン・ホエイトリー Detective Sergeant Robert Lewis
ジェイムス・グウト (Chief Superintendant Strange) ストレンジ警視正
ピーター・ウッドソープ Max (pathologist) 検死官
Peter McEnery [ Donald Phillipson 校長]
Fiona Mollison [ Sheila Phillipson その美人妻]
Suzanne Bertish [ Cheryl Baines 美人教頭]
Glyn Houston [ George Craven 失踪者の義父]
Frances Tomelty [ Grace Craven 失踪者の母]
エリザベス・ハーリー [ Julia Rawsley 失踪者の友人]


http://www.morsemania.co.uk/episodes/series_2/last_seen_wearing.htm

2005.05.14

僕たちのアナ・バナナ(2000)アメリカ

テレビドラマ「ダーマとグレッグ」に出演していたジェナ・エルフマンの魅力爆発だ。
とくにスタイルが抜群である。
映画では、泣く場面もあるので、彼女はそのコメディエンヌとしての演技力を抑制している。


ブライアン(エドワード・ノートン)はカソリックの神父で、ジェイク(ベン・スティラー)はユダヤ教のラビである。
二人と幼なじみのアナ(ジェナ・エルフマン)は、バリバリのキャリアウーマンだ。
ブライアンに内緒で、アナとジェイクは付き合っていた。
はじめは遊びだったが、いつしかアナは真剣にジェイクを愛するようになる。
ジェイクは職業柄、ユダヤ人と結婚しなければならず、苦悩する。

この映画を見ていて、1945年アカデミー賞主要七部門を独占した作品「我が道を往く」を思い出す。
ビング・クロスビー扮するオマリーとリーゼ・スティーブンス扮するオペラ歌手ジェニー・リンデンが出会い、ジェニーはオマリーに恋心を抱くが、彼は仕事着に着替えて彼女の前に立った。
彼は神父だったのだ。
その時のジェニーのなんとも言えない顔が忘れられない。

もしかしたら、「僕らのアナバナナ」も監督のエドワード・ノートンが「我が道を往く」にモチーフを感じたのではないか?
原題"Keeping the faith" と"Going my way", 語呂も似ている(笑)

馬鹿笑い出来るコメディではないが、恋愛映画としてもお薦めである。

出演
ベン・スティラー(Jake) いつも、主役女優にもてる役ばかり。ユダヤ人は性的に魅力的なのだろう。

エドワード・ノートン(Brian、監督) 初監督作品にこれを選んだぐらいだから、宗教問題に深い関心があるのだろう。

ジェンナ・エルフマン(Anna) 結婚後の姓を名乗っている。元々はアイルランド系らしい。そういえばトニー・バタラ(レターメンの創始者)の姪だそうだ。でもこの名字はインド系?

アン・バンクロフト(Ruth) ジェイクの母役。言わずもがな、ヘレン・ケラーのサリバン先生である。亭主メル・ブルックスはやはりユダヤ人。

イーライ・ウォラック(Rabbi Lewis) 上司のラビ。名前からしてユダヤ人だ。
ロン・リフキン(Larry Friedman) ユダヤ教信者の一人。この人もそうらしい。
ミロシュ・フォアマン(Father Havel) 先輩神父役。この人はカソリックのチェコ人。「カッコーの巣の上で」「アマデウス」でアカデミー監督賞を取っている。

ケン・ラング(Don) やり手のカラオケ機器営業マン。芸達者だと思う。覚えておこう。顔は筧利夫にそっくり。

夢野久作の少女地獄 1977 日活

原作を読んでいないので、詳しくはわからないが、
日活ロマンポルノの制約(セックスシーンを沢山入れなければならない。)があり、
夢野久作独特の世界観は部分的にしか見られなかったと思う。

小川亜佐美がブスに扮して出てくる。
デビュー当時だったのだろうか?
飛鳥裕子の鋭角的な顔だちは一度見たら忘れられない。
中学時代のトラウマだ。

監督 小沼勝
出演
小川亜佐美 (甘川歌江)
飛鳥裕子 (殿宮アイ子)
桑山正一 (森栖礼造)
絵沢萠子 (虎間トラ子)
三谷昇 (川村英明)
江角英明 (殿宮愛四郎)
岸本まき子 (殿宮トメ子)

あらすじはこちらをどうぞ。

細雪 大映 1959

谷崎純一郎原作の二度目の映画化、島耕二監督作品である。
八住利雄が脚本を勤める。
出演 
鶴子 ................  轟夕起子
幸子 ................  京マチ子
雪子 ................  山本富士子
妙子 ................  叶順子
奥畑 ................  川崎敬三
板倉 ................  根上淳

こいさん妙子が主役の細雪だ。
市川監督(東宝1983年版)の場合は雪子(吉永小百合)の方にもすこしウエイトがかかっていると思った。
こちらは完全に若い叶順子(妙子役)に焦点が集まっている。
個人的にはアンニュイな叶順子のファンなので嬉しい。しかし彼女は関西弁が下手だった。
芦屋のお嬢さん言葉という感じがしない。
文芸大作には向かないのではないか。
若尾文子も同世代だが、彼女は三女雪子タイプである。

美貌比べだけなら、やはりきゃんちゃん雪子の山本富士子で決まりだ。
おそらく他の細雪の四姉妹と比較しても、もっとも美しいだろう。
しかしこの映画では、抑え気味の演技に徹している。

京マチ子がなかんちゃん幸子だが、イマイチ印象が薄い。
新東宝1950年版(未見)で幸子を演じた轟夕起子がとうさん鶴子を演じている。

川崎敬三はいつものアホぼん役だ。
根上淳はたたき上げの青年役だが、中耳炎が元でころりと死んでしまう。

全体としてまとまりのない映画である。

芦屋川の風景が出てきた。
今でも芦屋はその名残を残している。
そもそもの新東宝1950年版を見てみたい。
妙子役の高峰秀子は谷崎潤一郎のお気に入りだった。

2005.05.07

西洋の星盗難事件 クリスティ ミステリチャンネル

アガサ・クリスティ原作短編集「ポワロ登場(Poirot investigates)」の巻頭を飾った作品をドラマ化。
出演 デビッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン

ベルギー女優の持つ高価な宝石(西洋の星)を盗むという脅迫状が届く。
この宝石には東洋の星といわれる対になる宝石がある。
ある日その所有者がポワロの留守中、事務所を訪れる。

二人のヒロイン・ベルギー人女優マリー・マーベル(ロザリンド・ベネト)とレディー・ヤードリー(子爵夫人、キャロライン・グッドール)をどういう女優が演じているか、楽しみだった。
予想に反して、ヤードリーの方が数段美しかった。

見目麗しいキャロライン・グドールはこちら。美しすぎる!


2005.05.06

はだしのゲン 中公文庫 中沢啓治

30年ぶりに読んだ。
いまだに怖い(笑)

第一部はピカドンのあと、バラバラになっていた家族が戻ってきて、ゲンの髪の毛が生えてくるところまでだ。
知らない間に我々の世代はマンガを通して、反米思想や反帝思想を刷り込まれていた。

今の若い子は気色悪がって読まない。
甥っ子に読ませようとしたが、怖がって読めない。

週刊ジャンプ連載休止後、市民活動誌で連載された第二部以降も今回初めて読んだ。
くどい。すっかり飽きてしまった。

設定を改めて、別の作品にすればよかったのだと思う。


pink 岡崎京子 マガジンハウス

名作だが初読である。

ユミはブランドを愛する女性。昼はOL、夜はホテトルをやって荒稼ぎしている。
ユミにはペットがいた。
それはワニだった。
彼女のもとに異母妹ケイコが通ってくる。
義母には若いツバメがいた。
ある日、ユミは若いツバメの自宅を突き止める。
その日からユミ、ケイコ、若いツバメの奇妙な共同生活が始まる。


OLのホテトルブームに乗っかり、東電OL殺人事件とともに、記憶の底に消え去るかと思われた。
ところがどっこい、援助交際ブームに乗っかり、何と14年間も増刷され続けている。

あの頃のブランドものを並べた小説と違う点は、くどさがないと言う点。
ユミは義母をバットで襲うあたりが一つの山場だ。
ラストは不要ではないか?

やっちまったよ一戸建て(全二巻) 伊藤理佐 双葉社

30歳の女流エロ漫画家がマンションを出て、一戸建てを新築するまで。

面白かった。
マンガは西原理恵子と魔夜峰央を足して二で割った感じだ。
ほんとうに「やっちまったよ」と言う気持ちだったのだろう。

途中からそういう気持ちを打ち消すべく、やたらとハイテンションになっていったようだ。
自分は家を新築したことがない。
持ち家に住んでいる。
家を建てるってことを馬鹿にしていた。

しかしこの本を読んで家を建てることが実に大変だと知った。
そして家が建つことに感動すら覚えた。
これも不動産屋の星さんと設計士の松本さんの傑出したキャラのおかげだ。
不動産屋なんて金儲けのことしか考えてない連中だと思っていたが、星さんはそうではなかった。
松本さんも独特の設計と独特の間でもって、施主を納得させてしまう。
ミサワホームで出来合いの家を建てていたら、こうはいかなかった。

2005.05.05

ひろさちやの般若心経88講 [文庫] by さちや, ひろ

仏教は実に包容力のある宗教だ。
若い頃は日蓮宗がいいかなと思ったが、体を壊してからは般若心経が面白い。

極端に言えば、相対主義でもいいのである。
夢や希望なんかに、こだわる必要はない。
座標系などに、こだわっても仕方がない。
幸せになる必要はない。
幸せな病人になればいい。

般若心経の真言は、わかりにくい。
ひろ氏によれば、ベートーベンの「歓びの歌」だそうだ。

しかし、その部分の説明が足りない。
相対主義(を超えた唯識論)から、どうして一つの真理に帰着するのか。
ひろ氏の説明でも、すっきりしない。

ここは、密教に関する部分だと思う。
言葉にできないから真言なんだろう。

見仏記 いとうせいこう文、みうらじゅん絵 角川文庫

「けんぶつき」と読む。
みうらじゅんは、仏像を仏(ぶつ)と呼び、小学校時代からの大の仏像ファン。
いとうせいこうも仏像に興味がある。
二人の仏友は奈良、京都、東北、九州と渡り歩く。

二人は、決して仏教のファンではない。
仏像にしか興味はない。
とくに、いとうは和辻哲郎のように仏像の理論的分析を試みる。

一方、みうらの仏の見方は、非常に直観的である。
この仏は加藤登紀子だ、あの仏は高田美和だ、とわかりやすい例で言い切ってしまう。

そして二人が対決すると結局、みうらの直観にいとうは押し切られてしまう。

なかなか面白かった。
読んでるうちに仏像の種類にも詳しくなる。
DVDも出ているそうだ。

サザエさん 12巻 朝日文庫

サザエさんの単行本68冊に対して、文庫は45冊である。
文庫1冊に単行本訳1.5冊が入っている。

第12巻は、昭和28年ごろの作品である。
初期と比較して、サザエの鼻が高くなっている。

またノリ平とタイコが結婚するエピソードが載っている。
タイコがオードリー・ヘップバーンのようなヘアカットであることが、時代を反映している。
「ローマの休日」がこの年、上映されているのだ。

2005.05.04

あの頃、上村香子はキレイだった。新二人の事件簿 第9回情事の報酬

配役
宮坂伸彦 篠田三郎
真樹一夫 高岡健二
白井刑事 近石真介
鬼塚刑事 毒蝮三太夫
藤山美矢子 土田早苗 検屍官
丹羽刑事 大石悟郎
美杉婦警 牧美智子
小田切哲 高橋悦史
篠原潤 森大河 
君島克己 吉田友紀 ラーメン屋の息子
君島志津子 園佳也子 ラーメン屋
早川係長 植木等
(ゲスト)
野々宮郁子 上村京子
岩本史生 有川博
高村 内田勝正
弓枝 宇治知美

今から考えると、凄い配役だ。

メーカーの経理職員の上村京子は、銀行支店長の有川博と不倫関係にある。
ホテルから出るところを、銀行の債務者に見つかり、融資を頼み込まれる。
その債務者が殺された。
殺人現場には、傘がおいてあった。
その傘に宮坂は、見覚えがあった。
上村京子に確かめると、「私の傘だ、なくしていたのだ」という。
怪しいと思った早川係長は、彼女を泳がせて様子を見る。

上村京子は、あの頃綺麗だったなあ。
文句の付けようがない。
ドラマとしては、真樹と宮坂の二人が仲良くなりすぎて、緊張感がない。
「新二人の・・・」より「二人の・・・」の方が遙かに面白かった。

四人の署名 コナン・ドイル ミステリチャンネル

コナン・ドイルのシャーロック・ホームズもの。
原作は長編第二作である。

出演 ジェレミー・ブレット〔ホームズ、露口茂)、エドワード・ハードウィック(ワトソン、福田豊土)、ジョン・ソウ(ジョナサン・スモール、川合信旺)、ジェニー・シーグロウブ(メアリー・モースタン、結城しのぶ)

美しいモースタン嬢から相談を受けたホームズは、サディアス・ショルトー氏とともにショルトー邸におもむく。
兄のバーソロミュー・ショルトー氏は、密室で殺されていた。

ワトソン博士はドラマでは原作より年を取りすぎていたのか、結婚させてもらえなかった
お相手のジェニー・シーグロウブも年を食っていたから、さほど問題はなかったのに。
シーグロウブの声は、結城しのぶがあてていた。
彼女は「新・坊っちゃん」ヒロイン役で有名になったが、現在は講演活動を主にしているそうだ。

モース主任警部のジョン・ソウがインド帰りの○○役で登場だ。
この人の顔を見ると、水戸黄門の悪代官役・川合信旺が声をあてれば、ピタリだなと思ったが、ここではずばりだった。
なぜ、モース主任警部でも彼を使わなかったのか?

ジェレミー・ブレットは、いつも映画のように真剣に演じる。
見ていてドラマと言う感じがしない。
命がけだ。
シャーロック・ホームズと言う名前には、英国俳優を夢中にさせる何かがあるのか。
明智小五郎でも天地茂が人生を賭けていたけれど。


IMDB:The Sign of Four

誘拐された総理大臣 クリスティ ミステリチャンネル

アガサ・クリスティ原作、名探偵ポワロの短編をドラマ化。この原作も傑作である。

出演:デビッド・スーシェ(熊倉一雄)、ヒュー・フレイザー(富山敬)、フィリップ・ジャクソン(坂口芳貞)、ポーリン・モラン(翠準子)、デビッド・ホロヴィッチ(ミス・マープルのスラック警視でおなじみ)

イギリスの総理大臣が軍縮会議のため出張した、フランスで誘拐される。
しかし捜査を極秘裏に依頼されたポワロは、総理がイギリスから出ていないと主張する。

出だしから、スタジオ風駅舎の雰囲気が良い。
しかし一国の総理が誘拐されて、この程度の極秘捜査は考えられないぞ(笑)

原作より、さらにアイルランド問題をフィーチャーしていたが、ドラマ化する以上はそれぐらい詳しくやらなければならなかったのだろう。
しかし原作を知ってる身には、蛇足の感があった。

第二次世界大戦前の歴史では、軍縮会議という言葉が頻出する。
しかしドイツや日本の暴走(?)を止められなかった。
現代のイラク問題や北朝鮮も同じように軍縮が問題になっている。
しかしイラクの場合、破綻してアメリカと衝突した。
イランや北朝鮮はどうだろうか?


2005.05.03

安いマンションの事件 クリスティ ミステリチャンネル

アガサ・クリスティ原作名探偵ポワロの短編をドラマ化。
出演:デビッド・スーシェ(熊倉一雄)、ヒュ−・フレイザー(富山敬)、フィリップ・ジャクソン(坂口芳貞)、ポーリン・モラン(翠準子)
他に戸田恵子、滝口順平など。

ポワロは安い家賃の部屋を借りたロビンソン夫妻の話を聞き、FBI捜査官(声:滝口順平)が手掛ける米軍潜水艦に関わるスパイ事件に関係ありとにらむ。
彼は部屋を貸したと思われる、アメリカ生まれのクラブ歌手カーラ・ロメロ(声:戸田恵子)の所在を探る。

アメリカン・ハードボイルドと引っかけて、あわや大活劇かと思わせる展開。
クリスティ作品とは思えない異色作だった。
ミス・レモンが週刊誌記者に扮して、いい味を出していた。
クリスティは潜水艦の設計図がらみの事件が多い。
同時期の他の作家でもそうだろう。

アニメでは、「安マンションの謎」という題名だった。
クリスティの名作だと思う。


« 2005年4月 | トップページ | 2005年6月 »