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2006年12月

2006.12.31

顔 1957 松竹

松本清張先生の映画化第一作だそうだ。

☆ネタバレ

原作は倒叙型推理小説(刑事コロンボのようにはじめに犯人を読者に知らせておいて、探偵がそれを明らかにするプロセスを楽しむもの。)である。
男が女を田舎で殺すが、第三の人物に顔を覚えられたのではないかと不安に感じ、第二の殺人を計画する。

それがどうだろう。映画では犯人役が岡田茉莉子である。
女の細腕で(今では貫禄豊かな彼女も当時は、冷たい感じのするスレンダー美人だったのだ。)連続殺人なんてできるだろうか?
せっかく清張さんが作り上げた筋書きが、破綻しまくっている。
清張さんも映画化第一作ということで、言いたいことを言えなくて、監督のやりたいがままに任せている。

この作品を見ると、これ以後、清張さんが口を出す原作者になったのは頷ける。

出演
大木実 (石岡三郎) 殺人事件の証人
岡田茉莉子 (水原秋子) モデル。殺人事件の犯人
笠智衆 (長谷川刑事) 東京へ出てきて事件を追う田舎刑事
森美樹 (江波彰) 野球選手。秋子の恋人
宮城千賀子 (三村容子) 秋子の先輩
佐竹明夫 (小島刑事) 警視庁刑事。長谷川刑事の良き理解者
松本克平 (石渡部長刑事) 警視庁。長谷川刑事をはじめは馬鹿にしているが。
千石規子 (久子) 飲み屋の女将。秋子の理解者。
小沢栄 (加倉井) 容子のパトロン。
山内明 (飯島哲次) 第一の被害者、にらまれただけでなぜか死んでしまう。
細川俊夫 (牧野)
内田良平 (前田記者)

監督 大曾根辰夫
原作 松本清張
脚色井手雅人 瀬川昌治
撮影石本秀雄
音楽 黛敏郎

2006.12.21

指輪の爪あと 1971 ユニバーサル

名探偵ブリマーは、新聞王アーサーの妻レノアを脅迫するが、レノアに拒否され、かっとなり、殴り殺してしまう。
その後何食わぬ顔でブリマーはコロンボとともに事件の捜査に加わった。
一方コロンボは被害者の顔の傷が気になって仕方がない。

脚本 リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
監督 バーナード・コワルスキー 
出演
ピーター・フォーク
ロバート・カルプ (「アイ・スパイ」)
レイ・ミランド(「失われた週末」)
パトリシア・クローリー(「四角いジャングル」)

エミー賞脚本賞受賞作品。
コロンボの子供の頃の話を交えたオチが、さわやかだ。
しかし数年たって再見してみて、脚本の粗も見えてきた。

アーサー(レイ・ミランド)も新聞社の社長なら、ブリマー(ロバート・カルプ)の明らかな挙動不信に早く気付くべきだ。
ブリマー(ロバート・カルプ)ももし本当に名探偵ならば、衝動殺人などするものではない(笑)
探偵としてコロンボとは、かなりの力の差を感じた。
「ブリマーが出世した探偵である」という話や「アーサーが新聞界の大立て者」という話に、今ひとつリアリティが感じられない。

言うまでもないが、アメリカはおとり捜査の国だからこんな捜査方法で通るのかもしれないが、日本では裁判に勝てないだろう。


2006.12.20

岸田今日子さん死去(H18.12.17)

個性派女優をまた一人失ってしまった。
テレビでは「傷だらけの天使」、アニメではもちろん「ムーミン」、ナレーションでは「大奥」、映画では、「砂の女」も凄かったが「秋刀魚の味」や「黒い十人の女」も忘れ難い。渋いところでは「すれすれ」なんてあったな。
子供心にも妙な色気を持つ女性だった。母によると、若い頃の実物はたいそう綺麗だったそうだ。
また朗読の名手でもあり、向田邦子作品の語り部だった。朗読「新宿のライオン」(向田邦子のエッセイ)を何度聞きなおした事だろうか。
心から冥福をお祈りする。

NHKも運がない。せっかくミス・マープル(ジェラルディン・マッキーワン)の声をお願いしていたのに。
山岡久乃に続き、またマープル声優を失った。
時事通信によると一月から闘病生活にはいっていたため、おそらく今回放送した四作しかアテレコをしていないだろう。

DVDになるときは、どうするのだろうか?
第二シーズンの声優さんで、第一シーズンもやり直すのだろうか?

マスコミはお姉さんで詩人の岸田衿子の事は書いてあるが、従兄弟・岸田森の事を何故書かないのかな?

2006.12.14

葬儀を終えて 2005 ITV

エルキュール・ポワロの今年最終作。

昔読んだはずなのだが、忘れてしまったので、新鮮な気持ちで見ることが出来た。
親族関係が派手にいじられているように感じたが、それにも関わらず出来は良かった。

最後に豹変シーンがあるドラマを見ると、いつも生きていて良かったと感じる(笑)
また見終わって、既視感を感じるのは、クリスティ作品のいつものことだろう。

---ネタバレ注意

ゲスト俳優の序列を見たら、誰が犯人か分かってしまう。

ギルバート ロバート・バサースト (磯部勉)
(「ハイジ」)
磯部勉が声を当てる人って、みんな似ているなあ。

ヘレン ジェラルディン・ジェイムズ (香野百合子)
女優よりも久方ぶりの声優に興味が湧く。ウルトラセブンからウルトラアイを盗んだ娘だ。

ギルクリスト モニカ・ドーラン (小野洋子)
コーラの家政婦。なかなか達者な役者さんだ。

ジョージ マイケル・ファスベンダー (宮内敦士)
彼を犯人に仕立てても、クリスティは長編を書けてしまうだろう。

スザンナ ルーシー・パンチ (五十嵐麗)
今回の主役。でも顔の彫りが深過ぎて、好みではないな。

ロザムンド フィオナ・グラスコット (林真里花)
スザンナの妹役。こちらが俺の好み。

モード アンナ・カルダー・マーシャル (峰あつ子)
(1970年の「嵐が丘」キャサリン役)
今回は老け役だったが、実際はもう少し若い。

今年のポワロ三作の中では、もっとも面白かった。
海外の評価もたしかに高い。
しかし原作が後半の作品(1953)なので、戦前の作品ほどオリジナリティを感じなかった。

演出モーリス・フィリップス、
脚本フィロミーナ・マクドナー、
撮影デビッド・ヒッグス

そう言えば、砒素の話で思いだした。

ポワロ第二シーズンの傑作「エンドハウスの怪事件」で主演したポリー・ウォーカー(他に「パトリオット・ゲーム」「エマ」)。
あのとき、彼女も見事に豹変した。

その彼女が、現在製作中のミス・マープル「バートラムホテルにて」でレディ・セジウィックを演ずることになっている。

ついでに言うと、そのドラマでミス・マープルの相棒セリナ・ヘイジーは、
フランチェスカ・アニス(「秘密機関」「二人で探偵を」「何故エバンスに頼まなかったか」)が演ずる予定だ。

大女優の競演。今から楽しみだ。
まだまだ年寄りは死ねないなあ(笑)

2006.12.13

ひらいたトランプ 2005 ITV

原作は心理的推理小説の代表格。地味な作りだが、ファンが多いと聞く。

---ネタバレ注意。

ドラマもはじまって一時間程度はなかなか快調だった。
レイス大佐ならぬヒューズ大佐が捜査活動に加わり、ずいぶんと厚みを増した。
ウィラー警視のキャラが、原作(バトル警視)の無表情な鉄仮面とは違っており、脚本家の仕組んだ罠を予感させる。

しかし脚本家は終盤に来て、失敗した。
クリスティが完璧なものを作ってしまったから、少し触っただけで、おかしなものになってしまった。
そもそもの原因は、ミス・バージェスの美しさにある(笑)

さらに不思議なのは、容疑者四人組を(死刑になる犯人以外)生き長らえさせたことだ。
こういう脚本にしなければならない理由はどこにあったのか?

不謹慎だが、一人ぐらいは死んだって良かったんじゃないのか。
故殺だった一人を除いて、謀殺者は結局殺されるというのが、原作のオチだった?と思う。
それに、その方が容疑者の数を減らせる。

出演
ポワロ デビッド・スーシェ 熊倉一雄

ミセス・オリヴァー ゾーイ・ワナメイカー 藤波京子
(「ハリー・ポッターと賢者の石」のミス・フーチ)
「予告殺人」レティシア役に続くクリスティドラマ登板である。オリバー夫人は準レギュラーだけに、彼女に限っては今後も固定されるかもしれない。

シェイタナ アレクサンダー・シディグ(「スタートレック」)
さっさと殺すには惜しい存在。でもシャイタナさんではなかったの?

ドクター・ロバーツ アレックス・ジェニングス 江原正士
(「鳩の翼」、「真夏の夜の夢」のオベロン、「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」)
もっとも怪しい容疑者だが、その怪しさを最初にもう少し強調すべきだった。

ロリマー夫人 レスリー・マンヴィル 田島令子
ロリマー夫人は老け役である。田島令子の声のイメージとは少し離れていた。さらにこのドラマでは最後まで生きている。(田島令子の声が聞けたことは非常に喜ばしい。)

メレディス リンゼイ・マーシャル
この人は相当な実力派女優だろう。しかしデスパードが惚れるような野性的な人間には見えなかった。演出ミスだ。

ウィーラー警視  デビッド・ウェストヘッド 辻萬長
原作では、クリスティの重要な探偵バトル警視だった。しかしこのドラマのオチは彼である。

デスパード少佐  トリスタン・ゲミル 池田秀一
原作でも二枚目だった。

ヒューズ大佐  ロバート・ピュー (「予告殺人」イースターブルック大佐)
原作では「ナイルに死す」にも登場したレイス大佐。本業のスパイ活動が忙しくて、さっさといなくなるはずだったのだが、このドラマでは最後まで付き合ってくれる。

ラクスモア夫人 コーデリア・ブゲジャ
この女優は非常な美人なのに、出番が少ない。残念。

ミス・バージェス(ロバーツ医師の秘書) ルーシー・リーマン
この女優もなかなかの美人である。さらに出番も多い。そのことが犯罪を解く鍵になっている。

ローダ・ドーズ ハニーサックル・ウィークス
女優はあまり美人ではなかったので、原作のイメージが大きく狂った。そのうえ最後は・・・

脚本ニック・ディア
演出セイラ・ハーディング

前半だけでも楽しませてくれたから、よしとしよう。
いまのクリスティ・ドラマでは、同性愛が必ず犯人に繋がる(笑)

2006.12.12

パディントン発4時50分 2004 ITV

アメリカ資本が金をかけているのか、画面が実に綺麗だった。
このドラマは夜汽車のシーンが一つの見せ場だが、それをジョーン・ヒクソンの前作より、ふんだんに、上手に使っていた。

脚本では、昨日(「書斎の死体」)のようなビッグサプライズはなかった。
犯人を知っている身には、可もなく不可もなく、平均的な出来だ。

それでも過去の映像化された作品と比べると、幾分マシである。
この作品のポイントは、前半(死体が発見されるまで)の盛り上がりを後半、如何に持続させるか。
それを後半のスピード感で補ったと思う。

ただし、スピードを出し過ぎて、抑揚がなかったのも事実。
筋を追うだけの平板なものになってしまった。

出演
デビッド・ワーナー(ルーサー・クラッケンソウプ役、他に「タイタニック」)
ずいぶん、優しい親父だった。

ジョン・ハナ(トム・キャンベル警部役、他に「ハリケ−ン」「ハンナプトラ」「フォー・ウェディング」「検死官マッカラム」「リーバス警部」)
出演者の中では、もっともメジャーな人だ。でもこれだけの人を使いながら、見せ場が足りない。

アマンダ・ホールデン(お手伝いさんのルーシー役)
ルーシーは、この小説の主役。しかし好みのタイプでないので、最後の選択は全くハラハラしなかった。

マイケル・ランデス(娘婿ブライアン役)
男前のコブ付きヤモメ。ルーシーは彼の存在を意識している様子。

ニーヴ・キューザック(娘エマ役)
このつづり(Niamh)でニーヴと読んで良いのだろうか?それにしても、この役はキャスティングしやすいのだろう。いつもぴったりの人が配役されている。

脚本スティーブン・チャーチェット
演出アンディ・ウィルソン

ファーストシーズンの四作品が終った。
この中で、やはり「書斎の死体」の結末に驚かされた。
「牧師館の殺人」と「パディントン発4時50分」は平均的。
「予告殺人」はやや不出来。
逆に言えば、ジョーン・ヒクソンの前作では、「予告殺人」が良い出来で、「書斎の死体」はつまらなかった。

私はジョーン・ヒクソンのシリーズをさほど評価していないので、今回のシリーズを「こんなものだろう」と思う。
いや、思った以上に健闘している。

米国人が製作にどこまで関わっているのか知らないが、本格派不毛の国アメリカを(市場として)考慮していると思う。
その中で、これだけのものを作ったのだから、良しとしよう。

もちろん、これは第一シーズンなので、ファンの声は反映されていない。
第二シーズン以降にさらに期待する。


2006.12.11

書斎の死体 2004 ITV

獄門島以来である。最後は度肝を抜かれた 唖然とした。

犯人を知っていた(つもりな)ので、油断した。
このドラマはあらゆる先入観を棄てて、見なければならない。
たしかにアリバイに関する前振りはあったから、気付かなくてはならなかったのだが、いやあ恥ずかしい(笑)

---いつものようにネタバレ気味である。

脚本としては、(結末は別にして)ジョーン・ヒクソンの前作と違い、バントリー夫人を最後までワトソン役に起用した点が成功している。
このミス・マープルは、マープルという名の「シャーロック・ホームズ」なのだから、ワトソンは必要なのである。
(ちなみに時代設定は1951、2年ごろか。原作より10年ぐらい遅い。)

では結末をどう評価するか。

前作は2時間30分のロングバージョンであり正直言って、時間を持て余していた。
今回は逆に、はしょり過ぎていると思ったが、最後にどんでん返しがある。
結末を急ぐことにより、知ったかぶりをしている、私のような視聴者を欺いたのだ。

しかし前作を知らない人には、どう見えるのだろう。
あくまで前作があっての新作だ。

今回は男優がすばらしい。

イアン・リチャードソン(ジェファーソン氏役、「野望の階段」の首相役が有名。他に「遠い夜明け」「未来世紀ブラジル」「ラ・マンチャの男」)は英国ドラマファンなら知らない人はいない。
内田稔がアフレコをやってることも嬉しい。
欲を言えば、もう少し出番が欲しかった。

サイモン・キャロウ(メルチェット大佐役、他に「恋に落ちたシェークスピア」「オペラ座の怪人」「フォー・ウェディング」「アマデウス」)も味のあるベテランである。

ジャック・ダベンポート(ハーパー警視役、他に「リプリー」「パイレーツ・オブ・カリビアン」)は、期待の若手俳優。

女優ではメアリー・ストックリー(ジョージー役)が好みのタイプ。
よく見るとイギリスらしい良妻賢母タイプだが、敢えて汚れ役に挑戦している。
将来、脇役で伸びそうな存在だ。

どこかのドイツ人が、このドラマはストレートでもコメディでもない、と酷評していた。
しかし僕はこの結末に笑ってしまった。

IMDB

21世紀のミス・マープルには、こういうのもアリなのだ。
おそらく、前作を見たマープル・ファンを騙したかったのだろう。

岸田今日子(マッキーワンの声)が出ているからかもしれないが、谷崎潤一郎の「卍」を思いだした。
今後もレズビアンには注意しよう。

脚本ケビン・エリオット
演出アンディ・ウィルソン

2006.12.07

予告殺人 2005 ITV

いつものようにネタバレ気味です。ご注意あれ。

「予告殺人」は、新ミス・マープル・シリーズの第四弾らしい。
この話も「牧師館の殺人」同様に、やや消化不良なドラマ化だった。
ジョーン・ヒクソンの「予告殺人」の方が、放送時間二時間半と長かったせいもあり、丁寧に作られていた。

今回のドラマでは、せっかくバンチ・ハーモン(牧師夫人)の存在を省略して時間を稼いだのに、それを無駄なミス・マープルの推理シーンに費やしている。
おかげで初見の視聴者は、クリスティが張った迷路に誘導されることなく、ストレートに真犯人に行き着けたのではないか?

そうしないといけない理由も分かる。
役者の格が違い過ぎるのだ。
出演者の中で誰もが名前を知っているのは、ゾーイ・ワナメイカー(レティシア役、「ハリー・ポッターと賢者の石」のミス・フーチ役が有名。)とシェリー・ルンギ(スウェッテナム夫人役、「フランケンシュタイン」「ミッション」「ゲームの達人」)ぐらいのものだ。
これらの演技力で、ジェラルディン・マッキーワンに敵うわけがない。

だから演出家がマッキーワンに頼ってしまうのか、マッキーワンがそういうシーンを要求するのか、どちらか知らないが、彼女が目立ち過ぎている。
もう少しミス・マープルの登場シーンを減らした方が良いだろう。

この「予告殺人」にも、いいところがある。
出演者に美人が多いことだ。
前作では、フィリッパしか好みのタイプはいなかった。
この作品では、フィリッパ(キーリー・ホークス)よりジュリア(シエナ・ギロリー)の方が好みであった。
クレア・スキナー演じるエイミーもなかなか良い。
シェリー・ルンギも年増だが、今なお魅力的だ。

ヒンチとエイミーがレズビアンである、というのは思った通りである。
ついでに言うと、ゾーイ・ワナメイカーは「ひらいたトランプ」でオリバー夫人を演じている。

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