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2007年3月

2007.03.30

黄金のこま犬の冒険 エラリー・クイーン 1975

クイーン父子が釣り旅行にでかけた郊外の町ライツビルで、資産家のイーブン・ライトが撲殺される。
保安官と捜査を進め、ライト家にいた全員に動機があるとわかり…(ミステリチャンネル)

ヒント:何故、火かき棒で殺さなかったか?

「災厄の町」ライツビルが出てくるが、大した話ではない。
ライト家にいた全員どころか、家庭外の誰もが容疑者だ。
これでは、誰を犯人にしても脚本は書ける。
でもその中では意外な犯人だった。

大物ゲスト俳優はマーレイ・ハミルトン
一番怪しそうな演技だったが、そこが引っかけ臭くもあった。

脚本 ロバート・ヴァン・スコイク

出演
商店主パーマー マーレイ・ハミルトン (ハリウッドの名脇役、「追憶」、「ジョーズ1,2」の市長、「卒業」のミスターロビンソン、「ハスラー」、「翼よあれがパリの灯だ」、「或る殺人」)
ライト氏 オーソン・ビーン(「或る殺人」)
保安官 ユージン・ロシュ(「男が女を愛するとき」、「スローターハウス5」、アート・カーニー主演の"The Late Show")
家政婦 ジェラルディン・ブルックス(ジョーン・クロフォード主演の「失われた心」)

レギュラー
エラリー ジム・ハットン
リチャード デビッド・ウェイン

保安官と家政婦も、実はメジャーな人だった。
とくに家政婦演じるジェラルディン・ブルックスは、戦後ハリウッドの準ヒロイン級だった。
俳優の格を日本人には認識できない点が、米国ミステリドラマを難しくしているようだ。

2007.03.29

牧師館の殺人 2004 ITV

最初から1915年をわざわざ字幕で1951年と上書きしているのを見て、NHKのやる気の無さを感じた。
ミステリチャンネルに早く引き渡してもらいたい。
(NHKは今回のHPでのポワロの写真と言い、「満潮に乗って」の無期延期と言い、納得いかないことばかりである。)

ミス・マープル役のジェラルディン・マッキーワンは、演劇界の大物だ。
今までの共演者が、クリストファー・プラマー、ローレンス・オリビエ、アルバート・フィニーと来ている。

見てみると、今までのマープルよりオーバーアクションであるが、そこが新鮮だった。
ジョーン・ヒクソンと全然違う。

ミス・マープルが不倫経験者だったという点は、新たな解釈である。
ただし、その回想シーンが長過ぎた。
はじめの一シーンだけにしておけば、ぐっと作品は締まった。
ミス・マープル自身が容疑者をわざわざ多くして複雑にしている(笑)のだから、本筋をしっかり見せてもらいたい。

故岸田今日子の吹き替えは、おおむね良かった。
マッキーワンの顔の感じからすると、華があるから、三田和代でも良いのではないかな。


グリゼルダ役が失敗だった。
原作では彼女はこの作品の主役であり、狂言回しである。
演じたレイチェル・スターリングは、全く目立ってない。
「五匹の子豚」キャロライン役を演じたときの方がマシだ。


スラック警部役がミス・マープルのワトソン役になると言う、脚本上の狙いは面白い。
前作から20年しか経っていないのだから、これぐらい変化があった方が良い。

大物では、ハーバード・ロム(ピンクパンサーのドレフュス署長役)が出ていた。
ここでも署長役だと面白かったのだが。
あとは、時代設定を第二次世界大戦後にしている。(原作は1930年の作品である。)

このドラマは、たしかに時間的制約があって成功はしなかった。
しかし今後の展開に期待を持たせる作品だった。

俳優にとって、ミス・マープルという役は、演劇生活の上がりの役である。
ジョーン・ヒクソンがそうであったように、西村晃が水戸黄門を演じきってこの世を去ったように、これは神聖な舞台なのである。
それをマヌケな翻訳で汚さぬようにしていただきたい。>NHK&製作プロダクション

マッキーワンさんはジョーン・ヒクソンより長生きしてドンドン新しく、破天荒なミス・マープルを見せて欲しい。
本国では今年すでに「トミーとタッペンス」との夢の共演を済ませている。
いずれ、ポワロとも共演してくれるかもしれない(笑)

(gooから再掲示。)

2007.03.28

黄金 1948 Warner Bros.

メキシコの木賃宿で出会ったドブスら三人は、意気投合して金鉱探しに出かける。
そして艱難辛苦の末、金鉱を発見した。
しかしドブスは、仲間が自分の取り分を狙っていると、疑心暗鬼になる。

最後の「爆笑する」シーンが、非常に印象に残る。
生きるってこういうことなんだ。
ドブスは金の亡者になってしまい、笑えなかったのだ。

演出、脚本、音楽、撮影、演技がすべて完璧だった。
ハンフリー・ボガードとジョン・ヒューストン監督との相性も抜群だ。

親父ウォルター・ヒューストンはいつもながら凄い役者だが、息子の映画だったので力の入れ方が違う。

監督・脚本 ジョン・ヒューストン(アカデミー監督賞、脚本賞)
音楽 マックス・スタイナー
出演
ドブス ハンフリー・ボガード
カーティン ティム・ホルト
ハワード ウォルター・ヒューストン(監督の父君、アカデミー助演男優賞)
コディ ブルース・ベネット
マコーミック バートン・マクレーン

2007.03.27

青列車の秘密 ITV 2005

原作アガサ・クリスティーの「名探偵ポワロ」シリーズ。久々の再開である。
原作は駄作の誉れ高い(笑)もので、それを如何に料理するか楽しみだった。
だが、素材のまずさがそのまま出てしまった感じだ。

また、昨年のシリーズでも感じたことである。
美術にレトロな雰囲気はあるのだが、演出に妙なスピード感があって、年寄りはついていけない。

それよりも問題なのは、犯人が誰か見え見えの演出だったこと。
これでは、ミステリ好きなイギリス人は怒るのではないか?
最後の場面は「オリエント急行殺人事件」を彷彿とさせた。

女優ではジョージナ・ライランスが実に美しかった。
お金持ち弁護士の娘だと言うことで、育ちが良さそうである。
ただし、そこから脱皮しなくては大物にはなれまい。

年増だが、リンゼイ・ダンカンのおばさんも可愛らしかった。

男優では、エリオット・グールド!
流石にハリウッドスターは貫録がある。

ジェームズ・ダーシーは全く知らないが、英米人好みのイケメンだ。
ジェラルディン・マッキーワンのミス・マープル「動く指」で主役ジェリー・バートンを演じているようだ。

初期の原作なので、昔懐かしい顔と会えるのでは!と思っていた。
しかし、オリジナル短編「プリマス行きの急行列車」と勘違い。
この話にヘイスティングスは出てこないのだ。


デビッド・スーシェ(エルキュール・ポワロ、熊倉 一雄)
エリオット・グールド(米国の富豪バン・アルディン、横内  正)
ジョージナ・ライランス(美しい相続人キャサリン・グレイ、井上喜久子)
ジェイムズ・ダーシー(富豪の娘婿デレック、咲野 俊介)
ブロナー・ギャラガー(メイド、菅原 あき)
ジェイミー・マリー(富豪の娘ルース、吉田 陽子)
リンゼイ・ダンカン(タンパリン夫人、鈴木 弘子)

脚本ガイ・アンドルーズ
演出ヘティ・マクドナルド

(gooから再掲)


2007.03.26

ユダの木の冒険 エラリー・クイーン 1976

富豪のシャーマン氏は首つり死体で発見される。
彼はイスカリオテのユダが、かつて首を吊った木で死んでいた。
しかし自殺ではなさそうだ。
彼の美しい夫人、その浮気相手である主治医、彼をつけ狙う中国人、寄付を受取った偽神父、さらに商売相手らが疑わしい。

被害者は保険に加入していた。
だから簡単な問題だった。
保険に入ってから11ヶ月だと、強調するあたりでわかる。

しかし、エラリー・クイーンのミステリーは、俳優の格を無視するから困る。
どう考えてもこのゲスト陣では、ダナ・アンドリュースがダントツで格上じゃないか。

「スタートレック」に出る前の、若くて綺麗なダイアナ・モウルダーが夫人役で出ている。

ゲスト
マーシャル弁護士 ダナ・アンドリュース(「ローラ殺人事件」「我等の生涯の最良の年」)
ポーレット・シャーマン夫人 ダイアナ・モウルダー(「スタートレック・ネクストジェネレーション」)
神父 クル・ガドラー
謎の中国人 ジェイムズ・シゲタ(「ダイハード」)

2007.03.24

猟奇的連続殺人 名探偵モンク 2003 

シャローナの新恋人・ケニーは来年の市長選で最有力視されている。
シャローナも「未来の市長夫人」扱いされて、舞い上がっていた。
モンクも、彼の口添えで復職できないかと淡い期待を抱く。

手口が一貫しない猟奇殺人が続き、9人もの被害者が出ていた。
お手上げのリーランドから依頼されたモンクは、事件を調べるうち、ある共通項を見つける。
(ミステリチャンネル)

なかなか面白い。
ただし、一時間で解決するのは、あまりに短すぎる
前後編にした方が、もっと盛り上がった。

--ネタバレ--

二時間で放送するのであれば、
事件初期から、モンクは捜査に参加した方が良かったろう。
一時間ぐらいして、被害者の共通点が陪審員であることに気付く。
次の30分で12番目の陪審員を容疑者として逮捕し、最後の30分でどんでん返し。
こうした方が面白い。

しかし陪審員が当然、現場訪問にやってくるのに、死体をそこに隠すだろうか?

国内版第三シリーズ最終話「評決に異議あり」も裁判ものだった。
「十二人の怒れる男」のパロディである。
そこでも陪審員が災難に遭う。

2007.03.22

死者のあやまち 1986 アメリカ

大邸宅での「犯人探しゲーム」に招待されたポアロ。
そのゲームの最中、死体役の少女が殺されてしまう。
居合わせた友人のミステリ作家オリヴァー夫人とともに、ポアロは事件の鍵を握る人物を探すのだが…。
幾重にも仕掛けられたトリックに、名探偵ポアロが挑む!!

クリスティが繰り返し使っている変身プロットや不仲な夫婦が復縁する話だ。
原作に関しては良い出来だった。
その映像化としては、まあまあというところか。

アメリカ作品だが、英国人を多く起用して、しかも美人がたくさん出てくる。
それだけにラストを工夫すれば、もっと面白くなっただろう。
犯人には豹変してほしかった。
(デビッド・スーシェ版では,「葬儀を終えて」のように派手にやってくれるかな?)

またこのドラマは、オリバー夫人を生かしきっていない。
ヘイスティングスを使う必要はなかった。

演出
クライブ・ドナー
脚本
ロッド・ブラウニング

出演
ピーター・ユスチノフ(ポワロ)
ジーン・ステイプルトン(推理作家オリバー夫人)
コンスタンス・カミングス(フォリアット夫人)
ティム・ピゴット・スミス(ジョージ卿)
ジョナサン・セシル(ヘイスティングス)
スーザン・ウルドリッジ(ジョージ卿の秘書アマンダ)
ニコレット・シェリダン(ジョージ卿の妻レディ・ハティ)
ラルフ・アーリス(建築家ウェイマン)
キャロライン・ラングリシュ(科学者の妻サリー)

キャロライン・ラングリシュは、デビッド・スーシェ版「スペイン柩の秘密」でヒロインを演じている。
非常に美人だったことを覚えている。
スーザン・ウルドルッジも、卿の美人妻に嫉妬する知的な秘書を演じているが、なかなかどうしてべっぴんさんだ。

デビッド・スーシェ版は今年中に撮影されるが、ゾーイ・ワナメイカー(オリバー夫人)しか配役は確定していない。(2007年2月現在)
女性陣ではアンドレ・バーナードとジョアンナ・ラムレイの出演が予定されている。
おそらくサリー役がアンドレで、アマンダ役がジョアンナだろう。


2007.03.21

ドラ猫大将 ハンナバーベラ 1961

ブロードウェイの野良猫たちが、猫を取り締まる役人との間で巻き起こす騒動を、面白く描いたアニメ。

赤ん坊の頃、「トムとジェリー」同様に見せられて刷り込まれた。
小学生に上がっても、夏休みの午前中に、これをやってると、必ず見入ってしまった。

ディッブルさんは、誰の声だっけ?
見たら思いだすんだけどなあ。

声優
谷幹一(大将)
立川談志
三遊亭歌奴(チューチュー、のちの圓歌・先代落語協会会長)
鈴木やすし(主題歌も担当)
向井真理子(チビ公)
田の中勇?

2007.03.17

大魔王シャザーン ハンナバーベラ 1967

「轟け轟け 稲妻ゴーゴー♪」

68年頃、日本でやっていたアニメだ。
ようつべで、久しぶりに主題歌を聴いて、思いだした。


チャックとナンシーが洞窟で見つけた指輪を合わせると、千年前のアラビアにタイムスリップしてしまう。
二人はそこで様々な危機に出会う。
その度に、大魔王シャザーンが守ってくれる。
はたして、二人は無事に元の生活に戻れるのか?

で、最終回は現代に戻れたのか???


二人が指輪を合わせて「出てこいシャザーン」と叫ぶと、シャザーンが「ハイハイサー」と現れる。
現れるのはいいが、弱い魔法使いにも結構苦しめられていた。
最後は何とか、「パパラパー」と敵をやっつける。

いつまでたっても二人の仲が進行しなかったのは、双子の兄妹だったからか(笑)
これも忘れていた。


声優
シャザーン 小林 清志
チャック(兄) 竹尾智晴(現 中尾隆聖)
ナンシー(妹) 富田千代美
ブービー(ラクダ)
(ナレーター 高橋元太郎?)

彼の存在は、ウルトラマンエースに影響を与えたのではないか。

2007.03.15

二つの顔の女の冒険 エラリー・クイーン 1976

ミステリチャンネルでの第14話である。
ハリウッド・スターのヴェラ・マイルズが主演している。

絵画収集家のリリアン・マグロー夫人が、自宅で刺殺された。
現場に残された「青の女」の絵の下から、若き日のリリアンを描いた肖像画が現れた。

殺された奥さんには、過去があった。
従姉妹のセレステは、彼女が結婚前に画家と同棲し、彼の殺人の現場を見ていたと証言する。
肖像画は、その画家が描いたものだという。

視聴者へのヒント:
あなたの鼻より低いもの。(何のこっちゃ?)

絵に手を加えるのは、エラリーの好きなプロットだ。
話としては良くできていると思う。

脚本
ロバート・スワンソン

出演
ヴェラ・マイルズ(セレステ、「サイコ」「間違えられた男」「捜索者」「リバティバランスを撃った男」その他多数主演)
エドワード・マルエア(オークショニア、TV「ナイトライダー」マイルズ役)
アルフレッド・ライダー(フランスのグラベット警部、ブロードウェイの名優で他にTV「インベーダー」)
フォレスト・タッカー(マグロー氏、戦前からのB級映画スター)
ウッドロー・パーフレイ(精神科医、「ダーティハリー」の脇役)

レギュラー:
ジム・ハットン(エラリー)
デビッド・ウェイン(リチャード)
トム・リース(ヴェリー巡査部長)
ジョン・ヒラーマン(エラリのライバル、サイモン・ブリマー)

--ネタバレ--

いくら脇役がたくさん顔を揃えても、天下のヴェラ・マイルズが出てくれば、誰が犯人か明らかである。
しかも、彼女はすでに老けていた。
あれだけ綺麗だったのに、悲しい。

名脇役アルフレッド・ライダーを見ていると、なぜか三谷昇を思いだす。

二つの顔の女の冒険

2007.03.14

8人の女たち(Huit Femmes) フランス 2002

かつて「名探偵登場」を見たときもも興奮したが、それ以上をはるかに超える感動だ。
豪華絢爛な、ミステリとミュージカルの合体。
フランス映画では珍しい、テクニカラー的フィルムの美しさは、昔のハリウッド映画を思わせる。
男優は一人だけ出演しているが、台詞はない。
僕のためにあるような映画だ。
8人の女優が全員でベルリン映画祭銀熊賞を獲得している。


1950年代のあるクリスマス、雪に閉ざされた屋敷で主人マルセルは殺された。
残されたのは8人の女たち。一体誰が犯人か?
お互いに疑心暗鬼にかられ、彼女らは秘密を暴露していく。

最近のフランス映画がお得意とする「ミュージカル的」映画。
8人の女優がそれぞれ歌のソロを取る。
だいたい、50〜60年代のオールディズだ。

リュディヴィーヌ・サニエ「パパは流行遅れ」
ここにヒントが・・・シーラが歌った63年のヒット曲。

イザベル・ユペール「告白」(フランソワーズ・アルディの名曲)
彼女の歌は初めて聞いた。
演技力は抜群だが、歌はあまり上手ではない。
でもパントマイムで歌を「見せた」のには驚いた。さすがである。
また彼女は変身して出てきた瞬間、キャサリン・ヘップバーンかと思った。

ファニー・アルダン「愛がすべて」(原歌スタイリスティクス)
彼女のことを美人だと思ったことはないが、やはりただ者ではない。

ヴィルジニー・ルドワイヤン 「モナムール・モナミ」
彼女はオードリーと言うより、斉藤とも子に似ているな。
若い女優は二人とも実物の方が美人だ。
(とくに妹役のリュディヴィーヌ・サニエの方が綺麗だった。)
これはマリー・ラフォレの60年代のヒット曲だ。

フィルミーヌ・リシャール 「ひとりぼっち」
ダリダが歌っていた名曲。

エマニュエル・ベアール 「裏か表か」
コリーヌ・シャルビが80年代に歌ったヒット曲。博打打ちに受けそうな歌だ。

カトリーヌ・ドヌーブ 「あなたは決して」
彼女は「シェルブールの雨傘」では歌っていなかった(歌はダニエル・リカーリ)のに、ここではシルビー・バルタンを歌っている。

そして最後に大女優ダニエル・ダリューの「幸せな愛はない」
ジョルジュ・ブラスンのシャンソンを見事に歌い上げてエンディングを迎える。


フランス人は歌への感情の込め方は、天才的だ。
日ごろのおしゃべりが、歌のレッスンになってるとしか思えない。

監督は若手だが、フランスの周防正行並、いやそれ以上の才能である。

出演
マミー(被害者の義母) ダニエル・ダリュー(「赤と黒」)
ギャビー(妻) カトリーヌ・ドヌーブ(「昼顔」)
オーギュスティーヌ(妹) イザベル・ユペール(「パッション」)
ルイーズ(メイド) エマニュエル・ベアール(「美しき諍い女」)
ビエレット(被害者の妹) ファニー・アルダン(「バルザック」「星降る夜のリストランテ」)
シュゾン(被害者の娘、モデルはオードリー・ヘップバーン) ヴィルジニー・ルドワイヤン(「ザ・ビーチ」)
カトリーヌ(シュゾンの妹、モデルはレスリー・キャロン) リュディヴィーヌ・サニエ(「スイミング・プール」)
シャネル(家政婦) フィルミーヌ・リシャール
マルセル(ギャビーの夫、被害者) ドミニク・ラミュール
ルイーズの昔の主人 ロミー・シュナイダー(写真のみ)(「ルードビッヒ」)

監督・脚本 フランソワ・オゾン(「まぼろし」)
共同脚本 マリナ・ドバン
撮影 ジャンヌ・ラポワリー
衣装 パスカリーヌ・シャバンヌ
原作 ロベール・トマ(クリスティ作品の脚本)

2007.03.13

太陽はひとりぼっち 1962 イタリア・フランス

一九六二年度カンヌ映画祭審査員特別賞受賞。

当時流行った「愛の不毛」映画。(いまだに苦手なジャンルだ。)
イタリアが高度成長時代にはいって、経済的に余裕が生まれた。
こんな中で、心の空洞を埋めることが出来ない人々の姿を描く。


ヴィットリアは突然、婚約者リカルドと別れる。
ヴィットリアは母を訪ねるが、母は株式投資に夢中で、彼女を相手にしない。
ヴィットリアは心の空白を埋めるべく、友人と遊んだり、飛行機で空を飛んだりするが、気は晴れない。

株式相場は暴落して、母は大きな負債を背負い込む。
暇を持て余した、証券マンのピエロがビットリアに近づいた。
そしてとうとうオフィスで最後の一線を超えてしまう。
ことが終ったとき、彼らはいつもと変わらない表情で職場に向かう。

監督 ミケランジェロ・アントニオーニ
音楽 ジョヴァンニ・フスコ
脚本 ミケランジェロ・アントニオーニ他
出演
アラン・ドロン (証券マン・ピエロ)
モニカ・ヴィッティ (ヴィットリア)
フランシスコ・ラバル (ヴィットリアの婚約者リカルド)
リッラ・ブリグノン (ヴィットリアの母)

アントニオーニは監督特権で、愛人モニカ・ヴィッティを「情事」に続いて重要な役に起用する。
モニカ・ヴィッティをどう評価するか、問題だ。
モニカでなければいけなかったのか。

ゴダールにとって、アンナ・カリーナがいなければ「気狂いピエロ」は撮られなかっただろう。
しかしモニカには、そういう魅力を感じなかった。

アラン・ドロンはいつもながらカッコよかった。
ミーナの主題歌"L'elisseTwist"(邦題『太陽はひとりぼっち」)が、この映画からヒットした。

2007.03.12

ペネロッピ絶体絶命 ハンナバーベラ 1969

「ペネロッピー ペネロッピー マントメガネに気をつけろ♪」

「チキチキマシン猛レース」のプッシーキャット号を運転する、ミルクちゃん(小原乃梨子)と、ちびっ子7人組ギャングセブン(関敬六)をスピンアウトさせて、創っちゃった番組です。

映像は英語版。

この番組では、ミルクちゃん改め、ペネロッピが怪人マントメガネ(川久保潔)に、いつも縛られている。
それをギャングセブンが、届かない背を思いきり伸ばして、助けてしまうと言う話です。

何故、二年もネタが続いたのでしょうか?
アメリカ人の脚色能力は凄いと思いました。

「ペネロッピ絶体絶命」は70年代前半、夕方のすき間の時間を埋めてくれました。
NHKにとって、貢献度大でした。


2007.03.11

女優ピア・アンジェリ

美しいアイドル女優ピア・アンジェリ(1932〜1971)は1949年「明日では遅すぎる」(イタリア映画)で恵まれた映画デビューを飾る。
そしてアメリカMGMにスカウトされ、女優として順風満帆かと思われた。

アメリカに移って最初のBFはカーク・ダグラスだという。
やがてジェームズ・ディーンと出会い、デートを重ねる。
しかし結婚願望が強すぎたのか、宗派の違い(彼はクェーカー教徒、彼女はカソリック)からジミーと別れる。

そしてヴィック・ダモン(歌手)と結婚して一子をもうけるが、離婚。(二人の結婚の最中にジミーは事故死する。)
その後、アルマンド・トロバヨリ(音楽家、「黄金の七人」)と再婚し一子をもうけるが、また離婚し、結局、女優としても大成しなかった。
そして1971年、ロスでバルビツールの多量摂取によって死亡。

年を取るとふっくらするイタリア人が多い中で、彼女は美しい姿のまま、伝説になってしまった。
双子の妹マリサ・パヴァン(「バラの刺青」)も女優として活躍したが、ピアのファンとしては、やはり別人だ。

ピア・アンジェリは歌も唄った。
イタリア人の割に、うまいとはとても言えない。

しかしバラードでは雰囲気がある。
寺島靖国もその当たりは認めていて、「曲順を替えろ!2曲目を最初に掛けろ」と言う。

★★★

ピア・アンジェリ
については、神のようなページがある。
Pier Angeli Multimedia
音源や映像が満載されている。

ローマでのインタビュー映像。

☆☆

「ロッキー」のいわばオリジナル映画「傷だらけの栄光」の1シーン。
ポール・ニューマンが主演だが、妻役のピア・アンジェリも出てくる。

掛かっている音楽は映画と関係ない。

2007.03.10

魔術の殺人 1985 ワーナー(TV)

ヘレン・ヘイズ版ミス・マープル第二作。
アガサ・クリスティ原作は1952年だったが、ドラマから戦後色は消している。

ミス・マープルは、何者かに命を狙われているという旧友キャリーの屋敷を訪れた。
敷地内にはキャリーの夫・ルイスが経営する少年更生施設があり、異様な雰囲気が漂っていた。
ミス・マープルたちが部屋でくつろいでいると、銃を持った少年がルイスのもとに来た。
二人が隣の部屋に入るなり、激しい口論の末に銃声が鳴った。
しかし全く別の部屋から、キャリーの義子クリスチャンが射殺体で発見される。
(ミステリ・チャンネル)

このヘレン・ヘイズ版も、ジョーン・ヒクソン版も、出来は変わらないと思う。

この作品は最初から、無理やりミスディレクションしているから、(社会派推理を経験した我々の世代は真っ先に考えるべき)経済的動機の問題が最後になってしまう。
おそらく、作品自体が不出来だったのだろう。
誰が演出しても、それほど違う結果は出ない。

ヘレン・ヘイズ版では、渋い個性派俳優が競演している。
その中でも主役のヘレン・ヘイズ(1931年アカデミー主演女優賞、1970年アカデミー助演女優賞)の顔色がずいぶん悪く見える。
体調を悪くしていて、すでに引退を考えていたのか?

キャリー・ルイーズ役のベティ・デイビス(1935年,1938年アカデミー主演女優賞、「イブの総て」)は、「八月の鯨」出演を前にして、もうろく振りに輪をかけている。
ここまで来ると立派な芸だ。
ジョーン・クロフォードとの共演(「何がジェーンに起ったか」)ほどではないが、二大ダブルオスカー女優対決は凄まじかった。

アメリカ製作ドラマだが、今回は英国俳優を多数起用している。
夫役のジョン・ミルズ(「ライアンの娘」でアカデミー助演男優賞)は誰が見たってもっとも怪しい。
今や人気者のティム・ロス(タランティーノ作品や「海の上のピアニスト」に出演。)はデビューしてまもない頃だったが、重要な役だ。

フランセス・デ・ラ・トゥーア(ベラヴァー嬢、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」)はよく見る顔だが、和田アキ子の若い頃にそっくりだ。

レオ・マカーン(カリー警部補、「オーメン1,2」、「ジーン・ワイルダーのシャーロック・ホームズの冒険」でモリアーティ教授)もよく見る人だ。


2007.03.09

声優・小林恭治氏なくなる

うちの親父よりも年上だったのだなあ。

声優の小林恭治さん死去 「おそ松くん」のイヤミ担当

ご冥福を祈ります。
合掌。

小林恭治氏はナレーションをいくつかやっていたはずだ。
ウルトラアイとか。

アニメのアテレコについては、アマゾンを見ていたら思い出した。
一番の思い出は、「ひょっこりひょうたん島」のニヒルな元ギャングで現保安官・マシンガンダンディだな。



2007.03.08

奇妙なお茶会の冒険 エラリー・クイーン 1975

本シリーズの中では、珍しく原作がある。
昔は「キ印ぞろいのお茶の会の冒険」と言う題で、東京創元社のアンソロジーに入っていた。
この作品で「キ印」と言う言葉を覚えた。

エラリーが訪ねたロークリッジの屋敷では、誕生会の余興に『不思議な国のアリス』のお茶会場面を稽古中。
翌朝、主人ロークリッジが、誘拐されていた。

家中のものが誘拐犯の連絡を待っていると、睡眠薬を盛られてしまう。
危うし!エラリー・クイーン!

ヒント
なぜ時計が、鏡に映らなかったか?

ゲスト
ロンダ・フレミング(OK牧場の決斗)
ラリー・ハグマン(ダラス、可愛い魔女ジニー)
ジュリー・サマーズ(1970年ゴールデングローブ賞最優秀TV女優賞)

レギュラー
ジム・ハットン(エラリー)
デビッド・ウェイン(リチャード)
トム・リース(ヴェリー)

--ネタバレ--

俳優の格から言うと、ロンダ・フレミングも怪しかったが、死体を隠すのに体力を必要とするので、彼だと思った。
ジュリー・サマーズは見かけによらず、6人の子持ちである。

2007.03.07

「真珠湾」の日 半藤一利 文春文庫

真珠湾攻撃の日々を、映画「トラトラトラ」と同じような日程で、日本の側から描いている。

まずハル・ノートを取りあげる。
ハルは当時の国務長官である。
ずいぶん高齢で、中国の老かいな外交政策に丸め込まれた。
結局日本が拒否せざるをえない、最後通牒になってしまった。

アメリカ・ルーズベルト大統領は、日本にイギリス・オランダと戦争を起こさせて、漁夫の利を得ようとしていた。
ただしルーズベルトが、真珠湾を日本軍に攻めさせたという陰謀説は、誤りらしい。
日本側の暗号通信を傍受した、という怪文書がワシントンから出てくる。
日本側には、こころあたりのないものだ。

南雲忠一第一艦隊長官が、アメリカに漏れないように細心の注意を払って、艦隊を秘密裏に移動している。
短期決戦を望む、山本五十六連合艦隊長官の提案だった。
この本は、12月7日夜から時系列で、真珠湾作戦を追っている。

8日が明けるやいなや、マレー半島上陸と真珠湾攻撃を仕掛ける。
アメリカは、まさかハワイの真珠湾にまでやって来るとは思っていなかった。
度肝を抜かれたのだ。

ところが、日本外務省は宣戦布告を渡すのを遅れてしまった。
アメリカ政府に真珠湾攻撃の情報は既に届いていたのだ。
当外務省はこの戦争に反対だったのだろう。

日本はフィリピンの米軍航空基地にも爆撃を仕掛け、戦闘機をほぼ全滅させる。
マッカーサーが責任者だったが、彼は責任を問われなかった。
実は、ルーズベルトは、ここに罠を置いていたのではないか。


2007.03.06

外套と短剣 1946 ワーナー

「外套と短剣」とは、本部での内勤もあれば、敵地に潜入しての諜報活動もある、スパイという仕事の二面性を象徴的に表している。

一見すると、能天気なスパイ映画である。
しかし至るところに、フリッツ・ラング節が出てくる。
瞬発的な暴力シーンと甘いラブシーンを交互に繋ぐ巧みさである。


マンハッタン計画に参加するジェスパー博士は、OSS(のちのCIA)に請われ、ハンガリー人科学者ローダの救出のため、スイスに向かう。
しかし彼の目前で彼女はナチによって殺されてしまう。
強い責任を感じたジェスパーは、ローダの同僚ポルダ博士を救出するため、イタリアに潜入する。
そこで彼はパルチザンの女闘士ジーナと運命的な出会いを果す。

アメリカの科学者は、映画になると、スーパーマンになってしまう。
運動神経の鈍いファインマン先生も、いざとなったらこうなるのだろうか?

ゲッペルスに追われアメリカに亡命したユダヤ系オーストリア人にして、サスペンス映画の巨匠フリッツ・ラングが演出している。

当初のシナリオは、はっきりと原爆批判を打ち出していたそうだ。
しかし衝撃のラストシーンは、広島・長崎への原爆投下のおかげでカットさせられた。
それで、こういう中途半端なスパイ劇になってしまったそうだ。

だから、この映画は監督の責任ではない。
今だったら衝撃のディレクターズカットが発売されてもおかしくない。

監督
フリッツ・ラング(「メトロポリス」「ドクトル・マブゼ」「暗黒街の弾痕」)
出演
ゲイリー・クーパー(「モロッコ」「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」「真昼の決闘」「昼下りの情事」、彼はF.ラング作品に出演したが、A.ヒッチコック作品には出ていない。)
リリ・パーマー(「モンパルナスの灯」「ブラジルから来た少年」)

リリ・パーマーも当時は32歳、大人の魅力タップリのユダヤ系オーストリア人である。
1933年ナチスが政権を掌握した際に、パリに亡命している。
1943年にレックス・ハリソン(「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授役)と結婚して、ブロードウェイで「媚薬」(後にJ.スチュアート、キム・ノバクで映画化された。)を演じている。(その後離婚)
1953年、「雨月物語」が銀獅子賞を取った年のベネチア映画祭で女優賞を獲得。
1958年、「モンパルナスの灯」でモジリアーニ役ジェラール・フィリップの愛人ベアトリスを好演。
1978年、「ブラジルから来た少年」に出演した。

イギリス、フランス、西ドイツ、イタリア、さらにはアメリカの映画、舞台、テレビショーで活躍し、おまけに最後の夫はアルゼンチン人という超国際派女優だった。



2007.03.05

怪獣王ターガン ハンナバーベラ 1967

1969年頃日本で放送された、ヒーローアニメ。
これがハンナバーベラのヒーロー系では、一番面白かった。

原始時代のようなコスチュームだが、自家用円盤を乗り回している。
宇宙からやってくる、敵と対決するSFである。
原始家族フリントストーンより放映が9年遅く、宇宙家族ジェットソンより7年遅かった。
両者からインスパイアを受けたのだろう。

英語名では"Herculoids"というそうだ。

日本名と英語名の対照。
怪獣王ターガン (声:浦野 光、ウルトラマンのナレーター)KING ZANDOR
マーミ(瀬能 礼子 、スプーンおばさん) TARRA
ケーン(沢井 正延) DORNO
マリュー ZOK,the lazer dragon
タングロー THUNDRO,the rhinoceros
ヒューヒュー(立壁 和也、ジャイアン) GLOOP,the blob
ポーポー (加藤 修) GLEEP,the blob
リキラ IGOO,the rock

守備面では鎧をかぶった、サイのタングローがデフェンスバックを好演していた。
しかし、このドラマの影のヒーローは、伸縮自在のヒューヒューとボーボーである。
頭が良すぎる。

バビル二世は、このアニメを参考にしたという噂がある。
(ロデム-ヒューヒュー、ロプロス-マリュー、ポセイドン-リキラ。ついでに言うとバビル二世=ミスター念力か(笑))

日本人はタングローみたいな、ディフェンス専門のキャラを作らない。
アメリカンフットボールが流行ってないからだろう。

この頃の声優は超豪華。
敵の声優にWけんじや榎本健一が名を連ねている。

2007.03.03

慎重な証人の冒険 エラリー・クイーン 1976

ペリー・メイスンが出てきそうな、裁判ものだ。

エラリーの大学時代の旧友リンが殺人罪で起訴される。
無実を訴えるリンは緑の服を着た女性が一部始終を目撃していたと主張。
だが、その女性は見つからない。

謎の女性がついに姿を現すが、証言の直前に撃たれて重体になる。
しかし彼女の存在は陪審員に影響を与え、無効裁判になるかも知れない!
最後は裁判長に許可をもらって、エラリーが犯人を指名する。

ヒント:記者フラニガンが殴られて、目の回りにアザができる。鼻が折れているようだ。

脚本 ピーター・フィッシャー

出演
エラリー・クイーン ジム・ハットン
リチャード・クイーン デビッド・ウェイン

弁護士レオ マイケル・コンスタンチン("Room 222"でエミー賞獲得)
被害者の父ドネロ シーザー・ロメロ(ゲイリー・クーパーの「ベラクルス」、TV版「バットマン」のジョーカー役)
地方検事 ディック・サージャント(「奥さまは魔女」二代目ダーリン役)
被告リン ドウェイン・ヘイガン(ジェーン・フォンダの「キャットバルー」)


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