ブログの移転先

カテゴリー

ココログ検索


  • ラジオデイズ

    声と語りのダウンロードサイト!


  • Google
無料ブログはココログ
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト

ウェブページ

« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »

2007年7月

2007.07.31

鬼平犯科帳 TBSラジオドラマ ソニー

平成十年TBSラジオドラマのCD化。
名優橋爪功と、NHK-FMラジオドラマの女王・二木てるみの共演。
地の文と男の声は橋爪が演じて、女の声を二木が演じている。

全部で10巻だが、そのうち1巻は大学の先生が、長谷川平蔵の時代考証について論じている。

全体に暗めの話が多い。
それがドラマには合っているようだ。

橋爪功は、非常にわかりやすく読む。
声色も豊富だ。
面白い話の場合は志ん朝の方がいいが、暗い話やアクションは橋爪だ。

ラジオ局得意の音効を活用していて、効果音はばっちりだ。

2007.07.30

新撰組血風録 司馬遼太郎 ニッポン放送

平成9年1月に、ニッポン放送で正月番組として放送した、作品をCD化した。

立川談志の「朗読」の筈だった。
それが、好き勝手に語り始めてしまい、収拾がつかなくなった。
徳川夢声を意識しているのだが、あの域には達していない。
談志が好きな人には合うが、僕はもったいぶったしゃべり方が,どうも合わない。

話は芹沢鴨の暗殺まで。
土方歳三をフィーチャーしている。

原作:

2007.07.29

どくとるマンボウ航海記 相原麻理衣朗読

慶応大学医局に勤めていた北杜夫が、船医として水産庁の調査船に乗り込み、世界一周の旅に出かけ、旅先でハチャメチャな目に遭う、楽しいエッセイ集である。

若い頃は、このエッセイを文庫で読んでいた。
病を得て、目で読むのは疲れるので、毎日少しずつ分けて、オーディオブックを聴いてみた。

北杜夫が持つ多面性を感じさせるように読むか、単なる娯楽作品として読むか?
相原麻理衣は後者の戦略をとっている。

北杜夫のクラ〜イ作品をいくつか読むと、その複雑さが残像として残り、この作品の読み方も変わるものだ。
しかし彼女は、そういうしがらみをばっさり切り捨てて、読んでいる。

相原麻理衣はご存知むっつり右門が活躍する、オーディオブック「右門捕物帖」シリーズで有名な声優だ。
講談調の読み方が、ファンに受けている。
podcast時代の落とし子のような女性である。


さすがに現代文では、露骨な講談調子は抑えられている。
それでも、ときどきひょっこり「むっつり右門」が顔を出す。
それも一興である。

朗読者を男優に変えたからといって、面白く読めるとは限らない。

相原麻理衣の起用は、コストパフォーマンスの点でも成功している。
男優で彼女以上の効果を上げようとすれば、ある程度の声優を用意しなければならず、コストアップは避けられない。

単に面白い読み物として彼女の朗読を楽しむ分には、この価格で文句の付けようがない。

どくとるマンボウ航海記 オーディオブック 全話セット

2007.07.28

朗読者としての俳優さん

市原悦子
「日本むかしばなし」で定評があるが、男芝居が巧みであり、松本清張を読ませたら、右に出る人なし。あく、個性は強い。
代表作「巻頭句の女」(新潮社SSWEB)、推理小説なのに、もう何十編も聞いてしまいました。他に「風の又三郎」(宮沢賢治、新潮社SSWEB)。

岸田今日子
ムーミンのアテレコで定評があり、その線で「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治原作、新潮社SSWEB)もいいのだが、女を描く「向田邦子作品集」(日本音声保存)がさらに印象的。
2006年末死去。日本の損失である。

橋爪功
男の俳優ならこの人の右に出るものなし。
TBSの「鬼平犯科帳」(CD化されている。ただし二木てるみとのラジオドラマである。古今亭志ん朝の朗読とは違った味だった。)と、開高健の「パニック」(新潮社SSWEB)が良かった。
他に「火垂るの墓」、「蒲団」、「河童」など。

日下武史
劇団四季の重鎮。
この人が読む女性の登場人物はかっこいい。
山本周五郎の「雨上がる」がとくに良い。他に「富嶽百景」(太宰治、以上すべて新潮社SSWEB。)

江守徹
文学座の重鎮。独特な解釈を加えて、読む人だ。
最初は鼻につくのだが、次第に江守ワールドに取り込まれる。
代表作:「罪と罰」(ドフトエフスキー)、「山月記」(中島敦)、「小僧の神様」(志賀直哉、以上新潮社SSWEB)、「ハリー・ポッターと賢者の石」(J.K.ローリング、静山社。)

松平定知(アナウンサー)
NHKではたいして朗読のうまい方ではない。加賀見元アナウンサーや山根アナウンサーなど達人がいるのに、何故かこの人の読む藤沢周平が商品化されている。
代表作:「踊る手」(藤沢周平原作、NHK)

矢崎滋
劇団四季出身。この人の読む宮沢賢治は秀逸である。とくに「カイロ団長」(新潮社SSWEB)のとぼけた味わいは凄いと思った。東大英文科中退。

寺田農
ナレーションや朗読では定評あり。独特なまったりした味わい(というよりじっとり)が好きな人には、お薦め。「D坂の殺人事件」(江戸川乱歩)、「一房の葡萄」(有島武郎、以上すべて新潮社SSWEB。)

徳川夢声
話術の神様。
ラジオ関東での「宮本武蔵」の朗読は有名。新潮社SSWEBで抜粋盤が発売されているので、未聴の方は何としても聞くべし。
府立一中(日比谷高校)を卒業後、落語家を目指していただけあって、講談師も顔負けの語り口調だ。しかも二年間にわたる長丁場である。全体の構成力は凄いの一言。

2007.07.27

顔 松本清張作 江守徹朗読

岡田茉莉子主演映画「顔」を見たので、久しぶりに朗読の方も聞きたくなった。

松本清張朗読傑作集(CD18枚組)東芝EMIファミリークラブ発売から。

俳優志望の男が妊娠した恋人を殺し、東京へ出奔する。
映画俳優としてチャンスを掴むにつれ、殺害前に顔を見られた男のことが気になってならない。
ついにはその男を呼び出し殺害をもくろむが。

自意識過剰な犯人の悲喜劇だ。
俳優だから、自分が目立つと思いこんでいる。
笑える話だが、胸に手を当てて考えれば、自分にも当てはまるような、普遍性がある。


江守徹は曖昧さを感じさせない。
自信・確信を持った読みだ。
最初のうちはそこが鼻についたりしたが、慣れてくると、病みつきになる。

映画が駄作だったため、一層オリジナルの名作振りがよくわかった。
映画では、犯人を女性(岡田茉莉子)で、職業はモデルにしていた。
岡田茉莉子ほどの美人が、自意識過剰なのは当然。
演出は田舎刑事(笠智衆)の捜査に掛ける執念にウェイトを置いて、原作独特の滑稽さが伝わってこない。

こんなものをわざわざ買う人は少ないだろうが、念のため参考まで。
松本清張朗読傑作集(CD18枚組)東芝EMIファミリークラブ発売
30年ぐらい前の録音。18巻のうちには、時代劇が多く含まれているので注意。

(懐音堂から再掲示)

2007.07.26

青眉の女 佐々木味津三原作 相原麻里衣朗読

好評「右門捕物帖」シリーズ第四弾。
朗読界のマドンナ相原麻里衣が読みます。

質屋の息子が誘拐された。
時同じくして、親戚の古道具屋の守り神としてまつっていた金の大黒さまが行方不明に。
古道具屋に行ってみれば、嫣然と微笑む青眉の後家が。
後家の色香にさすがの右門も靡いたか、なんと女に誘われるまま……? 
右門の本意は? 
かどわかされた子どもの行方は? 
そして青眉の女の正体は? 
右門の草香流柔術が冴え渡る!(アイ文庫解説)


第二弾、第三弾とやや面白さが下降線をたどってきたが、第四弾で、また右門が好調である。
シャーロック・ホームズのように、何度聞いても楽しめる話だ。

伝六が(ワトソンのように)最初に調査に入るが、こういう展開は嫌いではない。
一旦伝六に失敗させておいて、右門が搦め手から真相に近づく。

しかし少々話が長い。
時間がないときは、最初の伝六の失敗談を省略して、聞いている。

読み手である、相原麻里衣も好調である。
若い女の子を演じたらピンと来ないが、年増はうまい(笑)

電子書店パピレスやiTMSのオーディオブックで買うことができる。
ことのは出版

2007.07.25

ドングリと山猫 宮沢賢治 新潮Web

これも新潮社の朗読HPからだ。
宮沢賢治のこの作品は小学校か中学校の時、誰かが朗読してくれたのを学校放送で聞いた覚えがある。
朗読したのは同級生のH子かN子だったか。
なにしろ二人は双子なので、どちらだったか忘れた。
素人の味も素っ気もない朗読では感動しなかった。

加藤剛の朗読だと、やはり違う。
加藤剛は朗読に関しては下手だと思うんだけど、このような童話は下手な朗読でも味がある。
また、宮沢は擬音語擬態語の使い方が天才的だ。
童話ってのは、当然ながら朗読にマッチする。
太宰だとか宮沢だとか、小説では読みたいと思わないのだが、朗読だとすっと耳に入ってくるから不思議だ。

2007.07.24

さらばモスクワ愚連隊  朗読CD 新潮社

五木寛之の初期小説を、ジェームズ・ボンド若山弦蔵の渋い朗読で楽しむ。

日本の元ジャズ・ミュージシャンが、ソ連邦下のモスクワでジャズ興業を企てるという話。
お話自体はご都合主義だったが、朗読は楽しめた。
実に男っぽい朗読である。
BGMにはモダンジャズがぴったりだ。
ソニー・ロリンズ、デクスター・ゴードンなんかがいい。
バーボンをやりながら聞きたい。ウォッカでもいい。

この作品は、加山雄三主演で映画にもなった。
豪華ジャズメン(日野皓正、宮沢昭、八木正生、鈴木勲夫ほか)も多数出演していた。
加山雄三は、この役には若すぎた。
モスクワの撮影では逮捕される恐れがあったため、モスクワのシーンは吹き替えを使ったそうだ。

2007.07.23

千羽鶴、波千鳥 川端康成 横浜録音図書

日本の美、とくに茶道をテーマにした川端作品。
どちらも松谷染佳(劇団東京ルネサンス)の朗読である。
この人の声では多少合わないかなと危惧したが、心配無用だった。
華やかさを殺して演じていた。

しかしこの作品は、千羽鶴であって千羽鶴ではない。
中編小説「千羽鶴」の第一章「千羽鶴」だけを語っている。
せめて中略してでも、最終章も語って欲しかった。
続編「波千鳥」にしても一章しか語っていない。
なんとも中途半端である。

ビデオ「千羽鶴」

大映が二度映画化している。
1969年増村保造作品(ノーベル賞受賞記念作品)と1953年吉村公三郎作品。
ともに新藤兼人脚本。
実は私もどちらも見ていない。
前者は太田夫人が若尾文子、菊治に平幹二郎、後者は太田文子に乙羽信子、菊治に森雅之。配役の重点がはっきり違っている。
私なら、後者を見たい。

映画でいいから、手っ取り早く「千羽鶴」の筋を知りたい方はこちら
「波千鳥」は菊治とゆきこと結婚するところから、話は始まる。

(懐音堂から再掲)

2007.07.22

富岳百景 太宰治 新潮WEB

太宰が井伏鱒二に2度目の結婚を勧められ見合いした話。(私小説風短編)

富士山が間近に見える御坂峠に宿を取り、井伏と出会う。
そのころは富士など下品だなんだと言っていたのだが、美しい彼女に出会うと富士に対する不信感までどこへやら。
太宰の実家がこの結婚に何の援助もしてくれない。
そのことを先方に話しに行った時も、ご母堂が、身内だけの小さな式で済ませましょう、と言ってくれて、ますます富士を頼りにする太宰だった。

富士に対する感情の変化で太宰の人間不信感が薄らいで行く様子がわかる。
とはいえこの10年後どういう結末になったかは、ご存じの通り。

途中、地元の若者たちに先生、先生と呼ばれている。
すると自分ほど苦悩した人間が、先生と呼ばれるにふさわしい男だと、一人納得するシーンが印象的。

原作はこちら。

イナ・マーテル(東ドイツのイエイエガール)

東ドイツでも60年代にはアイドルがいたのだ。
おそらく国家が、西側をまねて、一人の女性を育て上げたのだろう。
少し老けているが、彼女が美人であったことは間違いない。
完成度からいうと西側のアイドルに及ばないが、当時欲求不満を起こしていた東側の若者にはかなり人気があったのではないか。

ここで、たとえとして上がっている Jackie DeShannon(ジャッキー・デシャノン)は、もちろんアメリカの美人シンガー・ソングライターである。
Vivi Bach(ビビ・バッハ)は、独語圏で活躍したデンマークの女優兼アイドル。

Ina Martell - Zwei Küsse beim Nachhausegehn

Ina Martell - Liebe kann man nicht erzwingen


2007.07.21

薪能 立原正秋 横浜録音図書

梶けいこの朗読。

さすが題材が純文学だと聞かせる。
1977年に宇都宮雅代がドラマで主演していた。
そのときのイメージと重なる。

昔のような情死は、今ではそれほど流行らない。
周りの反対を押し切って、一緒になってしまうことが多い。
後になってから、泥沼に嵌まるのだ。

戦後没落した上流階級の斜陽感覚を、私は実感できる。
戦後勃興した成り上がり者を祖父に持ち、私は三代目で身上を潰したからである。
だから滅びの美学を意識している。
薪能に幽玄を感じ、その背後にあの世を見る。

立原正秋は、モーツァルトのピアノ協奏曲20番ニ短調に想を得たそうだ。
この曲では、ハスキル、マルケビッチの名盤を持っていた。
しかし昌子の心の中でこんな派手な音楽が鳴っていたんだろうか。
第3楽章が心中のシーンなのだろうか。
ピンと来ない。

(懐音堂から再掲示)

原作:

2007.07.20

グラスウールの城 辻仁成 横浜録音図書

レポーターで活躍する堀英二の朗読。
感情を表にして、読んでいる。

しかし内容が古い。
レコーディングディレクターやマスタリングエンジニアの話だ。
CDが100kHzまで再生出来たら、もっと音楽は素晴らしくなる。とか、
音の神様がいる。だとか、当時の夢が語られている。
今になって聞くと、気恥ずかしくなる。

SACDができて、周波数上限は増加したが、再生音楽は何も変わっていない。
せいぜい音が少し良くなった程度である。
再生音楽は生の音には永遠にかなわない。
イコライザは音を悪くする。
エンジニアの耳も悪くなっている。
また周波数を広げて音の立ち上がりを鋭くするだけでは、音が痩せて感じられる。
音の艶っぽさ、豊かさを感じることはできないのだ。

原作は文庫になったが、絶版になったままである。

2007.07.19

花を捨てる女 夏樹静子 横浜録音図書

おちあい さとこ朗読。

作品自体に興味が持てなかった。
短編集の表題作であったと思うが、女性はこういう作品が好きなのか。
男は嫌いだろうと思う。
古典的探偵小説云々とコピーが付いているが、それも疑問だ。
どうせなら、密室になってなければいけない。

この会社は夏樹静子の朗読を多く出している。
夏樹静子はテレビの人であり、文章が冗長なのだ。
繰り返しが多く、説明も多い。
だから「Wの悲劇」ぐらいしか、映画化されていない。

大島榎奈も、「ことのは文庫」で読んでいる。
花を捨てる女


2007.07.18

二つの真実 夏樹静子 横浜録音図書

弁護士朝吹理矢子シリーズの一作。
愛人が自室で妻を刺したとして逮捕されるが、裁判の最終弁論で彼女は自供を翻す。
ほんとうは夫が妻を刺したのだ、と言い、夫も自供する

一事不再理の話だ。清張の「一年半待て」を思い出した。
この話はドラマになったし、市原悦子も東芝で朗読している。

朗読劇の専門家・小川道子の朗読。
はじめは弁護士なのに声が優し過ぎる。
彼女の理矢子像に違和感を感じた。
しかしドラマで主演している真野あずさと大きく離れていなかったので、やがてイメージは収束していった。
最後はどんでん返しの話なので、そう言うことを前もって予想させない自然な語り口も、意表をついていた。
全般的に満足した。

懐音堂から再掲

2007.07.17

箱の中 阿刀田高 横浜録音図書

阿刀田高のブラックユーモアもの。
スプラッタ・ホラー全盛の今となっては、こういうソフトなスリラーも懐かしい味わいがある。
ずっと男の一人称で来た文章が最後に突然女の視点に置き換わる。
そのタイミングが絶妙で、かつてのラジオドラマを聴いているようだった。

朗読は神崎美和子
あくまで個人的感想だが、男の台詞は達者だが、肝心の女ぜりふが少し深みを感じさせない。

ふと、市原悦子ならどう読むだろうかと考えた。

http://wis2.win.jp/member_demo/profile/kanzaki.html


2007.07.16

鬼平犯科帳 「谷中いろは茶屋」 ソニー

橋爪功と二木てるみのラジオドラマの方である。
CDで販売されている。

同心木村忠吾のお話だ。
古今亭志ん朝の朗読でもないのに、
面白い味が出ている。名人の芸だ。
木村忠吾は69年版ドラマでは志ん朝が演じており、中村吉右衛門版では尾美としのりが演じている。
どちらにせよ、笑いをとる役だ。
長谷川平蔵は歴史上の偉人だが、木村が実際の人物かどうかは、知らない。

江戸の寺は寛永寺をはじめとして、両替商も真っ青の金融機能を持っていた。
裕福な大名、大店から盗難防止の意味で、大金を預かり、資金繰りに困ってる先に融通していた。
当時は松平定信の緊縮財政下で、巷の不景気はひどく、裕福な寺も群盗の襲撃を受けたようだ。
そんな事件の一つを偶然、忠吾が見つけて手がらにする。

2007.07.15

あなたの匂い 乃南アサ 横浜録音図書

女刑事の出した家庭ゴミが盗まれた。
いったい誰が、そんないたずらを?

話の筋としては、さほど面白くない。
文章の選択を誤ったか?

クイズ番組のナレータ堀越幸子が朗読している。
だいたい満足である。

しかし、やはりプロの役者さんでないと、台詞の感情移入が難しい。
主人公の音道貴子を演ずると、刑事らしくない華やかな声を出す。
また男刑事たちの声色は、誰が誰か区別が付かない。

素浪人月影兵庫

テレビ朝日のオフィシャル

このページの写真を見たら、40過ぎの人ははっとするだろう。
今度の17日火曜日7時から始まるテレ朝時代劇「素浪人月影兵庫」の番宣だ。
40年前に父近衛十四郎による「素浪人月影兵庫」でこのシリーズが始まったから、シリーズラストは息子松方弘樹の「素浪人月影兵庫」で終わるつもりらしい。

近衛十四郎は東映・大映では、悪役ででも憎めないという準主役が多かったが、テレビに回って押しも押されぬ主演俳優になった。
松方は最近イメージを崩していたから、はじめは主役を演じるのを渋ったそうだが、最後は決断したという。
品川隆二も特別出演及びナレーションで協力している。

やっぱり近衛十四郎と松方弘樹は親子だなあ。
ぱっと見るとどちらかわからない。
よく見ると違う。

ちなみに年老いた父はこの写真を見て、松方弘樹だと言い切った。
「近衛の方がもっと男前だったわい。」

近衛版の主題歌は北島三郎が唄っていた。短いテレビ版劇伴音楽(歌は抜いてある。)ならこちらに所収。

完全版(北島の歌唱付き)だと今はたいがい廃盤で、ボックス「チャンバラ万歳!」になってしまうと思ったら、
北島三郎股旅演歌全曲集に入っておりました。

映像は第二弾「素浪人花山大吉」ならばある。


2007.07.14

鬼平犯科帳 古今亭志ん朝 日本音声保存

志ん朝は、松本白鴎がNET系でやっていた、はじめの「鬼平犯科帳」で同心役を演じていた。
その関係の朗読で、文春のカセットライブラリー(昭和63年から平成元年にかけて)に吹き込んでいる。
そこからの復刻である。
発売早々、品切れだそうだが、早速アマゾンで手に入れた。

スカパー!でも、時代劇チャンネルが結構な人気だそうだ。
藤沢周平ブームしかり、時代は時代劇なのかもしれん。

池波正太郎や水戸黄門を見るまでもなく、時代劇って再放送に耐えるんだよな。
何度でも見てもとくに面白くもないが、とくに飽きもしない。

(懐音堂から再掲示)

2007.07.13

マリアンヌ・フェイスフル(英)

デビューは1964年。
この映像は、1965年のMarianne Faithfull - As Tears Go By (Hullabaloo London 1965)だ。
ミック・ジャガーとキース・リチャーズの手による彼女の初ヒット曲である。
この時点では、大した美少女だとは思えない。
女優向きの顔だったと思う。

次は短いが、おそらく4曲目のヒットだ。
しかもまた、あのポーズだ(笑)
ミック・ジャガーとつきあって、すっかりあかぬけてしまった。
Marianne Faithfull - " Come and Stay With Me".

その後、仏英合作映画「あの胸にもう一度」(1968)に主演。共演はアラン・ドロン。
黒のつなぎ姿は、ルパン三世「峰不二子」の元になった。

その後、スキャンダルで芸能界から干されてしまい、ミック・ジャガーとも別れる。

麻薬中毒から立ち直って、1979年にテクノ調の曲「ブロークン・イングリッシュ」がヒット。
Marianne Faithfull, Broken English
年を経たことで、老け声も様になってきた。

そして2000年のライブ。
曲は「労働階級の英雄」(ジョン・レノン、原曲は「ジョンの魂」に所収。)
Marianne Faithfull - "Working Class Hero" (live)

華原朋美も、彼女のような前例があるのだから、希望を棄てずにがんばってほしい。

2007.07.12

白い人 遠藤周作 新潮CD

第二次世界大戦。
ドイツ軍はフランス・リヨンに攻め込んできた。
ゲシュタポは、坑独運動家を拷問に掛ける。
主人公はフランス人でありながら、ドイツ語通訳として活躍している。
ある日、そこへ昔なじみの神学生ピエールが送られてきた。


遠藤周作の芥川賞受賞作。
重い文章だ。
信仰というものを考えさせる。

サディストである、主人公はピエールの信仰心を試したかった。
信仰を打ち砕き、ピエールをユダにしたかったのだ。


神と悪魔の戦いとしては、中里介山の「大菩薩峠」を思い出す。
これぐらいやってくれた方が、非信者にも楽しめる。

平幹二朗が、サディズトの主人公を好演、いや怪演している。
若さは、さすがになかった。

原作:

2007.07.11

小川知子

小川知子 ベスト30

東映の女優から、歌手デビューした。
東芝三人娘(小川と黛ジュン、奥村チヨ)として売り出される。
デビュー曲「ゆうべの秘密」が、昭和43年3月オリコン1位になるほど大ヒットした。
その後も「恋のときめき」「誰もいない処で」「初恋のひと」と小ヒットを連発した。

私生活では、なかなか波瀾万丈である。
和田アキ子には、凄い美人だと言われていた。

個人的には東芝3人娘のうち、可もなく不可もなしと言うところか。
歌手から離れていたので、懐メロ番組で高音を出すのに苦労している。

2007.07.10

銭形平次捕物帖 雪の精 野村胡堂 東京エーヴィセンター

雪の降る夜、人々から恨みを買う、金貸しの女房が庭先で殺される。
庭には、無数の下駄のあとが残っていた。
容疑者が捕まるが、今度は金貸しが襲われる。


がらっ八の「てえへんだあ」だけで、この朗読の成功・不成功は決まる。
時代考証も甘く、作品としては半七より落ちる。
それにもかかわらず銭形のとっつあんが長く愛されたのは、ひとえにがらっ八のおかげだ。
声優の藤代裕士が朗読していて、そこは成功している。

2007.07.09

半七捕物帖 お文の魂 岡本綺堂 ぶんぶん

歌舞伎作家でもあった、岡本綺堂の半七シリーズ第一弾。

旗本の家内が夜な夜な幽霊を見ると、騒ぎだす。
困った旗本は半七に解決を依頼する。

半七は架空の人物だが、文化文政から幕末にかけて活躍したことになっている。
したがって元禄の捕物帖より、時代考証がしっかりしている。

声優石原 凡の朗読。
テレビアニメに多数出演していて、渋い声を出す。
これ一作だけだが、今後も朗読を続けて欲しい。

2007.07.08

右門捕物帖 南蛮幽霊 佐々木味津三 アイ文庫

元禄時代の同心の探偵話。

奉行所の無礼講の日に悲劇は起こる。
加藤清正に扮した、なぞの人物が岡っ引きを殺した。
奉行所は騒然とする。
むっつり右門は何故かただ一人、300両紛失事件を追う。


相原麻里衣の講談調の朗読が楽しい。
話は他愛がないし、時代考証も甘い。
それを補ってあまりある、読み方だ。

ITMSでも発売中である。

2007.07.07

カーペンターズ Singles 1969-1981, A&M SACD5.1ch

307PM-1のエイジング12日目。カーペンターズのベストを、マルチチャンネルによる再生で楽しむ。CDも持っているが、曲目とアレンジが違う。(「青春の輝き」が入ってない。)

聞いていて楽しくなる。音に囲まれる。背後からも直接音が出てくる。マルチチャンネルをフルに使っている。二曲ほど、ダイナミックレンジが大きすぎて、キンキンする部分があった。
マルチが派手だからかもしれないが、SACD2chステレオにすると、アレンジはややおとなしい。

おそらく昔いとこの部屋で4チャンネルを聞いたのだと思う。はじめて聞いた感じがしない。カーペンターズの4CHはずいぶん出ていたようだ。この作品もリチャード直々の監修であるようだ。
この音楽も4CHマトリックスと同じように飽きてしまうのだろうか?そう思うとやや悲しい。しかし音に関しては当時と段違いである。

最新の音楽をSACDにすると、安物のシステムではキンキンとうるさくて聴くことは出来ない。こう言う復刻盤の方がダイナミックレンジも抑え気味で、かえっていいのではないか。

しかし何歳になってもカーペンターズの曲は一緒に歌ってしまう。

(懐音堂から再掲示)

2007.07.06

三億円事件 一橋文哉 新潮文庫

一橋文哉とは、一橋のブンヤさんのこと。
つまり毎日新聞だ。

昭和43年12月10日午前9時頃、府中市で三億円事件が発生している。
三分間で三億円を稼いだ事件として有名だ。
遺留品の多さでも目立っている。
誰一人怪我をしていない。
鮮やかな犯行である。
この本は時効になった、事件の真相を明らかにしている。

---ネタばれ---

まず警察官の息子が、事件直後に自殺している。
彼のことを犯人だという識者も多い。
小林久三氏もそうだった。

しかし彼は三億円事件とは何の関わりもないと言うことだ。
名刑事平塚八兵衛も父親に直接尋問して、無実の心証を得たとのことだ。

その平塚八兵衛が単独犯行説を採ったため、現場が混乱した。
そのため、この事件は迷宮入りになった。
実は複数犯行だったのだ。

犯人は実行犯ロク、混血児のジョー、そして兄貴分で元警官の「先生」の三人組である。
ジョーは米軍兵士の息子であり、米軍基地にしばらく現金を隠していた。
70年頃、ロクは謎の死を遂げた。
先生は時効完成後の80年代にはいってから、ジョーとともにアメリカに渡り、商売を始めた。
その後、二人は袂を分かって、ジョーはサンディエゴ、メキシコのティファナ、そして中南米奥深くへ流れたようだ。
当然ドラッグを扱っていたものと思われる。
一方、先生はアメリカで結婚して家族をもうける。
商売を手広くやっていたようだった。
しかし最近、毎日新聞が接触した途端に、ジョーを捜しに日本に舞い戻り、精神病院を次々を訪問し、公安警察に事情聴取されている。
ジョーは死んだのだろうか?

悲惨な終わり方をしている。
お金を二人で山分けしたのだろうが、ジョーは早い時期に使い果たしたようだ。
派手な商売をしていた先生も、どうやら使い果たしたようだ。
最後に生き残った先生は既に60歳を越えて、未来はなさそうである。

毎日新聞は先生に突撃インタービュー(6時間)を掛けた。
しかし、ジョーは結局捕まらずじまいだった。
ジョーが出てくれば、二人の話の食い違いを突いて、あっさりおとす事も出来たろう。
状況証拠は先生を指しているが、彼は実行犯ではない。
ジョーの証言を取れなかったことから、たとえ時効でなくても訴追は困難だ。

ライブドアから再掲示

2007.07.05

ひかりごけ 武田泰淳 新潮CD

人肉食い問題を扱った名作。
前半は作者のモノローグ(紀行文)だが、
後半は突然、戯曲になってしまう複雑な構成だ。

前半の作者役は、我々の世代にはNHK算数教室で有名な、八木光生が好演している。
後半は高木均(ムーミンパパ)、玄田哲章(ドカベン岩鬼)らが演じている。
映画(主演、三国廉太郎)で見たとき、裁判のシーンは分かりにくかった。
それが、朗読劇になると、わかりやすい。


http://www.mitsukoshi.co.jp/shinchousha/product/detail/r_list3.asp#r8300513

原作:

2007.07.04

驟雨 吉行淳之介 新潮CD

昭和29年の作。
にわか雨に、サラリーマンと娼婦との儚い関係を描いている。
この作品で吉行淳之介は、芥川賞を受賞している。
この年に三島由紀夫は「潮騒」を書いている。

吉行は三島より読みやすい。
晩年のエロさもない。

朗読は渡辺謙。
「ラストサムライ」以前は、いろいろな仕事をしていた。

彼は、大してうまくない。
主人公のイメージが、「今の」サラリーマンなのだ。
昭和29年に赤線・青線に通ってきた若い男が、そう言うタイプだったろうか?


原作:

2007.07.03

ペルト ヨハネ受難曲 ナクソス盤

キリストの受難を描いた作品は数多くあれど、バロック時代、宗教改革後のプロテスタントとくにバッハを我々は思い浮かべる。
20年前、つまり1980年代に作曲されたアルヴォ・ペルトの作品はバッハの受難曲とはスタイルが違い、中世やルネサンス風のコラールを多用していて、女声も入ってくる。
現代のヒーリング音楽のようでもある。
こういう受難曲もあったんだと知り、音楽に対する見方が大きく変わった。


作者はエストニアからの亡命音楽家。
ロシア教会の影響が強く出ている。
しかしラフマニノフの教会音楽とも違うようだ。

2007.07.02

ハンス シュミット-イッセルシュテット ブラームス全集

Scribendumというレーベルの盤である。
録音年月がどこにも記載されていない。
放送局音源の正規リマスタリング盤であって、決して海賊盤ではないと思うが、それにしても実に怪しいCDだ。

http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?sku=1871947

音は良くない。
いや悪い。モノラルのようだ。
音場も狭い。
音質に関してはデッカのシュミットイッセルシュテットを聞き慣れているから、これじゃ誉めようがない。
しかしフランス人やユダヤ人、またカラヤンの指揮するブラームスを聞き飽きた耳には、シュミットイッセルシュテットのドイッチェなブラームスが実に新鮮に響く。
実に重厚、重々しいのだ。

交響曲1番もミュンシュのような派手なことがない。
2番は最高に重い。重くて死にたくなっちゃう(笑) 
3番は渋い。カラヤンとは正反対だ。
4番も決して軽くはない。
質実剛健と言おうか。
クライバーと正反対の演奏だが、クレンペラーとも違う。
他に「大学祝典序曲」、「ハイドン変奏曲」、「運命の歌」も入ってるが、これも渋いのだ。

録音のせいもあるかもしれない。
デッカなら、やや軽めにリマスタリングしただろう。

最近、ヘビーローテーションで掛けている。ブラームスの暗く渋い響きが癖になりそうである。
☆☆☆☆

スクリベンドゥム

レーベルについては調べがついた。
日本主導のレーベルであり、元EMIのイアン・ジョーンズが噛んでいるそうだ。
デッカのシュミット・イッセルシュテットばかり聞いてきたから、EMI風の丸い音に違和感を持ったのだろう。
音は正直言って良くはないと思うのだが、聞き飽きない不思議な音である。

(懐音堂)


2007.07.01

テンシュテット ベートーベン第九 BBCライブ

テンシュテットのロイヤルアルバートホールでの85年第九ライブを聴いた。
1聴して、タンノイでなってるのかと勘違いした。
それぐらい、深く柔らかい音だ。
さすがBBCの録音。

偶数楽章が速い。
第四楽章は歓喜の歌で少しためが入ったが、その後も快速で最後まで突っ走る。
金管も打楽器も本来ならうるさいのだろうが、この録音ではあまり輝かしく感じない。
ソロはまあまあ。
合唱は巧い。

ライブ盤としては出色の出来。
フルヴェンと比べるのは無理だが、一枚ぐらいこういうのがあっても良いんじゃないか。

実体感はあまり感じられない録音だが、その場の雰囲気は感じる。

(再掲示)


Richard Wagner Rienzi.

« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »