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2007.09.14

現代死語ノート 小林信彦 岩波新書

戦後から51年ぐらいまでの流行語、死語をメモ的に書きつづった作品。
エッチの語源は、変態の頭文字である。
「エッチしようよ」と言って良いものか?


印象に残ったのは、世代を表す言葉。
まず太陽族である。
石原慎太郎が芥川賞を受賞して、「太陽の季節」が映画化された。
言葉自体は大宅壮一の造語だが、思春期に戦争が終わり回りの大人が転向していく様を見て、大人なんて大したこと無い、と思った最初の世代だ。
うちの親父の昭和10年生まれから±5年ぐらいの世代だろう。

彼らより上の世代は、戦中派といわれた。
昭和初年頃に生まれた。
戦争で初年兵二年兵のときに、戦争が終わってる。
特攻隊で死んだ仲間も多く、自分たちが死に損ないのように思える。
三島由紀夫がそうだ。

太陽族の下の世代がベビーブーマー、団塊の世代だ。
戦争を知らない子どもたち、とも言われる。

次に景気の名前。
朝鮮戦争景気も不景気も終わった31年には、「もはや戦後ではない」が流行した。
昭和31年から神武景気に入るが、輸入超過で金利が上がり、33年には、なべ底景気に突入。
翌34年には、岩戸景気が始まる。
池田内閣は所得倍増計画をぶち上げるが、バブルはすぐ弾けた。
39年からは証券不況で、新卒者の就職もままならなかった。
しかし、40年下半期から、いざなぎ景気が5年も続くことになる。

45年頃、日本人は次第にエコノミックアニマルを続けているのが、辛くなってきた。
一休みしたいと思った矢先、ブルドーザーに乗った総理大臣がやってきた。
列島改造論の田中角栄である。
高速道路を付けて、地方都市の活性化を目指すという。
地方都市の地価は、高騰した。
しかしバブルはバブル。
やがて石油ショックが始まり、田中政権退陣である。

その後は、ご存じの通りの展開だ。
第二次石油ショックを経て、プラザ合意を受け、バブル膨張そして崩壊。


CMの流行語や時代を映した、死語も豊富に掲載されている。
自分なりのテーマを持って、死語の落ち穂拾いをしてみるのも良い。


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