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2007.09.13

まぼろし小学校 串間努著 小学館

夢のような本だ。
「ああ、あったあった、おいおいおい、そうだったよ。」と、涙してしまう内容が続く。


昭和30年から40年代に掛けて、小学校で誰もが持っていた道具、おもちゃ、
さらに様々な事件、体験を思い出させてくれる。

作者は僕と同じ歳で、千葉県生まれだ。
彼は綿密なアンケート調査と、当時の人たちのインタビューを元にして、この労作をまとめた。
既に高度成長時代だったため、呼び方などを除いて、全国共通の事象は多い。

たとえば、学校帰りの駄菓子屋の話。
ひも付きのアメがあった。
好きな紐を引っ張ると、たまに当たりが出る。
妖怪煙は、指に付けて擦ると、煙が出るだけのおもちゃ。
ヌンチャクも売っていた。

ベビーラーメンは今でもあるが、当時はパンチコーラもあった。
校門前に怪しい行商人も来ていた。
ひよこや亀を売っていたなあ。

学校前の文具店は、今でこそコンビニに取って代わられたが、我々の時代には無くてはならない店だった。
糊とか、三角定規とか、ノートだとか買った覚えがある。

筆箱にも思い出がある。
アーム筆入れやロータリーロック筆入れ、さらに高学年になると、カンペンケース。
鉛筆の話もちょっとやそっとでは、終わらない。
芯の先だけ取り替えるカラーペンシル。
ハーモニカの話、検便の話、こっくりさんの話・・・。

構成としては自分の思い出を語って、それからアンケート結果を紹介し、興味ある謎にぶつかったら、当時の事情を知る人にインタビューしてる。
この繰り返しなので、ワンパターンだが、読んでいて飽きない。

自分はどうだったろうかと、振り返って考えちゃうので、読むスピードは遅い。

自分の小学校時代の思い出が詰ってる、素晴らしい本だ。
40代の人は、「我が家に一冊」(笑)

まぼろし小学校—昭和B級文化の記録


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