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2009年1月

2009.01.26

Beau Geste (ボージェスト) 1939 Paramount

Director: William A. Wellman
Cast:
Gary Cooper (Michael 'Beau' Geste)
Ray Milland (John Geste)
Robert Preston (Digby Geste)
Brian Donlevy (Sgt. Markoff)
Susan Hayward (Isobel Rivers)
Donald O'Connor (Beau at 12)


P.C.Wrenの1924年の原作の冒険小説で、何度か映画化された作品だ。
日本人では考えられないような、兄弟愛を描いている。

最初の映画化はサイレントでロナルド・コールマン主演(1926)だった。
これは二度目の映画化作品(1939)だ。

ゲイリー・クーパー得意のフランス外人部隊のお話。
オープニングから死体消失ミステリー。


砦が遊牧民に襲撃されていると守備隊から連絡があり、他の部隊が急行してみると、誰かが銃撃してくる。
ラッパ手がまず偵察に出るが、帰ってこない。
隊長自身が砦にのぼると、守備隊の軍曹が手紙を持って死んでいた。
他に生き残りがいないか、探しているうちに、砦に火が放たれる。

話は遡る。

ジェスト三兄弟は伯母に育てられたが、長兄ボーと次兄ディグビーは青い水と言われる宝石と一緒に消えてしまう。
数年後、二人はフランス外人部隊にいた。
そこへ末弟ジョンがやってくる。


撮影が素晴らしく、まさか戦時中のアフリカでロケをしたわけでもないのに、砂漠の雰囲気がよく出ている。
ゲイリー・クーパー、レイ・ミランド(The Lost Weekend でアカデミー主演男優賞)、ロバート・プレストン(Union Pacific)の三人とも役柄にぴったりはまった演技だ。

悪徳軍曹役を演じた、ブライアン・ダンレビーがとくに好演で、アカデミー助演男優賞にノミネートされるほどだった。

スーザン・ヘイワード(I Want To Live でアカデミー主演女優賞)も若くて、チョイ役だが、十分に魅力的だ。

何よりも、子供時代のボージェストとして、ドナルド・オコナー(Singin' in the Rain)が出ているのに、今回はじめて気づいた。


最後のLady Brandon の台詞。
"Beau Geste"
Beau Geste... gallant gesture. We didn't name him wrong, did we?

2009.01.19

Les Pétroleuses(華麗なる対決) 1971 仏・伊・西

監督 Christian Jaque

原案 Marie Ange Anies
Jean Nemours

脚色 Guy Casaril
Clement Biddle Wood
Daniel Boulanger

撮影 Henri Persin

音楽 Francis Lai ☆

出演:
Brigitte Bardot (Louise)
Claudia Cardinale (Maria Sarrazin)
Michael J. Pollard (Marshall)
Patty Sheppard (Petite Pluie)

CC vs BB ラテン美女二人の対決作品だ。
原題は「気性の激しい女たち」という意味で、元はParis Commune での女放火魔を指す。
それに劇中で重要な意味を持つ、石油も引っかけている。
(英題は"Petroleum Girls", 邦題は「華麗なる対決」)

1971年、フランス、イタリア、スペイン合作だ。
コミカルな西部劇映画だが、言語はフランス語、スタッフもフランス人である。
マカロニ・ウェスタンのフランス版パロディーだろう。

1880年頃、アメリカはニューメキシコあたりの話。
マリアは、四人の弟を育てる町のお転婆娘。
ルイーズは四人の妹たちを従える強盗団の親分。
マリアは無人牧場に石油が出ることを察知するが、一足先にルイーズが石油のことを知らずに牧場を買い取っていた。
マリアは三倍の値で買い戻そうとするが、ルイーズは裏があると感ずる。
そしてマリアの弟たちを誘拐して、その秘密を知ってしまったから、さあ大変。
アリアとルイーズはとっくみあいの大げんかを始める。

他愛もない映画だが、お色気シーン満載だ(笑)
クラウディア・カルディナーレはスタイル抜群だし、バルドーの妹四人組も美しい。
見所はそれだけだが、それでお腹いっぱいだspa


実質的な主役はイタリア人のクラウディア・カルディナーレ だ。
東映時代劇でいえば、クラウディア は大石内蔵助で、バルドー は俵星玄蕃だ。
なのにフランス人のプライドのせいか、バルドー の方がタイトル・クレジットで先に名前が上がる。


「俺たちに明日はない」や「脱走山脈」で好演した、
マイケル・ポラード が冴えない保安官役で出演している。

2009.01.06

Troubled Waters(歌声の消えた海) 1975 Universal

Columbo_troubled_waters_wide_2






演出 ベン・ギャザラ(俳優として「さすらいの航海」などに出演。ピーター・フォークとはジョン・カサベテス・ファミリーだ。)
脚本 ウィリアム・ドレスキル

出演
ピーター・フォーク(名探偵登場)
ロバート・ボーン(ナポレオン・ソロ)
ジェーン・グリア(1952年のゼンダ城の虜)
ディーン・ストックウェル(ブルー・ベルベット、パリ・テキサス)
ロバート・ダグラス
スーザン・ショー(アドベンチャー・ファミリー)


NHKで初放送で見て以来、二度目だ。
出演者の豪華な顔ぶれに加え、BSデジタル(ハイビジョン放送)でみたせいか、映画のようだった。


コロンボ夫妻がメキシコへの観光旅行のために乗った豪華客船で、専属バンドの歌手が射殺される。
間もなくコロンボは船長から捜査を委嘱される。
状況から、彼女に振られたバンドマンが疑わしい。
しかしコロンボは射殺された船室にあった枕の羽根と、同じものを離れた病室でも発見する。


謎解きとしては普通だと思うけれど、ロバート・ボーンの好演、船上ロケと見どころ満載である。

残念ながらNHKがカットしていたため、小池朝男氏による完全吹き替えではない。
おそらく銀河万丈氏がコロンボのアテレコを付け加えている。
またミセス・コロンボは顔を見せない。

今回見て、Susan Damante-Shaw が、看護婦メリッサ役で出ているのを発見した。
1976年に公開になった「アドベンチャー・ファミリー」のお母さん役で有名な女優さんで、グラマーな美人だ。

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あんまり体格がいいので、もしかして妊娠しているのでは?と思ったぐらい。
娘のVinessa Shaw (アイズ・ワイド・シャット)は、このドラマが放送されてから、14ヶ月後に生まれてました(笑)




2009.01.04

まあだだよ 1993 大映





監督
黒澤明

原作
内田百閒 「ノラや」他

脚本
黒澤明

撮影
斎藤孝雄
上田正治

音楽
池辺晋一郎

出演:
松村達雄 (先生)
香川京子 (奥さん)
井川比佐志 (高山)
所ジョージ (甘木)
油井昌由樹 (桐山)
寺尾聰 (沢村)
小林亜星 (和尚)
日下武史 (主治医)


内田百閒先生は夏目漱石の門下生でドイツ文学者だった。
しかし昭和8年におきた法政大学騒動で先生は、関口存男(つぎお、ドイツ語接続法第Ⅱ式を発明したことで有名。)に学校から追放される。
そのとき法政の学生たちは「仰げば尊し」を歌って、先生を送った。
戦中、戦後も門下生たちは、文筆生活を送る先生を慕って、集まってくる。

古き良き時代を描いた、師弟愛を描いた作品だ。
じわっとした味わいがあり、我々が戦争で何をなくしたか教えてくれる。
教育者にこそ、ぜひ見てもらいたい。


名随筆「ノラや」のエピソードを上手く織り込んでいる。
またミュージカルではないかと言うほど、出演者がよく歌う。
松村達雄も所ジョージも歌っている。
内田百閒ファンはまさか、こんな風に映像化されるとは思わなかっただろう。

なお、内田百閒の法政大学騒動は昭和8年である。
某映画サイトには、昭和18年と誤記されている。


2009.01.01

八月の狂詩曲 1991 松竹


監督 黒澤明

原作 村田喜代子 「鍋の中」 芥川賞受賞

脚本 黒澤明

撮影  斎藤孝雄
上田正治

音楽 池辺晋一郎

出演:
村瀬幸子 (祖母・鉦)
井川比佐志 (忠雄)
根岸季衣 (町子)
大寶智子 (たみ)
伊崎充則 (信次郎)
吉岡秀隆 (縦男)
リチャード・ギア (クラーク)


映画の予告編で、リチャード・ギアが出てくるシーンばかり流れていたことを覚えている。
しかし実は、なかなか面白い反核映画だった。

主演は村瀬幸子、当時86歳の大女優だ。
日露戦争の真っ最中、1905年生まれ。
戦前は築地小劇場、戦中は俳優座設立に参加という生粋の演劇人だ。
戦後は老け役で映画やテレビに活躍の場を広げた。

阪妻主演、木下恵介監督の「破れ太鼓」(1949)では、桂木洋子を娘に持つ母親役で出演している。
同年の原節子主演の「お嬢さん乾杯」でもバーのマダム役で出ていた。



長崎の村に住む鉦の兄というハワイの大富豪・錫二郎が、不治の病にかかり、鉦に会いたいという。
しかし年老いた鉦は、その兄のことが思い出せない。
さらに原爆を落としたアメリカへのこだわりから、ハワイへ行くことに気が進まない。

代わりに鉦の長男の忠雄、長女の良江がハワイを訪れる。
そして、孫の縦男、たみ、みな子、信次郎は夏休みを鉦の家で過ごすことになった。
はじめは何もない田舎で退屈していた四人だったが、
鉦の昔話を聞いているうちに、原爆で夫を亡くした鉦の心情を理解する。

母をハワイに連れて行くため、急遽、忠雄と良江が帰国した。
さらに、甥のクラークがハワイからやって来る。


原爆映画にありがちな、ショッキングな描写は全くない。
孫たちの視点で、じっくりと核について考えさせる。

新劇風であり、まるで文部省推薦映画のようである。
監督は、子供たちにも見て欲しかったのだろう。

それが、ラストの雷雨のシーンでひっくり返る。
見ていた子供たちは戸惑うことだろう。
でもずっと記憶に残るはずだ。


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