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2009年4月

2009.04.27

ミラグロ/奇跡の地  1988 アメリカ


milagroとは、スペイン語で奇跡(miracle)のこと。
英語とは、RとLがひっくり返っている。

ニューメキシコ州のミラグロでのお話。
レジャーランドの開発業者により、人々は土地や水利権を奪われ、やることがない。
ホセは仕事にあぶれ、無許可で畑に水を引き入れ、豆を栽培し始める。
村民ははじめ、ホセを冷ややかに見つめていたが、
保安官や自動車修理工場の女主人の応援もあり、次第に支援者が増える。
一方、開発業者は敏腕な警官(クリストファー・ウォーケン)を招いて、妨害工作を行う。

ロバート・レッドフォード監督は、この映画で「普通の人々」に続く第二弾となる。

アメリカでは当時バブルが崩壊して、中小の金融機関が次々とつぶれた。
そういう開発批判、ふるさと回帰路線の流れに乗った、民主党系の映画だったのだろう。


老人アマランテと天使コヨーテの二人が良い仕事をしていた。
とくに天使コヨーテは津川雅彦そっくりだった(笑)

一方、大物俳優二人(クリストファー・ウォーケン、メラニー・グリフィス)はちと役不足か。
とくにウォーケンは、弁護士役だった方がおもしろかったと思う。


監督 ロバート・レッドフォード
原作 ジョン・ニコルズ
脚本 デイヴィッド・ウォード、ジョン・ニコルズ
撮影 ロビー・グリーンバーグ
音楽 デーヴ・グルーシン (この作品でアカデミー作曲賞獲得)

配役:
ルーベン・ブラデス (Sheriff Bernabe Montoya)
リチャード・ブラッドフォード (Ladd Devine)
チック・ヴェネラ (Joe Mondragon) ホセ役
ソニア・ブラガ (Ruby Archuleta) 自動車修理店を経営する、威勢の良い女主人役、「蜘蛛女のキス」
ジュリー・カーメン (Nancy Mondragon)
ジェームズ・ギャモン (Shorty) 「メジャーリーグ」
クリストファー・ウォーケン (Kyril) 「ディア・ハンター」
メラニー・グリフィス (Flossie Devine) 「ボディ・ダブル」
ロバート・カリカート (Coyote Angel) 天使
カルロス・リケルメ (Amarante Cordove)  老人




2009.04.26

ゴッドファーザー パート3 パラマウント 1990

一言で言って、蛇足である。
もしパート4を作るのであれば、ソフィア・コッポラが監督をして「極道の女たち」のマフィア版を作った方が良い。

この映画もシチリアのオペラ "Cavalleria Rusticana" を基にした、独立作品として見れば、決して悪くない。
しかし前二作が偉大すぎた。
あえて比較してみると、あらが見えてくる。

二代目ドンを再び演じるアル・パチーノに文句はない。
この作品でも凄い演技を見せる。
「ロッキーのエイドリアン」タリア・シャイアも良い演技を見せている。

しかしトニー賞もエミー賞も獲得していて、西部劇では悪役として定評があった名優イーライ・ウォラックは出てきただけで、○○だとわかってしまう。
もう少しキャスティングに工夫が必要だった。

三代目ドンの地位はアンディ・ガルシアには荷が重すぎた。
彼は優男すぎる。
アル・パチーノと違うイメージを出したかったのだが、失敗したと思う。

またウィノナ・ライダーがマイケルの娘役から降りたのも残念だった。
映画「シザーハンズ」に出演するためだが、フランシス・フォード・コッポラを蹴って、ティム・バートンを取るとは、実に頭のいい女優だ。

代役のソフィア・コッポラも、自分に合わない配役で辛かったろう。
この作品は「ゴッドファーザー」三部作の中で唯一、オスカーを逃した。
その代わり、ソフィアは監督・脚本業に進出し、2004年に「ロスト・イン・トランスレーション」でアカデミー脚本賞を獲得している。

次の場面では、イタリア語版「愛のテーマ」が聞ける。

2009.04.15

ゴッドファーザー・パート2 1974 パラマウント


言わずとしれた名作。IMDBで2009年4月15日現在、評価は9.0点だ。
この映画を、20年ぶりに見た。
ほぼ覚えていた。

今回見て、はっと気づいたことは、ローマ時代の自殺に関する知識をイタリアマフィア(マイケル・ガッツォ)と米国の弁護士(ロバート・デュバル)が共有していたことだ。
戦前生まれの弁護士は当然、学校で古典ラテン語を学んだだろう。
しかし無学なマフィアが自国の歴史だは言え、そういうことに通じているとは、さすが歴史を重んずるイタリア人だと思った。

日本人は飛鳥時代の主要な自殺(あるいは処刑)方法が首つりだったことを知っているだろうか。

監督 フランシス・フォード・コッポラ
脚本 フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
音楽 ニーノ・ロータ、カーマイン・コッポラ
撮影 ゴードン・ウィリス

配役:
アル・パチーノ - マイケル・コルレオーネ
ロバート・デュヴァル - トム・ヘイゲン
ダイアン・キートン - ケイ・アダムス
ロバート・デ・ニーロ - ドン・ヴィトー・コルレオーネ
ジョン・カザール - フレド・コルレオーネ
タリア・シャイア - コニー・コルレオーネ
リー・ストラスバーグ - ハイマン・ロス
マイケル・V・ガッツォ - フランキー・ペンタングリ

2009.04.12

ポロック・二人だけのアトリエ 2000 米国


監督 Ed Harris

製作 Fred Berner, Ed Harris, Jon Kilik

原作 Steven Naifeh、 Gregory White Smith

脚本 Barbara Turner、Susan J. Emshwiller

撮影 Lisa Rinzler

美術 Mark Friedberg

配役 
Ed Harris (Jackon Pollock)
Marcia Gay Harden (Lee Krasner)
Amy Madigan (Peggy Gussenheim)
Jennifer Connelly (Ruth Kligman)
Val Kilmer (Willem DeKooning)


ウォーホールよりも以前にアメリカ・モダンアートの旗手となったジャクソン・ポロックの伝記映画。
俳優エド・ハリスが製作、主演、監督の一人三役をこなした。


太平洋戦争直前のニューヨーク。
画家のポロック(エド・ハリス)と、同じく画家のリー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は出会い愛し合い、一緒に暮らしはじめる。
リーは一目でポロックのずば抜けた才能を見抜き、彼を現代画家として、プロデュースする。
やがてポロックは名声を得て、リーと結婚し、郊外の農場にアトリエを構える。
彼は子供をほしがったが、リーは亭主だけでも手を焼いているのだと言って、受け付けない。

ポロックの波乱に満ちた生活を淡々と描いている。
それだけに突然人生の最後を迎えるシーンはショッキングである。

エド・ハリスはたしかにポロックそっくりなんだけど、物まねになってしまった。

マーシャ・ゲイ・ハーデンは達者な人だ。彼女の方にリアリティを感じた。この作品でアカデミー助演女優賞を取っている。

わが青春に悔なし 1946 東宝

昭和8年の京大滝川教授事件と昭和16年のゾルゲ事件をベースにした、民主主義映画。
翌年1947年には日本社会党が政権を取った時代である。
2/1ゼネストも計画されていて、プロレタリアートが政治的に力を持った時代だ。

この映画もソホーズ、コルホーズ万歳、人民公社万歳(マンセ~)である。
東宝の労働組合が圧力をかけて、脚本を書き換えさせたそうだ。
そういう横暴に怒った黒澤の演出が、かえって冴えを見せている。


しかしもっとも印象に残ったのは、大女優・杉村春子の演技である。
父親役の大河内傳次郎も母親役の三好栄子も原節子の前では演技をやや押さえている。
しかし姑役の杉村だけは原節子の前で本気で演じていた。
だからこそ、原節子の演技も生き生きしたのだ。
はじめはお嬢様ブリッ子していた原節子が、最後の農村シーンになると異様な迫力のある演技を見せる。


以前は、youtubeにこの映画の製作現場をカラーフィルムで撮影したものがあったのだが、すでに削除されてしまった。

関係はないが、題名が同じと言うことで(静止画。)

2009.04.09

悪い奴ほどよく眠る 1960 東宝


ヤミ専従疑惑で農水省課長更迭

前秘書課長はトカゲのしっぽ切りだ。
でも選挙前だけに、現在の事務次官も与党に見捨てられて斬られるだろう。

51歳で秘書課長とは、厚生労働省もよくわからない人事だ。
大蔵省なら普通、現在の僕と同じぐらい(45~50歳)で秘書課長になって、その後、事務次官から日銀総裁になるのが超エリートコースだった。
知り合いに役人は多いが、僕の友人でそこまで偉くなる奴はいない。
だから悪い奴もいないだろう。

「悪い奴ほどよく眠る」は、1960年製作の第一回黒澤プロ作品。
公団汚職をめぐる社会派サスペンスだ。
シェークスピアの「ハムレット」をベースにしている。
最初から犯人が明らかであり、このまま終わるのかな、と思っていたら、最後にどんでん返しがある。


アカデミー賞名誉賞とヴェネチア映画祭を獲得した名作「羅生門」の主役コンビ(三船敏郎、森雅之)が再び対照的な役柄を演ずる。
この作品は悩めるハムレット役の三船敏郎でなく、公団副総裁の老け役(クローディア)を演じた森雅之の方がはるかに美味しい。
なかなかの怪演である。


児玉清が若い記者役を力みかえって演じている。
女優では香川京子が、けなげできれいだった。


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