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« マーサの幸せレシピ  2001年 ドイツ | トップページ | ことの終わり 1999 UK »

2010.01.15

山桜 2008, ジェネオン

監督: 篠原哲雄
脚本: 飯田健三郎 、長谷川康夫
音楽: 四家卯大
原作: 藤沢周平

出演:
田中麗奈 :野江
東山紀之:手塚
篠田三郎:野江の父
壇ふみ :母
富司純子:手塚の母
村井国夫:諏訪平右衛門

「回り道をしても幸せになれる」ことがテーマ。
主演の田中麗奈たん(浦井野江役)のカツラは、はじめこそ違和感があったが、時間が経つにつれ慣れてしまった。
最後に涙を見せるシーンで、思わずもらい泣きした。
ちょうど一青窈の主題歌が掛かっていた。

相手役は東山紀之(手塚弥一郎役)、剣の使い手だが、台詞はほとんどない。
こんな役を、よくジャニーズ事務所がOKしたものだ。

手塚はかつて野江を遠くから見初めて、縁談を申し込んだが、
手塚が母子家庭だったので、浦井家の側が断った。
それ以来、手塚は嫁を取らない。
野江は最初の夫を病気で失ったが、金貸しを副業とする磯村家に再び嫁いだ。

亡き叔母の墓参の帰り、山桜が美しく、取ろうとするが、手が届かない。
そのとき「手折って進ぜよう」と手を伸ばしたのが、手塚だった。
「今はお幸せでござろうな」
そう尋ねて、立ち去った。
それが野江と手塚が交わした最初の言葉だった。

冬になり、不作で年貢米が払えず母と子を失った百姓を見て、増税を行い私腹をこらした、諏訪平右衛門(村井国夫)を手塚は斬る。
野江はそれを聞いて、磯村家から出た。

四ヶ月経っても手塚の処分は決まらない。
あの事件以来、年貢率は下げられて、ずいぶんと百姓の生活は良くなった。
切腹でもさせようものなら、百姓が騒ぎ出す。
殿の一ヶ月後の帰国を待って、ご裁可が下ると言うことだ。

手塚と出会ってから一年経って、再び山桜の季節がやってきた。
山桜を手折った、野江は手塚の老母が一人待つ家に向かう・・・

「とり返しのつかない回り道をしたことが、はっきりわかっていた。
ここが私の来る家だったのだ。この家が、そうだったのだ。
なぜもっと早く気づなかったのだろう」

富司純子(手塚の老母役)が印象的だった。
メイクだろうが、こんなに年を取ってしまった・・・
しかし、野江と二人で息子の帰宅を待つ姿は、幸せそうだった。


合間に山形の四季がふんだんに使われ、実に美しい。
しかしテンポは非常に遅い。
20分で読める小説を1時間半に引き延ばしているのだから、間合いの映像美を楽しむべきだ。
アメリカ映画の刺激感が好きという人には向いていません.

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