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2012年7月

2012.07.31

君の名は 第一部 1953 松竹

お風呂屋さんが空っぽになったほどのラジオドラマの映画化。

1945年東京大空襲の夜、数寄屋橋で互いに名乗らず再会を約して別れた後宮春樹と氏家真知子は、半年後会うことはできなかった。
佐渡島の料亭の娘・綾の協力で、真知子は春樹を探し求めて遂に二人は再会したが、その日は真知子と浜口勝則の結婚式の前日だった。
やがて春樹は役所の上司に転任してきた勝則に失職させられる。
真知子は離婚を決意するが、そのときすでに勝則の子を宿していた…。


総集編でなく、三部作を見るのは初めてである。
川喜田雄二が結婚前優しかったのに、結婚してしまうと横暴な夫になってしまう浜口役を好演。
夫の豹変は、いかにもありそうな話だった。


監督: 大庭秀雄
原作:菊田一夫
脚本:柳井隆雄 
撮影:斎藤  毅 
音楽:古関裕而
主題歌:織井茂子

出演:
氏家真知子:岸惠子
後宮春樹:佐田啓二
綾:淡島千景
後宮悠起枝:月丘夢路
加瀬田修造:笠智衆
浜口勝則:川喜多雄二
信枝:望月優子
梢:小林トシ子
あさ:野添ひとみ

2012.07.30

夜の河 1956 大映

巨匠吉村公三郎と撮影監督宮川一夫が総天然色で25歳の最も美しかった頃の山本富士子を撮ったメロドラマ。


京染の世界に生きるきわは、自分の作品であるネクタイを使っている阪大教授竹村と出会う。
竹村には病気の妻がいたが、介護に疲れた彼は大文字の夜、きわを抱く。
きわと再び白浜で会った竹村は「もう少しだ、待ってくれ」と言う。


現代的に言うと、山本富士子は太って見える。
白黒フィルムなら良いのだが、カラーだと膨張して見える。

驚いたことに、京都を舞台にした映画でありながら、東大赤門や法文一号館(or二号館)でロケを行っていた。


監督 吉村公三郎
脚色 田中澄江
原作 沢野久雄
製作 永田雅一
撮影 宮川一夫
美術 内藤昭
音楽 池野成


出演:
山本富士子 (舟木きわ)
小野道子    (妹美代)
川崎敬三    (岡本五郎)
上原謙    (竹村幸雄)
山茶花究    (篠田)
若杉曜子    (開陽亭の女主人)
東野英治郎 (舟木由次郎)
小沢栄    (近江屋)

愛染かつら 総集編 1938~1939 松竹

映画は前編後編に分かれていて、当時の女工さんたちが休みの日に映画館で主題歌を合唱するほどの大ヒット。
この後、続編もある。
残念ながら現存するのは前後編をまとめた、総集編のみ。


高石かつ江は未亡人で子を姉の元に預け、看護婦として働く。
病院には子供がいることがばれると首になるので、伏せてある。
ある日、院長の息子の津村浩三が大学を出て、医師として病院に赴任する。
彼は高石の快活な様子に親しみをおぼえ、次第に愛情を感じ始める。
高石は津村の気持ちを喜ぶが、一方で子供があることを言えず、苦しむ。


長内美那子主演のドラマを60年代にリアルタイムで見ていて、最後は火事か災害が起きたと思うが、
映画では高石かつ江が歌手デビューを果たしてしまうと言う、凄い展開だった。

愛染かつらの木は大阪天王寺や上田市など何カ所かにある。


監督: 野村浩将
原作: 川口松太郎
脚色: 野田高梧
撮影: 高橋通夫
音楽: 万城目正
歌: 霧島昇 ミス・コロンビア

出演:
上原謙 津村浩三
田中絹代 高石かつ枝
藤野秀夫 父・保樹
葛城文子 母・清子
森川まさみ 妹・竹子
河村黎吉 伯父・春樹
吉川満子 姉・さだ枝
小島和子 娘・敏子
坂本武 吉川副院長
岡村文子 佐藤看護婦長
佐分利信 服部医学士
高杉早苗 服部の妹・美也子

2012.07.29

祇園の姉妹(きょうだい) 1936 松竹

オリジナル・エディションはすでに失われていて、現存する短縮版を見た。
したがって、編集のつながりが悪かった。

今月なくなった山田五十鈴は当時、19歳で映画女優として売り出し中。
この映画でも、新派出身の梅村蓉子相手にして十分に渡り合っていた。


姉梅吉は男に利用されいつも貧乏くじを引いてしまう年増芸者。
一方、妹おもちゃは、姉を反面教師として、男を手玉にとってのし上がろうとする若手芸妓。
姉は昔の旦那が破産したのを不憫に思い同居している。
妹はそんな姉が歯がゆくてならない。
呉服屋の番頭を利用しておいて、自分は主人の妾におさまる。
しかしあることから、おもちゃの運命はがらりと変わっていく。


妹に天罰が下るのは結構だが、姉には幸せになって欲しかった。
しかし溝口作品はクールでリアリズムである。

1956年に木暮実千代主演でリメイクされているし、新藤兼人原作、深作欣二監督によるオマージュ作品「おもちゃ」(1999)が作られている。

監督 溝口健二
脚本 依田義賢
撮影 三木稔

出演者:
山田五十鈴
梅村蓉子
志賀廼家弁慶
進藤英太郎

スカイクロラ 2008 ワーナー

戦争なき時代の戦争請負人を描くアニメ映画。

主人公函南はヨーロッパで活躍する戦闘機乗り、日本人部隊に所属している。
戦闘機部隊の飛行士は体が小さく子供のようで、キルドレと呼ばれる。
戦争請負会社にクローンとして生産されて、殺されない限り死なない。
また彼の前任者がどんな人物であるか誰も語ろうとはしない。

押井監督のものを久々に見たが、(原作の責任大だが)暗いだけの映画だった。
延々とこの無間地獄が続いてるかのようだった。

俳優中心のキャスティングも、この流れを助長していた。
その中でひし美ゆり子の抜擢は非常に新鮮だった。

監督 押井守
脚本 伊藤ちひろ
音楽 川井憲次
原作 森博嗣

出演者
菊池凛子
加瀬亮
谷原章介
山口愛
平川大輔
竹若拓磨
麦人
ひし美ゆり子
竹中直人
榊原良子
栗山千明

2012.07.28

戦争と平和 1965~1967 ソ連

1956年のハリウッド映画に対抗して制作されたソ連の物量主義国策映画。
4部作430分とひたすら長い。
これから視聴する者は原作をしっかり頭に入れておくか、ハリウッド版を前もって見ておくことをお勧めする。


第一部 アンドレイ・ヴォルコンスキー
ピエール、アンドレイの青春期

第二部 ナターシャ・ロストヴァ
舞踏会デビューから騙されて婚約破棄まで

第三部 1812年
ひたすらのナポレオン戦争編

第四部 ピエール・ベズーホフ
ピエールがナポレオン軍に捕まるが、戦争が終わり、ナターシャの元に帰ることができる。

配役だけリアリズムなのか、主役はハリウッド版のピーター・フォンダに似ても似つかない中年太りのおっさん。

でも詩的表現の多い映画なのだから、もっと良い人選があったのではないか。

何年もかけて撮影したそうで、ナターシャのリュドミラ・サベリーエワが若い娘時代から大人の女まで成熟していく過程が美しい。

しかし通しで見るとやはり疲れる。

制作、監督、脚本、主役 セルゲイ・ボンダルチュク
原作 レフ・トルストイ

出演
リュドミラ・サベリーエワ
ビャチェスラフ・チーホノフ

2012.07.27

風の中の子供 1937 松竹

清水宏の辛口子供劇。

明るい四人家族がいた。
兄弟は賢兄愚弟タイプでどちらも近所の人気者。
しかしある日、父が私文書偽造で逮捕され、一家離散の憂き目を見る。

主演は弟役の爆弾小僧。
この頃は○○小僧が大勢いて誰が誰だかよくおぼえられない。
吉川満子が子供の前で心配顔を決して見せない母親を好演。


監督:清水宏
原作:坪田譲治
脚色:斎藤良輔
音楽:伊藤宣二

出演:
父親:河村黎吉
母親:吉川満子
善太:葉山正雄
三平:爆弾小僧
おぢさん:坂本武

真実一路 1954 松竹

山本有三の名作を川島雄三が先日亡くなった淡島千景主演で映画化。
母になってさえも女でいることを捨てられなかった女の真実一路を描く。


義夫は父と姉と三人暮らし。
急に最近、知らない女性が馴れ馴れしく近づいてくる。
それは別れた実母だった。
やがて父が病気で亡くなると、親族会議で実母が家庭に戻ることになった。
しかし実母には腐れ縁の愛人がいた。


息子の観点から見ると、これではぐれてしまうと思う。
しかし最後に運動会で一等を取ったのは、それだけ母の存在が彼にとって希薄だっただろう。。


監督 川島雄三
脚色 椎名利夫
原作 山本有三
撮影 高村倉太郎
音楽 黛敏郎

出演
山村聡 (守川義平)
淡島千景 (守川むつ子)
桂木洋子 (守川しず子)
水村国臣 (守川義夫)
須賀不二男 (隅田恭輔)
毛利菊枝 (河村うめ)
市川小太夫 (河村弥八)
多々良純 (河村素香)
佐田啓二 (矢津先生)

2012.07.26

股旅 1973 ATG

股旅ものというより、拠り所をなくした若者のロードムービー。
萩原健一が出演しているが、主演は小倉一郎である。
谷川俊太郎が脚本を担当。

ダメ渡世人の三人は街道の親分衆を頼って、一宿一飯の恩義を受ける毎日。
いざ出入りとなると、腰が引けてしまう。
源太は渡世の義理で実の父親を討たなければならなくなった。
しかし、百姓の女房お汲と懇ろになり、逃げる約束をしてしまう。

市川崑はプロダクトムービーばかり撮る人だと思っていたが、こんな作品も撮っていた。
「真夜中のカーボーイ」のような救いのない作品である。
テレビ「木枯し紋次郎」の演出で実験していたらしい。

しかし三年後、金田一耕助シリーズを開始する。


監督 市川崑
脚本 谷川俊太郎 、市川崑
撮影 小林節雄

出演
小倉一郎 (源太)
尾藤イサオ (信太)
萩原健一 (黙太郎)
井上れい子(お汲)
大宮敏充 (源太の父安吉)

2012.07.25

女王蜂と大学の竜 1960 新東宝

最初からテロップがこうだ。

占領下の混乱期、
日本在住の第三国人たちは
戦勝国の名のもとに
露天商地区の
不法占拠をたくらみ
横暴のかぎりをつくしていた

昭和35年は安保闘争があったように反米運動が活発だったが、反中反韓でもあったのかな。

映画はアラカンが親分、三原葉子が娘、吉田輝男が特攻上がりの風来坊。
天地茂はアラカンの兄弟分らしいがすぐ警察に捕まって消えてしまう。
新橋の露天商を守るアラカンと三国人ギャングの抗争ものだが、大倉時代の新東宝らしく単調だった。

三原葉子が祭りの神輿に乗って、棒立ちで走り回る姿だけが印象的w


監督 石井輝男
出演:
三原葉子
嵐寛寿郎
吉田輝男
天地茂

女はそれを我慢できない 1957 20世紀フォックス

ロックンロール全盛期の音楽映画。
ヒロインはマリリン・モンローの二番煎じだが、FOXの誇る巨乳スター。
トム・イーウェルは「七年目の浮気」でマリリン・モンローと共演している実力派コメディアン。

ロックンロール時代を迎えて、かつての賭博王は新しいビジネスに目を付ける。
自分の愛人を、ジュリー・ロンドンをスターにしたマネージャーと組ませて売り出そうという。
しかし娘はとんでもない音痴だった。

出演する豪華歌手に目がいく。
とくにジュリー・ロンドンが映画で歌う姿は初見、感動した。
ジェイン・マンスフィールドはマリリン・モンローと比べて、頭が言い分だけ可愛げがなかった。

出演:
ジェイン・マンスフィールド
トム・イーウェル
エドモント・オブライエン

共演:
プラターズ
リトル・リチャード
ジーン・ヴィンセント
アビー・リンカーン
エディ・コクラン
ファッツ・ドミノ

監督:フランク・タシュリン
脚本:フランク・タシュリン、ハーバート・ベイカー

原題"THE GIRL CAN'T HEJLP IT."

2012.07.24

山のかなたに 1960 東宝

石坂洋次郎の「青い山脈」に続く第2弾的作品。
最初は新東宝で1950年に映画化された。
これは二回目の映画化で、1960年版。
日劇ウエスタンカーニバルのロカビリー軍団が愚連隊の役で出演している。

バンカラ旧制中学で下級生に対するいじめが横行する。
はじめは言いなりだった下級生も一致団結して、戦いを挑む。
学校に抗議する生徒の姉と、その間に挟まって悩む教師は次第に理解し合い近づいていく。

白川由美がCMガール上がりでプロポーション抜群(今で言えば夏目雅子級か)なのは有名だが、
幼い星由里子とのギャップが面白かった。
前も司葉子との共演映画で感じたが、全く色気がない。
今の子供なら十分色気を感じる世代なのだが。


原作:石坂洋次郎
監督:須川栄三
脚本:井手俊郎
音楽:服部良一
撮影:小泉福造

出演:
宝田明(教師)
白川由美(生徒の姉で自立女性)
夏木陽介(教師の友人)
柳川慶子(生徒の姉の教え子)
久保賢(山内賢)
草笛光子
山下敬二郎(愚連隊)
星由里子(大家の娘役、久保賢の恋人でもある)
藤木悠
坂本九(愚連隊)
石川進(愚連隊)

グーグーは猫である 2008 アスミック・IMJ


少女漫画家と愛猫の和やかなエッセイ漫画かと思っていたが、まだ読んでいない。
ファンタジー漫画の名作「綿の国星」と比較すると、
結構どろどろしていて、大島弓子がここまで描くかという内容だった。
映画向けに監督がある程度脚色したのだろうか?

映画は見て良かったと思うが、原作に戻って読んでみようという気は起きなかった。
マルチメディアとしては失敗だろう。

病気の話は事実らしい。

監督・脚本:犬童一心
原作:大島弓子(漫画)
音楽:細野晴臣


出演:
小島麻子:小泉今日子
ナオミ:上野樹里
沢村青自:加瀬亮
麻子のアシスタント・加奈子:大島美幸(森三中)
麻子のアシスタント・咲江:村上知子(森三中)
麻子のアシスタント・美智子:黒沢かずこ(森三中)
ポール・ウェインパーグ:マーティ・フリードマン

2012.07.23

ひまわり娘 1953 東宝

有馬稲子の宝塚から東宝入社第一弾映画。
源氏鶏太らしく、男女同権をうたっていながら最後は家庭に入ることを勧めている。

学校を卒業して会社へ入った節子は、早速御曹司に見初められる。
しかし、彼女は隣の席の弁慶さんに憧れを感じる。
弁慶さんも御曹司も、もてもてで会社OLの中にもライバルがいる。
ある日、女性OLはお茶くみを強要する男性陣の横暴に怒り、お茶くみストを敢行する。

豪華メンバーが揃った作品。
新人主演作の扱いとしては別格である。

しかし有馬稲子の化粧がかなり凄く濃く感じた。
宝塚の頃の舞台化粧のままだった。
宝塚のイメージのままで東宝の売り出そうとする路線と有馬自身が目指す路線のズレを感じた。
これが数年後の松竹への移籍につながるのか?

監督・千葉泰樹
製作・藤本真澄
原作・源氏鶏太
脚色・長谷川公之
撮影・山田一夫
音楽・黛敏郎

配役・有馬稲子(主人公、OL新人)
清水将夫(父)
村瀬幸子(母)
井上大助
三船敏郎(弁慶さん)
三好栄子(その母)
伊豆肇(弁慶さんの友人でお坊ちゃま)
汐見洋
阿部寿美子
荒木道子(キャリア15年のベテランOL)
沢村契恵子
中村伸郎(役員)
千秋実(女性蔑視の上司)
三津田健
杉村春子(飲み屋の女房)

2012.07.21

動物園物語より「象」 1957 東宝

戦争童話「かわいそうなぞう」と同じ上野動物園の動物処分に関する戦中人情話。
意外だが、戦争末期ではなく1943年に起きた実話だそうだ。
軍部が処分命令を出したわけではなく、東京都が気を回しすぎ、先に手を打ってしまった。

象の花子が有名だが、これは戦後インドから輸入された二代目「はな子」がまだ井の頭公園で健在であるから。
この映画の主役は当時上野動物園にいた三頭の内、最後に死んだトンキーである。
童話では餓死したはずだが、映画では銃殺される。

エノケンはこの映画ではめずらしくコメディアンとしてではなく、悲劇を熱演している。

監督:山本嘉次郎
出演
榎本健一、本間文子、小林桂樹、生方荘児、堺左千夫、河内桃子、安西郷子、小杉義男

2012.07.18

雪乃丞変化 1963 大映

めずらしい大映オールスター映画。
1963年の作品だが、大御所総出演である。
原作の6回目の映画化。
第一回作品に主演した長谷川一夫が映画出演300作を記念してリメイクした。

長崎の大店の息子雪太郎は時の長崎奉行土部三斉、広海屋、川口屋の陰謀にかかり、父母を失い旅芸人の一座に拾われる。
大阪で頭角を現した女形雪乃丞は武芸と学問に親しみ、天保年間に江戸へ進出する。
江戸には出世を遂げた土部三斉がいた。
雪乃丞は義賊闇太郎の支援を受けて、土塀一族に復讐を遂げる。

山本富士子が、いなせな盗賊お初を演じていて、素晴らしい。
大阪人とは思えない、気っぷの良さに惚れ直した。
映画「細雪」の「雪子」よりずっと良い。

また先代市川中車を初めて見た。
初代猿之助の次男。
今の四代目猿之助の曽祖父の弟である。
今の中車(香川照之)よりすらっとタテに伸びたいい男だった。

長谷川一夫は二代目雁治郎の父初代雁治郎の弟子である。
はじめは師の命令を受け松竹映画に出演していたが、師の死後東宝に移って、刃傷事件が起きる。

原作はジョンストン・マッカレーの「双生児の復讐」を翻案した三上於菟吉の新聞小説「雪乃丞変化」。
のちの変身ヒーローものの先駆けでもあった。


監督: 市川崑
脚色: 伊藤大輔、衣笠貞之助
脚本:和田夏十
音楽: 芥川也寸志、八木正生

出演
長谷川一夫
山本富士子
若尾文子
二代目中村雁治郎
八代目市川中車
勝新太郎
市川雷蔵
船越英二
林成年
柳 永二郎
伊逹三郎
大辻伺郎

2012.07.15

紀の川 1966 東宝

有吉佐和子初期(1959年原作)の代表作。
紀ノ川沿いの地主に嫁いだ母とその娘、そして孫娘の三代記を描いた文字通りの大河ドラマ。

司葉子が明治生まれで国会議員の妻となった保守的な母を、岩下志麻が戦前のリベラルな娘(有吉佐和子の母)を演じている。

別にこれというドラマがあるわけでない。
淡々と時代は流れていき、戦後になり平和がやってくる。

いつの間にか、紀ノ川は治水工事により、猛々しく氾濫することもなくなった。
しかし司葉子の義弟丹波哲郎、長男中野誠也はやる気を失って、旧家の男系は没落していく。


監督:中村登
原作:有吉佐和子(自伝的小説)
脚本:久板栄二郎
音楽:武満徹
撮影:成島東一郎

出演:
花:司葉子(母)
文緒:岩下志麻(長女)
真谷敬策:田村高廣(父)
真谷浩策:丹波哲郎(義弟)
豊乃:東山千栄子(祖母)
華子:有川由紀(文緒の娘=有吉佐和子)

生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言 ATG 1985

今見ると、なかなかタイムリーな映画だ。
喜劇という触れ込みだったが、全く笑い事ではない。
ようやく今年になってDVD化された。

沖縄出身のストリッパー倍賞美津子が主人公。
名古屋の沖縄集落を中心に日本中を回っている。
原田芳雄は原発を転々とする原発ジプシー。
原発のダーティーな部分を熟知している。
福井の原発で事故が起きて、労働者が一人死亡する。
しかしその男は生きていた。
実は事情を知ってしまったため、やくざや警察から命を狙われて墓の中に隠れていたのだ。

監督 森崎東
脚本:
近藤昭二
大原清秀
森崎東
撮影 浜田毅
音楽 宇崎竜童

出演 倍賞美津子 (バーバラ)
平田満 (野呂)
梅宮辰夫 (鎧刑事)
小林稔侍 (戸張)
殿山泰司 (船長)
泉谷しげる (安次)
原田芳雄 (宮里)

2012.07.10

山田五十鈴死す

あまりここで取り上げた覚えはなかったが、それでも6件検索できた。

やはり天下の大女優だ。
新派俳優を父に持ったが、自身は映画会社を転々としてキャリアを積み上げていった生粋の映画女優。

舞台出身の杉村春子と違い、主役級あるいは助演なのに主役を食う押しの強さが、存命中見ていて引いてしまったのだが、そこが良いという人も多いはずである。

また日本映画チャンネルや時代劇チャンネルで追悼特集が組まれるだろう。
じっくり見てみたい。

2012.07.07

獄門島 1977 東宝

古谷一行のテレビシリーズ「獄門島」が先行放送されたため、犯人を代えてしまった。
日本ミステリ史上ベスト1に選ばれた傑作だが、犯人交替によって面白みが失せてしまった。

笠岡諸島の小島へ金田一は引き揚げ船で亡くなった戦友の手紙を届ける。
しかし彼の来島を待っていたかのように、島では連続姉妹殺人事件が発生し、金田一は容疑者として逮捕される・・・

金田一耕助に愛される早苗役を演じた大原麗子は70年代、テレビが主な活躍場所だった。
70年代映画の代表作は残念なことに、この「獄門島」と「男はつらいよ 噂の寅次郎」 (1978年、松竹)ぐらいだろう。
今のように邦画全盛期なら、もっと多くの作品に姿を残していたろうに。


監督:市川崑
脚本:久里子亭(日高真也+市川崑)

出演:石坂浩二(金田一)
加藤武(等々力警部)
大原麗子(早苗)
司葉子(勝野)
太地喜和子(巴)
ピーター(鵜飼)
浅野ゆう子(月代)

花のあと 2010 東映

東映時代劇では久々の快作である。
だいたい東映は藤沢周平を採り上げていないのが不思議だった。


娘は剣の達人。
たった一度だけ竹刀を交えた男が忘れられず、縁談に乗り気になれない。
やがて江戸勤めとなった男は幕府との仕事でミスを犯して自刃する。
裏に隠された藩重役の奸計を許嫁から知らされた娘は一人重役と立ち会う。


北川が最後に悪者をブスリとやって、すかっとした。
ただし、最初のシーンでの所作、そして許嫁と歩くシーンの北川が硬くて残念だった。

甲本雅裕はにっこりするだけの許嫁だが、非常に好演。
郡代の五男坊から江戸詰になったのだから、そうとうの切れ者だったはずだが、そういう部分をおくびにも見せない。
いとと孫四郎との関係でも男の度量の広さを表現していた。


監督 中西健二
脚本 長谷川康夫、飯田健三郎
原作 藤沢周平 

出演:
北川景子
甲本雅裕
宮尾俊太郎(本職はバレエダンサー。道理で演技はひどかった。)
市川亀治郎(藩重役)
國村隼(父)

乱れ雲 1967 東宝

昭和40年代の交通事故における命の軽さを思い知らされる映画だった。
でも、それを割り引いても、音楽が美しく、もの悲しいシナリオだった。

あらすじ

商社マンの運転した社用車のタイヤが急にパンクし、通産省のキャリアをはねて、死なせてしまう。
官僚の妻は流産して婚家から出されて、実家の十和田に帰る。
一方、商社マンは無罪になったが、監督官庁の役人を死なせた罪は重く青森支店に左遷されていた。
そして二人は再会する。
はじめは過去の苦い思い出を引きずっていたが、次第に打ち解けて・・・


監督 成瀬巳喜男 (遺作)
脚本 山田信夫
音楽 武満徹

出演:
司葉子
加山雄三
森光子
草笛光子

2012.07.06

インシテミル-7日間のデス・ゲーム 2010 日本(ワーナー)

今「氷菓」のアニメ化で人気が再び高まってきた、米澤穂信の原作を読もうという気が失せるほどの作品だった。

小説にしたらそれなりに読ませるのだろうが、ホリプロ・50周年記念オールキャストにしては、
わずか10人しか出てこず、非常に淋しい映画であった。

閉鎖空間に泊まり込むアルバイトで数百万円稼げると言う触れ込みで、老若男女10人が集まった。
しかし最初の夜から殺人が起きる。

「ライヤ-ゲーム」と「そして誰もいなくなった」を合わせたようなシナリオだった。

男優では藤原竜也、北大路欣也をプッシュしていて、女優では、綾瀬はるか一押しなのだなあと納得。

監督 中田秀夫
脚本 鈴木智
原作 米澤穂信

出演者
藤原竜也
綾瀬はるか
石原さとみ
阿部力
平山あや
石井正則
大野拓朗
武田真治
片平なぎさ
北大路欣也

2012.07.04

正午なり ATG 1978

金田賢一はデビュー作だったのだろうが、主役を張るには下手すぎた。
無表情なのだが、これが単なる仏頂面なのだ。
演技の基本がなってない。
親父のカネヤンが金を出したのだろうか?

救いは田舎のホステス演じる結城しのぶである。
もともと好みのタイプだし、色気に圧倒される。
当時弱冠25歳だが、美人は老けやすいのか、生活の疲れを感じさせる。
それでいて、お肌の曲がり角を感じさせなかった。

他に津山登志子も濡れ場を演ずる。
原田芳雄と、ういういしい手塚理美が共演。


監督 後藤幸一
脚本 福地泡介
原作 丸山健二

出演
金田賢一 (田舎へUターンした電気工)
田村幸司 (親友)
結城しのぶ (ホステスあけみ)
原田芳雄 (あけみの愛人)
若杉愛
津山登志子
手塚理美 (親友の婚約者)

2012.07.02

反逆のメロディー 1970 ダイニチ映配

そう言えばこの映画には、先日なくなった地井武男が出演していた。
悪役とも良い役ともつかない中途半端な役どころだったが。
出世するまでは、この人、こんな役ばかりだった記憶がある。

この映画は原田芳雄もだが、佐藤蛾次郎が良い味を出していた。
今後、偉大な脇役に成長していく。

あらすじはこちら

監督 澤田幸弘
出演
原田芳雄
佐藤蛾次郎
地井武男
梶芽衣子
富士真奈美

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