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« 国際秘密警察 指令第八号 1963 東宝 | トップページ | 宇宙大怪獣ドゴラ 1964 東宝 »

2012.12.11

夜の配当 1963 大映

「黒の試走車」に続く田宮二郎演ずる産業スパイもの。

世界レーヨンのサラリーマンだった伊夫伎は石神常務の非人道的なやり方に反発して独立する。
まず新製品ポリレンの情報を恋人のかおるに盗み出させて、先に商標登録してしまう。
商標権を3000万円で買い取らせることに伊夫伎は成功するが、かおるは復讐の鬼と化した伊夫伎から離れてしまう。
次に伊夫伎はデザイナーの鮎子をスパイに起用し、会社の内部情報を盗み脅迫を続ける。
しかし石神も逆襲に出る。ホステスをしていたかおるを利用して伊夫伎を罠に掛け、逮捕させる。


藤由紀子の大映第2作(最初は松竹デビュー)にして、彼女の一生を決めた作品。
彼女はこの作品で初めて田宮二郎と共演し、二年後田宮と結婚して引退する。

結婚してから13年後、彼は事業に失敗して、藤由紀子と形式だけの離婚をする。
しかし遺作となった「白い巨塔」は妻であり事務所社長としての彼女の存在なくして完成しなかった。
彼の自殺後、彼名義の財産は全て差し押さえられたはずだけど、名義をすでに移していた自宅を藤由紀子は外人向けアパートに改装して、オーナーとして切り盛りして二人の息子を育てたそうだ。

映画自体は梶山紀之原作にしては「黒の試走車」の二番煎じの感があって、それほど大した脚本ではない。
しかし二人の満更でもない演技にやや興味を引かれた。
藤由紀子はこの演技が認められ、「黒のシリーズ」後半に連続出演するようになる。


監督 田中重雄
脚色 田口耕三
原作 梶山季之
企画 中島源太郎
撮影 高橋通夫
音楽 木下忠司

出演
田宮二郎 (伊夫伎)
藤由紀子 (かおる)
山茶花究 (石神常務)
高松英郎
浜田ゆう子
角梨枝子
早川雄三

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