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222.東宝(60〜79年)

2011.11.06

クレージーの怪盗ジバコ 1967 東宝

監督 坪島孝
脚本 田波靖男、市川喜一
音楽 宮川泰
撮影 内海正治

配役:

怪盗ジバコ:植木等
鈴木次郎:谷啓
明智少伍郎:ハナ肇
姫野ナナ:浜美枝
眉田洋子:豊浦美子
バンド:アウト・キャスト
ゴーゴーガール:青山ミチ
クラブの歌手:木の実ナナ
クラブの司会者:小松政夫

挿入歌:

『ジバコの唄』
作詞:田波靖男
作曲:宮川泰
歌:谷啓

『余裕がありゃこそ』
作詞:青島幸男
作曲・歌:植木等

『恋のフーガ』
作曲:すぎやまこういち
歌:木の実ナナ

『一日だけの恋』(インストゥルメンタル)
作曲:水谷淳
演奏:アウト・キャスト

つい最近、北杜夫先生がなくなられた。
追悼特集というわけではないが、たまたまこの映画を見ずに保存していたので、早速見た。

駄作という評判とは裏腹に、平均的な出来だった。
原作とは全くの別物。
クレージー映画で、植木等、谷啓のツートップはいつもの通り。

植木は怪盗ジバコに扮し、浜美枝を口説き、谷啓はジバコに翻弄される警官。その恋人が豊浦美子(当時の青春スター、ウルトラセブンのアンヌ隊員役に内定していたが本編からお呼びがかかり、後輩の菱見ゆり子と交替した)

世界的怪盗ジバコは日本の誇りを頂戴すると挑戦状を警視総監に送りつける。
警視庁は警戒を怠らないが、変装の名人ジバコを捕らえることは難しい。
しかしその裏でもう一つの国際的陰謀が・・・

音楽映画ではない。
まず青山ミチとアウトキャストは唄っていない。
そのかわり、木の実ナナが迫力ある歌声とダンスを魅せている。


2011.09.12

駅前満貫 1967 東宝

森繁は雀荘と下宿屋の主人。
しかし妻の淡島千景には頭が上がらない。
発明家のフランキー堺は失敗続きで、スポンサー伴淳三郎はヒヤリとされる。
そこへ池内淳子が夫と別れて逃げ込んでくる。
金と女にだらしない夫の三木のり平に愛想を尽かしたのだ。
森繁はがぜん色気づく。

18作目の駅前シリーズとしては、まとまっている方かな。

監督:佐伯幸三
脚本:藤本義一
撮影:黒田徳三

配役
森繁久彌 (雀荘主人、森田徳之助)
フランキー堺 (発明家、坂井次郎)
伴淳三郎 (農園主人、伴野孫作)
三木のり平 (セールスマン、松木三平)
山茶花究 (ラーメン屋、山本久造)
淡島千景 (森田の妻、景子)
池内淳子 (松木の妻、染子)
乙羽信子 (伴野の妻、駒江)
野川由美子 (ホステス鹿子)
松山英太郎 (森田の息子徳一)
松尾嘉代 (坂井の恋人、松田千代子)
横山道代 (バーのママ)
かしまし娘 (バーのホステス)
都はるみ (歌手)

2009.06.21

どですかでん 1970 東宝


監督 黒澤明

製作 黒澤明 松江陽一
原作 山本周五郎

脚本 黒澤明 小国英雄 橋本忍

企画 黒澤明 木下恵介 市川崑 小林正樹 (四騎の会)

撮影 斎藤孝雄 福沢康道

音楽 武満徹

主役:
頭師佳孝
菅井きん
伴淳三郎
丹下キヨ子
井川比佐志
沖山秀子
田中邦衛
吉村実子
三井弘次
三波伸介
楠侑子
芥川比呂志
奈良岡朋子
渡辺篤
藤原釜足
三谷昇


貧しい町があった。
天ぷらを揚げているおくにさんの息子は六と言う。知的障害者だが電車オタクだ。ドデスカデン、ドデスカデンと言って一日中、電車ごっこをしている。
増田と河口夫妻は仲がよいが、良すぎて夫婦交換をしている。
島悠吉は顔面神経痛で妻は凶悪だった。しかし彼が恐妻家かと思うと、実は愛妻家である。
内職に精を出す娘かつ子は伯父に犯されて妊娠するが、何故か仲良くしてくれた酒屋の店員を刺してしまう。そのおかげで伯父は警察沙汰を嫌い、姿を消す。
他にもこの町には個性豊かな人間が集まっていた。


黒澤は「トラトラトラ」から降りて自殺未遂を起こした後、
本来の絵画趣味にもどり、原色にこだわって作った、初の完全カラー作品だ。
この部落はゴーリキーの「どん底」風だが、原色があるために救われている。
どこか、フェリーニを感じさせる。興行的には完全に失敗した。

個人的には渡辺篤と三谷昇のエピソードが気に入っている。

2004.09.01

阿寒に果つ 1975 東宝

渡辺淳一の名作を映画化。
当時流行していた「エマニエル夫人」などのソフトポルノを意識している。

我がいとしのアイドル歌手五十嵐じゅんが女優開眼である。
オールヌード、濡れ場はもちろんのこと、二宮さよ子とのレズシーンもあり、
北海道の大自然の中で写真集のようなカットもふんだんにあり、五十嵐じゅんのあらゆる魅力を爆発させた映画といえよう。

作品は渡辺淳一の実体験にフィクションを交えたものだ。
高校時代、時任純子(映画での役名)という同級生がいた。
天才少女画家だった。絵は暗い感じだった。
性格も奔放で多くの男性と関係を持った。
魅力的な彼女に、渡辺は相手にされなかった。
そんな彼女が大学受験を控えたある日、阿寒湖のほとりで自殺したのだ。

姉との同性愛も実話なのか?
とすると純子は姉を独占したかったのだろう。
姉の恋人大出俊に抱かれたのも、姉への嫉妬でしかなかったと思う。

クレジット・あらすじ

五十嵐じゅんちゃんは永遠に不滅だあああ!!!
実に懐かしかった。
そして実に美しかった。


この映画で、原作と同様の感動を得ようと思っても、スカされるだけである。
あくまでこの作品は五十嵐じゅんちゃんのファンへの最後の贈り物として見るのが正しい。
文芸映画ではなく、アイドルが大人へ脱皮する映画の成功例として見るべきだ。

当時、五十嵐じゅんがこんな映画に出るとは思ってなかったから、大ショックだった。
彼女はもともと六本木族の流れをくんでいるそうで、テレビで見せる愛らしい顔と全く別の顔を持っていた。
その二重生活に苦しんだ末に、この映画でけじめをつけたのだろう。
このあと、五十嵐淳子に芸名を変えている。
そして中村雅俊夫人におさまり、たくさんの子宝に恵まれていることは有名である。
しかし、じゅんちゃんファンにとっては五十嵐淳子は別人だろう。

絵の師匠役に何故か劇団青俳の創始者で演出家福田善之が出ている。
年が全然違うのにも関わらず、福田と五十嵐のラブシーンもあるのだ。
いったい何を考えているのか?
芸術家はみなロリコンか?
ちなみに俳優としての福田の代表作はウルトラマン「地上破壊工作」の福山博士だ。

そういえば、二宮さよ子は「吉原炎上」でも名取裕子とこういうシーンに出ていたなあ。
納得。

監督 : 渡辺邦彦
脚本 : 石森史郎 / 岡田正代
撮影 : 木村大作


2004.08.21

砂の女(1964)東宝

勅使河原宏監督作品。
原作脚色 安部公房
撮影 瀬川浩
音楽 武満徹

岸田今日子の怪演が話題になって、カンヌ審査員特別賞、キネマ旬報第一位、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートに輝く。
共演は岡田英次三井弘次ほか。

映画は二回目だが、一回目に見たときはカットだらけで何も見えていなかったことに気づいた。

蟻地獄のような砂丘の穴の中に岸田今日子が一人暮している。
彼女は封建的なムラの体制に順応し、黙々と砂をかき出す作業に勤しむ。
そこに無名の労働力として岡田英次が送り込まれる。
彼は脱出しようとするが、ことごとく失敗する。

次第にムラの嫌がらせはエスカレートしていく。
岡田は、岸田が差別されていることに気づく。
そんな差別を受けても、岸田はこの土地を離れようとしない。

そんな中、岡田はカラス捕獲用の穴に溜まった水を見て、あることに気づく。

封建主義の空間にも自由があることを言いたかったのだろうか。
まあ、難しい話はどうでも良い。
やはり岸田今日子は気になる。
美人でないが心に残る。
夢を見そうだ。


2004.08.11

小早川家の秋 1961 東宝宝塚

2003/10/15(Wed) 00:00
配役:
中村鴈治郎 (小早川万兵衛)
原節子 (小早川秋子)
小林桂樹 (小早川久夫)
新珠三千代 (小早川文子)
島津雅彦 (小早川正夫)
山茶花究、森繁久弥、加東大介、杉村春子、司葉子、宝田明、笠智衆、白川由美

監督 : 小津安二郎
製作 : 藤本真澄 / 金子正且 / 寺本忠弘
脚本 : 野田高梧 / 小津安二郎
撮影 : 中井朝一
音楽 : 黛敏郎


東宝に客演の形で小津が撮った作品。
この後、松竹で撮った「秋刀魚の味」が遺作になる。
森繁の社長シリーズと小津作品が奇妙な合体した映画だ。

お話は大阪、京都が舞台。

中村雁治郎扮する造り酒屋の老旦那。
息子の未亡人の原節子、末娘の司葉子の行く末が気に掛かる。
しかしそう言う割には好き勝手なこともしていて、昔の愛人浪花千恵子と再会して、すっかり焼け木杭に火がついた。
娘の新珠三千代や娘婿の小林桂樹がそのことに気づき追求すると、すっかり逆ギレしてしまう。

ある日、鴈治郎に心筋梗塞の発作が出る。
それでも、ひょっこり起き出してきて、浪花千恵子と競輪へ行く。
そしてその帰り道で、ぽっくり逝ってしまう。
原節子は結局結婚はせず、一方司葉子は、愛する札幌の大学助教授(宝田明)のところへ嫁いでいった。

人間の死に方、そして死んだ後にどういう思いを残すかがテーマ。

しかし東宝の小津作品は妙だった。
どうも東宝のハイカラな雰囲気に、巧くとけ込めなかったのではないかな。
森繁なんてテストの度に違う芝居してる人だし、早口の俳優も多いし、いつものペースで取ることは不可能だっただろう。
カット割りは小津流なんだけど、全体として、凄く違和感はある。

原節子と司葉子のしゃがんでいる日本的シーンは、「秋日和」ではなくこの映画だったよなあ。

2004.08.10

高2トリオ初恋時代 1975 東宝

2003/11/12(Wed) 00:18
監督 : 森永健次郎
製作 : 堀威夫 / 相沢秀禎
脚本 : 才賀明
企画 : 池田文雄 / 笹井英男
撮影 : 萩原憲治
音楽 : 服部克久

キャスト(役名)
森昌子 (小田切ミドリ)
山口百恵 (津田アオイ)
桜田淳子 (高木アカネ)
フランキー堺 (矢沢一平)
南田洋子 (矢沢恵子)

三人娘の、ひと夏の経験。
入院した子供を励まそうと、熱気球を上げることになったが、様々な障害が起きる。

で、誰が主役だったのか。森昌子は三枚目だから関係ない。
百恵か淳子か、微妙なところだ。

2004.06.28

サラリーマン忠臣蔵、続サラリーマン忠臣蔵(1960,1961) 東宝

監督 : 杉江敏男
製作 : 藤本真澄
原案 : 井原康男
脚本 : 笠原良三
撮影 : 完倉泰一
音楽 : 神津善行

キャスト(役名)
森繁久彌 (大石良雄)
久慈あさみ (大石律子)
夏木陽介 (大石力)
池部良 (浅野卓巳)
新珠三千代 (芸者加代次)

赤穂産業の浅野社長は気が短い。
丸菱銀行の頭取をぶん殴って、カーっとしたまま、車で事故って死んでしまった。
頭取は赤穂産業の社長として乗り込み、大石専務は辞表を出す。

これだけの話。完全に前半だけ。
続きは続編だ。
三船や池辺良が出ていて、いつものサラリーマンシリーズとは違う。
オールスターの装いだ。

☆☆☆

で、その後半。
喜劇ではなく勧善懲悪ものだった。

キャスト(役名)
森繁久彌 (大石良雄)
久慈あさみ (大石律子)
夏木陽介 (大石力)
新珠三千代 (芸者加代次)
東野英治郎 (吉良剛之介)
加東大介 (小野寺十三郎)
有島一郎 (大野久兵衛)
三橋達也 (大野定五郎)
団令子 (大野小奈美)
小林桂樹 (寺岡平太郎)
宝田明 (早野寛平)
司葉子(早野軽子)
山茶花究 (伴内耕一)
三船敏郎 (桃井和雄)
志村喬 (角川本蔵)
草笛光子 (一文字才子)
左卜全 (天野義平)
南道郎 (肥後豊)
河津清三郎 (山鹿之行)
中島そのみ (堀部安子)


最後は吉良家討ち入りではなく、株主総会で吉良社長を解任してしまう。

前後半で大作を作ったが、はっきり言って、面白くない。
いつもの社長シリーズの小気味よさがない。
オールスター映画なのに、フランキー堺が出てない、三木のり平がいない。
淡島千景も出てない。


2004.06.19

妻として女として 1961 東宝

成瀬巳喜男監督作品。
井出俊郎松山善三が共同脚本。
カラー作品である。


高峰秀子森雅之の「浮雲」コンビで、17年間続いた愛人関係の崩壊を描く。
正妻は淡島千景
正妻の子どもとして育てられた娘、息子が実は○○だったというオチだ。


高峰秀子と淡島千景は最初のうちは平穏な関係を保っていたが、
高峰と森雅之との別れ話が持ち上がり、手切れ金のことで正妻と愛人がついに激突する。

森雅之は、二人の強烈な女の間でおろおろして、
ついにはどちらが良いか、子どもに聞いてみようよ、と言い出す。

このときの彼が面白い。
どろどろしているんだが、何故か笑ってしまう。
けれども最近テレビで見られるようなコミカルな演技をしているわけではない。
妻と愛人に挟まれる夫をやらせたら、彼が一番だ。


淡島千景は脂が乗りきっている。
仇のような愛人の子を自分の子として育てる、複雑な女心を実に達者に表現した。

ただ最後はあきらめが良すぎるように感じた。
今のドラマなら、育ての母親はもっと強いだろう。
40年違うと母心も違うのかなあ?


中北千枝子(プロデューサー田中友幸の妻)は淡島千景の身内で相談相手の役。
この映画では妙に存在感があった。

もっとも好きな場面は、高峰秀子が森雅之との別れ話を、
友人の淡路恵子藤間紫関千恵子丹阿弥谷津子と相談するところだ。
五人も大女優が揃うと、実に楽しい。
こういうシーンは小津監督の得意技と思っていたが、成瀬監督もやるものだ。


2004.06.11

三大怪獣 地球最大の決戦(1964) 東宝

ゴジララドンモスラそしてキングギドラだあああ!!

監督 : 本多猪四郎
製作 : 田中友幸
脚本 : 関沢新一
撮影 : 小泉一
特撮監督 : 円谷英二
音楽 : 伊福部昭

キャスト(役名)
夏木陽介(進藤)
小泉博 (村井)
星由里子 (直子) ○
若林映子 (サルノ王女)○
ザ・ピーナッツ伊藤エミ (小美人)
ザ・ピーナッツ伊藤ユミ (小美人)
志村喬 (塚本博士)
伊藤久哉 (黒眼鏡)
平田昭彦 (沖田課長)
佐原健二 (金巻班長)


日本にゴジララドンが現れ、箱根で大げんか。
さらに宇宙からキングギドラが日本に攻め込んでくる。
INFANT島の小美人二人組はモスラを呼び「ともにギドラと戦おう。」と、ゴジラとラドンを説得に掛かる。
ついに説得が成功しそうになるが、最後のところで決裂。
モスラだけが果敢にギドラに闘いを挑む。

それを見たゴジラとラドンは、チビだけに地球を任しておけるかと加勢するのだった。
ラドンがモスラをオンブする攻撃が凄い。
すっかり繭だらけになったキングギドラは大宇宙に退散するのだった。

星由里子がきれいだが、ショートなので最初は誰かわからなかった。
若林映子(アキコ)は海外映画の経験も豊富であり、ここでもある国のお姫様を演じる。
それが飛行機爆破事故に巻き込まれ、金星人になっちゃった。
最後のシーン、若林が元の王女に戻りSP夏木陽介に感謝を述べるあたりローマの休日のぱくりである。



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