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223.東宝(戦後黒沢作品)

2009.04.09

悪い奴ほどよく眠る 1960 東宝


ヤミ専従疑惑で農水省課長更迭

前秘書課長はトカゲのしっぽ切りだ。
でも選挙前だけに、現在の事務次官も与党に見捨てられて斬られるだろう。

51歳で秘書課長とは、厚生労働省もよくわからない人事だ。
大蔵省なら普通、現在の僕と同じぐらい(45~50歳)で秘書課長になって、その後、事務次官から日銀総裁になるのが超エリートコースだった。
知り合いに役人は多いが、僕の友人でそこまで偉くなる奴はいない。
だから悪い奴もいないだろう。

「悪い奴ほどよく眠る」は、1960年製作の第一回黒澤プロ作品。
公団汚職をめぐる社会派サスペンスだ。
シェークスピアの「ハムレット」をベースにしている。
最初から犯人が明らかであり、このまま終わるのかな、と思っていたら、最後にどんでん返しがある。


アカデミー賞名誉賞とヴェネチア映画祭を獲得した名作「羅生門」の主役コンビ(三船敏郎、森雅之)が再び対照的な役柄を演ずる。
この作品は悩めるハムレット役の三船敏郎でなく、公団副総裁の老け役(クローディア)を演じた森雅之の方がはるかに美味しい。
なかなかの怪演である。


児玉清が若い記者役を力みかえって演じている。
女優では香川京子が、けなげできれいだった。


2004.08.12

野良犬 1949 東宝

2003/10/19(Sun) 22:47

監督 黒澤明
脚本 菊島隆三、黒澤明
撮影 中井朝一
音楽 早坂文雄
出演:
三船敏郎
志村喬
淡路恵子
千石規子

家路についた新人刑事の村上(三船)は満員のバス内でピストルを盗まれる。
スリ専門の部署で、犯人の仲間と思われる女に見当をつけた村上は、他の刑事とともに女に会いに行く。
最初、女はしらを切っていたが、一日中付きまとって離れない村上の粘りに負けて、やみでピストルを売りさばく鉄砲屋の話をする。
そして鉄砲屋の女(千石)を逮捕する。
しかし鉄砲屋は逃げてしまう。

ついに拳銃を使った傷害事件が発生する!
村上はベテランの佐藤(志村喬)と組み、野球好きだった鉄砲屋を球場で逮捕する。
問題の拳銃は、遊佐(木村功)という男に手渡されたことがわかる。
彼はアプレゲールで、殺しでも何でもやるタイプだ。
片思いする恋人(淡路恵子)だけが、唯一の希望だった。
村上はその恋人を張り込むが・・・

黒澤明初の犯罪サスペンス。
今とは違う、真夏のべたついた暑さがモノクロ画面から伝わってくる。

アプレゲール犯罪をこの時代特有の問題と捉える向きもあるが、そうだろうか。
この時代は、不況にあえぐ現代でもある。
アプレゲールの若者なんて、今の我々の回りに、いくらでもいるじゃないか!
夢も希望もなくした若者が、暴走を始めているではないか。

三船はまだ若いが、いつも同じ芝居である。まあそこがいい。
志村喬は実に渋い。千石規子も良い。

千秋実が文学青年風で、いつもと芝居が違ってました。
淡路恵子はかなり若くて、はじめは誰かわからなかった。

2004.08.06

天国と地獄 1963 東宝

2003/10/11(Sat) 22:20
製作   田中友幸 菊島隆三
監督   黒澤明
脚本   小国英雄 菊島隆三 久板栄二郎 黒澤明
原作   エド・マクベイン 「キングの身代金」
撮影   中井朝一 斎藤孝雄
音楽   佐藤勝

配役 :   
権藤金吾   三船敏郎
戸倉警部   仲代達矢
権藤の妻伶子   香川京子
権藤の秘書河西   三橋達也
捜査本部長   志村喬
竹内   山崎努

会社の乗っ取りを画策する重役権藤の元に、誘拐犯から電話が掛かる。
彼の一粒種の子供を誘拐したという。
しかしそれは人違いで、運転手の子供だった。
権藤は大事な金を他人の子供のために使えないと、ごねる。

しかし最後は断腸の思いで会社のことを諦め、金を出すことにした。
金を詰める鞄に細工をする段になって、権藤は昔取った杵柄で腕をふるう。
この金を誘拐犯に渡せば、再び職人時代に逆戻りだった。

特急電車に乗り込んだ権藤に誘拐犯から連絡が入る。
「鉄橋の袂で、子供を見せるから、金の入った鞄を車外に捨てろ。」
身代金は持ち去られたが、子供は無事帰ってきた。
警察は何とか犯人の写真と8ミリを撮った。

いまや時の人になった権藤だが、一方、債権者に追われる毎日でもあった。
警察では捜査会議が行われている。
犯人への手がかりがわずかながら集まり始めていた。

子供は、自分が誘拐されていた場所が江ノ電沿いだと気づく。
しかしそこには二人の男女の死体が。
 
焼却所から美しいピンクの煙が出てきた。
警察が例の鞄に仕込んだトリックだった。主犯が動き出した。

三船は下手だと言った人がいるが、下手じゃなきゃ、こんな凄い芝居はできない。
泣かせるところはいっぱいあった。

仲代達也は巧いが、見せ場としては可もなく不可もなく。
デビュー作の山崎努は下手じゃないけど、巧くもない。
少なくとも現代とは違う、若い芝居だ。

この映画での捜査会議の絵が好きだ。
色々な映画で捜査会議は取り上げられているが、「天国と地獄」のそれは中でも秀逸である。


戦後、貧しいだけの日本から脱却し、貧富の差が現れた。
高台の家に対する平民の複雑な感情。
クーラーのある家、ない家の差も大きい。

しかし医者なら頭使って、金儲けすれば良かったのに。
医者が大きなリスクを背負い、こういう犯罪を犯す感覚がわからない。
まあ要するに気違いだったのだろうな。

昭和38年頃の横浜の風俗として、ヘロイン窟があったんだなあ。
何か19世紀末、シャーロック・ホームズのロンドンみたいだ。

2004.07.25

七人の侍(1954) 東宝


黒沢明時代劇の最高傑作。
村の人々と七人の侍の交流を描く前半と、野武士との死闘を描く後半に別れていて、
村人がどんどん強くなり立派な戦力になる過程を描いた作品である。
ジョン・スタージェス監督のハリウッド映画「荒野の七人」のオリジナルである。

クレジットとあらすじ

作品については何を今さらであろう。
これほど教科書的な映画もない。

ここでは津島恵子に注目する。
男の格好をして男の目を欺いているが、木村功の目だけはだませなかった。
やがて愛し合うようになるのだが、津島恵子ときに30歳である。
若い頃のやさしく涼しげな目元ではなく、情熱的なメイクだった。
まるで和泉雅子のようだった。
木村功より年上の役だろうな。
ラストでは木村のことを尻に敷く未来が見えている。
彼女のイメージチェンジにはぴったりの役だ。

島崎雪子もちょい役(土屋嘉男の女房役)で出てきた。
だが、黒澤監督が女優をちゃんと扱わない点は嫌いだ。


2004.06.25

椿三十郎 1962 東宝

黒澤明作品。「用心棒」の続編。
山本周五郎原作。
風来坊の三十郎は地方藩の若者どもと力を合わせ、幽閉されていた城代家老を救い、藩の政治を恣にしようとする大目付らを処断する。

ばったばったと人を切るシーンの割に、全体のトーンは和やか。
これは最初に救われた入江たか子小林桂樹のキャラクターだろう。

三船敏郎は相も変わらずヘタウマ演技だ。
と言うより映画自体がヘタウマだ。

藩の若者には、加山雄三田中邦衛土屋嘉男平田昭彦江原達怡久保明らだ。
大して個性は感じられず。
しかしだから三船のワンマンショーになる。
それでいいのだ。

悪役では仲代達也がライバル。
目付としてこの企みを仕組んだのは清水将夫
そして志村喬藤原釜足も一枚かんでいる。

まあ展開も音楽の「用心棒」そっくりで、二番煎じ狙いだ。
そしてその狙いが当たっているから、偉い!

2004.05.28

赤ひげ 1965 東宝

2004年01月07日(水) 
No.99
監督 黒澤明
製作 田中友幸 / 菊島隆三
原作 山本周五郎
脚色 井手雅人 / 小国英雄 / 菊島隆三 / 黒澤明
撮影 中井朝一 / 斎藤孝雄
音楽 佐藤勝
配役:
三船敏郎 (新出去定(赤ひげ))
加山雄三 (保本登)
土屋嘉男 (森半太夫)
江原達怡(津川玄三)
団令子(お杉)
香川京子 (狂女)
藤原釜足 (六助)
根岸明美 (おくに)
山崎努 (佐八)
桑野みゆき (おなか)○
東野英治郎 (五平次)

懐かしい小石川の話。
と言っても植物園でなく療養所の方だ。


長崎で修行した保本(加山雄三)は小石川療養所で医者としてのキャリアをスタートさせる。
しかしこれは彼の本意ではなかった。
赤ひげ(三船敏郎)と呼ばれる老医師がここの長だ。

座敷牢から美しい患者(香川京子)が逃げた。
その女は奉公人を殺めたという話だったが、保本の前で身の上話を始めた。
保本も聞き入っていると、女は抱きついてきて首に簪を刺そうとする。
そこへ赤ひげが帰ってきた。
無事女は取り押さえられたが、その日以来保本は赤ひげに対して心を開く。

初めて手術に立ち会ったり、佐八(山崎努)の最後を看取り、保本は成長していく。
岡場所で見つけたおとよ(二木てるみ)は、凄い熱を出しているが医者の治療を受け付けない。
保本はおとよを部屋に休ませて、治療を試みる。
しかし保本の方が参ってしまい寝込んでしまう。
すると、おとよが彼の世話を見てくれるようになった。

保本には御殿医の口がかかるが、見合いの席でその話を蹴飛ばす。
養生所には、まだまだ学ぶことがある。

二人の女性の患者が興味深い。

香川京子が初めは美しいメイクで出てきたのだが、
男を抱きしめ男の体を帯で締め上げると、狂女のメイクになっている。
文楽のようだ。

香川は「幼少時にいたずらされておかしくなった。」と告白したが、
赤ひげは「そんな目にあった女は大勢いる、この女は生まれつきだ。」と言う。

二木てるみは12ぐらいの役だ。
女郎屋へ売られ下働きをしているが、幼児虐待を絶えず受けていて、狂い掛けている。
しかし保本が疲労で倒れると、女の本能がうずいて、病人の世話を見るようになる。


杉村春子の嫌みな女郎ぶりが良かった。
頭師良孝の子役ぶりも強烈だった。

2004.05.03

用心棒 1961 東宝

黒澤明の傑作時代劇。
空っ風吹く宿屋町、ヤクザ同士の喧嘩に割り込んで、共倒れを図る浪人の活躍を描く。


もっとも好きなのは、最後の三十郎と丑虎一味が決闘するシーンで、
仲代達也、加東大介、羅生門綱五郎(ジャイアント馬場によく似たプロレスラー)、山茶花究が歩いているところだ。
格好いいし、マンガでもある。
じっさいテレビやアニメで真似されたことも多かったと思う。
とくに加東大介がいい。
日本映画の忘れられないシーンのひとつ。
と言うか、日本ドラマ界のトラウマになってるな。

「Gメン'75」オープニングの歩くシーンも有名だ。
しかしGメンはぴったり並んで歩いている。
「用心棒」は並んでないのが恰好いい。

脚本は菊島隆三、黒澤明のオリジナル。
脚本(台詞)は大したことはないと思う。
というか、中期の黒沢作品は「脚本なんてどうでもいい。」と感じさせる、凄さがある。
俳優がどういう台詞を喋っていても、映画の骨格に影響しない。

三十郎が小平の女房を助けて、丑虎一味に見つかり拷問され、脱出する段は、
誰にだって先が読めて一旦だれるのであるが、
ラストの決闘シーンになるとそういうことも忘れて満足してしまう。

撮影は大映の宮川一夫。
「羅生門」でも黒沢と組んでいるが、「用心棒」はもっとも脂が乗りきった時期だ。
音楽は佐藤勝。
現代の映画館でステレオや5.1chで聞いてみたかった。

最近、岡本喜八の「助太刀屋助六」(2001) を見た。
仲代達也も出てきたし、場面設定もそっくりだったが、映画は黒沢と比べるも無かった。


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