ブログの移転先

カテゴリー

ココログ検索


  • ラジオデイズ

    声と語りのダウンロードサイト!


  • Google
無料ブログはココログ
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト

ウェブページ

322.アメリカ映画(55~59年)

2013.09.20

決断の3時10分 1957 コロムビア

正義をテーマとする西部劇。
ゲイリー・クーパーの「真昼の決闘」にしろこういう作品を見ると、アメリカが忘れてはならないものがあることを思い知らされる。

監督: デルマー・デイヴィス
製作: デヴィッド・ヘイルウェイル
原作: エルモア・レナード
脚本: ハルステッド・ウェルズ
撮影: チャールズ・ロートン・Jr

出演:
グレン・フォード ベン・ウェイド
ヴァン・ヘフリン ダン・エヴァンス
フェリシア・ファー エミー
レオラ・ダナ アリス・エヴァンス


職にあぶれたカウボーイ達が駅馬車を襲い、抵抗する御者を射殺した。
十分逃げ切る時間はあったのだが、カウボーイの親玉ベンは女に目がなかった。
酒場の歌手としけ込んでいるところを通報を受けた保安官に逮捕される。

判事のいる町までベンを護送しなければならないが、保安官は手が離せない。
そこで貧しい牧場主ダンが賞金目当てで3時10分発ユマ行き列車に乗せて連行することになる。
しかし、列車を待つ間、仲間達の襲撃や買収の誘惑などの災難が次々とダンを襲う。
孤立無援のダンがベンに心を許しそうになったとき・・・

最近ラッセル・クロウでリメイク版が作られた名作西部劇。
正義とは何か考えさせられる作品。

悩める主人公はヴァン・ヘフリンなんだけど、序列的にグレン・フォードの方が上。
しかしグレン・フォードは悪役をやるときも何故か憎めない。
美味しい役だ。

フランキー・レインの歌う主題歌も映画の雰囲気にぴったり。

2013.07.17

熱いトタン屋根の猫 1958 MGM

監督脚本 リチャード・ブルックス
原作 テネシー・ウィリアムズ

出演
ポール・ニューマン
パール・アイブス
エリザベス・テイラー
マドレーヌ・シャーウッド
ジャック・カーソン

テネシー・ウィリアムズにしてはラストがハッピーエンド。
原作ではブリックの同性愛が匂わされていたが、映画ではその部分はカット。


ブリックは南部の大金持ちの次男坊でフットボールの元スター選手。
しかし引退後、なにをやってもうまくいかず、酒浸りになり、妻のマギーに当たり散らして触れもしない。
先日も酔ってハードルを跳んで足の骨を折る。
一方、父のビッグダディは病で倒れ、長男のグーパーは医者から余命幾ばくもないと宣告される。
グーパーの妻メイは早速、遺産を独り占めしようと目論んで、夫をたきつける。
父の帰宅の日、無事を祝う振りをして、母に財産を譲るように説得にかかる。

長男の嫁メイ役のマドレーヌ・シャーウッドの鬼嫁ぶりがすごい。
富士真奈美も真っ青だ。表情からして毒々しい。
エリザベス・テイラーは彼女の演技に救われただろう。

エリザベス・テイラーは演技派だから、たしかに欲求不満がたまっているような感じが出ていた。
ただ、シャーウッドのすごい顔の前に目立たなかったが、若い頃の美しさも色あせてきた。
まだ26歳だったが、プロデューサー・マイケル・トッドと三度目の結婚をして引退して来日したりしていたが、夫が急死してすぐ復帰したのがこの作品。
美しくいてくださいという方が難しいだろう。



また、この頃から豊満になりはじめたようだ。
エキゾチックな顔立ちの人は年を取っても太りにくいのだが。
酒の飲み過ぎかな。


2012.10.09

80日間世界一周 1956 ユナイト

世界一周観光映画。
アカデミー最優秀作品賞、脚本賞、撮影賞などを受賞。
完全版で見るのは初めてだ。

若き日のシャーリー・マクレーンがアウダ役で出演。
デビュー作「ハリーの災難」(ヒッチコック作品)の翌年上映されている。

1872年、ロンドンで80日間世界一周をしてみせるとして友人と賭けたフォッグ氏は、召使パスパラトゥを連れてドーバー海峡を渡る。
フランスでは旅行代理店で気球を買い取り優雅な空の旅。
しかし南仏に着く筈が、スペインまで流され当地の豪族にマルセイユまで船に乗せてもらうため、パスパラトゥは闘牛をする羽目に。
マルセイユからインドのボンベイまで船で渡って、カルカッタへ向かう途中でインド人女性アウダと出会い、救出する。
再び海路でラングーンを回って香港に。
そこでパスパラトゥはフィックス氏に騙されてフォッグ氏と離ればなれに。
ところが横浜港でなく遠く離れた鎌倉で再会。
太平洋を渡りサンフランシスコに上陸したフォッグ氏一行は大陸横断鉄道に乗り込み、インディアンの襲撃を受ける。
ニューヨークからの旅客船には間に合わなかったが、輸送船を買い取り、何とか大西洋を渡り英国へ帰ってくる。
しかしロンドンへ入る直前、銀行強盗の疑いでフォッグ氏は逮捕されてしまう。
釈放されるが約束の80日にわずか1日、間に合わなかった。
賭けに敗れて破産してしまうが、アウダはフォッグ氏に結婚を申し出る。
牧師を呼びに行った帰り、パスパラトゥは新聞を立ち読みしてびっくり。
日付変更線を西から東へ越えたことを忘れていたのだ。


有名俳優がちょい役やカメオ出演で大勢出演している映画だ。
驚いたのは映画本編が終わってからのエンドロールの長さ、さらにエクジット・ミュージックの長さ。
誰も最後まで見たことが無いのではないか?


明治維新直後のちょんまげ時代の日本が描かれていた。
鎌倉大仏だか横浜中華街だかよくわからないが、ロケにわざわざ来ているのに勘違いばかり。
アメリカ人が楽しければ,何でもいいという感じ。
こういう映画によってアメリカから見た我が国のステレオタイプが形成された。
スペインのフラメンコや闘牛シーンもアメリカ人の都合の良い解釈が混じっていたのだろうか?


カンティフラスはメキシコの喜劇俳優。
チャップリンも絶賛していたそうだ。
日本で言えば榎本健吉のような小柄な軽業師。
数年後、再びアメリカでオールスター映画「ペペ」を撮ったが、こちらはこけていた。


監督 マイケル・アンダーソン
脚本 ジェームズ・ポー ジョン・ファーロウ S・J・ペレルマン
原作 ジュール・ヴェルヌ
製作 マイケル・トッド
撮影 ライオネル・リンドン エリス・W・カーター
音楽 ヴィクター・ヤング
歌 エディ・フィッシャー

出演
デイヴィッド・ニーヴン (冒険家フォッグ氏)
カンティンフラス (召使いパスパラトゥ)
ロバート・ニュートン (フィックス)
シャーリー・マクレーン (インドでサティ(妻の殉死)されそうになり助けられる)
シャルル・ボワイエ (パリの旅行代理店)
ジョー・E・ブラウン
マルティーヌ・キャロル
ジョン・キャラダイン
チャールズ・コバーン
ロナルド・コールマン

2012.07.25

女はそれを我慢できない 1957 20世紀フォックス

ロックンロール全盛期の音楽映画。
ヒロインはマリリン・モンローの二番煎じだが、FOXの誇る巨乳スター。
トム・イーウェルは「七年目の浮気」でマリリン・モンローと共演している実力派コメディアン。

ロックンロール時代を迎えて、かつての賭博王は新しいビジネスに目を付ける。
自分の愛人を、ジュリー・ロンドンをスターにしたマネージャーと組ませて売り出そうという。
しかし娘はとんでもない音痴だった。

出演する豪華歌手に目がいく。
とくにジュリー・ロンドンが映画で歌う姿は初見、感動した。
ジェイン・マンスフィールドはマリリン・モンローと比べて、頭が言い分だけ可愛げがなかった。

出演:
ジェイン・マンスフィールド
トム・イーウェル
エドモント・オブライエン

共演:
プラターズ
リトル・リチャード
ジーン・ヴィンセント
アビー・リンカーン
エディ・コクラン
ファッツ・ドミノ

監督:フランク・タシュリン
脚本:フランク・タシュリン、ハーバート・ベイカー

原題"THE GIRL CAN'T HEJLP IT."

2009.06.29

戦争と平和 パラマウント 1956

監督 キング・ヴィダー

原作 レオ・トルストイ

脚本 エンニオ・デ・コンチーニ

撮影 ジャック・カーディフ、アルド・トンティ

音楽監督 フランコ・フェルラーラ

作曲 ニーノ・ロータ

配役:
オードリー・ヘップバーン (Natasha Rostov)
ヘンリー・フォンダ (Pierre Bezukhov)
メル・フェラー (Andrey)
ヴィットリオ・ガスマン (Anatole Kuragin)
ジョン・ミルズ (Platon Karatsev)
ハーバート・ロム (Napoleon)
アニタ・エクバーグ (Helene)  ☆

ご存じ、トルストイの名作の映画化。
ナポレオン戦争の頃のロシアのお話だ。

オードリーのナターシャ、アニタ・エクバーグのヘレンは良いとして、男優の配役に長年疑問を感じている。
ピエールがヘンリー・フォンダとか、アンドレイがメル・ファーラーとか、誰がキャスティングをしたら、こうなるのか、不思議だ。
DVDの映像で見ると、ますます違和感が募る。

また今回、ナポレオンがハーバート・ロムだと、はじめて知った。
ヌードも辞さぬ名演技だった(笑)

ハリウッド版は3時間あまりの長さだ。
一度に見てしまうと、中心人物が不在で、途中でだれてくる。

一方、ソ連版はさらに長尺な6時間版だ!
連続テレビドラマのつもりで、何回かに分けてみなければいけないだろう。
しかし凝った作りらしくて、なかなか良いという話だ。
女優の実際の成長に合わせて、ナターシャのシーンを撮影したと言う。
男優の配役も原作のイメージに近い。
値段は高いが、一度見てみたい。

ハリウッド版の予告編。

ソ連版の舞踏会デビューシーン。

2008.12.07

Somebody Up There Likes Me (傷だらけの栄光) 1956 MGM

Pierangeli


監督:Robert Wise (「トロイのヘレン」「ウェストサイド・ストーリー」「サウンド・オブ・ミュージック」)
製作:チャールズ・スクニー
原作:ロッキー・グラジアノ(自伝) ロウランド・バーバー(伝記作家)
脚色:アーネスト・リーマン
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ
音楽:ブロニスロー・ケイパー

出演:
Paul Newman (ロッコ・バルベラ、ロッキー・グラジアノ)
Pier Angeli (ノーマ)
Everett Sloane(コーエン)
Sal Mineo (ロモロ)
Eileen Heckart (ロッコの母)


1956年の「傷だらけの栄光」は、イタリア系の不良少年が更生し、ボクシングでアメリカン・ドリームをつかむ話だ。
20年後に作られた「ロッキー」も同じボクシング映画だが、Poor White が黒人に勝つストーリーだ。

映画「ロッキー」のタイトルの元は、無敗の王者ロッキー・マルシアノ(ヘビー級)である。
しかしロッキー・グラジアノ(ミドル級)の方がマルシアノより早く世界チャンピオンになっている。
しかも無敗ではない。負けたり勝ったりである。
傷だらけだったのだ。
シルベスター・スタローンが「ロッキー」を作るとき、当然この映画も意識したと思う。



ロッコ(ポール・ニューマン)はブルックリンの不良だ。
家庭は崩壊していて、父親はボクサー崩れで、飲んだくれ。
母親は精神病院へ入院を繰り返す。

ついにロッコは軍隊から脱走して、軍法会議で懲役刑を食らう。
父親は息子を見放し、母(アイリーン・ヘッカート)もどうすることもできない。
しかし、ロッコは刑務所でボクシングに目覚める。

出獄後、ニューヨークのミドル級でプロデビューしてからは、連戦連勝だ。
恋人ノーマ(ピア・アンジェリ)とも結婚して、一子をもうける。
そして世界戦に挑戦するまで出世するが、惜しくも敗れる。

傷が癒えて再起戦が決まったとき、昔の知人が八百長を持ちかける。
ロッコは断るが、出場停止処分を受けてしまう。

それでも、神様はロッコを見捨ててはいなかった。
ニューヨークを離れて、イリノイ州でチャンピオンに挑戦することが認められる。



この映画でポール・ニューマンが登場した時の演技は、とても堅い。
まるで、アクターズ・スタジオの学生みたいだ。
途中から出てくる、恋人のピア・アンジェリもガチガチだ。


クランクイン当時、二人はジェームズ・ディーン・ショックから抜けきっていなかったのではないか。
ジェームズ・ディーンが最初、このロッコ役を演じる予定だった。
彼が自動車事故でなくなったため、急遽ポール・ニューマンが抜擢された。
ポールは、ジミーを意識しないわけがない。

ピア・アンジェリも宗教的理由でジミーと別れてしまったが、
別れずにいれば彼も自動車に熱中することはなかった、と罪の意識にさいなまれていただろう。



それが二人とも後半、結婚してから、どんどん上手になっていく。
がらりと変わってしまう。


後半のピア・アンジェリに関しては、生涯最高の演技だと思う。

その上、最高に美しい。
相変わらず、Donald Duck Voice だが。

彼女も実生活でジェームズ・ディーンと別れてから、既にヴィック・ダモンと結婚していたから、
結婚生活の方が演じやすかったのだろう。


ポール・ニューマンも後半には、ジミーの呪縛から逃れることができた。
この映画に好演したため、その後、次々と映画に主演して、スターダムを上っていった。

ポール・ニューマンはイスラエルの独立を描いた「栄光への脱出」“Exodus”にも主演した。
ハンガリー系ユダヤ人を父に持つ、ポール・ニューマンがイタリア人で、
イタリア人(ミス・ローマから芸能界入り)のピア・アンジェリがユダヤ人とは、不思議な配役だ。


主題歌はペリー・コモ。
実にかっこいい。


ロッコは再戦を前にして、父親と和解することにより人間的に成長する。
父子の和解というと、志賀直哉の私小説「和解」がある。
あれは志賀直哉自身が格好つけすぎで、かえってみっともない。
映画だけあって、リアリティはないが、やはりロッコの方がはるかにかっこいい。


A girl can lift a fellow to the sky.



Somebody down here too.



2005.08.18

旅路 1958 UA

テレンス・ラディガンの二つの戯曲「別々のテーブル」「七番目のテーブル」を組み合わせて、自身で脚本を書いた作品。
いかにも賞狙い映画だった。

場所はイギリス・ボーンマスの冬のホテル。
そこを舞台に人間模様を描く。

デボラ・カーは主役だ。
年増の役なのか、若い役を演じているのか、年齢がよくわからない。
リタ・ヘイワースは『夜の豹」の次回作。
やはり年増役で、寄る年波を恐れている。

彼女らには愛する人がいる。

デボラ・カーの相手はデビッド・ニヴンだ。
彼は官名詐称したあげく、映画館で痴漢行為を行い、罪を認めた。
潔癖なデボラはそれを許せない。

リタの前の亭主はバート・ランカスターがであり、彼とよりを戻しに来た。
これらの恋のゆくえはどうなるのか。

キャスト(役名)
リタ・ヘイワース(Anne Shankland、アメリカからの旅行客。元モデル。)
デボラ・カー(Siby RailtonBell、上流階級だが精神的に不安定な娘。)
デイヴィッド・ニーヴン(Major Pollock、退役少佐と称しているが?アカデミー助演男優賞)
ウェンディ・ヒラー(Miss Cooper、仕事に疲れたホテルの女主人、ランカスターの婚約者だが、いずれランカスターはヘイワースと出て行くと思っている。)
バート・ランカスター(John Malcolm、小説家、リタの昔の亭主)
グラディス・クーパー(Mrs.RailtonBell,デボラの母親。上流階級の老婦人で頭は固そう。)
キャスリーン・ネスビット(Lady Matheson、レイトンベル夫人の友人)
フェリックス・エイルマー(Mr.Fowler、元古典の教師、堅物)
ロッド・テイラー(Charles、医学生、チョイ役)
オードリー・ダルトン(Jean、医学生の恋人)
メイ・ホーラット(Miss Meacham、競馬マニアのおばさん)

スタッフ
監督 : デルバート・マン
製作 : ハロルド・ヘクト
原作戯曲 : テレンス・ラティガン
脚本 : テレンス・ラティガン / ジョン・ゲイ
撮影 : チャールズ・ラング
音楽 :  デイヴィッド・ラクシン
歌 : ハリー・ウォーレン / ハロルド・アダムソン

この映画は舞台系の人や映画人、英国人に米国人、といろいろ混ざっている。
その面白さを出せればよい。
この点で、リタ・ヘイワースとウェンディ・ヒラーの二人はとくに、うまく機能していた。

デボラ・カーとデビッド・ニヴンの二人のエピソードの結末はハッピーエンドだった。
現代的に考えると、デビッド・ニヴンは性犯罪者なんだから、再犯してデボラを悲しませることになるかもしれない。
この点は、脚本に引っ掛かりを感じた。

2004.11.28

トロイのヘレン 1955 ワーナーBros

あのホーマーの原作をロバート・ワイズ監督が映画化したギリシャ悲劇。
楽しみはなんと言っても、ヘレン役ロッサナ・ポデスタのギリシャ彫刻のような鼻筋だろう。
リビア生まれだそうだが。のちの「黄金の七人」の頃とは、大分違う。
英語は達者だったが、吹き替えかどうか、わからない。
パリス役ジャック・セルナスも裸になると均整のとれた体でトロイ人の役をこなしていた。


お話はギリシャ神話の通り。
トロイの王子パリスがスパルタカスの王妃ヘレンといい仲になり、国につれて帰るが、追ってのギリシャ連合艦隊がやってくる。
トロイは篭城策を採るが、ギリシャ軍は大きな木馬を作って、海上に逃げ出した。
トロイは勝ったと思い、木馬を城内に引きずり込む。

本当にトロイ人て馬鹿だったなと思う。
木馬なんて燃やしてしまえば楽勝だったのに(笑)

ブリジット・バルドーも召使い役で出ている。
アメリカ映画で抜擢されるとは、若い頃から目立ってたのか。

2004.11.23

禁断の惑星 1956 MGM

ウォルター・ピジョン、レスリー・ニールセン、アン・フランシス主演の惑星スリラーもの。
フレッド・ウィルコックス監督作品。


宇宙船が、宇宙で遭難した科学者を救出に行く。
しかし迷惑だから帰ってくれと言われた揚げ句に、透明怪獣に襲われる。

日本の「ゴジラ」と同年にアメリカで封切られた。
IMDBでは7.6点と、アメリカ人は評価しているようだが、それほどの映画だとは思わない。
ウルトラセブンの宇宙人に影響を与えたようなロボットは出てくるが、怪獣は最後まで姿を見せない。

「裸の銃を持つ男」の主演者レスリー・ニールセンが出ているだけで、何か笑ってしまう。
本人はまじめに演技しているのだ。
実はこの映画が第二作目だった。
しかも初主役だ。

ウォルター・ピジョンもこの頃はこういう映画に出ていたのか。
アカデミー賞作品「ミニヴァー夫人」や「我が谷は緑なりき」にも出た名優だった。

アン・フランシスはマリリン・モンローに似ていた。
もしかしたら彼女よりスタイルは上だったかもしれないが、映画ではあまり人気は出なかった。
若い頃は表情が薄かったのだと思う。
代表作は、「奥様は芳紀17才」のデビー・レイノルズの恋敵イザベラ役と「暴力教室」でのグレン・フォードの奥さん役。
のちに映画「ファニーガール」にも出ていた。
しかしアメリカのテレビでは有名な人らしい。

2004.08.20

友情ある説得(Friendly Persuasion, 1956, USA)

世界一の巨匠ウィリアム・ワイラーの「友情ある説得」。
インディアナ州のクェーカー教徒一家の心温まる、ホームドラマだ。
クェーカーは、欧州から迫害を受けて逃げてきたキリスト教の一派だが、アーミッシュほど自足自給を徹底追求するのではなく、ビジネスも認めている。
しかし戦争反対である点は、共通する。
ちなみにフィラデルフィアは、クェーカーが開いた街である。


1862年、インディアナの田舎町にバードウェル一家は平和な毎日を送っていた。
母(ドロシー・マクガイヤ)はクェーカー教会の牧師であり、父(ゲイリー・クーパー)は元々クェーカー教徒ではなかったが、彼女と結婚するためにクェーカー教に転向した。
長女は隣の農場主の息子を愛していて、長男(アンソニー・パーキンス)は南北戦争に興味を持っている。

南北戦争の波はいやがおうにもバードウエル家にも押し寄せる。
宗教のため、夫妻はたとえ南軍が襲ってきても抗戦に反対していたが、長男は義勇軍に参加する。
息子の馬が主を乗せず帰ってきたとき、父親は妻の制止も聞かず、ついに武器を手にする。

メル・ギブソンの近作「パトリオット」という作品も、似たような素材だが、中身は全然違う。
ウィリアム・ワイラーだけに、ハッピーエンドだ。
ホームドラマらしいほのぼのとしたエピソードが語られる。
それが最後にちょっとだけ手に汗を握らされてしまうという展開。

古典映画の典型であるが、家族のつながり、信仰の大切さを思い知らされる。
逆に親が信仰心を持たない家に育った、日本の子供は非常に可哀想だ。

同じ村の中にクェーカーと普通のプロテスタントが摩擦しながらも共存している。
しかし、たまには争いも起きただろう。
そのとき、クェーカーは果たして抵抗しなかったんだろうか?

ドロシー・マクガイヤは「紳士協定」などに出演した大女優だが、今になって見直してみると、ミシェル・ファイファーにそっくりだ。
気の強い蓮っ葉な女と、強い母親を同時に演じられる当たりが、まったく同じ。

アンソニーパーキンスはかなり重要な役を演じているが、まだ「サイコ」以前で、青春スターしていた頃だった。

宗教上の問題か、オスカーはひとつも取れなかったが、僕としては星は三つ。
クラシックムービーファンでない人も信仰の意味を考える上では良い映画だと思う。

その他のカテゴリー

210.松竹映画(戦前) | 211.松竹(46〜59年) | 212.松竹(60〜79年) | 213.松竹(戦後小津作品) | 220.東宝映画(戦前) | 221.東宝(46〜59年) | 222.東宝(60〜79年) | 223.東宝(戦後黒沢作品) | 224.東宝(戦後成瀬作品) | 225.新東宝映画 | 230.日活映画 | 240.大映(~59年) | 241.大映(60年~71年) | 250.東映映画 | 260.日本映画(独立系) | 281.日本映画(80-95年) | 282.日本映画(96-99年) | 283.日本映画(00年代) | 284.日本映画(10年代) | 310.アメリカ映画(戦前) | 320.アメリカ映画(46〜49年) | 321.アメリカ映画(50~54年) | 322.アメリカ映画(55~59年) | 330.アメリカ映画(60年代) | 340.アメリカ映画(70年代) | 360.アメリカ映画(80年代) | 361.アメリカ映画(90-93年) | 362.アメリカ映画(94-95年) | 363.アメリカ映画(96-98年) | 364.アメリカ映画(99年) | 365.アメリカ映画(00年) | 366.アメリカ映画(01-02年) | 367.アメリカ映画(03-09年) | 368.アメリカ映画(10年代) | 420.イギリス映画(~69年) | 421.イギリス映画(70年~) | 430.フランス映画(〜69年) | 431.フランス映画(70年〜) | 440.イタリア映画 | 450.ヨーロッパ映画 | 490.中国・台湾・韓国映画 | 499.その他の国々の映画 | 510.スタンダード音楽 | 520.オールディーズ | 530.ポップス70年代 | 540.ポップス80年以降 | 550.ロック | 600.アメリカ音楽 | 630.ラテン音楽 | 670.ヨーロッパ音楽 | 700.クラシック音楽 | 750.現代音楽 | 790.サウンドトラック | 800.歌謡曲演歌 | 910.ミステリ(国内文学) | 911.ミステリ(海外文学) | 912.ミステリ(国内ドラマ) | 913.ミステリ(米ドラマ) | 914.ミステリ(英ドラマ) | 920.シャーロック・ホームズ | 930.ミス・マープル | 940.エルキュール・ポワロ | 945.アガサ・クリスティ | 950.エラリー・クイーン | 970.アイドル60年代 | 971.アイドル70年代 | 972.アイドル80年代 | 999.落語、浪曲、講談 | ☆オーディオドラマ | ☆朗読 | ☆朗読(ミステリ) | ☆朗読(時代劇) | アニメ・コミック | ギャンブル | ゲーム | スポーツ | ニュース | パソコン・インターネット | ラジオ・オーディオ | 学問・資格 | 心と体 | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 書籍(映画・音楽) | 音楽