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499.その他の国々の映画

2012.10.19

瞳の奥の秘密 2009 アルゼンチン・スペイン

アカデミー外国語映画賞に輝いた作品。
一度は断念した過去の殺人事件を元上司の検事と再び掘り下げる定年退職した裁判所事務官の話。
アルゼンチンは最近推理小説で話題だが、これはサスペンス巨編といえる。


アルゼンチンの政権が不安定に揺れていた頃、主婦のレイプ殺人が起きる。
事務官エスポシトはうなだれる夫モラレスを前に怒りがこみ上げてくる。
一度は判事がもみ消した事件だったが、判事補である直接の上司イレーヌと部下パブロと協力して犯人ゴメスを捕らえる。
ところが、アルゼンチン軍事政権は敵対する勢力を抹殺するためにこの犯人をまた自由の身にして利用していた。
パブロは殺され、エスポシトとイレーヌは逃げて、25年が経った。
引退したエスポシトは事件を小説にしようと考え、イレーヌや被害者の夫のもとを訪ねる。
イレーヌははじめは反対するが、彼の気持ちを知り、協力する。
一方、被害者の夫モラレスはもう終わったことだ、帰ってくれとけんもほろろ。
帰途、その様子に疑問を持ったエスポシトはモラレスの元へ戻るが・・・


こんな恐怖政権ならサッチャー首相にいじめられても(フォークランド紛争)仕方がない。
今になってこの作品が国内でもある程度評価されたと言うことは、ブラジル同様にアルゼンチンにも多少ゆとりが出てきたのだろうか。
とはいえ、2001年にはデフォルトを起こすし、アルゼンチン国債は7%ぐらい付けているが。

瞳の奥の秘密は三重の意味がある。
まず犯人の被害者を見る目つき。
次に主人公エスポシトが検事イレーヌを見る目つき。
そして最後に検事イレーヌがエスポシトを優しく迎え入れる眼差しだ。
目つきだけだったら、ストーカーかも知れないが、それを受け入れる眼差しがあれば愛情になる。


監督 フアン・ホセ・カンパネラ
脚本 エドゥアルド・サチェリ フアン・ホセ・カンパネラ
原作 エドゥアルド・サチェリ
製作 マリエラ・ベスイエフスキー フアン・ホセ・カンパネラ
撮影 フェリックス・モンティ
美術 マルセロ・ポント・ベルジェス
音楽 フェデリコ・フシド


出演
リカルド・ダリン (Benjamin Esposito)
ソレダー・ビヤミル (Irene Menendez Hastings)
パブロ・ラゴ (Ricardo Morales)
ハビエル・ゴンディーノ (Isidoro Gomez)
ギレルモ・フランチェラ (Pablo Sandoval)


2004.08.20

ミュリエルの結婚Muriel's Wedding(1994, Australia)

「マイ・ベストフレンズ・ウェディング」のPJホーガン監督、オーストラリアでの大ヒット出世作。
結婚願望に取りつかれた女性が成長していく中で巻き起こす騒動をコミカルに描いている。
オーストラリア・アカデミー作品賞、主演女優賞、助演女優賞、最優秀音響賞を獲得した。




ミュリエル(トニ・コレット)は、定職も付かず、だらしないデブでブス。
90年代の今でも、アバの曲をラジカセで聞いているときが、一番落ち着く。
結婚に憧れているが、相手などいるわけがない。
弟も妹も家でゴロゴロするだけの、プータロー。
彼女の父は地方議会の実力者だが、子供達はどれもこれも役立たずばかりと、愚痴をこぼす毎日だ。

ミュリエルは結婚式に招かれたが着ていく服が無く、万引きして捕まる。
また父の銀行口座から金を無断で引き出して、リゾートに遊びに行く。
挙げ句の果てに友人ロンダ(レイチェル・グリフィス)を頼ってシドニーへ。


シドニーで派手なロンダと暮らすうちに、ミュリエルは少しずつ洗練されていく。
彼女はついにデートに誘われて、男性に迫られたりする。
ある日、ロンダが癌に冒されていることがわかる。
ロンダは車椅子生活をやむなくされる。

ミュリエルは相変わらずの結婚願望で、ウェディングドレスを着込んでは、写真を撮ってアルバムに飾る。
南アフリカから亡命した水泳選手が豪州国籍を取得するため、結婚相手を捜しているという記事が新聞に載った。
ミュリエルは応募して見事合格。
愛のない結婚だったが、彼女はこれで良いのだと自分に言い聞かせる。
ロンダは、ミュリエルを見限り、田舎へ帰る。




小中学生の頃、アバの曲を初めて聴いたのは、オーストラリア国営放送の日本語放送だった。
オーストラリアではアメリカや日本より先にブレークしていて、毎週毎週ベストテンのトップを続けていた。
おそらくこの主人公も僕と同じかちょっと下の年齢という設定なのだろう。
主演の二人がアバに扮して歌ったり(笑)全編、アバの曲が延々と掛かっている。
これで豪州アカデミーの音響賞を取っている。



主演のトニコレットはこの映画で、20キロぐらい太って役作りしたそうだ。
この後アメリカに呼ばれて、しばらく苦労していたが、「シックスセンス」に母親役で出演して一気にブレークする勢い。
一方、友人役のレイチェル・グリフィスは、「マイ・ベストフレンズ・ウェディング」で間抜けな従姉妹役をやったり、豪州映画の感動作「エイミー」(カンヌ映画祭ジュニアグランプリ)に主演したり、話題の英国映画「もう一人のジャクリーヌ・デュプレ」でジャクリーヌの姉を演じたりと、性格俳優らしい大活躍を見せている。

世界にオーストラリアの底力を見せつけた映画。
一見の価値あり。

友達のうちはどこ? (Iran,1987)

現代の巨匠中の巨匠、アッバス・キアロスタミ監督(イラン)の作品。
8歳の少年が友人の家を探して、小冒険を行い、見知らぬ大人たちとのふれあいを通して、少しだけ成長するというお話。
素人の子供を主役に採用していて、ドキュメンタリータッチで描いている。




アハマッドが学校から帰ってきて、まずしなければいけないのは、宿題だ。
ところが、鞄の中を覗くと、友人のノートが入っているではないか。
これは大変だ、返さなくてはならない。
イランは戒律の国だ。宿題をノートに書かなければ、退学になっちゃう(笑)

早く宿題を済ませ家事を手伝え、と口うるさい母親の目を盗んで、彼は友人ネツァマデの家を探しに出かける。
隣町ポシュテにあるはずだが、隣町は広くて、よく知らない。
一山越えて、ようやくポシュテに着くが、案の定、町の人はネツァマデの家を知らない。

しかし従兄弟が近所に住んでいるという。
階段の上の青い扉の家だ。町中走り回って探すアハマッド。
ようやく見つけた家は、しかし留守だった。
隣のおばちゃんは、ちょうど五分前にコケロの街へ行ったよ。と言う。
コケロは、アハマッドの街だ。
慌ててきびすを返す、アハマッド。

息せき切って、一山越えて、ようやくコケロに戻ったが、従兄弟は見あたらない。
しかし今度は家具屋の名前がネツァマデという話を小耳に挟む。
今度はロバに乗って駆けていく家具屋の姿を追って再びポシュテの街へ。
石畳の坂を下って、家具屋の家を見つけるが、そこは同名異人のネツァマデ家だった。
彼は再びポシュテの街を走り回るが、次第に日が暮れてくる。

親切な建具職人のおじいさんと出会う。
おじいさんはネツァマデなら五分前までここで遊んでいたよ、と言う。
そしてアハマッドを彼の家まで、道案内してやろう、という。
ほっとして、夜道をついていくアハマッド。
でも、おじいさんが連れてきてくれた家は、さきほどの家具屋の家だった、、、


ノートを返せず、夜遅くに家に戻ったアハマッドは、父や祖父に叱られたが、自分のことより、ネツァマデのことが心配で、眠れやしない。
ようやく解決策(自分が彼のノートに宿題の答えを書いて、翌朝渡してやれば良いこと)に気付いた。
ところが、あまりに走り回って疲れたのか、翌朝寝坊してしまう。




子供の頃に、誰でも一回や二回はやった経験がある話。
感情移入はたやすいと思う。

ちょっと教訓的に聞こえる話だが、それ以上に主役の少年の純粋な演技に引き込まれる。
アハマッドは最初は口ごもってばかりで、何を言いたいのか、よくわからないシャイな少年だった。
しかし一晩の間に、次第に台詞の声も大きくなり、自分の意思も伝えられるようになる。
この辺りの演技指導は、なかなかのもの。
というより、素人だから、慣れてくれば、勝手にああいう風になっちゃうのかもしれないが(笑)

映像的には、山道や坂道をただひたすら走り続ける姿が、脳裏にこびりつくだろう。
同じ道を、何度も何度も走り回るのだ。
家具屋の家へ到る道が二つあることには、アハマッドでなくても、すっかり騙された(笑)
なお道と扉が劇中、かなり象徴的に使われている。

全体として、お金は殆どかかっていない映画だ。
それでこれだけの物ができちゃうんだから、恐るべしキアロスタミ監督!

桜桃の味(1997, Iran)

キアロスタミ監督、97年度カンヌ映画祭グランプリを今村昌平の「うなぎ」と分け合った、「桜桃の味」だ。
例によって、狭いところでぐるぐる同じ道ばかり回ってる映画だ(笑)




自殺志願者が人生の生きる意味を見つめ直す心の旅なんだが、場所が山の中で、セメント用砂利の採取場なのだ。
そこを車でグルグル回って、自分の自殺を手伝ってくれる人を捜してる。
大金のアルバイトだが、誰も気味悪がって、やってくれない。
クルド人の兵士は車から飛び出して逃げてしまうし、アフガニスタン人の神学生はコーランに書いてないことはできないの一点張り。
ようやくお金に困っていたトルコ人の老紳士に出会い、引き受けてもらう。
しかし、老人は自分も自殺を考えたことがあった。と昔話を語り始める。
その老人の話には経験と含蓄があり、心の迷路に迷い込んでいた主人公も次第に「生きる」ということの意味を考え直し始める。
そして、最後に彼の下した判断は、、、




最後まで主人公の自殺しようとする理由は語られない。
理由がわからなければ、思いとどまるように、説得できるとは思えなかったのだが、そこをトルコの老紳士は、巧みにやってのけてしまう。
言い換えれば、キアロスタミの人生の意味は、しごく単純明快なのだ。
この辺は、黒沢明の「生きる」とは、かなり重さが違うと感じられた。




相変わらず金のかかっていない映画だ。
これでさぞかし、外貨をがっぽがっぽと稼いでいるんだろう。
人生に迷ったら、ぜひご覧下さい。

ラジュー出世する Raju ban gaya Gentleman (1992,India)

インド・マサラムービー復活の、のろしを上げた「ラジュー出世する」。
日本語のキャッチコピーが、「わかりやすい筋、読める展開、約束された結末、お笑い、お色気」、うーんその通り(笑)


長い映画だ。2時間40分も掛かる。
結局、経済的成功よりも大切な物が世の中にはあるよという、教訓的なお話だ。

田舎の土木大学を卒業した、ラジューは都会のボンベイへ出て、就職先を探す。
不況で職はなかなか見つからない。
そんな中で美しい娘レヌと出会い、愛し合う。
ようやく大手ゼネコンに入社できたラジューは、めきめきと業績を上げて出世していく。
彼を社長令嬢が見初めてアプローチして、レヌとの間がぎくしゃくし始める。
大きなプロジェクトを任されたラジューは役人に賄賂を渡したり、手を汚しながら、どんどん結果を出していく。
しかしライバルは彼に嫉妬して、恐ろしい罠を張る。


一つの映画に青春メロドラマ、ミュージカル、社会派サスペンス、法廷ものまで、含まれていて、やりたい放題。退屈はしないが、ちょっと疲れる(笑)

主人公もその彼女も今風のインド人で、外国にも通用するタイプのアイドルマスク。
とくにレヌ役のジュヒー・パーテーカルは、鰐淵晴子みたいなタイプで、エキゾチック好み日本人には、オッケーだろう。
サリーを着たダンスの切れ味もしなやかで、グッド。
西洋風ドレスでのダンスでは、ラブシーンを表現したが、こんなのって、もう日本でも作れないよなあ(笑)

この映画はクレジットも英語で書かれており、そのうえ、台詞も一部英語だ。
元英国領だから、英語は庶民にも通用するのだろう。
イスラム教徒や仏教徒も出てきているが、その辺の問題は表だって扱ってなかった。
しかし、ヒンディー教徒同士の身分の違いによる結婚問題は出てきた。
やはり身分違いの恋は映画とはいえ、結ばれるわけにはいかないようだ。

2004.08.10

青いパパイヤの香り 1993 ベトナム・フランス

2003/11/03(Mon) 23:44

監督:トラン・アン・ユン
製作:アデリーヌ・ルカリエ
脚本:トラン・アン・ユン

出演:リュ・マン・サン
   トラン・ヌー・イェン・ケー
   トゥロン・シー・ロク
   グエン・アン・ホア
   ボン・ホア・ホイ


ムイは金持ちのお宅に奉公に出る。
やさしい奥さんや先輩のお手伝いさんに囲まれ、楽しい毎日だ。
しかし奉公先の影の部分を少しずつ垣間見ることになる。

10年がたった。
奉公先の長男に嫁が来て、ムイは暇を出される。
ムイは初恋のひと、クェンの家で働く。
クェンには婚約者がいたのだが、美しくなったムイに心は動く。

ベトナム戦争中の設定なのだが、全く戦争の雰囲気がない。
女の子が可愛いが、それ以外に見せ場はなかった。
小津安二郎作品に影響を受けた、外人作品にありそうな感じだ。

あとで知ったのだが、監督は幼いときにベトナムを出て、フランスに移住した。
したがって、ベトナムのことをあまり覚えていない。
この映画のベトナムは、想像上の産物だったのだ。
アジアへの郷愁を描いただけに過ぎない。


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