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431.フランス映画(70年〜)

2013.07.23

ボン・ヴォヤージュ 2003 フランス

フランス発のちょっとコミカルなスパイ映画。

第二次世界大戦前夜、小説家志望のオジェは幼なじみの映画女優ヴィヴィアンヌに呼び出される。
誤って人を殺したため、死体を始末してほしいと彼女は懇願する。
彼女に惚れているオジェは快諾するが、運転中に事故を起こし、警察に逮捕される。

服役中ドイツ軍が侵攻してパリは陥落し、人々はボルドーに逃げる。
また、オジェは囚人仲間のラウルも脱走してボルドーへ向かい、
途中で原子核物理学者のコポルスキ教授と美人助手のカミーユと一緒になる。
彼らは原爆製造に欠かせない減速材の重水を持っていた。
ナチスのスパイも原爆には興味津々でボルドーに集結しつつあった。

ボルドーでオジェたちはボーフォール内務大臣とその愛人におさまっていたヴィヴィアンヌに再会。
ヴィヴィアンヌの伝でコポルスキ教授の海外逃亡の許可を得ようと運動するが、ボーフォールは逆に
ナチスとの講和条約の材料に重水を利用しようとして教授を拘束する。
ヴィヴィアンヌが殺人を犯した事実もボーフォールに知られ、捨てられてしまう。

オジェはヴィヴィアンヌとともに逃げるか、コポルスキ教授の脱出を手助けするかで板挟みになってしまう。


監督 ジャン=ポール・ラプノー
脚本 ジャン=ポール・ラプノー 、 パトリック・モディアノ
出演
イザベル・アジャーニ(女優)
ジェラール・ドパルデュー(大臣)
ヴィルジニー・ルドワイヤン(助手)
イヴァン・アタル(ラウル)
グレゴリーデランジェール(オジェ)
ピーター・コヨーテ(ナチス)
ジャン=マルク・ステーレ(教授)

なかなか小粋な映画だった。
アジャーニは馬鹿なだけの女優役だが、出番が多いのだけが救い。
ヒロインは新しい世代のヴィルジニー・ルドワイヤンだった。
映画「8人の女たち」のときは、まだ青臭そうだったが、いまやインテリ美人役はぴったりだ。
ポスト・イザベル・ユペールだろう。
逆に言えば、アジャーニの得意とする役は無理だ。

実話に基づいているそうだが、どこからどこまでがそうなのか、全然わからない。
古いハリウッドタイプの映画だという人もいるが、そうは思わない。
フランス映画らしいと思った。


2012.12.08

ブロンテ姉妹 1977 フランス

今をときめくフランス映画女優陣をブロンテ三姉妹に配した作品。
アン・ブロンテは読んでいないが、シャーロット・ブロンテ「嵐が丘」は漫画「ガラスの仮面」の中で上演されていたから、原作も何度も読んで涙したものだ。エミリー・ブロンテ「ジェーン・エア」もオーソン・ウェルズの映画で見て、原書を読んだ。
19世紀のイギリス文学界はジェーン・オースティン、チャールズ・ディケンズ、コナン・ドイルと続けて輩出し、印刷業の発展もあって大盛況となっていた。

ヨークシャーのハワースの丘に老父と暮らすブロンテ三姉妹と長男ブランウェル。
兄は詩人で家庭教師をやっていたが、奥様に溺れ、相手にされなくなると、アヘンに手を出す。
三姉妹の姉シャーロットと二番目エミリーはベルギーに留学するが、学資を出してくれたおばが亡くなり、志半ばでヨークシャーに戻る。
自暴自棄な生活を送るブランウェルを刺激しないために、偽名でシャーロットは「嵐が丘」エミリーは「ジェーン・エア」アンは「アグネス・グレイ」を出版して、ベストセラーとなった。
正体不明の三人は誰かと、世間の詮索が始まる。
これから才能が花開くと言うとき、ブランウェルは中毒で亡くなり、兄を非常に慕っていたエミリーに続いてアンまでもが病に冒される。


ヨークシャーのお話だから、イングランドの話をフランス語で演じている。
しかもブリュッセル留学のエピソードも当然にフランス語。
イギリス人がベルギー人に田舎者扱いされる感じが全く出ていない。
まずそこに違和感があった。

ブロンテ三姉妹の伝記は欧米では学校で習って有名だろうが、日本ではもう教えられていないし、おそらく子供向けに伝記は出版されていない。
だから文学作品の生みの苦しみを省略して、エピソードだけを抜き出して描いているのは、日本人にわかりにくいだろう。

ただし、シャーロットが嵐や丘は嫌いと言ったのは印象的だった。
彼女らの文章に男性的なものを感ずるという評論家がいた。
おそらく弟の文章に強い刺激を受けていたのだろう。
彼が情緒的なのに対して、姉シャーロットは嵐が丘のキャサリンを客観的に描いていたのだ。
はじめ、シャーロットはイザベル・アジャーニが適役だろうと思っていたが、それだけ思慮深い女性だったなら、マリーフランス・ビジェの方が良い。

末っ子役イザベル・ユペールとの共演(ダブル・イザベル)がこんなに若い頃から実現しているとは知らなかった。
この頃はさすがにアジャーニの方が良いな。
ぼかしも出てきたしw
年齢を重ねて、ユペールの方が好みになってきた。


監督 アンドレ・テシネ
脚本 アンドレ・テシネ パスカル・ボニゼール ジャン・グリュオー
撮影 ブルーノ・ニュイッテン

出演
マリー=フランス・ピジェ (Charlotte Bronte)
イザベル・アジャーニ (Emily Bronte)
イザベル・ユペール (Anne Bronte)
パスカル・グレゴリー (Branwell)

2012.10.16

オーケストラ!(Le Concert) 2009 フランス

「のだめカンタービレ」の映画と同時期に作られた本物の音楽映画。

ソ連時代に首になったユダヤ系ロシア人の楽団が30年ぶりに集まり、パリで演奏する。
しかしたまに大都会パリに出てきたお登りさんのユダヤ人は、ここぞとばかりに金儲けに走る。
ロシア人指揮者はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソリストに当代きってのアンネ・マリー・ジャケを指名した。
ソリストは指揮者に憧れて一度は受けたが、しかしリハにも来ない楽団を見て、降りると言い出す。
チェリストのサーシャは、酒におぼれる指揮者を見ていられず、ジャケのところに行き「このコンサートが済んだとき、君の両親のことがわかる」と言う。

こうして波乱含みの中、コンサートは始まる。
出だしのオーケストラは、がたがただった。
しかし一旦ジャケのソロが始まるやいなや、楽団員には彼女がそこにいる理由がわかったのだ。
彼女の見事なソロに引っ張られて、楽団は30年ぶりに音を奏で始める。
彼女は30年前楽団とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲で共演していたソリストの忘れ形見だったのだ。
彼女の母はブレジネフ書記長批判によりシベリヤ送りになり死んでしまったが、娘は何も知らされずパリで育てられ、当代一のソリストに成長していたのだ。

ラストの協奏曲シーンは劇的鳥肌ものだ。
ふだんよく聞くチャイコフスキーより情熱的な名演になっている。
誰が演奏しているのか?
CDが欲しくなった。(後の調査でサラ・ネムタヌというルーマニア人の女性ソリストだとわかる。)

映画はフランス映画だが、ロシア語が70%を占める特殊な作品だ。
要するにユダヤ資本により作られたユダヤ映画なのだろう。
「のだめカンタービレ」を批判する前に、ユダヤ人の音楽性の高さを認めなければいけない。

メラニー・ロランはおそらくユダヤ人の血を受け継いだフランス人だろうが、実に美しい。
ナスターシャ・キンスキーより格段に上だ。
彼女を見ているだけで楽しい気分になれる。

しかし悲しいこともある。
ミウミウはしばらく見ないうちに、おばさんになってしまった。

最後に共産党員のマネージャーが楽団のキセキのような演奏を聴き、神様がこの世にいると言ったのは、いかにもユダヤ映画らしい。


監督 ラデュ・ミヘイレアニュ
脚本 ラデュ・ミヘイレアニュ アラン=ミシェル・ブラン マシュー・ロビンス
原案 ヘクトール・カベッロ・レイエス ティエリー・デ・グランディ
撮影監督 ローラン・ダイアン
音楽 アルマンド・アマール

出演
アレクセイ・グシコフ (指揮者)
メラニー・ロラン (アンヌ・マリー・ジャケ)
フランソワ・ベルレアン
ミュウ・ミュウ (エージェント)
ドミトリー・ナザロフ (チェリスト)


2009.07.05

緑の光線 1986 フランス


エリック・ロメール監督がヴェネチア映画祭で金獅子賞を獲得した「喜劇と格言劇集第五話(第四作)」
台本無しの即興映画である。
素人俳優を多用して、意外な効果を得ている。

この作品のおかげでフランス人にも奥手で優柔不断な女性がいることが、よくわかった(笑)

監督 エリック・ロメール

製作 マルガレット・メネゴス

脚本 エリック・ロメール

撮影 ソフィー・マンティニュー

音楽 ジャン・ルイ・ヴァレロ

出演:
マリー・リヴィエール(恋の秋) 
ヴァンサン・ゴーチエ
カリタ
マリア・ルイザ・ガルシア

秘書デルフィーヌは夏休みを取るが、一緒にバカンスに行くはずだった友人はキャンセルしてしまう。
彼女は一人旅は嫌いだし、ボーイフレンドもいない。
他の友人が哀れに思い、シェルブールに連れて行くが、いっそう惨めになり、パリに帰ってくる。
アルプスへ行っても、海へ行っても彼女は楽しくない。
そんなときビアリッツの海辺で「緑色の夕陽が見えたとき、本当の自分をしることができる」という噂を聞く。


あらすじを読んでも、あまりおもしろくない。
本質は台詞ではなく、表情にある。
デルフィーヌの優柔不断ぶりがすさまじく、イジイジしてくるのだが、同時に心配してしまう。
それを引き立たせているのが、周囲の素人演技だと思う。

「緑の光線」とはジューヌ・ヴェルヌによって書かれた恋愛小説である。
この映画はこの小説をモチーフにして作られている。


このシリーズは一つの映画に一つのことわざが使われている。
この映画では、
Ah, que le temps vienne... Ou les coeurs sèprennent. (Rimbaud)
が引用されている。

2009.01.19

Les Pétroleuses(華麗なる対決) 1971 仏・伊・西

監督 Christian Jaque

原案 Marie Ange Anies
Jean Nemours

脚色 Guy Casaril
Clement Biddle Wood
Daniel Boulanger

撮影 Henri Persin

音楽 Francis Lai ☆

出演:
Brigitte Bardot (Louise)
Claudia Cardinale (Maria Sarrazin)
Michael J. Pollard (Marshall)
Patty Sheppard (Petite Pluie)

CC vs BB ラテン美女二人の対決作品だ。
原題は「気性の激しい女たち」という意味で、元はParis Commune での女放火魔を指す。
それに劇中で重要な意味を持つ、石油も引っかけている。
(英題は"Petroleum Girls", 邦題は「華麗なる対決」)

1971年、フランス、イタリア、スペイン合作だ。
コミカルな西部劇映画だが、言語はフランス語、スタッフもフランス人である。
マカロニ・ウェスタンのフランス版パロディーだろう。

1880年頃、アメリカはニューメキシコあたりの話。
マリアは、四人の弟を育てる町のお転婆娘。
ルイーズは四人の妹たちを従える強盗団の親分。
マリアは無人牧場に石油が出ることを察知するが、一足先にルイーズが石油のことを知らずに牧場を買い取っていた。
マリアは三倍の値で買い戻そうとするが、ルイーズは裏があると感ずる。
そしてマリアの弟たちを誘拐して、その秘密を知ってしまったから、さあ大変。
アリアとルイーズはとっくみあいの大げんかを始める。

他愛もない映画だが、お色気シーン満載だ(笑)
クラウディア・カルディナーレはスタイル抜群だし、バルドーの妹四人組も美しい。
見所はそれだけだが、それでお腹いっぱいだspa


実質的な主役はイタリア人のクラウディア・カルディナーレ だ。
東映時代劇でいえば、クラウディア は大石内蔵助で、バルドー は俵星玄蕃だ。
なのにフランス人のプライドのせいか、バルドー の方がタイトル・クレジットで先に名前が上がる。


「俺たちに明日はない」や「脱走山脈」で好演した、
マイケル・ポラード が冴えない保安官役で出演している。

2008.11.28

グレースと公爵 2001 フランス


監督・脚本:エリック・ロメール

出演:
ルーシー・ラッセル
ジャン=クロード・ドレフュス
フランソワ・マルトゥレ
レオナール・コビアン
キャロリーヌ・モラン


製作:フランソワーズ・エチュガレー
撮影:ディアーヌ・バラティエ
美術:アントワーヌ・フォンテーヌ
衣装:ナタリー・シェネイ
絵画制作:ジャン=バティスト・マロ

グレース・エリオット(ルーシー・ラッセル)はスコットランド出身の公娼である。
フランス国王の従兄弟オルレアン公(ジャン=クロード・ドレフュス)の愛人として渡仏し、フランス革命後もパリにとどまっている。
彼女は王党派に同情的であり、貴族の国外逃亡を助けていた。
対仏大同盟の中、国民の怒りは王家に向けられ、1793年ついに国王ルイ16世が処刑される。
この事件にグレースは大きなショックを受ける。
何よりもオルレアン公が国民議会で国王の死刑賛成に投票したのだ。
その後、グレースは革命政府に逮捕されるが、その毅然とした態度に圧倒されて、釈放される。
一方、オルレアン公は王位継承を狙ったとして、断頭台の露と消えていった。

エリック・ロメールの歴史劇。
一人の外国人女性から見た、フランス革命史。
革命の血みどろの側面が描かれる。


この作品は、いつものロメール調ではない。
バックの風景を全て油絵のようなCGで描ききっている。
現在のCG全盛時代に釘を刺したのだろう。

どんなCGも20年たてば、作り物くさく見える。
それなら始めから、絵のように美しく描く方がいい。

2007.03.14

8人の女たち(Huit Femmes) フランス 2002

かつて「名探偵登場」を見たときもも興奮したが、それ以上をはるかに超える感動だ。
豪華絢爛な、ミステリとミュージカルの合体。
フランス映画では珍しい、テクニカラー的フィルムの美しさは、昔のハリウッド映画を思わせる。
男優は一人だけ出演しているが、台詞はない。
僕のためにあるような映画だ。
8人の女優が全員でベルリン映画祭銀熊賞を獲得している。


1950年代のあるクリスマス、雪に閉ざされた屋敷で主人マルセルは殺された。
残されたのは8人の女たち。一体誰が犯人か?
お互いに疑心暗鬼にかられ、彼女らは秘密を暴露していく。

最近のフランス映画がお得意とする「ミュージカル的」映画。
8人の女優がそれぞれ歌のソロを取る。
だいたい、50〜60年代のオールディズだ。

リュディヴィーヌ・サニエ「パパは流行遅れ」
ここにヒントが・・・シーラが歌った63年のヒット曲。

イザベル・ユペール「告白」(フランソワーズ・アルディの名曲)
彼女の歌は初めて聞いた。
演技力は抜群だが、歌はあまり上手ではない。
でもパントマイムで歌を「見せた」のには驚いた。さすがである。
また彼女は変身して出てきた瞬間、キャサリン・ヘップバーンかと思った。

ファニー・アルダン「愛がすべて」(原歌スタイリスティクス)
彼女のことを美人だと思ったことはないが、やはりただ者ではない。

ヴィルジニー・ルドワイヤン 「モナムール・モナミ」
彼女はオードリーと言うより、斉藤とも子に似ているな。
若い女優は二人とも実物の方が美人だ。
(とくに妹役のリュディヴィーヌ・サニエの方が綺麗だった。)
これはマリー・ラフォレの60年代のヒット曲だ。

フィルミーヌ・リシャール 「ひとりぼっち」
ダリダが歌っていた名曲。

エマニュエル・ベアール 「裏か表か」
コリーヌ・シャルビが80年代に歌ったヒット曲。博打打ちに受けそうな歌だ。

カトリーヌ・ドヌーブ 「あなたは決して」
彼女は「シェルブールの雨傘」では歌っていなかった(歌はダニエル・リカーリ)のに、ここではシルビー・バルタンを歌っている。

そして最後に大女優ダニエル・ダリューの「幸せな愛はない」
ジョルジュ・ブラスンのシャンソンを見事に歌い上げてエンディングを迎える。


フランス人は歌への感情の込め方は、天才的だ。
日ごろのおしゃべりが、歌のレッスンになってるとしか思えない。

監督は若手だが、フランスの周防正行並、いやそれ以上の才能である。

出演
マミー(被害者の義母) ダニエル・ダリュー(「赤と黒」)
ギャビー(妻) カトリーヌ・ドヌーブ(「昼顔」)
オーギュスティーヌ(妹) イザベル・ユペール(「パッション」)
ルイーズ(メイド) エマニュエル・ベアール(「美しき諍い女」)
ビエレット(被害者の妹) ファニー・アルダン(「バルザック」「星降る夜のリストランテ」)
シュゾン(被害者の娘、モデルはオードリー・ヘップバーン) ヴィルジニー・ルドワイヤン(「ザ・ビーチ」)
カトリーヌ(シュゾンの妹、モデルはレスリー・キャロン) リュディヴィーヌ・サニエ(「スイミング・プール」)
シャネル(家政婦) フィルミーヌ・リシャール
マルセル(ギャビーの夫、被害者) ドミニク・ラミュール
ルイーズの昔の主人 ロミー・シュナイダー(写真のみ)(「ルードビッヒ」)

監督・脚本 フランソワ・オゾン(「まぼろし」)
共同脚本 マリナ・ドバン
撮影 ジャンヌ・ラポワリー
衣装 パスカリーヌ・シャバンヌ
原作 ロベール・トマ(クリスティ作品の脚本)

2004.10.31

五月のミル(1989) フランス

ルイ・マル作品。
はじめはタヴェルニエの名作「田舎の日曜日」と似たようなお話かと思ったが、途中から伊丹十三の「お葬式」になってしまう。


田舎で老婆が亡くなり、相続人が集まる。
それが親戚同士で乱交パーティーが始まりそうになり、そこへパリで革命が起きたという知らせが飛び込み、一族は森へ逃げ出す。
結局、ドゴールとポンピドーが政権を維持して、一同は森から家に戻り、葬式も無事終わる。

「お葬式」が日本喜劇なら、これはフランス喜劇だ。
しかし当時の人たちは、笑い事ではなかったのかも知れない。
フランス革命の国だし、スペイン革命のことも覚えていただろう。

ミシェル・ピコリは相変わらずうまい。
ミウミウは「読書する女」の次ぐらいか?まだ色気むんむんで、欲求不満の女役を好演。
ロゼン・ル・タレクという子は、最近流行のロシア美人風できれいだったが、 作品には恵まれていないようだ。

2004.09.24

ジャンヌ・ダルク 1999 フランス

監督 :リュック・ベッソン
製作 :パトリス・ルドゥ
脚本 :リュック・ベッソン,アンドリュー・バーキン
出演ミラ・ジョヴォヴィッチジョン・マルコヴィッチフェイ・ダナウェイダスティン・ホフマン、パスカル・グレゴリ、ヴァンサン・カッセル

シャルル7世はランスの大聖堂で戴冠式を行いたい。
しかし時代は百年戦争の真っ最中で、ランスはイギリス軍の占領下にあった。
ジャンヌ・ダルクは神の声を聞き、王との面会を求める。
王はジャンヌ・ダルクの気高さにうたれ、オルレアンの戦いを任せる。
ジャンヌは難攻不落のオルレアンの要塞を打ち破った。
フランスの救世主になったジャンヌだが、既に転落の道が始まっていた。
シャルル7世はもう戦う気はなく、好戦派のジャンヌは邪魔者。
パリ解放へ兵をすすめたジャンヌだが、イギリスと親しいブルゴーニュ公に捕まり、異端裁判を受けることになる。

日本テレビがズタズタにカットしているが、そうでなくてもリュック・ベッソンに大河ドラマは無理だ。
物語はジャンヌの一代記になっている。
サイレントの「裁かれるジャンヌ」と比べて、焦点がぼけている。
平板で盛り上がりに欠ける。

ジャンヌは戦場のアイドル的存在だったのだろう。
実際に男勝りの活躍をしたわけではなさそうだ。

しかし、彼女はキリスト教信仰のために戦う女性の原型だ。

2004.09.18

暗黒街のふたり(1973)フランス・イタリア

アラン・ドロン製作主演、ジョゼ・ジョバンニ監督脚本。
テレビでしょっちゅうやってる名作だ。
原題は「街の中の二人」---フランス映画は当時フィルムノワールが多かったから、街に「暗黒」をつけたのか。

10年の服役を追えた男が出所後も刑事にしつこく追われて、ぶち切れ、その刑事を殺してしまう。
最後は弁護士や保護司の努力むなしく、死刑になる悲劇だ。

アラン・ドロンは当然、死刑になる犯人役である。
ジャン・ギャバンが保護司役で、狂言回しを演じる。
死刑囚アラン・ドロンが刑場に引き立てられるとき、ジャン・ギャバンに向かって「怖いよ」とささやく。
そのときの二人の名優の表情が印象的だった。

金髪美人のミムジー・ファーマー(「モア」)がドロンの二人目の恋人役で出演している。
刑事が彼女にドロンの過去をばらしたことから、彼がぶち切れる原因になった。
ミムジーはアメリカ人女優だが、華奢なタイプでヨーロッパで成功した。
アラン・ドロンの好みのタイプでもある。

一人目の恋人役イラリア・オッキーニロミー・シュナイダー似でドロンの好みだった。
二枚目もドロンほどになると、相手役を選んでもらえるのか。

ジェラール・ドパルデュもちょい役で出演している。
いわばフランスの大スター三代そろい踏みだ。
他にはミシェル・ブーケが憎々しい刑事役で出演。



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